BALDR FORCE

登録日:2009/06/01(月) 22:42:13
更新日:2021/10/16 Sat 20:37:55
所要時間:約 4 分で読めます




概要

『BALDR FORCE』とは、2002年11月1日に戯画から発売された18禁PCゲーム。
『BALDR FORCE EXE』というタイトルでドリームキャストPlayStation2にも移植された。移植を担当したのはアルケミスト。

ストーリーはルートをクリアする事に他のヒロインのルートが解放される仕組みで、いきなり好きなキャラからクリアという訳にはいかない。
ルートクリア事に徐々に話の核心に近づくタイプのゲームなので。
そのため、「好きなキャラから攻略する」という「ギャルゲー」要素を期待する人は注意しよう。

エンディングは各ヒロインにそれぞれ2~3エンドあり、ハッピーエンドは当然あるが、BADエンドは主人公やヒロインが死亡したり、ヒロインが陵辱されたりもする。
BADエンドはキツイと感じるかもしれないが、これがあってこそのゲームなので全てやって欲しい。
BADエンド→ハッピーエンドがオススメである。

ストーリーも良いが、何よりもこのゲームの一番の売りはシュミクラムでの戦いである。
シュミクラムで戦闘することで武器レベルを上げていき、新たな武器を作製していくことができる。
これによって自分の好きなカスタマイズができ、オリジナルコンボを組めるので、やりこみ要素が高い。

OPの「Face of Fact」や「LOVE.EXE」は神曲。

『BALDR FORCE EXE RESOLUTION』というタイトルでOVA化もされた。
全4巻
だが、内容は……

ストーリー

そこは巨大コンピューター「バルドル」によるAI群が提供する、現実さながらのリアリティを持つ電脳空間へのダイブが一般的になった世界。

ネット世界における人型戦闘ツール『シュミクラム』を操り、ハッカーとして気ままに過ごしていた主人公・相馬透。

しかしハッキングチーム・草原の狼(ステッペンウルフ)の最後の大仕事として軍・FLAKのデータベースをターゲットに選んだことから透の人生は大きく動き出す。

ネット空間内でのFLAKとテロ組織・飛刀の抗争に巻き込まれ、親友は透をかばい不慮の死を迎える…。親友の形見に復讐を違う透。

彼はそこからFLAKやネット警備会社・VSS、飛刀の様々な人物と出会い、共に戦い、あるいは敵対することになる。

だが、それぞれ独立し無関係と思われた人物、エピソードは、過去に起った、ある出来事に繋がりがあったのだった…。透は知らず知らずのうちにその繋がりを中心とした争いに深く関わり、最終的にその出来事の全貌が明らかになったとき透は、愛する者を救うために、自分の存在をかけた戦いを挑むことになる…。

キャラクター説明

CV:PC/PS2/OVA

相馬透
なし/石田彰/鈴村健一
本作の主人公で草原の狼のメンバー。
ハッカー、シュミクラム共に凄腕。
親友を殺された為に復讐に燃えてるが、話が進むに連れて考えが大人になっていく。
復讐を完遂するエンドもあるが……
+ ...
実はとある機関による改造脳内チップの被験者。他に4人被験者がいた。
本作では、人類は皆幼少時に脳内に電脳空間へのアクセスをするためのチップが埋め込まれるため、幼少時は機関に身を置いていた。言うまでもなくチップの改造は非合法。
彼のチップは4人の改造チップのデータを反映させた第四世代で、最も機能が安定している。
その機能は、脳内のデータを常時チップにバックアップを取ることで、本人の意思が朽ちない限り洗脳や電脳死からの復活が可能というもの。
ただし、この機能には裏技があり、バックアップデータにアクセスして改ざんすることで逆に恒常的な洗脳が可能となっている。

瀬川みのり
CV:武下真奈美/福井裕佳梨/中原麻衣
眼鏡。
軍の情報管理係第一小隊でサポートを務めている。
過去のあるトラウマから軍へ入隊することに。
一番ストーリーと関係性が薄いルートである。

紫藤彩音
CV:坂本翔子/根谷美智子/生天目仁美
情報管理係第一小隊のエースパイロットにして単独行動の多い問題児。
過去の出来事からネットテロリストを激しく憎み、その壊滅に全てを捧げてる。
彼女のエンドは3つあり、そのBADエンドは本当に悲惨である。
+ ...
実は肝心の仇。透と恋仲になるも、話の内容で自分がターゲットだと気づいてしまう。
ちなみに、変形機構は別形態になるにあたって体を折り曲げるようなものと形容されるほどの苦痛で、まともな神経なら実装しない代物。
それでもテロリストの殲滅を渇望して実装したのだが、ある時草原の狼と遭遇。パニックになって撃墜してしまった。


笹桐月菜
CV:芹園みや/川澄綾子/佐藤利奈
草原の狼の元メンバーで透の幼馴染み。
世話好きでよく透の世話を焼いている。
シュミクラム適正はなかったがV.S.Sにスカウトされた後ではシュミクラムを駆ることに。
彼女のルートでは透は軍ではなくV.S.Sに入社することになる。
ある意味一番幸薄いキャラかもしれない。

リャン
CV:桜木あおい/能登麻美子/水樹奈々
飛刀のメンバーでサポートがメイン。
武闘派でチャイナ服。
かなりの量の情報を完璧に覚えることができる。
ゲンハとは幼馴染みでクーウォンを父親のように思っている。
+ ...
改造脳内チップの被験者。第一世代。
脳内チップを予備の記憶領域とすることで、莫大な記憶力を実現させた。また、この記憶に外部からアクセスすることで任意に消去できる。第四世代の基礎ともいえる。
しかし、最も技術が未熟な頃に開発されたためバグが存在しており、あろうことか脳内の電気信号をリセット信号と誤認して不定期に抹消してしまうという欠陥がある。
しかもなまじ容量が多いのでほとんどの記憶が脳に送られるよりも前にすっ飛ぶ。
クーウォンが引き取ったのは、この障害で実生活が困難だと判断されたため。


バチェラ
CV:鮎川守/桃井はるこ/桑島法子
顔もプロフィールも一切不明な天才ハッカー。
その実力は透を上回るほど。
草原の狼と一緒にハッキングをしていた。
後に正体が明かされるのだが…。
+ ...
改造脳内チップの被験者。第二世代。
左脳の機能活性を目的としており、論理的思考を極大化されている。その結果、電脳空間をただの情報の羅列としか認識できず、超越的なハッキング能力の代償として電脳空間を楽しむことが不可能となっている。


水坂憐
CV:まきいづみ/野川さくら/下屋則子
ネット上に現れる電子体幽霊。
その姿を見た者は死ぬと言われている。
彼女のルートは最後に攻略可能となり、物語の核心である。
憐を助ける時の戦闘にFace of Factが流れるシーンは最高に燃え上がる。
また、下手な一般ゲームより明らかに強いラスボスで何人の人が泣いたことか……。
+ ...
改造脳内チップの被験者。第三世代。また、透の義妹。
従来、電脳空間へのアクセスは表層意識のみに留まっているが、これが生身に残った深層意識と断絶してしまうと電脳死が起きる。
これに対して深層意識の一部も電脳空間に飛ばすことで脳死に耐性を与えようとしたのがこのモデル。
それまでの3例のデータから事故もなく進んでいたが、研究機関が調子に乗って全深層意識、つまり魂丸ごとを電脳空間に転送してしまい、リアルボディが死亡。
以降、電子体幽霊として自分の状況も分からず電脳空間を彷徨い続けている。
「現実世界と繋がりを持たない知性体」であるためか、バルドルからはプロセッサの一部と認識されているらしく、彼女のアクションはバルドル本来のルールとは異なる現象を引き起こす。


野々村優哉
CV:山口一樹/三木眞一郎/高橋広樹
透の親友で草原の狼のリーダー。
草原の狼の最後のハッキングで軍とテロ組織の争いに巻き込まれ死ぬことに。


二階堂あきら
CV:神無月あきら/保志総一朗/伊藤健太郎
草原の狼の元メンバーで、後に飛刀に入ることに。

クーウォン
CV:リッキー力/大塚明夫/藤原啓治
テロ組織・飛刀の指導者。
聡明で武術にも長けている。
過去のある出来事から物語の核心に関係のある人物である。

ゲンハ様
CV:鳥山朋一/千葉繁/高木渉
悪の中の悪。
飛刀のナンバー2でシュミクラムの腕は超一流。
戦闘、殺戮、破壊、拷問、強姦を楽しむ狂人。
だが、リャンに対しては微妙に優しい。
彼の台詞は毎回素晴らしく、どれも必聴である。
恐らくゲンハ様を嫌っていた人もいたと思うが、最後のタイマンのシーンで涙腺崩壊してしまう人もいるだろう。
+ ...
改造脳内チップの被験者。第二世代。
バチェラのものの別モデルで、右脳を強化している。結果、動物的思考が強化され、性欲や感情が過剰にブーストされている。
しかし、バチェラも動物的思考が全くなくなっていなかったように、彼も論理的思考が消えたわけではなかった。
恋心を抱くリャンには自制が利いていたのがその証。彼の論理的思考は動物的思考のまき散らす暴風雨のような感情に振り回され、ボロクズのようになりながらも消えることなくしがみついていた。
しかし、リャンが透と接近してしまうとそれすらも暴走の引き金となってしまった。
終盤のイベントでは、脳内チップの齎す暴走から解放された姿を見ることができる。彼にとって何もかも手遅れであったが。

カイラ・キルステン
CV:渡辺さとみ/水野愛日/伊藤静

柏木洋介
CV:秋田邦彦/平川大輔/小野大輔

八木澤宗次
CV:佐倉徹/大林隆介/辻親八

権堂巌
CV:竹本英史/成田剣/西村知道

橘玲佳
CV:阿藤魁弥/田中敦子/大原さやか
今作のキーパーソン。

リヴァイアサン
ネットに潜む黒い巨体を持った謎の存在。
その最大の特徴は、常軌を逸するレベルに過大なデータ容量。あまりの重さに、何もしなくても複数のAIによる並列処理によって既に死んだ言葉となっている「ラグ」を引き起こすほど。
このラグによって電子体と本体との接続が破断してしまうと、脳死を引き起こす
この現象は防御面でも有効であり、そもそも接近することが不可能な上に遠距離攻撃しようにも発射された弾丸も接近するとラグによってシミュレーションの停止、即ち消滅してしまう。
これらの攻防能力は存在上確実に発生する現象に過ぎず、リヴァイアサン自体は何もしていない。データのブラックホールである。
さらに、何もしない訳ではなく移動も攻撃もする。この莫大なデータ量を放射することも可能らしく、咆哮を上げるとラグが引き起こされる範囲が跳ね上がる。
戦闘では、必殺技としてブラックホールのようなものを形成する技を持つ。食らってしまうと強制的に死ぬ
+ ...
その正体は透の義妹である憐。
電脳空間を放浪していた彼女は、いつの間にか離れ離れになっていた義兄を発見するも、隠蔽のために記憶消去されていた彼は覚えていなかった。
「いい子」であった彼女は迷惑をかけまいとそのまま姿を消し、再び放浪していた。
が、あくまでいい子だったのは表層意識だけで、本人の思考に直接関与しない深層意識は寂しさと悲しみを消化できず彼女から分離し、独立した個体へと変貌。
そんな深層意識は寂しさを埋めるため、電脳空間内で死に切る前にシミュレーションを放棄されて消滅することなくデータ領域の端に沈んでいた魂という情報を吸収し始める。
本来それらの情報もメイン容量を逼迫するようならば抹消されるはずだったが、なまじ莫大なデータ容量を持つバルドルで蓄積された魂の総量はすさまじいものとなっていた。
それらを片っ端から吸収した結果、少女の魂は存在するだけで死をまき散らす情報兵器と化したのだった。
その咆哮は大量のノイズで判別しづらいが、実は義兄の姿を求めて嘆く義妹の叫びである

なお、量子力学においてブラックホールの先は並行世界に通じているという話があるが、それにならってか情報のブラックホールであるこいつの内側は並行世界の扉が開きかけている。


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最終更新:2021年10月16日 20:37