人喰いパチンコ 沼

登録日:2011/12/28 Wed 16:20:41
更新日:2024/01/10 Wed 10:43:58
所要時間:約 4 分で読めます




換金一玉4000円‥!
ざわ‥
ざわ‥ざわ‥

帝愛グループ所属一条が仕切るカジノにただ一つ‥!
異様な雰囲気を放ち‥金の亡者を誘惑する圧倒的な台‥沼!


「沼」とは、『カイジ』シリーズ第3章である「欲望の沼」に登場するパチンコ台の名称である。


【概要】

この裏カジノの名物ッ‥24時間営業の裏パチンコッ‥!
表のパチンコが1玉4円なのに対し‥この店のパチンコは1玉40円もしくは400円‥!
通常の10~100倍のギャンブル性を持つパチンコ台‥!
すなわち、大当たり一回で+7~8万、+70~80万といったところ‥!

だがこれらは全て、レートが違うだけで台そのものは表と同じデジパチ‥。

しかし‥!
この「沼」はそこらのパチンコ台とは何もかもが違う‥!!

まず挑戦するためには、
300万円(750発)
500万円(1,250発)
1,000万円(2,500発)
のいずれかのパッキーカードを購入する事が条件!
裏カジノのパチンコとしても高額だが、その分見返りは大きい‥!!

【ジャックポット‥!】

沼の1玉は4000円‥!表の1000倍っ‥!
さらに通常、パチンコにおいて外れた球は回収されて終わりなのに対し‥
沼はハズレ穴に入った玉が、座席の下に設置された箱にすべて蓄積されていく‥。

ルールは昔ながらの「一発台」ッ‥!
数々の仕掛けを潜り抜けた先にあるたった一つだけの当たり穴‥!
そこに一発でも入れば‥即刻ジャックポット達成ッ‥!

ジャックポットを達成すれば、その時点でストックされている玉すべてを獲得‥!
だが、ジャックポット以外に当り穴はなく、すべてアウト‥!
ジャックポットを引き当てた挑戦者1人のみが、蓄積したアウト玉を総取り出来る‥!

仮にストックが100億あるならば、ジャックポット達成者が100億全てを獲得ッ‥!
ストックが無い場合は特例として最低75,000発‥しめて3億円分をカジノ側が保証するッ‥!

ざわ‥
ざわ‥ざわ‥

沼の周囲に貯められたパチンコ玉は、金の亡者がもがき溺れていった屍の山ッ‥!
愚か者共の屍を踏み越えて臨んだものをも引きずりこむッ‥!
挑戦者を嘲笑い、喰い続けるその台は正にッ‥人喰い沼ッ‥!

【沼の構造‥!】

挑戦者達の前には、3つ存在する関門が立ち塞がる‥

  • 釘の森
「森」と称される程の膨大に配置された無数の釘‥!
釘の設定は基本的に以下の確率でチューリップの手前に届くように設定されている‥。

設定A 月1回 1/30
設定B 月5回 1/60
設定C 通常 1/100
設定Y 接待時 9/10

いずれにせよ、この時点で大半の玉は無駄打ちに終わる‥!

ざわ‥
ざわ‥ざわ‥


  • ブロックシステム
第二関門はチューリップの手前の開閉するバー、
ランダムな動きを予想するのは困難であり、多くの玉をキャッチする悪魔の門番‥。
この鉄壁のガードにより、釘の森を抜けた玉は、多い時でも1/3ほどしかチューリップに到達しない‥。

ここを乗り越えたとしても最後の関門、沼の本丸3連クルーンがある‥。
一番下のクルーンに目指す当たり穴が存在するっ‥。


  • 三段クルーン
最後の関門にして最大の鬼門ッ‥!
「3分の1→4分の1→5分の1」の三段構え‥確率にして実に60分の1の当たりを引き当てなければならないっ‥!
その上、クルーンの傾斜は綿密に計算されている‥!
玉は入りそうで全く入らないっ‥!

正に難攻不落の要塞‥それが「沼」っ‥!
しかしジャックポットに至る確率は0ではない‥筈だったのだが‥。



【人喰いと呼ばれる理由‥!】

圧倒的に不利な打ち手‥!

先ほど述べたが、ジャックポットを達成できる可能性は0ではない‥!

では何故人喰いと呼ばれるのか?
様々な場所に鉄壁の防御が敷かれ、極めて困難とはいえ、決して攻略は不可能ではない筈‥。

この時、アニオタ民に電流が走る!アニオタ民の思考はこうだ!

ゴトをやれば‥!

そもそもジャックポットに入れば問題ないのだが、大半は無駄打ち‥!割に合わない‥!
だが金の魔力に魅せられた亡者は止まらない‥!

デジパチではないため比較的容易にゴトを仕掛けることが出来る!磁石でバレない程度で玉を引き寄せれば‥!

がっ‥!駄目っ‥!

ゴト対策として店員の立会いや磁石に反応しない真鍮製の玉を不定期に使用しているので欺けない‥!

ならば大金を注ぎ込めばっ‥!

理論上、大金を注ぎ込めば出る‥確率は上がる!そう考えている時点ですでに沼に浸かっているのだ‥!
よく考えてほしい。
帝愛グループ所属カジノが、そんな億単位の大金を易々と渡すはずがないっ‥!
そう、本来なら気付かなければならなかったのだ‥!この時点で‥!

しかし、事実知らず金に目が眩んだ人間に理性は働くはずもなく、すでに嵌っていた!泥中‥!首まで‥!


そもそもよく考えると、帝愛はどうやってこの台で荒稼ぎをしているのか?

前述の通り、ここで負けた玉は帝愛の懐には入らず、いつか出る筈のジャックポットを当てた挑戦者が総取りっ‥!
加えて最低保証以下の時に当たってしまえば、帝愛が3億出さねばならず大損っ‥!
帝愛が「絶対にジャックポットが出ない設定」にしても、台の維持費や電気代を考えればやはり損っ‥!

さらに通常ギャンブルでのチップやメダルは「購入時価格>換金時価格」なので、店は何もしなくてもこの差額が儲けとなるが、
「沼」ははっきり「購入も換金も1玉4000円」と言い切っている以上、玉をいくら売っても換金されれば全てがパー‥!

かと言ってこっそりストック玉を抜いて回収したりすれば、それは大前提の反故っ‥!詐欺っ‥!
客に付け込まれる隙を与えてしまうっ‥!

では何故帝愛側、一条は余裕綽々の態度なのだろうか?
何故、それでも人喰い沼に人が群がるのだろうか?


帝愛の‥!

現在、「沼」に勝った挑戦者は二人 ‥!
ざわ‥
ざわ‥ざわ‥

申し訳程度に目線は隠されているが‥その顔はどう見ても帝愛の会長大幹部ッ‥!
利益を上げているからくりとは、帝愛側の人間を招き挑戦に見せかけた名ばかりの接待を行う事で積み立てられたストックを全回収するというもの。
そのため帝愛の損害は0ッ‥!完全なる出来レースッ‥!

このからくりは同時に、表向きには「確率は限りなく低いが、ジャックポットは当たる」とアピールする事によって、挑戦者が後を絶たない状況を作り出し、当たるはずもない「沼」が店の象徴として君臨する状況を生み出しているのだ‥!

この他、台周辺の床・パチンコ台そのもの・クルーンの3つを自在に前後に傾けることが可能なギミックを搭載している他、
最終クルーンのジャックポット穴の後ろ側に透明な出っ張りを設けることで偶然玉がジャックポットする可能性を潰し、更にジャックポット穴周辺には「露骨すぎる」という理由で通常は止められているが、円状に配置された小さな空気の噴出口を内蔵させ、風の壁を生み出すことで確実に玉を穴から弾き飛ばす仕組みまで設けてある‥!

まさしく攻略不可能な「人食い沼」と呼ぶに相応しい数多の卑劣な罠の数々‥!

ざわ‥
ざわ‥ざわ‥


今後も沼は金を喰い、人を食い続けるであろう‥!

あの男が来るまでは‥!

ざわ‥
ざわ‥ざわ‥


【遊ぶ】

オンラインゲーム『777town.net』内の帝愛カジノでは
漫画内で行われたギャンブル「チンチロリン」「Eカード」「17歩」そしてもちろん「沼」も遊ぶことができる。
ただし他のギャンブルと違い、沼だけは特別な挑戦権が必要。
誰でも直ぐに遊ぶということはできないッ‥!

その条件はカジノを遊んで得られる称号が、沼野郎(レベル43)以上であること‥。
勿論玉代も原作同様に光の速さで消費されていくので、ビギナーはそもそも門前払いであるッ‥!
尚遊べなくても観戦機能があるので、興味のある方は777town内のエスポワール号へどうぞ。
もし観戦中に大当たりが出た場合、原作よろしくご祝儀も出る。

大当たりの確率は超低確率ではあるが原作のように妨害はないはずなので、1ヶ月~3ヶ月に1回くらい出ている。

そして、2018年12月に原作を忠実に再現したパチンコ版「沼」が稼働開始。
メーカーは勿論「高尾」
釘からクルーンに至るまでその再現っぷりには恐れ入る。
クルーン二段目まではガチ抽選で、三段目はただの演出。
唯一原作版と違うのはジャックポット穴の仕掛けであり、原作版では上述の様にジャックポット阻止の為の空気噴出機能があるが、高尾版ではクルーンのニ段目の穴にセンサーが仕込まれており(いわばヘソ入賞)、玉が通ると感知して判定を開始。
ハズレと判定されたらジャックポット穴から空気圧を模したプラスチックの壁が生えて玉が入るのを防ぐ。
原作版より悪辣じゃね?というのは禁句
立木文彦さんのナレーション演出で緊張感が高ぶるが、大抵は悪魔ぁーーーーー!!!を聞くことが多い。
もう一つの大当たりルートは「沼攻略チャンス」
筐体の4ヶ所にあるゲートを通過すると、右側に「限定ジャンケン」が始まり、それに勝つと、電チューが7回開放される。
そこに玉を入れ筐体左下のランプが付いたら演出開始。
「クルーン」「球数」「玉色」「傾斜」によって信頼度が変わる。

【映画】

実写映画「カイジ2 人生逆転ゲーム」で登場。
制作にパチンコ版カイジシリーズを出してるパチンコメーカー「高尾」が制作協力している。
しかし、映画に登場した沼はなんと、クルーン前の関門「ブロックシステム」が搭載されていなかった。

こちらでは沼に勝った二人は兵藤と黒崎になっている。

【余談】

時は流れて、悪魔的スピンオフ「中間管理録トネガワ」にて、謎に包まれていた「賞金回収を兼ねた沼接待」の様子が実際に描かれた。
カジノを訪れた利根川に、「これは接待だが、だからこそ手は抜かない。優秀な利根川であればそれでも問題無い筈」とまさかの挑発を繰り出す一条。
こういう挑戦には燃えてしまうタイプの利根川。嬉しそうにハンドルを握るが‥


まだまだ、良記事になる可能性は残されている‥‥。
どうぞ、存分に追記・修正をし続けてください‥‥。
我々は‥その姿を心から‥‥応援するものです‥‥。


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最終更新:2024年01月10日 10:43