ミキサー大帝

登録日:2013/07/12 Fri 00:00:05
更新日:2024/01/08 Mon 20:54:28
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キン肉マンパワー

分離終了!!


ミキサー大帝とは『キン肉マン』に登場した超人。
なんとあのキン肉マンに勝利した地上最強の超人である。






















     *      *
  *     +  うそです
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    *










◆プロフィール

所属:残虐超人(機械超人)/飛翔チーム
出身:日本
年齢:20歳
身長:245cm
体重:700kg
超人強度:5900万パワー/700万パワー*1
声優:川津泰彦



◆概要

『キン肉マン』旧シリーズの最終章【キン肉星王位争奪編】において、飛翔チームの中堅として初登場。
体重がやたらと重く、重量級として知られるマンモスマンビッグ・ザ・武道などより重い。
まぁチームメイトにもっと重いのが二人もいるので問題は無い。飛翔チームとは

元々は夢の島に棄てられたスクラップから誕生した超人。笑い声は「ハーハーハー」
『大帝』を名乗っているが何故かは不明。単なるリングネームかも知れない

性格はマリポーサには忠実…ではあるが、後述のように自分に懐いている子犬を余興に殺してみせたり、対戦する事となったミートくんを嬲りものにしたりと、ハッキリ言ってド外道の卑劣漢
キン肉ドライバーをモロに食らってKOしたザ・ホークマンに「そんな技ごとき」と言ったり、自分の為に死んでいったミスター・VTRになんの労いの言葉もなかったり…と、チームメイトに対する配慮もない腐りきった性格である。

巨大なミキサーに歌舞伎のようなメイク(模様?)をした顔と手足が生えただけといういかにも出オチの雑魚っぽい外見をしているが、上記の通りキン肉マンに勝利した。
……したのだが…


◆作中の活躍

団体戦故登場後はリングサイドで観戦に回っていたが、その中で先鋒ザ・ホークマン、次鋒ミスター・VTRを次々と破り、邪悪の神々すらも恐れさせるキン肉マンの「火事場のクソ力」に注目し、それを無力化することこそが攻略の鍵と洞察。2連敗に頭を抱えるマリポーサ営業マンの様に解説をしていた。
その時、マリポーサは大帝の能力を知らないようだったので、王位争奪戦を前に日本のその辺で数合わせとして採用したのかもしれない

試合直前、マリポーサへのデモンストレーションとして自分に懐いていた子犬をパワー分離器にかけ骨のみを取り出して殺して見せた。
この所業には流石のマリポーサもドン引きしており、テリーが見ていたら、真っ先にブチ切れていたかもしれない…(アニメでは、コンクリートの柱の生コン(何故か袋詰めの)と鉄筋への分離に変更された)


そして試合開始直後にキン肉マンをミキサーに放り込みパワー分離器を始動。
火事場のクソ力が予想以上に強大だったため分離しきれず負担がかかり苦痛を訴えるが、「打倒キン肉マン」という目的を共有する5王子が結束。
マリポーサ・フェニックスゼブラビックボディ・ソルジャー(←この時はまだ本物のソルジャーアタルではない)の5人がミキサー大帝と合体邪悪友情パワーを発動。
こうして五柱の神々の力も借りることで遂に火事場のクソ力の分離に成功する。

火事場のクソ力が邪悪大神殿に封印されたことを確認し5王子は分離、解散したが、その後の邪悪大神殿からの報告で、7000万パワーと思われていた火事場のクソ力が6905万パワー分しか封印されていないことが判明。
残る95万パワー分(本来の超人強度)を持ったキン肉マンは『超人墓場』に飛ばされていた。ウォーズマンの助けで超人墓場から脱出し、なんとか試合に復帰。
試合再開するが、キン肉マンは前二戦のダメージに加え、超人墓場の脱出で体力を極度に消耗し、もはや立つのがやっとの状態。
それでも必殺のキン肉ドライバーをかけられるミキサー大帝だが、ミスター・VTRの編集能力で強制的に不発にさせ、逆に体勢を崩したキン肉マンにエルボードロップを炸裂。
疲労が一気に出てしまったキン肉マンは立ち上がれず、10カウントでミキサー大帝が勝利した

しかしこの試合中にキン肉マンによってミキサー基部のネジを一本抜かれてしまう


続く対戦相手はなんとミートくん。

小柄で実戦経験の無いミートを嘗めまくり試合開始前から勝利宣言するなど調子に乗りまくっていたが、正義超人達のテクニックを見続け取り込んできた彼の戦法に翻弄され、予想外のダメージを負う。
キレてようやく本気になりミートをボコってミキサーに入れようとしたが、その身軽さで脱出され閉門クラッシュでミキサー部分を潰されてしまう。
そして最期はミートが最も好きな技であるバックドロップを受け、ネジが抜かれ脆くなっていた体がバラバラになり敗北した。


・総評

まさに三日天下、一瞬の栄枯盛衰
今や最強クラスの超人となったキン肉マンに勝利しながら、ほぼ素人のミートに敗北したことで「最大の名誉不名誉を得ることとなってしまった。

しかもキン肉マンへの勝利も
  • キン肉マンは(団体戦なので仕方ないが)直前の二試合で負傷し、超人墓場の脱出で極度に体力を消耗していた
  • 5王子(邪悪五神)の協力がなければ火事場のクソ力を分離できなかった
  • ミスター・VTRの助けがなければキン肉ドライバーでやられていた
という事実上七人がかりの袋叩き同然の卑怯過ぎる内容であり、とても実力で勝ったとは言えない有様である。*2
この時は邪悪五神+ミスター・VTRと合わせて単純計算でも合計6億1300万パワー(旧設定では5億980万パワー)というインフレという言葉すら生ぬるい超人強度で火事場のクソ力を封印・キン肉マンを袋叩きにした。たった一人のキン肉マンの為に卑怯にも程がある。*3
しかも図に乗ったミキサー大帝はキン肉マン打倒に協力してくれたマリポーサ達への感謝も、自分の命を救い、勝利に貢献して死んでいったミスター・VTRへの労いの言葉も一切なく、さも自分一人の実力で勝った手柄であるように風潮し、天狗になって高笑いする始末。
虎の威を借り、人の褌で相撲を取るような真似をしておきながらこの態度。擁護が全く出来ない見下げ果てたクズ野郎である。
事実、超人委員会に役職を持ったためにキン肉マンに加勢できなかったロビンマスクテリーマンも、あまりの不公平さ・卑劣さに加え、超人レスラーとしてのプライドを侮辱したも同然の最早超人レスリングですらないこの一方的な公開リンチにブチギレ。双方肩書きを捨てて駆けつけている。
…だがそれなのに、公式ブック『77の謎』では「言い訳不可能」「永遠に残る大失態」などと、被害者であるキン肉マンの方がボロクソに言われてしまっている。ヒデェ。*4もう少しこう何というか、手心というか…

そして、公式戦こそなかったものの練習相手としてキン肉マンと何度もスパーリングし、セコンドとして多くの試合を見て、その技を吸収してきたミートくん*5とミキサー技に頼りっきりなミキサー大帝を比べると技術面で明らかにミキサー大帝が劣っており、超人レスリングはド素人だった可能性が高い。

しかし、キン肉マンはミキサー大帝との一戦で火事場のクソ力を失ったことで、単なる弱体化に留まらず急激に増した心臓への負担によって決勝戦頃には命を危ぶまれる事態となった。
このことからミキサー大帝が「王位争奪編」の流れに大きな影響を及ぼしたことは間違いなく、やはり物語のキーパーソンとなった重要なキャラクターには違いないだろう。

ちなみにアニメ最終回では、彼もまた王位争奪サバイバルマッチで命を落とした超人の1人としてキン肉マンのフェイスフラッシュで復活している。


◆必殺技

パワー分離機
ミキサー大帝唯一の必殺技。誇張なしにコレだけである。
胴体のミキサーに対象を放り込み肉体とパワーを切り離してしまう技。
キン肉マンの場合は火事場のクソ力が強大だったため肉体と火事場のクソ力を分離されるだけで済んだが、普通の超人だと跡形も無く消滅させられてしまう。
このミキサーだが分離するばかりで本編劇中では一回も物を混ぜたことは無い
名前がミキサーなだけでやってる事は遠心分離機(そもそも技名もパワー分離機で明らかに遠心分離機の方を想起させる)だった。



◆余談

  • 飛翔チームはチームメイトとマリポーサは旧知の仲(ぬすっとジョージ時代の泥棒仲間?)と思わしき発言が多いが、ミキサー大帝だけはマリポーサは彼の能力も性格も何も知らない様子であった。と言うか、上記の通り比較的チームメイト同士の結束も固い飛翔チームに於いて、コイツだけ明らかに浮いている。
    一説では、キン肉マンの火事場のクソ力を封印する為だけに邪悪の神が呼び寄せた(創り出した?)刺客なのではないかとも言われている。
    後に知性チームのプリズマンが知性の神によって創られた超人である事が判明しているので、有り得ない話では無いだろう。
    劇中では初戦でキン肉マンチームと当たったのがたまたまマリポーサのチームだったと言うだけで、もしも他のチームがキン肉マンと当たってたら、そちらの方にミキサー大帝はねじ込まれたのかもしれない。

  • 作者のゆでたまご氏によれば「ミートくんが戦うところを一度は描きたかった為、どうしてもキン肉マンを負かす必要があった」が、「昔ならともかく、強くなった今のキン肉マンをどうやって負かすか悩んだが、キン肉マンにとっては初の(インターバルなしの)連戦(なので個人の勝ちよりもチームで勝つことの方が大事)なので、ドラマチックな負け方でなく、なんて事ない奴にあっさりと敗れてしまうのもありだろう」という事でこの展開となったらしい。
    なお、テリーとロビンの参戦も最初から決めていたとの事。

  • カップヌードルの45周年記念にゆでたまご氏が書き下ろしたカップヌードル大帝というキャラが発表され、実際に着ぐるみも作られたのだが、どう見てもミキサー大帝のミキサー部分をカップヌードルにしただけである。

  • 後年連載された完璧超人編では、本人は登場しないもののキン肉王宮のスグルの私室に過去の思い出の品々に混じって例のネジがミキサー大帝の写真と一緒に飾られている様子が確認できる。(38巻参照)。
    キン肉マンの苦い敗北を忘れぬ教訓、あるいはミート君が主のリベンジを果たした功績の印としているのかもしれない。

  • 石原まこちんによるスピンオフ漫画THE超人様にまさかの登場。ビッグ・ボンバーズプリプリマンがダベっているファミレスのドリンクバーの容器としてまじめに働いていた。
    カナディアンマンがミックスジュースを新しく作らせたという描写があるため、ちゃんとミキサーとしても使える事が判明した。
    なおこのファミレス、過去にジェロニモが『アパッチのおたけび』で窓ガラスにひびを入れたり、キング・ザ・100tが来て床が抜けたことがあるらしい。

  • 学研の図鑑により、他のチームメイトと共にマリポーサの発言通り5000万パワー以上あることが明らかになったが、ミキサー大帝の場合はそのために数値に見合わない弱さがよりネタにされるようになってしまった。



追記・修正はパワー分離機で相手の肉体とパワーを切り離したり、超人墓場から戻ってからお願いします。

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最終更新:2024年01月08日 20:54

*1 旧設定。

*2 しかもそのうち5人は超人強度1億パワーの超人神。

*3 逆算すれば、それだけ今のキン肉マンが邪悪五神にとって恐ろしい存在になったかという証明でもある事にもなるが。

*4 『77の謎』の著者はよほどのミキサー大帝推しなのか、やたら彼を擁護する記述が多い。

*5 ミートくんの超人強度は50万パワーと、小柄な割に正義超人からすればそこそこの水準。加えて公式ブック『77の謎』でスーパーフェニックスからも「ミートくんには格闘技の才能もあるのかもしれない」と太鼓判を推されている。