コンチェルトノート

登録日 :2011/05/05(木) 02:05:13
更新日 : 2017/01/21 Sat 20:50:33
所要時間 :約 6 分で読めます




それは、絆を紡ぐ物語――



2008年10月23日にあっぷりけより発売された18禁アダルトゲーム
スタッフは後に黄昏のシンセミアを世に送り出すシナリオ・桐月、原画・オダワラハコネのコンビ。


ストーリー

「――進退窮まった」

倉上進矢は追い詰められていた。
事故により長期の入院生活が開けた後、彼の立場は一転していた。

諦めて働こうとした所に、初めて訪れた幸運。
懐かしい幼なじみからの連絡と再開。
彼女がもたらしたのは、新しい学園と月光館という古ぼけた洋館だった。

懐かしい街で、進矢は少女達と出会う。

絶対無敵の幼馴染「 神凪莉都
事故の原因のクラスメイト「 今里和奏
負けず劣らず不幸な下級生「 東条白雪
莉都と犬猿の仲の会長「名凪星華」
月光館を預かるメイドさん「 夕月小夜璃
新天地での新しい生活。
暖かい人たちと新しい家。
ここでイチから頑張ろう。

そう決意した彼に、ある夜、一人の少女が告げる

――おぬし、今のままだと10日程で死ぬぞ。

幸御魂〈タマ〉という少女との出会い。
彼女の力で幸運を与えられピンチを助けられるが、ますます窮地に立たされる事になる。

幸運を前借りした負債は3つ

一つ、進矢達本人の運がなくなる
一つ、他人の不幸を肩代わりする
一つ、返済しきれない場合「不幸」となって訪れる

この日から、進矢達には様々な事件、事故が降りかかる。
学校で起こった窃盗や誘拐事件。
女子寮の不審者。ストーカー、盗難事件。
街にも学園にも、不幸の種は眠っている。

人々の抱える不幸を解決し、少しずつ幸運を集めて窮地を救え!
進矢達は、明るい未来を掴むため、仲間達と東奔西走する事になる――。



キャラクター

倉上進矢(くらかみ しんや)
主人公。他のあっぷりけ作品の例に漏れる事無く良主人公。天涯孤独だったり、長期入院により前の学校を退学になるなど超が付くほどの不幸体質。しかも作中にて更に不幸になる。
手先が器用で特技はマジック。
他にも日曜大工も出来るし勉強も学園の編入試験に奨学生として合格出来る、割と完璧超人。
莉都とは幼馴染み(といっても、幼い頃からずっとではなく、幼い頃に遊んだという関係)だが、初めての出会いは割と酷く、そこから殴り合いで友情が生まれてたりする。
身体能力はそこまで高くないが、荒事の時は道具と頭でカバーする頭脳派。
主武装はワイヤー。


神凪莉都(かんなぎ りと)
CV.かわしまりの
絶対無敵の幼馴染み
メインヒロイン。
容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群と、天が二物も三物も与えたような人物。幼い頃、進矢に殴られた事で進矢とは無二の親友にして相棒となる。
実は神凪家と呼ばれる日本有数の財閥の娘だが、実家を嫌い現在は出奔中。
物語の主舞台となる天津原学園の生徒にして理事長。そこに男じみて堅くキツい口調や気難しげな表情が相まって、ほとんど友達がいない(表に出さないが、本人も結構気にしている)。
「コンチェルトノートは莉都ゲー」とスタッフが語る通り、とにかく出番が多く、自分のルートは元より他ヒロインのルートでもそれなりに以上に活躍する。
でも自ルートの最後はタマに盗られた感が強い。


今里和奏(いまさと わかな)
CV.夏野こおり
ある意味入院の原因
ヒロイン。
明朗快活で猪突猛進な性格。人見知りせず、他人にキツい物言いをする莉都が進矢を除いて唯一「友人」と呼べる存在。
進矢の元クラスメイト兼、現クラスメイト。進矢が天津原学園にくるきっかけを作った、ある意味ではこの物語の元凶とも言える人物。
前の学校にいた頃、進矢に「とある危機」から助けられるが、代わりに進矢が長期入院をする羽目になってしまう。
その直後に天津原学園への転入・引越しが決まったため、礼と謝罪ができないまま別れた進矢の事がずっと気にかかっていた……が、しばらく経って同じく天津原学園に転入してきた進矢とばったり再会することになる。
ソフトボール部に入っており、実力は確かだが、現在はあまり行こうとはしていない。


東条白雪(とうじょう しらゆき)
CV.みる
負けず劣らず不幸な下級生
ヒロイン。
進矢と同等かそれ以上に不幸な下級生。線が細く、深窓の令嬢を絵に書いたような美少女だが、根は強い。
よく行動が裏目に出るため、自ら行動を起こすのは苦手。
実家は(神凪程ではないにしろ)資産家だが、自身が病弱な事もあり若干の肩身の狭さを感じている。
同じクラスで新聞部員の斎宮媛子とは友人関係にある。
部活動に憧れを抱いているが、自身の不幸属性もあってどこにも所属していない。が、ルートによっては進矢達が立ち上げる「ボランティア部」に入部する。


名凪星華(ななぎ せいか)
CV.榊原ゆい
莉都と犬猿の仲の生徒会長
ヒロイン。
天津原学園の生徒会長で、学年は進矢達の一つ上。さっぱりとして男っぽい性格。生徒からは人気だが、ある理由により一部の教師から煙たがられている。
祖父から習ったという我流の武術を使い、その実力は去年の学園祭で行われた武道大会(一部武器使用可能)で優勝した程。
本来はイイトコのお嬢さまだが、現在は結構質素な生活をしている。
女子寮に住むが、ルートによっては月光館に引っ越してくる。
また、とある理由により莉都……というか神凪家を嫌っている。
普段着はジャージ。


夕月小夜璃(ゆうづき さより)
CV.風音
月光館を預かるメイドさん
ヒロイン。
名目上は学園寮である月光館の寮長的存在。
元々はOLだったが、紆余曲折あり莉都のメイドとして働いている。
エロゲメイドの宿命か、あらゆる面において有能で、掃除洗濯は元より莉都の秘書の様なこともこなす。ただし戦闘力は皆無。
基本クールビューティーな人物だが、可愛い物に目が無く、部屋にはファンシーグッズが大量に置いてある。


タマ
CV.松永雪希
運を操ることが出来る謎の(超小型)少女
ヒロイン ではない。
「幸御霊」と呼ばれる、運の操作能力を持つ霊的な存在。長らく進矢に取り憑いていたが、本編開始後、進矢をはじめ周囲の人間に視認され、会話が交わせるようになる。見た目は幼い少女で、人の肩に乗れるくらいに小さい。
この物語のキーパーソンであり、和奏とは違う意味で物語の元凶。
好物は蜜柑で、若干不遜な性格。
古風な喋り方だが、進矢に長く憑いていた影響か所々に現代語が混じる。
ある理由から神凪の家系を毛嫌いし、莉都にも神凪の人間として嫌悪感をあらわにするが、莉都とは割といいコンビ。
莉都ルートは、ある意味ではタマルート・神凪ルートとも言えなくはない。

本作最大の涙腺クラッシャー



備考

エロゲとしての評価は、他の有名作品程爆発的ではないが、良質なシナリオや個性的なキャラクター、システム周りの環境の良さから、比較的高い評価を受けている。
あっぷりけ作品の特徴である『フローチャートシステム』を搭載した初の作品。同社の見上げた空におちていくに搭載されたフラグメントシステムと共に、黄昏のシンセミアのシステム周りを整えた作品の一つとも言える。

昨今では黄昏のシンセミアが萌えゲーアワードを取った影響か、やたらと中古価格が高騰しているが、ダウンロード販売もしているため入手自体はしやすい。



主題歌
「コンチェルトノート」
歌:NANA

エンディング主題歌
「あの頃のように」
歌:Riryka

挿入歌
「輝いたまま」
歌:中山マミ




笑え、進矢……笑え。



追記・修正は「輝いたまま」を聞きながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/