オーヴァン(.hack/G.U.)

登録日:2010/09/15(水) 05:16:01
更新日:2023/12/16 Sat 19:18:05
所要時間:約 3 分で読めます






Welcome to 『The World』―――。



.hack//G.U.』、『.hack//Roots』に登場するキャラ。

ジョブは銃戦士(スチームガンナー)。左腕に仕様外の巨大な拘束具を付けている。
左腕には莫大なデータが入っており、オーヴァンのPCデータ一つでエリア一個分に匹敵する。

主人公のハセヲの師匠のような存在であり、彼が所属していたギルド、「黄昏の旅団」のギルドマスターだった。
謎めいた大人の男性で、常に意味ありげな言葉で他者を翻弄する。ロールプレイが行き過ぎている変人だが、奇妙な人望があり、「黄昏の旅団」はオーヴァンの人柄に惹かれて集まった者たちも多かった。
自分のことについて多くは語らないものの、八咫やがび、欅とは旧知の仲。多くの事情や謎に通じているが、そんな彼でも「黄昏の鍵」は手に入れられておらず、かつて勇者カイトが手にした秘宝を追い求めてログインし続けていた。

ハセヲを導いていたオーヴァンだったが、突如として失踪。
その後、「黄昏の旅団」の志乃が三爪痕にPKされ未帰還者になる。

半年後、志乃を取り戻すべくPKKとなり三爪痕を追っていたハセヲの前に姿を現し、再び彼を翻弄すると同時に、導く。

以下ネタバレ











「その目に焼き付けろッ!これがお前の欲した真実だッ!」


その正体は、ハセヲが探し求める真の三爪痕
志乃を未帰還者にした張本人である。
第八相"再誕"のコルベニクの碑文使いで、AIDA=PC。
左腕の拘束具はAIDAを隠す為のもので、ロストウェポン《来タリシ転生ノ刻》を変形させたもの。

リアルのプレイヤーは犬童雅人(いんどうまさと)。26歳。
若くして天才的なハッカーとしての能力を持ち、ネットワーク管理局(NAB)に務めていた。
「THE WORLD R:2」の情報を収集する傍ら、通常プレイにすぐに飽きがきて、ネットスラムに出入りしていた筋金入りのハッカーである。犬童愛奈(いんどうあいな)という年の離れた妹がいる。
ちなみに志乃のリアルの七尾志乃とは面識があり、彼女いわく容姿はイケメンらしい。

彼の目的は、AIDAの暴走で自ら未帰還者にしてしまった実の妹・アイナを救う事。
AIDAに侵された彼は、AIDA=PCとなりその場で暴走。家庭の事情で「THE WORLD」内でしか会えなかった実妹・アイナをPKし、未帰還者と変えてしまう。オーヴァンはこの事件において、最初にAIDA<Triedge>に感染した存在であり、アイナは最初にAIDAに未帰還者とされたPCだった。この事件は公表されず、オーヴァンはずっと自分の妹をPKした犯人と共生しながら、かつて勇者カイトが未帰還者を救ったように、「黄昏の鍵」を求めて行動を開始する。

「黄昏の旅団」はひとえにアイナを救うために組織されたギルドだったが、志乃はすべてを知ったうえで彼の心の支えとなろうとしていた存在であり、ハセヲら他のギルドメンバーにも彼なりの愛着は持っていた模様。しかし、AIDA<Triedge>を封じた左腕に興味をもった直毘=八咫に追い込まれ、辛くも脱出した先でAIDA<Triedge>が暴走。駆けつけた志乃までをPKしてしまい、オーヴァンは一度絶望に落ちた。

大切な女性を二人もPKした彼が行き着いた結論は、彼の宿す"再誕"コルベニクの権能、『ネットワークのリセット』を発動することでAIDAを消去し、すべての未帰還者を救い出すことだった。"再誕"は自分の意思で発動させる事は不可能。真に覚醒したスケィスによって、自分の碑文が破壊された時のみ発動可能になる。そのために、第一相"死の恐怖スケィス"の碑文使いであるハセヲを導いていた。自分の正体を明かした後は、あえて悪役のように振る舞い、怒りによってハセヲを真に覚醒させようと煽動する。そのために揺光までもをPKし、未帰還者を増やしてさえいた。

オーヴァンとハセヲの最後の戦いにおいて、真に覚醒したスケィスに貫かれながら、オーヴァンはハセヲにすべてを打ち明ける。彼が成し遂げたことはAIDAが産んだ犠牲者に対する英雄的な救済だが、オーヴァンを心配していたハセヲや志乃の気持ちを無視していた独り善がりでもあり、同時に揺光のように巻き添えを食らった者も多いばかりか、リアルの世界でも「再誕」の力の余波で世界中が大混乱に見舞われてしまう。またオーヴァン自身も代償を払い、意識不明の昏睡状態へと陥った。

以後、彼は長い時を眠り続けることとなり、その肉体はエンディングを迎えても目覚めることはなかった。











「これで、すべて揃ったな」










物語の最終局面。再誕の余波によって発生してしまった反存在・クビアとの戦い。

オーヴァンを欠いた七つの碑文の力でクビアを破壊しようと試みるモルガナ八相だったが、八つの碑文と同等の力を持つクビアに対して、不完全な八相の力は及ばない。ハセヲのPCはスケィスごと砕けかけ、あわや消滅の危機にさらされた時に、いなくなったはずの女神アウラの声が響く。

窮地に現れたのは、「THE WORLD」の世界のなかで意識だけの放浪者となったオーヴァン本人。八つの碑文がすべて揃い、クビアを破壊することに成功する。

「ひとつの終わりは、新しい始まり。俺たちの旅はこれからも続いていく。そうは思わないか?」

物語を終えても、長いリアルの人生を歩むことになるハセヲへの激励とも取れる言葉を述べて、オーヴァンは再び電子の海へと消えていった。








そこでオーヴァンの物語は終わる筈だった。
数年後の未来、成長したハセヲが、謎の少女型PC「クサビラ」に導かれ、眠れるオーヴァンの前に姿を現すまでは。







「追記、修正する事から俺たちの未来が始まる……そうは思わないか?」

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最終更新:2023年12月16日 19:18