アシュラマン

登録日:2013/07/10 Wed 01:41:10
更新日:2024/04/05 Fri 19:06:39
所要時間:約 23 分で読めます





笑い

冷血

そして怒り

カーカカカ

三つの顔を持つのがこのオレ

アシュラマンよ!


キン肉マン』に登場する超人。





○プロフィール

所属:悪魔超人
出身:魔界
年齢:22歳
身長:203cm
体重:200kg
超人強度:1000万パワー(1500万パワーとも)
CV:郷里大輔、二又一成(少年時代・テレビ版のみ)、石森達幸(アニメ版王位争奪編14話)→山口健(17話以降)、平松晶子(王位争奪編少年時代)

戦績:
対テリーマン△
対キン肉マン●
対ニュー・マシンガンズ○(タッグ戦)
対マッスル・ブラザーズ●(タッグ戦)
対サタンクロス△
対ジャスティスマン●
対モデスティーズ○(タッグ戦)*1

対Bエボリューションズ○(タッグ戦)
対ザ・坊ちゃんズ●(タッグ戦)

イメージソング
阿修羅地獄(歌:GAKURO)


○人物

悪魔超人軍の精鋭部隊「悪魔六騎士」の一人にして、 地獄めぐりNo.5・竜巻地獄 の番人。
阿修羅』の名に相応しく三つの顔と六本の腕を持ち、さらに超人強度はバッファローマンと並び悪魔超人トップの1000万パワー。
漫画ではガミラス人ばりの青い肌だがアニメでは人間のような褐色肌。
当初はクモの化身くらいの扱いだったが、後に魔界の王族であることが判明し「魔界のプリンス」と呼ばれるようになる。

「カーカッカッカッカッカ」「カカカカカカ」と独特な笑い方をする。

公式戦で初めて完璧超人を倒したという偉大な祖先を持ち、やがて彼の一族は魔界で王族としての地位を確立するに至った。
アシュラマン自身も幼少期から一族にふさわしい生粋の悪魔として教育されたことで悪魔超人の中でも特に高い実力とプライドを併せ持つようになった。
「冷酷・冷徹・冷血」を掲げる一方で友情に厚く義理堅い。
仲間想いな所もあり、盟友サンシャインや、共に悪魔超人でありながら超人血盟軍ともなったニンジャとは強い絆で結ばれている。

サンシャインとは共に悪魔超人の次代を担う首領格と呼ばれており、将軍様から直々に鍛え上げられた、最高幹部連たる六騎士の中でも二人は別格であるらしい。
一方、二人が揃っている場合には血統も含めた資質や性格差もあるのか、アシュラマンの方がリーダーとして立てられている感がある。

試合では悪魔超人らしいラフファイトや残虐技も行うが、勝敗による結果には素直に従う潔さも持ち合わせている。


○能力

三つの阿修羅面「笑い面」「冷血面」「怒り面」を切り替えることで戦闘スタイルを使い分ける。
  • 笑い面…基本スタイル。敵をネチネチ攻めたり心理戦も得意。
  • 冷血面…敵の弱点を正確に見抜き躊躇無く攻撃する。
  • 怒り面…純粋なパワーで敵を正面から叩き潰す。三面中最も恐ろしいとされる。
稀に三面全てが怒り面になることも。
ちなみに夢の超人タッグ編では三面は仮面であり素顔は三つの泣き面という設定だった。

六本の腕を巧みに操り様々な攻撃を繰り出すことが出来る。
この腕は自前ではなく自身の血に染めた相手や死人等から奪い取ったものであり、試合中に腕が千切れたとしてもすぐに生やすことができる。
しかし腕の所有権は本来の持ち主にもあるため、よく奪った腕が勝手に動いて自分の首を絞められてしまったりする。
逆に腕の所有者が協力的ならアシュラマンと結束することで普段の技の威力が数倍に跳ね上がるなどパワーアップも可能である。
こうした特徴はアシュラ一族の共通の物のようで、元々は普通に二本腕だった祖先が、歴史上初めて“ある完璧超人”を破り腕を奪い、その腕を自らの物として以来の伝統であり、このことからアシュラ一族が魔界の王族として発展するきっかけとなったらしい。

魔界のプリンスというだけあって、総合的な実力は悪魔超人軍の中でも抜きん出ており、悪魔超人最強の一人とされる。
後のシリーズでは“悪魔超人界の最高傑作”とまで呼ばれている。

バッファローマンが正義超人に転身する以前はスパーリングで彼を幾度も完封し、7人の悪魔超人を恐怖で震え上がらせていたらしい。
特に「怒り面」はバッファにとってトラウマになっている。
アシュラマンの方はバッファローマンの実力を認めている一方、甘さを捨てきれない彼の心根について問題視しているようだ。

悪魔超人版火事場のクソ力とも言うべき「魔界のクソ力」なるものを秘めているらしいが、あまり使われない。
『完璧超人始祖』編では、イレギュラーの一人らしく、普通の火事場のクソ力を発動させている。

悪魔超人の中でもそのビジュアルや必殺技などのインパクトから初登場以降人気は高く、シリーズでの出番も多い出世キャラである。
しかし「判りやすく強そうな要素」を持っているがために、より強大な敵と当たって倒されることも多く、やや戦績が振るわないキャラだったりもする。
見た目にもインパクトのある三面や六本腕も、本来は長所であるべき筈なのに無惨に破壊されたり千切られてしまうことも多く、人気者であるだけに余計に不遇な扱いを受けてしまっている印象がある。



○生い立ち

魔界の王族アシュラ一族の跡取りとして生を受ける。
幼少期から両親に悪魔超人としての将来を期待されており、暴力を是とする魔界の気風も相まって少年期にはわがまま放題で喧嘩っぱやい不良少年となっていった。

そんな時、父親が雇った家庭教師サムソン・ティーチャーと出会う。
大人を舐めていたアシュラマンはサムソンに反抗しようとしていたが優れた格闘者であった彼には歯が立たず返り討ちに遭い、渋々師事するようになった。
しかし日々サムソンの熱心な指導を受ける内、アシュラマンは超人格闘者として基礎を身に付け成長を遂げる。
ちなみに本編でアシュラマンが使用する必殺技の数々もこの時サムソンから伝授された物が基本となっている。

やがてアシュラマンはサムソンに憧れ、尊敬の念すら抱くようになったが、その一方で魔界には不釣り合いなほどの優しさを持つ人格者であった彼の行動を完全に理解は出来ず、小さな疑問を覚えるようにもなっていた。

そしてある日、サムソンは川に落ちたアシュラマンを助けるため濁流に飲まれ帰らぬ人となってしまう。
アシュラマンは身を挺して自分を助けた彼の行動を理解できなかったが、その三つの泣き面からは涙が流れていた…
それ以後彼は悪魔に徹する為にその泣き面を隠し三面を被るようになった。

まぁ本当はサムソン死んでないんですけどね!



○作中の活躍

●キン肉マン(無印)


キン肉マン!

この六本の腕が
きさまの必殺技
キン肉バスターを破ってみせる!!

それが、悪魔将軍様に与えられた
オレの使命よ!!


【黄金のマスク編】

六騎士の一人として初登場。
最初はマスクとマントで姿を隠していたが、ウォーズマン体内の五重のリングで姿を現し、三階でテリーマンと対決。
この時はバッファローマンを除く処刑された7人の悪魔超人たちの腕を遺体から引き千切って使っており、更に試合中切断された二本の腕の代わりにテリーの両腕をも奪い、
阿修羅バスターの圧倒的な威力もあって終始圧倒する。
しかしバッファローマンの遺体がテリーに助力し両腕を貸し与えたことで食い下がられ、試合は場外リングアウトの引き分けという結果となった。
尚、後に設定された超人強度が同じだったにもかかわらず、当時のゆでの脳内設定での超人強度の最高値*2だったのか、自分達が処刑したバッファローマンの1000万パワーを欲しがっていたが奪えなかったと、この当時は語っている。

しかし敗北ではなかったため六騎士中唯一将軍様に取り込まれず、将軍様と共にウォーズマン体内から脱出。

そして続く日本アルプスステージではキン肉スグルと対戦。
自分が得意とする山の天候を利用したウェザー(お天気)デスマッチを挑み、突風や降雪を用いた戦術でキン肉マンを翻弄する。
しかし土壇場での逆転の発想や放尿など予想外の底力を発揮したスグルに笑いと冷血の面を潰されてしまい、遂に怒り面を発動。
正面きっての氷上バスター合戦を挑みキン肉バスター・新キン肉バスターを続け様に破ったうえで阿修羅バスターを炸裂させ、スグルをKO寸前にまで追い込んだ。

だがスグルが断片的に見出していたバスター破りの秘策「ネック・エスケープ」を完成させたことで阿修羅バスターを破られてしまい、最期は偶然生まれたキン肉ドライバーの雛形を受ける形で敗北。

将軍様の命令で自害し自ら吸収され、将軍様の鎧の一部として度々キン肉マンたちを苦しめた。

ちなみにテリーの腕はキン肉ドライバーで倒された際に他の腕と共に引きちぎれており、そのままテリーに付け替えられた。そんなプラモデルみたいに……*3


いいかサンシャイン!

わたしを傷つけた事を悩む前に
わたしの不注意を笑え!!

それが悪魔というものだ!!


【夢の超人タッグ編】

将軍様を見限りサンシャインと共に逃亡。
その際悪魔霊術で正義超人達の友情を人形に封じ込めており、正義超人達の間に混乱をもたらしたうえで「はぐれ悪魔超人コンビ」として
サンシャインとタッグを組みトーナメントに乱入。
ビッグ・ボンバーズ(笑)をあっさり倒して参加枠を奪った。

一回戦でニューマシンガンズと当たり、ジェロニモと彼らを救出に来たキン肉マングレートに重傷を負わせ勝利。
戦利品としてテリーのスターエンブレムを奪った。

二回戦ではマッスル・ブラザーズと対戦。
カメハメの模倣を失敗し不調のグレート(テリーマン)を攻めたてるが、スグルとグレートの友情に感化されていき、
更に勝負を捨ててでも自分を守ろうとしたサンシャインの友情に泣きの三面を露わにする。
それでも悪魔超人の意地を見せ勝負を続けるが、最終的にマッスル・ドッキングの前に敗退。
潔く負けを認めたが、試合後にミッショネルズのクロス・ボンバーで三面を狩られ人形も奪われてしまう。

その後、魔界の実家で療養していたが、ミッショネルズに苦戦するマッスル・ブラザーズ(マシンガンズ)の姿に痺れを切らせ
負傷を押して決勝戦会場に駆けつけテリーから奪ったスターエンブレムを返却。
「見たくなったのよ、友情パワーとかいうやつがはたしてどこまで完璧パワーに通じるかを!!」と宣言しマシンガンズを応援。
キン肉マンの友情に甘えるテリーを叱責し逆転の手助けをするなどした。

決勝後、三面は戻ってきたようだ。



【キン肉星王位争奪戦】

正義超人に転向したらしく、26巻で技巧チームと対面したキン肉マンが「新たに正義超人に加わったアシュラマンが~」と発言しているが、
アシュラマン本人はキン肉マンソルジャーの冷静で的確な判断に惹かれニンジャと共に超人血盟軍に参加。
(チーム結成の際にソルジャーの正体については教えられていたようである)
知性チームと対決し、初戦で敗れたニンジャの仇討のためサタンクロスに挑むがその正体はかつての恩師サムソン。必殺技が通じず苦戦するが阿修羅∞パワーを編み出し両者ノックアウトに持ち込む。

チーム敗退後キン肉マン対サタンクロス戦でキン肉マンをアシスト。
この時兜を外すが、なんと螺髪の付いた大仏ヘアーを披露。読者にバッファローマンのヅラ並の衝撃を与えた。
その後「血縄縛りの門」でキン肉マンチームを進ませる為に自ら犠牲となり命を落とすが最終回でキン肉マンのフェイスフラッシュで復活した。



Ⅱ世

初期から回想シーンで正義超人軍に加わったことが判明していたが中々登場せずファンの期待が高まっていたが…


吹けよ
無情の野分の風よ…

天知る、地知る、悪魔ぞ知る…

わたしが噂の魔界のプリンスだ―――っ!!

カ~~ッカカカカ 魔界の王子 ただ今降臨!

悪魔の種子(デーモンシード)編】

まさかの敵役で復活。
実年齢58歳だが「恐怖の将」から授かったジェネラル・ストーンの力で全盛期の肉体を取り戻したREBORN(再生)アシュラマンとして参戦。
体色はオレンジから緑がかった青色という漫画版準拠。
ボルトマンとコンビを組み、全盛期の肉体を長い経験から得た老獪さで巧みに操りケビンスカーフェイスのチームを一蹴する。


実は王位争奪戦後、正義超人に正式に転身。
キン肉マンと同じく魔界の王位に就き、妻・イボンヌと息子・シバを設けていた。
魔界を平和な世界にすべく尽力し、全キャラ中珍しいくらい真っ当にシバを育てていたが、
ある日シバがアシュラマンの悪魔超人時代の血生臭いコスチューム(なんでそんなモン保管してたんだ)を偶然見つけてからは悪魔超人の血に目覚めてしまい、
小動物の殺生やそのコスチュームに血を捧げるといった行為をとるようになり、遂にはイボンヌを殺害。
アシュラマンは正義超人としてシバを殺したが、バスターが決まる寸前にシバが恐怖に怯える姿を見て殺害を後悔。
同時に「そもそもの原因は悪魔でありながら正義超人になった自分にある」と悟り、その贖罪の為に悪魔超人に復帰。
そのまま孤独に老境を迎えようとしていた矢先に恐怖の将からの誘いを受け、再びリングへと戻って来た。

再登場後は以前より悪辣な部分も目立ったが根本的な部分は変わっておらず、キン肉スグルとの再会には思わず表情が緩み、サンシャインとも変わらぬ絆を見せた。

恐怖の将復活をかけ万太郎とケビンのザ・坊ちゃんズと対決。
万太郎とのタイマンになり、脊椎ごと首が折れ曲がる頭部が横一文字に裂ける等の怪我をしてもへっちゃらという異常なタフさを見せたが、万太郎にシバの姿が重なり動揺。
万太郎の新技マッスル・Gに敗北を喫する。

直後に約束を反故にしてミートの肉体を奪おうとした恐怖の将に逆らいその復活を妨害。
結果体内のジェネラル・ストーンを奪われ元の老いた姿に戻されてしまうが、
「悪魔にも友情はあるんだぜ…」とサンシャインに支えられ、彼と共に打倒正義超人の決意を固め何処かへ去って行った……
ちなみにマッスル・Gを食らって胸部が裂けてリングから落ちても僅か1分後には将の肩に的確に脚をぶん投げているまでにピンピンしている。タフにも程がある、というかまだジェネラルストーンが埋まっているあたり案外平気そうである。


なお、余談になるがシバが悪魔に目覚めた時は、何かに取り憑かれたかのような表情をしており、その顔はあの大魔王サタンに非常によく似ている。
上述のように悪魔超人時代のアシュラマンの衣装を発見してから奇行に走るようになったのだが、
一部ファンの間では「シバは大魔王サタンに取り憑かれていた(洗脳されていた)のではないか」という仮説も立てられている。


仮にそうなら、今回のアシュラマンの悪魔への返り咲きは恐怖の将復活の手駒とするための大魔王サタンの策略であったことになる…。


また、シバ殺害の件が劇中で判明した際には敢えて嘘を吐いて真相をぼかしていたが、
敗北時に懐から落ちた家族写真を見た万太郎に已むに已まれぬ事情で子殺しに手を染め、それを後悔していることを気づかれている。


●新シリーズ

完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編】

悪魔超人代表として不可侵条約に調印。
その後、完璧無量大数軍の条約破りをしてまでの侵攻に際し、同じく首領格のサンシャインと共にバレバレな将軍様らしき人物と話している場面が描かれた。
そして、読者に正体を明かすと共に自らが超人墓場に侵攻、破壊して次元の扉を開いた将軍様の勅命に従って、他の六騎士と共に超人墓場に侵入し過去の将軍様と同格たる完璧超人始祖の一人一殺を目指す。
また、今回の侵攻に合わせてゴールドマンが悪魔将軍として復活した訳だが其処からの動きが早く、上記の様に正義、完璧超人と不可侵条約を結ぶ位に和んでいたアシュラマンの他、長らく正義超人へと鞍替えしていたバッファローマンもいきなり悪魔超人に復帰して全員で臨戦態勢に入る等、将軍様の統率力の高さがうかがえ、これが本来の悪魔超人軍の姿なのかもしれない。はぐれ悪魔超人あたりの発言は忘れよ。

“陸”の間に飛び込むも……次元の扉を抜けた先で、まさかの自分達の本拠地である魔界(しかも、ご丁寧に自分の城の前)に辿りつく。
そこで、導いた張本人である"完璧・陸式(パーフェクト・シックス)"ジャスティスマンと対戦することになり、決戦前のやり取りの中で魔界の成り立ちとアシュラ一族の繁栄の始まり、目の前の男が古代で自分達の崇める将軍様の前身であるゴールドマンと、その弟のシルバーマンの決闘を裁いた当人であることが明らかになった。

如何に、相手が伝説の“裁きの神”とはいえ六騎士の顔ぶれからいっても勝ち組の方……と期待れるも、読者の予想を覆し、まさかの敗北。最後に勝利したのはまさかの負け戦のイメージが付いていたザ・ニンジャであった。
あらゆる攻めを完封され、先に果てた同胞の力も借りた全身全霊を賭けた攻撃も防がれ、完璧陸式奥義により全ての腕をもがれ、顔面をも潰されて死亡してしまった………と、思われたが。

オメガ・ケンタウリの六鎗客編】

生きてました。正直読者の誰もが死んだとしか思えない状態だったにもかかわらず生きてた。
腕も元通りで顔面も包帯を巻いているが喋れてるし思いのほか無事だった。
(今後の展開次第だが)実際死んでたら息子のシバが誕生しないからⅡ世に繋がらなくなるし
尚、ジャスティスマンは前編の対決前と決着後でアシュラマン……延いては悪魔超人の罪を裁こうとしたが天秤が均衡を保ったままだったことに少なからず驚いており、特に“裁き”を与えた決着後も天秤が下がらなかったことには驚きつつも、この時点でアシュラが生きていたことに気づいていたと思われる。
無慈悲に千切られてしまう前に同胞達の腕がアシュラを助けようと動いていたことが伏線であったのだろうが、負け様が衝撃的過ぎて忘れられていた感もある。
また、敗れながらもアシュラが始祖の法に照らし合わせても悪魔超人の無罪を証明してみせていたと言え、試合には負けたが大きな役目を果たしていたとも考察される。
感情表現があまり豊かでないジャスティスマンに苦悶の顔させたり、傷がつくほどの大きめの怪我負わせてるのはアシュラマン戦だけという部分を見ても敢闘賞ものである。

超神編(仮)】

上記のように前編にてボロボロの姿となりつつもトレーニングに励むという痛々しくも無事な姿を見せて読者を安心させつつも本編には登場しなかったのだが、今回は師匠であり、どうやら【王位争奪戦編】を経て和解すると共に再び魔界へと迎え入れることが叶っていた師匠サムソンティーチャーことサタンクロスが元“知性チーム”の一員として超神迎撃の第一陣として立ち上がり、実際にソ連にて“安寧の神”ザ・ナチュラルと対戦するという段階になった時には、戦いを静止するべく逸早くサタンの封印が解けた魔界から地上へと姿を見せた。
前述のようにトレーニング中はボロボロの姿だったのだが、殆ど間を置いていないのに完全回復した姿となっている辺りは『肉』らしい適当さなのか、タイミングよく全回復したのか、サムソンを想う気持ちが回復を早めたのか。

何れにせよ、せっかく和解した師を危険な目に合わせたくないという思いでやってきたアシュラであったが、結局はサムソンの想いを汲んでその戦いぶりを見守ることに。
……が、流石に超神であるザ・ナチュラルは強く、散々に自らも苦しめられた“サタンクロス”を簡単に撃破。
しかし、寄生虫を殺害されながらも自らの足を取り戻したサムソンは今度は“サムソンティーチャー”としてザ・ナチュラルと対峙。
自らにも伝授されたサムソン殺法を駆使した戦いには寄生虫との合体技には否定的だったザ・ナチュラルも期待する発言をしていたものの、力及ばずにサムソンも破れてしまう。

……師の最後の戦いと死に様の潔さを見届けたアシュラは、幼少の頃の甘さも冷酷な悪魔を装っていた頃の虚飾も捨て去り、現世代悪魔超人の“首領格”として超神……特にサムソンの仇となったザ・ナチュラルへの復讐を誓う。

この後、元“知性チーム”とフェニックス&ビッグボディの“ゴッドセレクテッド”のvs超神の第一弾の戦いが済んだ時点でスグル達と合流すると、ザ・マンと“調和の神”の交渉の中で決まった、天界を目指して開かれるバベルの塔へと挑む地上の超人達の代表たる“リアル・ディールズ”の一員の選出を主導するついでに悪魔超人の代表として当然のように参加。
満を持しつつ口を挟んできた相棒サンシャインのマイペース&フリーダムぶりにはアシュラ自身も戸惑った様子を見せていた。

尚、平静さを装いつつも内心ではサムソンの仇を討つべく焦っていたらしく、バベルの塔での初戦にてそもそも負けてしまえば後の者も先へ進む権利を失うと聞かされた時には他の者は遠慮がちだったジェロニモの実力を疑う発言を敢えて口にしていたものの、ここで仲裁に入ったのは意外にもサンシャイン。
…二人の因縁を知るアシュラはサンシャインへの疑いを口にするものの、相棒だけに普段は飄々としているサンシャインが本気だと納得すると、実力を疑う態度こそ崩さなかったもののジェロニモを出陣させることを了承した。

こうして送り出されたジェロニモは苦戦しつつも遂に覚醒を果たし“進化の神”ジ・エクスキューショナーに勝利。
試合後にジ・エクスキューショナーから語られた更なる天界の秘密を聞くと、先んじてサンシャインと共に他の者達と別れて別行動を取ることを宣言。

……尚、行動を共にしたサンシャインは既に見抜いていたがアシュラがスグル達と別行動を取ったのは今更ながらやっぱり正義超人や完璧超人と対立したり先んじて神の座を得たい……とかではなく、悪魔に相応しい戦い方で仇敵ザ・ナチュラルを葬ってやるため。

そうして、その気持ちを汲んだか仕組まれたのか、実際にザ・ナチュラルとの対面と対戦が叶ったアシュラ(とサンシャイン)であったが、ここに一緒の部屋にいた“自制の神”ザ・バーザーカーが口を挟みタッグ戦に。サンシャインからは再びアシュラマンと“はぐれ悪魔コンビ”として戦いたいこととアシュラマンのナチュラルを葬るのを手伝いたいと言う本心からそれを了承。
こうして、はからずも復活した“はぐれ悪魔コンビ”と“自制の神”と“安寧の神”による“モデスティーズ”による対戦が開始された。

予定が狂ったとはいえターゲットはナチュラル一人…ということでサンシャインも協力して一気に仕留めにかかろうとするも、お邪魔虫でしかなかったはずのバーザーカーに邪魔されることに。
そこで、先ずはバーザーカーを排除しようとした“はぐれ悪魔コンビ”だったが、バーザーカーの圧倒的なフィジカルと尚も厄介さを増していくナチュラルのシールドに阻まれた挙げ句、アシュラのフォローとして盾となって矢面に立っていたサンシャインは、超神コンビの合体技“ベルセルクの剣”のダメージの大半を引き受けた結果、致命傷を負ってしまうことに。
最早、先が無いと悟りつつもアシュラの目的を果たさせるべくナチュラルの抹殺を優先する決断をしたサンシャインは呪いのローラーにより大ダメージを与えると共にナチュラルのシールドの全てを破壊することに成功。

だが更に大技を受けたサンシャインは自身の限界を悟ったことで、自分ごとナチュラルを殺して一気に決着を付けるというサンシャインの命を賭した覚悟である"悪魔の友情"を受け取ったアシュラは、はぐれ悪魔コンビ最強の合体技“竜巻砂塵地獄”を敢行。
両者の地獄巡りを合体させた一撃の破壊力は凄まじく、盾を無くしていたナチュラルの肉体を容赦なく痛みつけ、更に竜巻砂塵に巻き込まれていた自らの盾の破片を全身に受けたナチュラルは絶命。

こうして、サムソンの仇討ちには成功したもののアシュラは無二の相棒を失ってしまうのだった。
しかし、感傷に浸っている間など無いとばかりに、さっきまでは互いを讃え合うパートナーであった筈のナチュラルの遺骸を乱暴に排除し、剰え散っていった相棒サンシャインを「便利な道具」と呼んで侮辱したバーザーカーに激昂し、一騎打ちが開始される。
怒りに燃えるアシュラは“魔界のクソ力”を発動させて真っ向勝負を挑むも、バーザーカーのフィジカルはそれをも上回り、悉くを回避されたり切り替えされた末に必殺の“超人殲滅落とし”で叩きつけられてしまう。

……自身でも絶命間違いなしと思うほどの一撃であったが、それを死しても尚「サンシャインの砂が守ってくれた」と語るアシュラをバーザーカーは「思い込み」と嘲るが、サンシャインの守護を確信して更なる底力を発揮したアシュラは怪力を発揮するサンシャインの右腕を顕現させてバーザーカーの猛攻に抵抗。
ならばと2人いるものとして叩き潰しにかかったバーザーカーに対し、

そうさ・・・今の私を支えているのは地上の全悪魔超人の鍛錬!精魂!理想!そして決意だ━━━━━━っ!

…という、あの『Ⅱ世』でのREBORNアシュラマンを彷彿とさせる叫びと共に再度の魔界のクソ力を纏いつつ、何と悪魔六騎士全員の腕を顕現させた仮面ライダーの全部乗せのようになったアシュラマンとして、悪魔超人の、そして地上の超人の代表たるリアル・ディールズの一員として神の時代を終わらせるべく最後の戦いを挑んでいく。

ここまでしても尚も地力に於いては上を行き、2人どころか6人まとめてでも相手してやると豪語して実際に圧倒すらしてみせたバーザーカーであったが、アシュラは二度目の超人殲滅落としを魔界のクソ力と六騎士の力で脱出すると、必殺の阿修羅バスターの体勢へ。
バーザーカーも過去の戦いの情報を知っていたのか、優れた格闘センスから初見で弱点を見抜いたのか、何れにしてもお馴染みとなったネック・エスケープでの脱出を図ったのだが、単独では欠点となっていたそれをサンシャインの怪力ジャンクハンドの棘による固定で埋めたアシュラは、自ら「過去最高の手ごたえ」と感嘆すら漏らした全力全開の阿修羅バスターを炸裂。
この、悪魔六騎士の力の結集とも呼ぶべき一撃の前に圧倒的な力を見せつけていた“自制の神”ザ・バーザーカーも敗北を認めると共に、戦いの中で見せていた高慢な態度からは一変してアシュラの戦いぶりを称賛。
それどころか散っていったサンシャインと、他の六騎士による奇跡とも呼べる助力をも認めた上で「楽しかった」の言葉を残し、アシュラへと天上界への道を拓くのだった。

その後は崩壊間近の天上界という衝撃の光景が広がる最上階で調和の神であるザ・ワンから、一連の騒動の内容や、先んじて下天していた刻の神による世界崩壊の動きについての真相を聞かされることに。
アシュラは、ザ・ワンの軍門に降り再び悪魔超人軍から抜けたバッファローマンに辛辣な言葉を掛ける等していたものの、スグル達と同様に超人殲滅を掲げる苛烈な独裁者かと思いきや、実際には冷静に現在の世界の危機を憂いているザ・ワンの態度や心情を理解することとなり、更にはザ・マンによる後押しもあったからだが天上界の崩壊を抑えるために刻の神が広げた大穴を塞ぐためにカピラリア放射砲を完成させることに同意。
今やピースと一体化していたことで自分の肉体自体をパーツの一部とすることの決意をしたジェロニモに対しては、バベルの塔での初戦での経緯もあった上にサンシャインが落命していたことも重なってか、相当に辛そうな顔を見せていた。
そして、大穴を塞いだ後は今後の行き方とこの先の態度を決めかねると言っていたものの、サンシャインの砂が示した導きによって、バッファローマンやロビンマスクと共にザ・ワンと共に進む道を決めた。


●その他

【劇場版「逆襲!宇宙かくれ超人」】

かくれ超人軍のボス・ハイドラキングの手により、ニューアシュラマンとなり蘇生。衣装が大幅に変更され、左手は凶器になっている。
他のニューサンシャインやニューブラックホールに比べ、「誰だお前」感がハンパない。同型の手下を多数率いている。

ロビンマスクを連れ去り、ハイドラ星にてテリーマンと戦うが、最期は腕をもぎ取られた上にニードロップを喰らわされあっさりと爆死する。
それ以前に、左手が凶器になっていては阿修羅バスターは掛けられないであろう…。

またこの映画の時系列は『夢の超人タッグ編』の後と明言されているが、前述の通りタッグ編の後も本人は存命しており、矛盾が生じる(そもそもテレビはまだタッグ編の途中だった)。


【読切作品】

マッスルリターンズ』でなんとなく予感がして見物に来ていたりと脇役としてはちょいちょい出ているが、
ジャンプSQ.「6」周年・2013年12月号掲載の「超人血盟軍、結成秘話」(読切集に収録)にて人気投票「6」位を取った記念に
血盟軍リーダーであるソルジャーと共にメイン格を務めた。
ソルジャーの「冷静で的確な判断力」について考え直し目には「王位を奪おうとする執念」が見られないことから正体を疑問視し、
ブロッケンJr.、バッファローマン、ザ・ニンジャの3人を呼び出しておいて
「カ~カカカ どこの馬の骨かもわからん奴の下になんかつけるものか!私は帰らせてもらおう(意訳)」と宣言。
同意見のニンジャ共々帰ろうとしたところでソルジャーが登場し・・・?といった内容。

集合場所をベルリンの壁(当時はまだドイツが東西に分離しており、壁も健在だった)にした上、
(「人間に手を上げるのは好きではないが」発言こそあるものの)話し合いに邪魔な監視隊を力づくで黙らせるなど、悪魔らしい気がする行動もとっている。


○使用技


キン肉バスター?
カカカカカ

その技が何人もの超人を葬り去ったと聞くぜ、キン肉マン!

だがその伝説も終わりだ!!

なぜならこのアシュラマンの必殺技
阿修羅バスターに敗れ去るからだ!!

  • 阿修羅バスター
自身の名を冠するアシュラマンの代名詞たる必殺技。別名「トリプルキン肉バスター」
体勢はキン肉バスターと同じだが空いている四本の腕で相手の手足をロック。
これにより首折り、背骨折り、股裂きに足首折り、チキンアームロックが加わり威力が上昇。手足を極めることで新キン肉バスター、リベンジバスターを予防できる。
事実上キン肉バスターの上位互換だがネック・エスケープの弱点はそのまま。*4
キン肉バスターのパクリ扱いされるが実は幼少期にサムソンが仕込んだ技の一つであり使用歴はキン肉マンより長い。
余談だが『銀魂』で長谷川泰三が痴漢冤罪を掛けられた(転んで女性にキン肉バスターをかけてしまった)際には
銀さんがこの件を引き合いに出し「アシュラマンが阿修羅バスターと称していたのだからアレはキン肉バスターではなくハセガワバスターだ」と釈明している。

  • 改良阿修羅バスター
腰を抑えている腕を外し相手の頭を掴む阿修羅バスター。
ネック・エスケープを克服し、タッグ編以降阿修羅バスターに代わる必殺技として登場した。
後に「首のロックに集中するために威力が落ちる」「腰を抑えられなくなった分手足のロックが緩くなっている」という弱点が設定された。
しかし依然として強力な技であることは変わりなく、決まれば威力も十分。

  • ブラッドユニット阿修羅バスター
ジャスティスマンとの決戦で、改良阿修羅バスターの手足のフックが外された際に咄嗟に繰り出した変形技。
まだ残っている頭のフックを、手足をフックしていた残り四本の腕で支えて更に固定し、脳天のみを確実に破壊する形としたもの。
この時、千切られた元の腕に変わりアシュラの“腕”となっていた同胞と共に放つ“血束”の一撃。
地力に於いて遥かに上回るジャスティスマンを倒せる唯一の可能性……として剥き出し(に見える)の脳天を狙った訳だったが、まさかの剥き出しに見える脳天の透明の外郭部分が将軍様のダイヤモンドパワー並に硬いという、反則的な事実により防がれてしまった。
尚、基本的に固める場所が増えていた阿修羅バスターの改良型としても、相手を動けなくしてから落とす技が強いという風潮になっていた『キン肉マン』の必殺技の流行の中にあって“一点のみの破壊”にこだわったこの技は、かなり珍しい形態と言える。

  • アルティメット・阿修羅バスター
Ⅱ世で披露した新必殺技。
四本の腕で相手の太腿と足を、空いた二本の腕で両手をロックするのは阿修羅バスターと同じ。
が、この技はさらにアルティメット・スカーバスターの体勢で相手の首を極めているために、ネック・エスケープ封じに加えて威力低下を克服しているというチート技。
作中において万太郎は脱出したが、苦しみ父に助けを求める姿にシバの最期を思い出したアシュラマンが動揺していたことが大きく、正攻法で破ったとは言い難い。
更に言うと、首のロックの仕方がアルティメット・スカーバスターと同じになったのは完全な偶然であることと、
シバの命を奪った技だったという余りにも悲劇的な事実が回想シーンで判明している。
正に阿修羅バスターの究極系に相応しい技であるが、それがアシュラマンの敗北の引き金になったのは皮肉と言うべきなのだろうか…。

メタ的に言えば五体を完全に極めてしまっているため普通の攻略法が無く展開上使い難いということもあるのだろう。

  • 過去最高の手ごたえの阿修羅バスター
“自制の神”ザ・バーザーカー戦での決着となった一撃で、前述のように散々にネタにされてきた阿修羅バスターの弱点を悪魔六騎士全部乗せ状態となったことで克服、サンシャインの腕とジャンクマンの腕によって首をホールドすることで完全無欠の技とすると共に最大の威力を与える必殺技にまで昇華させたもの。
特に技名等は叫ばれていないものの“六騎士合体阿修羅バスター”“全部乗せ阿修羅バスター”と呼ばれることも。
阿修羅バスターのバリエーションの中でも『Ⅱ世』のアルティメット・阿修羅バスターと並ぶ完璧な阿修羅バスターであり、他の六騎士の力を借りていることに加えて魔界のクソ力の発動や本来のバスター系の形を残していることからも、アルティメット以上の破壊力と完成度を誇るのではないかという考察というか願望も寄せられる程。
また、メタ的にもいつ頃からの連載上でも痛め技程度の位置づけとなっていたバスター系で久々に決着が付けられたという点でも読者を喜ばせた、その意味でも過去最高の一撃となった。


  • 竜巻地獄
地獄めぐりNo,5。阿修羅はインドの風神だから当然の帰結といえよう。
六本の腕を振ることで竜巻を起こし敵を吹き飛ばす。前述の血盟軍結成秘話では、一撃でベルリンの壁の監視塔を粉々にするほどの威力を見せた。
この技で敵を空中に浮かせるなどして他の技に繋げることが多い。
腕四本でも竜巻は出せるが威力が落ちる。
さらに、腕がわりに振り回せるものがあれば、アシュラマン以外でも繰り出せたりする*5
また、キン肉マンとの試合ではあえてキン肉バスターをかけられ二人分の重みでキン肉マンを氷雪リングに埋もれさせ、その状態で体を高速回転させ氷雪の竜巻を起こす派生型も使用しており、これによってキン肉マンの全身を氷漬けにした。
しかしキン肉マンが小便を漏らし氷を溶かしたため破られてしまった。
ジャスティスマン戦では他の悪魔超人の腕を借りた状態で放った。
この竜巻地獄は腕の形が揃っておらず不規則な状態であるにもかかわらず、ほぼ無傷で相手をねじ伏せているジャスティスマンの脇腹に怪我を負わせるほど強力になっている。
…アシュラが他の同胞の力を借りると更に強くなるというのも新シリーズから定着した伏線だったのだろうか?

  • 竜巻砂塵地獄
vs“モデスティーズ”戦にてザ・ナチュラルを仕留めた、はぐれ悪魔コンビの最強のツープラントである地獄のコンビネーションPART FAINAL。
互いの地獄巡りである“竜巻地獄”と“砂地獄”を合わせたもので、アシュラマンの繰り出す竜巻地獄にキーパーツを外し砂となったサンシャインが乗る形で相手に襲いかかり絶大なダメージを与える。
劇中では脱出しようとしたナチュラルを部分的に実体化したサンシャインが逃さないようにするというえげつない動きも見せており、アシュラマンが竜巻地獄を追加するブーストショットで勢いを増したこともあり、巻き込まれた自らの盾の破片のダメージも全身に受けたナチュラルはこの一撃のみで絶命にまで追い込まれた。
過去には悪魔六騎士の地獄巡りは代名詞ながらも牽制的な扱いの技という程度のイメージで固まっていたのだが、二つを合体させただけで文字通りの必殺の一撃とまでなったことは読者を驚かせるのに充分であった。
……尚、キーパーツを外した状態で砂の弱点である風に乗るという技の特徴から特にサンシャインに大きな負担がかかる技であるらしく、既に身体に相当のダメージがあったサンシャインの事を考え技の使用を躊躇するアシュラをサンシャインが自身を無駄死にさせないでくれと説き伏せて使用に踏切り、悪魔超人の悪魔の友情を体現したサンシャインもまた散ることになった。

  • 阿修羅稲綱落とし
王位争奪編で登場した阿修羅バスター系とは異なる必殺技で、これもサムソンから教わった技の一つ。
相手を空中へ浮かせて逆さまに落下させつつその膝に自分の膝を乗せ自重を上乗せした状態でリングに叩き落とす。
膝の部分を外されるとすぐに逃げられたしまうため王位争奪編では変形した肩当てを、
Ⅱ世及びジャスティスマン戦では膝から突き出した自身の骨でそれぞれ相手の膝を固定している。
またサムソンが「数字の8のごとし」と言う通り、掛け手と受け手の重心が遠いせいでバランスが取りにくく、空中でなんらかの勢いを利用されると上下を逆転され逆に稲綱落としを喰らわされやすいという弱点を抱えている。
しかしアシュラマンはこの弱点を克服するため、土壇場で「8」の形を横へ倒して「∞」にし下ではなく横方向に叩き付ける「阿修羅∞パワー」へと派生させた。

  • ウォーターロープ
口に水を含んでから、それを口や掌や指先から糸に変換し発射する。「クモの化身」と言われる由縁。
ウェザーデスマッチでは強風で破壊されたキャンバスにこれで蜘蛛の巣を張り巡らせ即席のリングを形成した他、場外落下時にはリングにこれを伸ばして落下を防いでいる。

  • 阿修羅魚雷
六本腕を前方に向けた状態で錐もみ回転しながら敵に突撃する。

  • 雪花大輪咲き
取り出した灰を空中に撒き散らし雪の結晶に変え吹雪を呼ぶ曲芸じみた技。
ウェザーデスマッチではこれで氷雪リングを作り上げている。

  • 地獄のキャンバス
コスチュームの襟巻部分に仕込まれた悪魔超人たちの血と汗が染みこんだキャンバスを継ぎ接ぎした大きな布をリングに広げ、そこから亡き悪魔超人たちの亡霊を出現させるという、悪魔霊術・血縛りと同系統の術。
血縛りと違って相手にも亡霊たちの姿は見え触れることも出来るが、普通の攻撃は亡霊にダメージを与えられないため、相手は集団リンチ同然の状況に陥る。
しかしマッスル・ブラザーズとの試合ではキン肉マンの汗から出た塩によって亡霊たちを祓われてしまい破られた。

  • 阿修羅・蓮華打ち
一番上の手で敵の顔に一打を放ち、それを防御した敵のがら空きとなった腹部に残る下二つの手で打ちこむ技。
PS2などのゲームでは6本の腕で繰り出す掌底のコンビネーション攻撃として登場。

  • 阿修羅六道蓮華
6本の腕の複雑な動きによりパンチの出所を不明にさせることで相手を惑わしつつ放つストレート、フック、アッパーの連続打撃技。

  • 阿修羅金剛絡み
うつ伏せに倒した相手にクロス・フェイスロックを仕掛け、さらに下2本の右腕で相手の右腕をアームロック、残りの2本の左腕で相手の両脚を交差させた逆エビ固めに捕らえる。
6本の腕と両脚を最大限に駆使し五体を固める強力な関節技。

  • 波羅蜜多ラリアット
3本の腕を絡ませて1本の太い腕に変化させ、強烈なラリアットを放つ。
応用技で三本の腕で三連の刀を作り出す「一念三千手刀」がある。
余談だが、WEB連載以降は相手からの反撃フラグと化してしまっており、ジャスティスマンには余裕で受け止められ、ザ・バーザーカーには繰り出す度に丁寧に切り返されては自分のピンチを呼び込んでいた。

  • 涅槃ツイスト
仰向けの相手に膝十字固めとドラゴンスリーパーを同時に掛ける関節技。

  • 頭寸尺変え
怒り面の状態で口を大きく開け一気に閉じることで自らの歯を砕いてスペースを作り、頭の大きさを結果的に縮め首の拘束を脱する捨て身の技。
難攻不落と謳われたアルティメット・スカーバスターを強引に破った。

  • アングリースープレックス
上2本の腕でネックハンギングツリー、残り4本の腕で相手をかんぬきに捕らえて後方にジャンプして繰り出すスープレックス。

  • 地獄の断頭台
通称「魔性の一撃」。
自身の右足を切断し恐怖の将の足を借りて放つ技。
あくまで借り物の為隙が大きい*6が破壊力は申し分ない。



【キン肉マンとの共通点】

「友情に篤い」という点では大抵の超人にスグルとの共通点があるのだが、アシュラマンについては他にもスグルと共通している面が多く見受けられる。
例を挙げると

  • 二人とも超がつくほどの名家のプリンスである
    スグルは正義超人の長である事を求められる一族・キン肉星大王の継承者。アシュラマンは悪魔将軍直々に魔界の代理統治を任される家系のプリンス*7
  • チームの中でも特に慕われており、リーダー格を務めている
    それぞれアイドル超人軍と(将軍様を抜きにした場合の)悪魔超人軍のリーダー的存在である。前述の調印式でも、公務があったスグルはともかくアシュラマンが悪魔超人の代表役を務めている。
  • 集団の中でも特に人情派。
    スグルは説明不要。アシュラマンも王位争奪戦にもかかわらずアタルが王位継承に興味ない事を聞いてなおついていくことにしたり、(事情があったとはいえ)正義超人に転向した割にはあっさりと将軍様やサタンに忠誠を誓ったりと仲間意識をうかがわせるシーンも多い。まあアシュラマンと言うか悪魔六騎士は悪魔の割に大体そうなんだが・・・
  • バスター技がフェイバリット。
    模倣技ならばバッファローマンなども使っているし、カメハメやテリーだってキン肉バスターは使える。しかしキン肉族以外でバスター技にこだわり続けた超人となるとアシュラマンくらいだろう。

あまり絡まないだけで、案外二人は鏡写しのような立ち位置なのかもしれない。

ば、ばかやろう~~~っ

あ…悪魔にとって………

つ…追記・修正は…

罪悪だと言っておいたはずだぞ…

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最終更新:2024年04月05日 19:06

*1 両チームパートナー戦死により決着はシングル戦

*2 この当時は悪魔将軍も1000万パワーと語られており、その可能性は高いと思われる。

*3 この悪魔超人編当時は、他にも超人強度を簡単に体内から取り出して分け与えていたりと、色々と超人の肉体の描写がアバウトである。

*4 正確に言えば、キン肉マンがその方法で阿修羅バスターを破った事で同型のキン肉バスターもネック・エスケープで破れる事が証明された

*5 実際に、ジャスティスマン戦にてテリーマンが繰り出している。さらには、THE・超人様にて楓・SP・尻の3人が縦に並んで繰り出している

*6 二発目を万太郎のカウンター技・魔肉の一撃であっさり破られた上に大ダメージを受けた

*7 ただ、そのことを『キン肉マン77の謎』でネタにされた際には「このヤロー オレの父親をあのモミアゲオヤジと同格扱いするとは何事だ」と激怒していた。