綱島志朗

登録日:2010/02/06(土) 00:01:48
更新日:2023/10/21 Sat 15:15:23
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綱島志朗は日本の漫画家。岡山県出身。

【概要】

オリジナルのロボット漫画を手がける希少な人物。
そもそも漫画家を目指した動機が「好きなロボットを描けるから」というくらい筋金入りのロボット好き。
当然デビュー作ではロボットものを描こうとしたのだが「いきなりロボットものはないだろ」と言われて人物中心の作品にした。
しかしそもそもロボットメインな思考のためロボット無しの話作りが上手くいかず、
デビュー作のライフ・エラーズはバッドエンドで終わってしまった(一応その後の真最終回的な構想はあるらしい)。
それくらいロボット大好きな方である。

その後は念願のロボットもの『ジンキ』の連載をスタート。が、当時の出版社の都合により月刊コミックブレイドへと移籍。
『ジンキ・エクステンド』とタイトルを改め新装開店。
しかし、担当編集とイザコザを起こし、電撃大王へ移籍。
『ジンキ-真説-』を連載した他、ストーリーの整理を行った完全版単行本も刊行(真説全5巻、エクステンド全3巻)。
ドラゴンエイジで『ジンキ・エクステンド 〜リレイション〜』を連載していたが現在は休載中。
2016年から月刊チャンピオンREDにて『人狼機ウィンヴルガ』を連載していたが、規制の強化に伴い月刊ヤングチャンピオン烈へと移籍。
『人狼機ウィンヴルガ叛逆編』として仕切り直した。

見ての通り、移籍があまりにも多すぎるのが特徴。これについては後述。

漫画以外ではTRPG『エムブリオマシンRPG』のメカデザインと同作のリプレイ本でもイラストを担当している。
また『紫色のクオリア』でもイラストを担当し、コミカライズも直接担当した。

【作風】

ライフ・エラーズや読み切りを描いていた最初期の頃は至って普通だったが、『ジンキ』の連載がスタートするとキャラの描き方が一変し、えらい事になる。

何がどうとか具体的には言えないが今でのいわゆる『萌え系』の前身的な描き方からかなりリアル系(?)になっている。
そのため雑誌移籍後に出た人機の再販版では完全に表紙詐欺である。
本人いわく「地を出した」とのことだが当然ウケは良くなく結局元の『萌え系』になる。
なかなか器用である。

はてさて当初こそ、その画力はロボットが描ける人間なら(ロボットを描ける漫画家はけっこう希少だが)どこにでもいそうな感じだったが、
人機の続編『ジンキ:エクステンド』の7〜8巻辺りから凄まじい実力を発揮する事になる。

とにかくクオリティが高い。高すぎる。
作風によって好みはあるだろうが、クオリティという点だけで言えば日本のロボット漫画家で最高クラスといっても過言ではないかも知れない。

クオリティも高いがカラーイラストではいわゆる『アニメ塗り』するため、
正直カラーページはぱっと見フィルムコミックかと思うくらいのデキである(ジンキのアニメ? ハハハ、ソンナモノナイヨ)。

また他作品の作風に合わせる技量を持ち、『機動戦士Ζガンダム』の新訳映画記念でアニメ情報誌『月刊ニュータイプ』にてイラストを描いた際には、
普通のアニメイラストとなんら変わらないものを描いた。

スーパーロボット大戦Z』のアンソロジー本の表紙を担当したときなど、
デスティニーガンダムやニルヴァーシュといった一般的なデザインの機体からキングゲイナーのような独特な機体、グラヴィオンのような勇者系、
バルディオスのような古き良きスーパーロボットまでほとんど劇中のイメージ通り(さすがに古い作品は今風だが)で描いている。
それらがまたカッコいい。カッコ良すぎる。
劇中のものと全く違和感がないのが恐ろしい。

しかもキャラの方も人機初期が嘘のようにカワイイ
ついでに最近はやたらエロい。漫画でもイラストでもエロい。
だがこのエロい風潮はファンを喜ぶ者と悲しむ者に分かれる。
特に『ウィンヴルガ』は雑誌が赤い核実験場という事もあってかエログロ表現がファントム状態。

今ではキャラ良し、ロボット良しで画力に対して文句のつけようがないが、あまりにもクオリティが高いせいか筆が遅いのが難点……。


【移籍】

綱島志朗を語る上で外せないのは掲載誌に恵まれない(というより選びすぎる?)ことである。


まず『ジンキ』を連載していた頃、掲載誌『ガンガンWING』からエニックスのお家騒動により『コミックブレイド』に移籍。
(これについては大量の漫画家が一気に移籍した話なので、綱島志朗個人の話ではない。)
『ジンキ』はグレー決着に終わり、3年後の設定で『ジンキ:エクステンド』が始まる。

しかしエクステンドは編集長とのいざこざにより連載中止してしまう。
この編集の言葉がロボット好き全員敵に回すような発言で「うちの雑誌でメカにキャラクター権はない」(訳:メカいらんからもっと萌えキャラ描け!!)という旨のものだった。

一応、女性キャラについては評価された上での話ではあるが、ロボット漫画家綱島志朗を全否定である。


その後、前作『ジンキ』との空白の3年間を語っていた途中だったエクステンドは『電撃大王』にて『ジンキ-真説-』として連載再開。
エクステンド本編には戻らずに過去話と『ジンキ』をひっくるめてエクステンド以前の物語として完結した。

結局エクステンド本編についてはどう決着したのか不明なまま、時系列的には少し飛んだ後の『JINKI:EXTEND ~RELATION~』として仕切り直して連載が始まるもののこれも結局打ち切りED。
その後、連載の場所を『チャンピオンRED』に移し、完全に別の話(世界観引き継いでる可能性も0はない)『人狼機ウィンヴルガ』の連載を開始し、ヤングチャンピオン烈の『人狼機ウィンヴルガ 叛逆篇』へと繋げて連載中。
最終的にエクステンド本編の終わり方については戯画マインで作者がイラスト書いてまで出したゲーム2種が完結編という事なのかもしれない。

『オリハルコン レイカル』の方も第一部が終わった所で掲載誌『ドラゴンエイジPure』が休刊という事態になっている。

(´・ω・`)……。

しかし、レイカルは無事『Comic REX』にて移籍連載し第二部完結。やったね!


ジンキは何度も途切れたせいで話がややこしくなるわ矛盾が出るわ描写が物凄く過激になるわ、
レイカルは(すっきりした所でまだ良かったが)次回に続くあたりで止まるわ散々である。
最近ではメンタル面の弱さが作風にモロに出ると言われる事も…。
また、最近の作風のあまりの過激さからか作者ごと毛嫌いする元読者も少なくなく、某大型掲示板のスレは半分ほどネタスレと化し完全に廃れてしまった。どうしてこうなった。
さらにはロボを擬人化TS転生の上、擬似ふたなりSEXにロリレイプの直接描写までやり出した。いくらチャンピオン系列とはいえ特殊性癖のデパート過ぎんだろ。
こういった事もあるため「ロボ以上にレイプが好きなのでは」という声もチラホラ…

オリジナルについてはこんな評価ではあるが『DARKNESS HEELS ―Lili―』など、版権コミカライズ作品に関しては監視もあってか自身の性癖を強く推し出す事もしないためか持ち前の画力もあり、非常に高い評価をされている。

【ケツバット祭り】

綱島志朗の個人サイト。
滅多に更新しない。
この間までBBSがあったもののサービス終了に伴い消滅した。
イラストの倉庫はかなり昔から更新停止中。

(´・ω・`)…………。

だが、クリスマスやお正月などのイベントの際には自身が描くキャラのイラストが掲載されている場合がある。
しかもエロイラスト(一応18禁ではないが)の場合もある。
上記の通りイラスト倉庫は更新停止中なので見たい人はこまめに通おう。

あと4コマ漫画も同サイトから見れるブログなどに載っているのでチェックしてみよう。
中にはカオスなものやJINKIもあったりなかったり。
しかし最近では完全にカオス化してしまい、最早なにが描いてあるかは筆者のコメントでしか分からなくなっている。

後に同人活動も始めたことに伴い、『オリハルコンK2』としてリニューアル。ただし18禁
Twitterもやっているので気になった人はフォローしてみよう。
18禁隔離場もあるよ!

漫画一覧

《連載作》
『JINKI』シリーズ
オリハルコンレイカル
DARKNESS HEELS ―Lili―
勇者宇宙ソーグレーダー

《読み切り》
ライフ・エラーズ
クローンエンジェル
勇者王ガオガイガー外伝 キングジェイダー -灼熱の不死鳥-

《挿絵・コミカライズ・原画担当》
紫色のクオリア
マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス 帝都燃ゆ
BALDR SKY ZERO
BALDR SKY ZERO2





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最終更新:2023年10月21日 15:15