竹中半兵衛(戦国武将)

登録日: 2009/11/23 Mon 14:20:02
更新日:2021/06/24 Thu 11:46:18
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※注意※

この項目では戦国時代の人物としての竹中半兵衛について記述します。
他のメディアでの竹中半兵衛についてこの項目に追記するか、
別に項目を立てるかは各人の判断に御任せ致します。







合戦を好み、戦を嫌う男。
その男は、「合戦」をしたかった。



竹中(たけなか)半兵衛(はんべえ)(1544~1579)は戦国時代の武将である。
本名、竹中重治。通称、今孔明。

美濃(岐阜県)は菩提山城に生まれ、斎藤家に仕えた。しかし、3代・龍興以下家臣も若輩半兵衛をあざ笑い、小便をかけたともされる。


半兵衛は稲葉山城内に留め置かれた弟と示し合わせ、弟の見舞いと称して城を訪れ、17名で稲葉山城を陥落させた。
これは再三美濃を攻めた尾張の大名・織田信秀や、その息子信長をもってしても出来なかった大事件である。

その手腕を高く評価した信長に厚遇を約束した上で稲葉山城の引き渡しを要求されるも、丁重にそれを拒否。
しばらくしてから城を龍興に返還、自身は隠居した。

斎藤家の滅亡後は意外と知られて居ないが、浅井家に身を寄せて居た。
1570年の姉川以降に、堀直寄らと共に織田に帰参したとされる。そして、羽柴秀吉の与力となった。


竹中半兵衛を有名にしたのは、その軍略である。
主君不在の中、僅か100の手勢で数百の敵を撃退したり、敵の作戦を迅速に見抜いたりと逸話には事欠かない。

しかし、生来病弱であったようで三木城攻防戦の最中、肺病が悪化し死亡した。


良く黒田孝高(官兵衛)と豊臣の二兵衛と評される。
半兵衛は純粋な軍師なのに対し、官兵衛は野心と共に戦場を見る軍略家と対比出来る。そのため、半兵衛の方が格上と見られることが多い。



【逸話】


息子が半兵衛の戦略講義中に手洗いに行くために席を立ち、帰って来たのを一喝。
講義中に席を立つなど言語道断と、話が終わるまでは漏らしてでも座っているように叱りつけた。
武士の子なら戦の話の方が自分の生理的欲求より大事と言う事。


かつて秀吉に「いずれは大きく加増する」というお墨付きの書状をもらいながら、その後まったく音沙汰がなかった事に腹を立てた黒田官兵衛。
その書状を持って秀吉に直談判しに行くと、その場にいた半兵衛にその書状を破り捨てられ、火の中に投げ込まれた。
驚く官兵衛に対し、半兵衛は
「こんなものがあるから不満を覚えるのだ。貴殿のためにならない」
と官兵衛を窘め、官兵衛もその言い分に納得したという。

ちなみに当の半兵衛も、その功績を称えようとした秀吉に同じように加増の約束をしたためた書状を渡されたが、
この書状がいずれ後を継ぐ息子や秀吉の家中に災いをなす可能性を秀吉に告げ、その場で破り捨てたと伝わっている。


織田信長が存命の頃、謀反の疑いがある家臣の説得に向かった官兵衛がそのまま消息を絶ってしまった時のこと。
信長は官兵衛が裏切ったと判断を下し、人質に出されていた官兵衛の長男を殺すように半兵衛に命令を下した。
しかし半兵衛は何かを悟ったのか、信長には「殺した」と報告しながら実は人質の長男を匿い、その死後も部下に命じて匿い続けさせた。
やがて、官兵衛は裏切ったのではなく謀反を起こした家臣に幽閉されていたことが発覚。
官兵衛の忠義を疑い、その息子まで殺させてしまったと恥じ入る信長に、人質を匿っていた部下が真実を伝えると、
信長は大喜びで半兵衛の命令違反を不問にし、官兵衛も半兵衛の心遣いに感謝したと伝わる。
ちなみにこの時助けられた長男こそ、後の黒田長政である。


半兵衛の息子重門は後に「豊鑑」という歴史書を執筆した。


信長から家臣になることを誘われた際、交渉に来た秀吉から三顧の礼を受けた為、その熱意に感激して信長より秀吉に仕えることを選んだという。



【彼を扱った作品】


高橋和島「竹中半兵衛」
三宅孝太郎「竹中半兵衛」

宮下英樹「センゴク」シリーズ(「天正記」まで登場)
重野なおき「信長の忍び

※半兵衛に関連のある作品

中里融司「戦国竜虎伝」


ゲーム


戦国無双(3でプレイアブル化)
信長の野望
太閤立志伝
決戦III
戦国BASARA(2でプレイアブル化)
戦国大戦



【余談】

「その容貌、婦人の如し」と称されるほどの美少年だった為、数ある作品では中性的なイケメンとして描かれている。
また早死にしたこともあり基本的に若者、黒田官兵衛はそんな彼の保護者として描かれる事が多いが、実は半兵衛の方が2歳年上である。



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最終更新:2021年06月24日 11:46