黒木知宏(野球選手)

登録日 : 2011/06/27(月) 12:49:11
更新日 : 2016/10/12 Wed 15:25:20
所要時間 :約 4 分で読めます




かつてロッテには 「魂のエース」 と呼ばれる選手がいた。
特別球が速いとか優れた変化球・コントロールがあったわけでもない。
彼はただひたすらボールに を込めて投げ続けた。
その姿は天才・イチローも評価し、今と違い知名度・人気と共にセ・リーグに大きく劣っていたパ・リーグの一時代を支えた…。



名前:黒木知宏
出身:宮崎県日向市
経歴:延岡学園
   →新王子製紙春日井
    →千葉ロッテマリーンズ
背番号:54
愛称:ジョニー


【入団後~】

プロ入団後程なくしてその男前な顔立ちと宮崎訛りなインタビューなどで人気を集め、当時Bクラス常連で暗黒時代だったロッテの不動の先発として貢献した。
200イニング越えのシーズンがあったり、シーズン13完投という、今ではほとんどお目にかかることの出来ない記録も達成している。

しかし、黒木を語るのに外せないのはやは り七夕の悲劇だろう。
(詳細は該当項目参照)

余談だが9回裏、同点ホームランを打たれてマウンドにうなだれる黒木の姿にライオンズ贔屓でお馴染みの文化放送の解説者斉藤一美は 「黒木ぃ!泣くなぁ!」 泣きながら 実況していた。


99年には当時大型ルーキーとして注目を集めていた怪物・松坂大輔に投げ勝ち、松坂にプロ初黒星を与えている。
ちなみに松坂が言ったとされるこの年の流行語「リベンジ」はこのとき口にしたものである。マウンド上で胸に手を当てお守りを握る姿はよく高校球児等も真似ている。


2000年以降もシドニー五輪に出場や21世紀初の公式戦勝利投手といった華々しい活躍を収めていくがこれ以降、ケガに悩まされることになる…。



【~引退】

2001年は開幕戦勝利以降も好調だったが、前年からの肩の違和感が痛みを帯びてくるようになり、オールスター以降はリハビリに専念するようになる。
しかし、ケガは思った以上に深刻なものであったためなかなか以前のようなピッチングは出来ず2軍のグラウンドで黙々とランニングする日々が続く。
(ロッテ2軍の浦和球場の外野は一部芝が禿げているが、そこは黒木が走り続けたためになくなったとされ、「黒木ロード」と呼ばれるようになった)

その後、2004年に約3年振りの1軍のマウンドに立ち、2005年には4年振りの本拠地での勝ち星を記録したりするが、調子は長く維持することが出来ず、2007年の4月のライオンズ戦を最後に黒木は1軍を離れ遂にはその年の10月に戦力外通告を受ける。

この知らせに( 本気で )涙したファンは数知れず、本拠地最終戦の試合後にはジョニーコールが止まなかった。

その後、現役続行を希望するものの獲得の意思を示す球団はなく、12月に引退を発表。
翌年には小宮山の計らいでオープン戦で引退セレモニーを行った。
この試合のチケットは(ロッテの)オープン戦 としては異例の完売を記録し、球場前には手書きのボードを掲げてチケットを求めるファンもいた。
みんな黒木の最後のマウンドに立つ姿を目に焼き付けたかったのだ…。
そして、彼はセレモニーで叫んだ。



「マリンのマウンドが大好きでした!!」



今だからこそ人気のパ・リーグではあるが、前述の通り閑古鳥が鳴く客入りだったパ・リーグを支えた黒木を応援するファンは他球団ファンにも多く、ケガからの復活を懸けてのピッチングには敵味方問わず熱い声援を送った。



その他逸話

  • マウンド上で胸に手を当てお守りを握る姿はよく高校球児等も真似ている

  • 斎藤佑樹がハンカチ王子になる前ジョニータオル王子だったという逸話がある

  • 2004年の千葉マリンでの初のオープン戦(vs横浜)いつもなら自軍の先発投手(この日は門倉健)にエールを送るのだが、横浜応援団・横浜星覇会から「本日は敵ながら復活を期する黒木知宏投手にエールを送りたいと思います!!」 と、横浜ファンから「let's go let's goジョニー!!」とジョニーコールが起こった。マリーンズファンのみならず、リーグの垣根を越えて愛された証である。

  • パワプロの特殊能力の闘志は黒木がきっかけで作られたという逸話がある。

  • けがをして復帰したジョニーには、例え他球団のファンであっても特別な想いを抱かざるを得なかった。日本ハムの本拠地、札幌ドームで投手がマウンドを降りた際、通常はノックアウトされて降りる投手をからかうために「Na,Na,Hey,Hey,Kiss him goodbye」という曲を流しながらハムファンは「バイバイ」のサインを送るのが通例なのだが(ちなみにこのホームゲーム演出、当然ながら相手チームのファンには極めて評判が悪い)、黒木がマウンドを降りた際にはこれが流されず、ハムファンも「バイバイ」をしなかったという逸話がある。






あなたがマウンドで流した涙を―

敵味方問わずに魅力した
あなたの魂の込められたプレーを―

そしてどんなに辛く苦しいときでも
決して諦めなかったあなたの姿を―

私達は絶対に忘れません。




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