登録日:2011/05/25 Wed 12:48:46
更新日:2023/12/13 Wed 06:13:05
所要時間:約 4 分で読めます
美作国吉野群讃甘村宮本(現在の
岡山県)で誕生…
十三歳で新当流の兵法者『有馬喜兵衛』と試合をし、撲殺する。
その後、関ヶ原の戦いにも参戦。
二十一歳、京都 蓮台寺において『吉岡清十郎』と試合をして勝ち、さらに『吉岡一門』との決闘におよんで勝利する…
二十九歳、小倉の船島において、巌流 佐々木小次郎と対決し勝つ!!
三十二歳、大阪・夏の陣では西軍に加担して参戦。
以後は諸国を廻ったというが、足跡は不明となる…
夜の城下町…
複数の役人に対して辻斬りをかける一人の男が居た。
その男の名は…
宮本武蔵の名に困惑する役人達であったが、相手は所詮一人。
どのように腕に覚えがあろうとも、三方からの攻撃に堪えられるものではない。
襲い来る二刃の
太刀を左右の手に持つ刀で防ぐも、三刃目の太刀が襲い来る。
が、
三刃目の太刀は何かの衝撃を受け、へし折られる。
役人達は驚愕した。
次の瞬間には二刃の太刀を向かわせた二人の役人が血飛沫に消える。
そこには、腕がもう二本生えた、四刀流の宮本武蔵の姿があった。
かくて今日も、夜の城下に断末魔の叫びが木霊する。
所変わって、盗賊や物怪の棲み処とも呼ばれる山中。
今しがた賊を返り討ちにした二刀流の侍が、背の低い滝の辺で木刀を素振りする少年を見つける。
侍の助言に少年は素振りを止める。
その姿に侍は目を疑った。
少年の手には、身丈を越える巨大な櫂が握られていたのだ。
少年は巨大な櫂を片手で持ち、侍に向けた。
しかし、侍は怯まない。
これは
石川賢が宮本武蔵の名に焦点を当てて描あた時代劇
漫画である。
宮本武蔵の登場する作品は数多くあるが、この漫画はそれらとはまた異色の作品である。
どれだけ異色かは登場人物を説明すれば大体分かる。
【登場人物】
先ずは先に登場した二人の武蔵
其奴の首を土産に江戸に行き指南役を仰ぐはこの宮本武蔵 金成唯一人!!
もうお分かりいただけただろう…
この漫画、宮本武蔵だらけである。
幕府を二分出来る権力を持つ家老『土井利勝』は、反土井派である『柳生但馬宗矩』を筆頭とする柳生をなんとかしたいと考えていた。
そこで柳生の剣に互角に渡り合える者。
宮本武蔵に目を付ける。
つまり、江戸城にて御前試合を行い武蔵の剣を以て柳生の剣を折り、幕府の指南役から失脚させようと言うのだ。
柳生を敗った宮本武蔵は幕府の剣術指南役を約束されたも同然である。
土井派は所在の知れぬ宮本武蔵を呼び出す為に、その旨を伝える御触れを全国に出廻らせる。
当然その御触れを見た腕に覚えのある侍達は、我こそが天下の宮本武蔵と名を挙げて江戸を目指すのである。
宮本武蔵達は一同、江戸への道の途中にある宿場に集結する。
其処にまた、一人の侍が宿屋を訪ねる。
宮本武蔵と名乗った侍は、宿の店主から宮本武蔵が既にこの宿屋に居ることを告げる。
それに憤慨した侍は自信の名を騙る贋武蔵を切り捨てる為に威勢良く部屋に入る。
しかし、そこには八人の宮本武蔵が待ちかまえていた!!!
様々な思惑を胸に集った宮本武蔵と名乗る男達。
そしてそれを迎え撃つ柳生の卑劣な罠!
暗躍する『南光坊天海』の真の目的とは?
誰が真の宮本武蔵なのか?
そして、真の宮本武蔵の前に意外な人物が立ちはだかる!!!
宮本武蔵の名に翻弄された男達の話…
この続きは是非とも自らの目で確かめて欲しい。
そして知るだろう!
わしにとってアニヲタWikiの徳とは
Wikiに拘るのではなく… ただ項目を追記・修正するための武器也!!
- ラストは少し悲しい作品… -- 名無しさん (2014-01-20 23:29:43)
- ラストはそのまま「魔界転生」に続くとも受け取れる感じだった -- 名無しさん (2014-07-05 22:36:37)
- ラストの一騎打ちの決着場面も魔界転生の十兵衛対武蔵一戦目に通ずるものがあるしな -- 名無しさん (2014-07-07 21:31:29)
- 完結してるだと…。 -- 名無しさん (2014-12-03 20:04:50)
- この次の石川五右衛門が絶筆になってしまったんで、これが石川先生の最後の完結作品なんだよなあ。 -- 名無しさん (2017-01-02 22:37:40)
- なんで石川先生は「武蔵」を増やしたがるんだw -- 名無しさん (2018-11-06 16:50:18)
- ↑ケンちゃんだから -- 名無しさん (2018-12-14 14:03:42)
- 今更読んでみたけど、失礼ながらすごく綺麗にまとまって終わってて驚いた -- 名無しさん (2020-01-02 15:05:43)
最終更新:2023年12月13日 06:13