耳をすませば

登録日:2009/07/27 Mon 21:00:44
更新日:2024/04/15 Mon 20:35:50
所要時間:約 6 分で読めます





「好きなひとが、できました」


1995年に公開されたスタジオジブリ制作、近藤喜文監督のアニメーション映画。またはその原作となった柊あおいの漫画。

概要

いわずと知れた青春恋愛映画の名作。脚本・絵コンテ・制作プロデューサーとして宮崎駿が携わっている。
もともと原作漫画は4号で連載を打ち切られた作品で、旅行先の宿に置いてあったものをたまたまパヤオが読み、パヤオ自ら企画を持ち込んだという。
ジブリから映画化の話を受けた担当編集者は一言、「冗談だろ」


あらすじ

読書好きの中学3年の月島雫は、父の勤める図書館へよく通うが、自分の読む本を全て先に借りて読んでいる「天沢聖司」の名前に気がつく。
その天沢聖司が同級生だと知るのに時間はかからなかったが、天沢聖司のことが何かと気になる雫。
自分のやりたいこと・進路のことに悩んでいた雫はある日、一匹の猫を追いかけてあるアンティークショップ「地球屋」へと入っていく…


登場人物

月島雫

声:本名陽子
主人公。向原中学校3年生の14歳。性格は明るく友達も多い。
読書が好きで、図書館や学校の図書室に頻繁におもむき、夏休みには本を20冊も読んでいる。
夏休みに、図書館で読んだ本の図書カードに「天沢聖司」という名を見つける。
その後天沢聖司と出会い夢に向かってまっすぐな聖司を見て、「耳をすませば」とという物語を書き始める。

なお、物語執筆にかまけたせいで勉強がおろそかになり、成績を100番も落とすことになったりする。その時の成績は276人中153位、国語 82点・英語I 62点・英語II 54点・数学I 17点、数学II 31点、化学 39点、歴史 53点、社会 46点の合計381点で、総合得点率は47.2%。特に理数系が壊滅状態。

天沢聖司

声:高橋一生
雫の同級生で15歳。初登場時はかなりのツンデレ。
イケメンで勉強とスポーツができ、ヴァイオリンも弾ける完璧超人、雫曰く「ヤなやつ」。
雫のことは図書カードを見て以前から知っており、雫に負けないために何冊も本を読んでいた。
ヴァイオリン職人になることを夢見て、中学卒業後は海外修行に出ようとしている。
物語が進むにつれて雫のことが好きになっていく…
と本家Wikiにも書いてあるが雫が名前に気付いた時点で本の虫の雫よりも先回りして本を借りていた事を考えると、
初登場前から雫をストーk…もとい好いていたと考えるのが自然になってしまう

原田夕子

声:佳山麻衣子
雫の同級生で親友。14歳のそばかすっ娘。本人はそばかすを気にしている。そこがいいのに。
優しくおとなしい性格で、立ち直りが早い。別のクラスの男子からラブレターをもらったが、本人は杉村のことが…

杉村

声:中島義実
雫の同級生で14歳。野球部員。
雫同様恋愛には鈍い。(夕子の好意に気づかないまま)夕子にラブレターをあげた男子から返事を聞いてくれと頼まれ、そのことを夕子に漏らして喧嘩してしまう。
雫は杉村のことを気の合う男友達と思っているが、当の杉村は…

西司朗

声:小林桂樹
地球屋の主人で聖司のおじいちゃん。80歳。優しい性格で、雫と聖司のよき理解者である。

バロン

声:山さんこと露口茂
西司郎がドイツからもらってきた猫の人形。本名、フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵。
雫が書いた物語の主人公にもなっており、「猫の恩返し」にも出演。ただし「猫の恩返し」では声優が違う。
なお、演じた露口氏は本作が最後の出演作品となった(翌年引退したため)。

月島靖也

声:立花隆
雫の父、45歳。図書館司書。

月島朝子

声:室井滋
雫の母、43歳。社会人学生として大学院(修士課程)に通っている。

月島汐

声:山下容莉枝
雫の姉、18歳。大学1年生。雫にはかなり厳しく当たる。

高坂先生

声:高山みなみ
中学校の保健室の先生。男勝りな口調で、メガネをかけている。 

絹代

声:飯塚雅弓
雫の友達。ピンクのヘアバンドの子。


テーマソング

オープニング:「Take Me Home, Country Roads」

言わずと知れた名曲。

エンディング:「カントリーロード」

オープニングの"Take Me Home, Country Roads"を作中で雫が和訳したもので、音楽の教科書にも載っている。
…♪コンクリートロード?♪


聖地

作中の舞台のモデルになった街は、東京都多摩市京王電鉄京王線聖蹟桜ヶ丘駅周辺。
都心からのアクセスの良さもあって、熱心なファンが訪れるようになり、いわゆる聖地巡礼のはしりとなった。

多摩大学の学生が中心となって、これを利用した町おこしに取り組むようになったが、スタジオジブリは関与せず、黙認という形を取っている。
2012年には、当駅の発車メロディが『カントリーロード』の一節となった。

なお、聖蹟桜ヶ丘近辺は、同じジブリ映画である『平成狸合戦ぽんぽこ』の他、『空の境界』、『エスパー魔美』など、多くのフィクションで舞台となっている。
使いやすい街なのだろうか。


余談

作中の幻想シーンの背景画は画家である井上直久氏によるもの。
架空の世界イバラードをモチーフとした作品群の一つでもともと本項目とは別個の存在。
画集やコミックになっているので是非一度ご覧戴きたい。

劇場版の監督を務めた近藤喜文は、本作が監督デビュー作だったが、この作品以降監督を務める事は無く、劇場版公開の約三年後の1998年1月21日、解離性大動脈瘤の為47歳の若さで死去。
この為本作は『監督デビュー作にして(監督作品として)遺作』という、なんとも悲しいものになってしまった。


追記・修正お願いします。






















…ここまで読めばどこが鬱なの?と思うかもしれない。


だが想像してほしい。


夢に向かってひたすらに努力し、友達と思っていた人から告白され、好きな人に朝日を浴びながら「結婚しよう」と告白される中学3年生の姿を


我々はそんな青春時代を送っただろうか。
"アニヲタの集い"などという名のサイトを覗いている我々は、そんなキラキラした中学3年生の日々を送れていただろうか。


キャッチコピーは


『好きなひとが、できました』


「鬱だ死のう」と思うか

「所詮少女漫画だ」と考えるか…

それはあなたの自由だ。

ちなみに本名陽子さん曰く「あの二人は続かないだろう」との事(あくまで本名さんの個人的な意見だが)。
確かに中学生の口約束で、海外に修行に行ってそのあと日本に帰ってきて二人が再会した!!というのなら鬱患者も増えるだろう。


しかし思春期の聖司君が海外に行っても雫のことを恋人として思い続けているのか・・・




因みに金曜ロードショーでこの作品が放送された2008年2月22日は、2ちゃんねるの実況板ではレス消費が異常な速さとなった。

「もう無理」「明日仕事行きたくねぇ」「まだ…まだ戦える…」「俺には、ながもんがいるもん(ノД`)・゜・。」「まだ誰か残っているか?」「死体だけです」などの書き込みが多発。ラストの告白シーンでは2000res/分の勢いとなった。 
とはいえ。
『耳をすませば』作中でも、「上手く行かないからと諦めるのは良くない」という事は提示されてる。
ただ落ち込んで、鬱だの死にたいだのとネットで(死ぬ気もないのに)言う暇があるなら、もう一度踏ん張って立ち上がって、死ぬ気で頑張るべきなのだ。


雫!追記・修正しよう!

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最終更新:2024年04月15日 20:35