グレンダイザー(機体)

登録日 :2010/11/27(土) 02:09:20
更新日 : 2017/03/23 Thu 13:44:12
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  • グレンダイザー

「グレンダイザー(GREN DIZER)」は、アニメ作品『UFOロボ グレンダイザー』及び、その原作作品に登場する架空の兵器。
「宇宙の王者」の異名を持つ「スーパーロボット」である。
尚、『マジンガーZ(アニメ)』から始まるマジンガーシリーズ最終作の主役機と云う事から
現在ではマジンガーZグレートマジンガーと併せてトリプルマジンガーと呼ばれる事もあるが、
アニメ作品主導で設定を作られた事もあり、マジンガーとの繋がりは武装の類似以外には極力廃されていると云うのが事実である。
ここでは、主にアニメ作品での設定と誕生経緯を紹介する。

尚、グレンダイザーとはダイザー(ロボット)とスペイザー(支援メカ)の合体した形態を指していたのだが、
現在ではロボット単体をグレンダイザーと呼び、スペイザーはスペイザーと呼ばれているのは周知の事実である。

【出自】
パイロットを努めるデューク・フリード(宇門大介)の父・フリード星王がフリード星の守護神として作り上げた。
しかし、一方では仇敵であるベガ大王の命令により作られたと云う発言もあり、その出自に関しては今以て不明な点が多いが、
アニメ本編ではベガ星連合軍への明確な反抗の標としてデュークの力となった。
マジンガーに類似するデザインと武装があるのは 偶然 の一致である。

全高 30メートル
重量 180トン
光量子エネルギーで駆動し、宇宙合金グレンの装甲で守られている。

サイズはともかく、重量がマジンガーに比べて10倍以上も重いが、単に差別化を図っただけの設定なので作劇上で活かされた事は無い。
マジンガーを身長150㎝、体重40㎏の中学生とすると、グレンダイザーは 身長250㎝、体重360㎏の巨人 ということになる。うーん…。

光量子エネルギーは恒星のエネルギーを吸収し、エネルギーに変えると説明されており、180万馬力を誇ると設定されている。
(グレートマジンガーよりも圧倒的にパワーが有る)

宇宙合金グレンは前作までの流れから強硬な金属として扱われる事が多いものの正式な説明はされておらず、
概ねグレートマジンガーの装甲材の超合金ニューZと同レベル *1 であるとしか描写されていない。
なお、フリード星王家の人間しか搭乗出来ず(他の人間が近付くと攻撃する)、
デューク・フリードに「変身」した宇門大介がシュートインする事で起動する。

【武装】

  • ダイザービーム
目からの破壊光線。
ゲームでは割愛。

  • ハンドビーム
指先から放たれる三本の破壊光線…こちらは有名。

  • ダイザーパンチ
所謂一つのロケットパンチ。

  • クラッシャーパンチ
デコレーションを90度展開させてのパンチ。
…風圧受けて威力が下がる様な…。

  • スクリューパンチ
デコレーションを90度展開させ、回転させて放つ。
威力はともかく貫通出来ない様な…。

  • スクリュークラッシャーパンチ
デコレーションを180度展開して放つ貫通力と破壊力を併せ持つパンチ。
最強型にして、基本的にこの形で使用される。
発射せずにドリルの様に使用した事もある。

  • 反重力ストーム
胸から放たれる七色の重力光線。
敵を巻き上げ、落とす事でダメージを与える(ただの破壊光線と化している時もある)。
部位的にはブレストファイヤーだが、武装の特徴を考えるとインパクトは今一つ。

  • スペースサンダー
ダイザー単体での最強武器。
宇宙の雷を召喚する…と云う説明がされたりしている事もあるが、実際には角から放たれる6万度の雷型の熱線である。
グレートのサンダーブレークと微妙に同じ。(威力は上)

  • ダブルハーケン
ダイザーの代名詞。
両肩にマウントされた鎌を連結し、両端に刃を持つ巨大な槍の様にして使用する。
連結させない場合はシングルハーケン。
刃だけ飛ばす場合はショルダーブーメランと呼ばれる。
スパロボでは当初は単なる武器攻撃扱いだったが、原作を見直すと意外とフィニッシュ率が高かったことから後に必殺技クラスに格上げされた。

  • ダブルハーケン・ストーム
ゲームから生まれたダイザーの最強必殺技。
反重力ストームで巻き上げた敵にダブルハーケンを投げ付ける。
尚、名称はダイナミックプロ公認…だが、最新出演作の「スーパーロボット大戦Z」では削られていた。


【補佐メカ】
  • スペイザー
ダイザーのサポートメカとなる円盤型メカ。
ダイザーはこれとドッキング・・・と言うより中に入る事により大宇宙と大空を駆け抜ける「UFOロボ」となる。
速度は大気圏内でマッハ9(!)
宇宙空間では何と亜光速(!!)、というか計算すると「ワープしてんだろ」としか思えないレベルの速さ。
ダイザー単体に飛行能力は無いものの、このスペイザーを利用した変幻自在の戦いが可能。
…ただし、合体に6秒のタイムラグが掛かる事と、機体の部位の殆どが隠れる事により武装が使えなくなると云う弱点があり、
そこを突かれる場面も見られる様になったため、以下の地球製スペイザーが作られる契機となった。

  • ダブルスペイザー
兜甲児が設計、完成させた支援戦闘機。(そこまでに失敗作が一個挟まっているらしい)
言わば有人スクランダーで、単機でも高い戦闘能力を有する。
『UFOロボ グレンダイザー』での甲児は前作までのボスが担っていたコメディリリーフの3枚目キャラとして知られているが *2
同機の完成後は過去を思い出したのか、本来の二枚目キャラとしての片鱗を見せ、ダイザーを食う活躍もする事が多くなった。
光量子エネルギーで稼動し、超合金ニューZで作られたハイブリッドマシーン。
飛行速度マッハ6と、グレートブースターよりも速い。

  • マリンスペイザー
牧葉ひかるがメインパイロットを努める、その名の通り水中用のスペイザー。
水中用とは言いつつも飛行可能な万能機。
ドッキングの際にはダイザーの体の大半を覆う等、ダブルスペイザーよりも大型。
飛行速度マッハ4
最大深度400メートル(あれ?浅い?)

  • ドリルスペイザー
その名の通り地中に潜る能力を持つ。
マリンスペイザー同様に大型だが、機体の性格上、最も合体による攻撃力が高くなるスペイザーである。
当初は甲児がダブルスペイザーと併用していたが、生き別れのデュークの妹、グレース・マリア・フリードが登場して以降は、
彼女がメインパイロットを努めた。
尚、当初はボスを換骨奪胎したキャラクターである荒野番太がパイロットを努める筈だったのだが、
デブキャラを入れると何となくゲッターチームに似てしまうので、差別化のために、急遽美少女(マリア)が乗る事になったのだと云う。
飛行速度マッハ4
地中速度マッハ2(速っ!)



【ゲーム「スーパーロボット大戦シリーズ」での扱い】

初登場は初期シリーズにまで遡るが、奇しくも声による演出が付いた頃に
デューク・フリード役の富山敬氏が癌で死去。(本人は快諾しており、ノリノリで演ずるつもりだったとの事)
第四次Sでは声付きスパロボに参戦となったにも関わらずデュークは声無しになってしまった。
現在は代役を山寺宏一氏が努めているものの、しばらくボイス付スパロボには参戦出来ないと云う状況が続いてしまった。(コンプリートボックス版のみ堀内賢雄氏が代役)
(旧シリーズ当時は代役を立てない方針だったが、冨山氏を含め、流石に物故者や引退者も出るようになった放映当時からの年月経過を無視できなくなったため、インパクト時に、冨山氏に声が最も似ていると、業界内で知られていた山寺氏に白羽の矢が立てられた)

ユニットとしてはグレートより強力だが、マジンパワーは持たないと云う扱い。
ただし、スペイザーへの変形やスペイザーチームとの合体能力を持つ等、原作を活かした性能で差別化している。

なお
  • グレンダイザーが参戦出来ない事によるマジンガー系の戦力不足
  • ゲッター系最新最強の真ゲッターロボゲッターロボGのさらなる後継機として参戦する様になった事
の二つがマジンカイザーを生む原因となった。
両者は現在まで共演は適っておらず、ダイザーが復活参戦した後はトリプルマジンガーとしてユニット扱いされるのに対し、
カイザーが参戦した際には存在が 無かった物 とされてしまう事が多い。
しかしながら開発側としては、下記の誕生経緯を踏まえたものでは無く、参戦作品の都合上のたまたまであるとの事。
(スーパーロボット大戦Zにおいて、グレンダイザーのキャラの没ボイスにマジンカイザーの武器名を叫ぶものが確認されているので、当初は同時参戦の予定であったのが窺える。その後、アナザーストーリーと言える真マジンガーの登場で、グレンダイザーとマジンカイザーはZシリーズにおいての共演は叶わなかったが、両者の共演を望む声は今なお多い)

その後、『スーパーロボット大戦X-Ω』にてようやくマジンカイザーとの共演が実現した。

長らくマジンパワーが無い為、最終的な決定力に欠ける等と評されていたが「スーパーロボット大戦Z」ではダイザー・フルパワーと云う特殊能力をゲット。
機体性能もZ、グレートとほぼ互角で純粋にユニットとしての性格が違うと云う扱いになった。




【余談】
本来のマジンガーシリーズ完結編は兜甲児がミケーネ帝国との最終決戦に挑む『ゴッドマジンガー』となる筈だったが、計画は頓挫。
映画「宇宙円盤大戦争」のアイディアをマジンガーシリーズに合わせてアレンジし、
TVシリーズに再構築した『UFOロボ グレンダイザー』が製作される事になった(パイロットフィルムとして位置付られる)。
完全なアニメ主導の企画であるだけにアニメ企画に関わって来た元ダイナミックプロの団龍彦は
同作に対して複雑な心境にある事を著作「スーパーロボット大戦(小説)」の後書きにて明かしている。
(原作者の永井豪も後年、ゴッドのアニメ企画の頓挫を大いに悔やんでいる旨の発言をインタビューで語っている)

『ゴッドマジンガー』はマジンカイザーのイメージの原点とも云うべき存在だが、
そのデザインは大幅に異なっており、シンプルなデザインに仕上がっている。
ダイザーのスクリュークラッシャーパンチのアイディアは、この企画が元になっている。
(だが、企画頓挫の要因はその従来との連続性がないデザインでもある)

永井豪によるコミカライズ版では上記設定に関わらず甲児がダイザーを操縦する描写がある。
流石は永井豪、粗い…と思いきや甲児がマジンガーZに乗り込み、鉄也もグレートに乗り込んで共闘するシーンもあり、
トリプルマジンガーの連携プレイを見せてくれた。流石は永井豪…心を掴むのが上手い。
永井版ではグレートが2回も強奪されてるのは禁句

てか、TVでも乗れよ甲児!!
※東映が許しません。

冒険王に掲載された桜多吾作氏によるコミカライズでは地球版のグレンダイザーとも言うべき古代ミケーネの 守護神ラーガ が登場。
見た目や能力も酷似しており、偶然キーとなる指輪を拾った弓さやかが搭乗。
グレンダイザーと共闘するもののベガ星連合軍による工作で米ソ両大国が 核戦争 を始めてしまい地球はほぼ死の星に。
重大な過ちを犯したとして地球人類をベガ星連合軍諸共丸ごと粛清。文明を崩壊させた。

ちなみに本作独自の設定としてフリード星、ベガ星連合、地球、古代ミケーネといったマジンガーシリーズに登場した勢力は
全て共通の祖先「シグマ文明」を持っているという設定で、グレンダイザーとラーガの見た目が酷似しているのはその為。
マジンガーZを作った兜博士が古代ミケーネの遺跡発掘に参加していた事を考えると
マジンガーとグレンダイザーの類似性は先祖帰りなのかもしれない。


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