3×3EYES

登録日 :2010/10/18(月) 17:55:02
更新日 : 2016/05/18 Wed 01:04:12
所要時間 :約 8 分で読めます




オカマバーで働いているごく普通の高校生、藤井八雲の前に現れたパイという少女。
彼女は不老不死の妖怪、三只眼吽迦羅の生き残りであり、民族学者である八雲の父に紹介されてきたと言う。彼女の目的は人間になることだった。
最初は半信半疑だった八雲だが、ある事故でパイの奴隷・无(ウー)となり不老不死を得てしまい、パイと共に人間になる方法を探す旅に出る決意をする。

八雲とパイ、二人の冒険が始まる



3×3EYESはヤンマガ海賊版1987年12月号からヤンマガ2002年39号まで、15年に渡って連載された妖怪マンガの金字塔であり、著者・高田裕三の代表作である。
単行本は全40巻、後日談を収録した文庫版が全24巻、共に講談社から出版されている。
ちなみに後日談は作画の雰囲気など全然ちがうので注意

以下、各章の紹介

当然のようにネタバレを含むので、未読の方は注意


第一部(一部のみ副題なし)

普通の高校生、藤井八雲はバイトに行く途中、首から看板を下げた小汚い少女と出会う。直後にひったくりに会った彼女を助け、話を聞くためバイト先に連れて行く八雲。
話を聞く内に彼女は民族学者だった父から自分を頼るよう言われ手紙を預かっていることが解った。そして、手紙によると父はもうこの世に居ない事、少女・パイは伝説の民・三只眼吽迦羅であるらしい。八雲は半信半疑だったが、その時TVで怪鳥が暴れていると報じられる。八雲は怪鳥は友達であると言うパイと共に怪鳥を止めに行くが、怪鳥に潰されてしまう、しかしその時パイの第三の眼が開き、八雲からナニかを吸い込んだ。
八雲が目を覚ますと、破壊された街、傷一つ無い自分にもたれかかり眠るパイが目に入る。彼女に命を救われたらしい八雲は決意を固め、目を覚ましたパイにこう言う

「必ず君を人間にしてあげるよ」

そして、人間になる手掛かりを求め香港に渡った二人は、パイが吸い込んだモノは八雲の命で、それにより八雲は无(ウー)と呼ばれる不死人になった事などを知る
そして三只眼吽迦羅を狙う闇のモノたちの首領ベナレスと一騎打ちをするため八雲の元を去るパイ。

戻らない彼女を探す為に八雲はあての無い旅に出る。


第二部・聖魔伝説

記憶喪失の少女、綾小路ぱいは原宿で雑誌の取材を受けた日から妙な気配を感じるようになる。そして原宿に遊びに行った際に浮浪者に追いかけられ、逃げ込んだディスコで人形に襲われるがぱいが恐怖で叫んだ時、彼女の額から光が溢れ、人形達をディスコごと吹き飛ばす。そのまま意識を失った彼女を助けたのは、彼女を追いかけた浮浪者、八雲だった。
そして、八雲が言うには自分は伝説の民三只眼吽迦羅の生き残りで八雲と運命を共にするモノだと言う。全く信じていなかったぱいだが、自身に降りかかる数々の事件、自らの不思議な力から八雲の話を信じ、失った記憶を取り戻そうと決意する。
そして、その為に中国に渡った一行はトレジャーハンターのマクドナルド、三只眼を崇める一団と出会い、更に三只眼の聖地・昆ロンで宿敵ベナレスと再開する。
そしてベナレスから告げられる真実
ぱいはパイでは無く三只眼の力を封じる為に術発動のキーになった化蛇の人格だ、と
パイの記憶を取り戻すという事は自身が化蛇に戻ってしまう。
自分を庇い傷ついていく仲間を見てぱいは言う


「さよなら」

そしてぱいとしての記憶を独白という形でかみしめた後、術解除の呪文を唱え、化蛇は消えていった・・・


第三部・聖魔世紀

聖地での事件後、鬼眼王とベナレスを倒した八雲はパイの帰りを待ちながら調理師学校に通っていた。学校の仲間と店を開く為、物件の確認に向かう途中で蝗の大群に襲われる八雲達、それを救ったのは怪鳥に乗ったパイだった。
彼女は聖地に封じられている妖怪、太歳を再び封印する為に東京の昆ロンを閉じに来たのだった。
昆ロンの封印に成功した二人は人間になる方法を求め再び中国に渡る、しかしその途中で憑魔と名乗る敵に襲われる。
憑魔の目的が、その能力故の出生率の低下を三只眼に救って貰う事と知ったパイ達は以降、協力関係を築く事になる。
鬼眼王が封じられていた石に「残存思念の法」をかける事で情報を引き出そうとした三只眼は、逆に記憶の世界に取り込まれてしまう。三只眼を救う為にハーンと共に記憶の世界に入った八雲は、憑魔を救う手段がある事、鬼眼王とは何か、などを知ることになる。
そして、黄の裏切り等を経て八雲達はベナレスが、つまりは鬼眼王が死んでいない事を知った。


第四部・聖魔創世編

綾小路葉子はある日を境に自分に鱗が生える幻覚を見るようになる。そして八雲と再開し、ぱいとしての記憶、化蛇としての記憶を取り戻す。葉子からロンドンにかつてベナレスを封じた魔術師が居ると聞いた一行はかの地へ向かう。
そして、ロンドンで見つけ出した魔術師マドゥライに弟子入りしたパイと八雲は、修行が終わるまで別行動を執ることになった。
インドシナの小国で三只眼の生体兵器を倒した八雲は、パイと再開し、彼女と共に力に溺れた半妖のココの心を救う。
大地の異変を察しベナレス討伐の猶予が無くなってきている事を知った一行は闇のモノの本拠地に攻め込む、そこで待っていたのは師・マドゥライの死とチート兵器・哭蛹の覚醒だった。
何とか逃げる事に成功した八雲達だが、ベナレスに東京全体を人質に取られる事になる。ベナレスの目的は三人目の三只眼を見つける為に八雲を異空間に送り込む事だった。
八雲は思念獣使いの少女依子が中継して作ったミニパイと共に異空間へと旅立つ。
異空間で怪物に襲われた八雲は巨大なキモイ球体を発見する。球体・アマラに侵入した八雲はそこに眠る女神ウシャスとラートリーを解放する事になった。途中でアマラの妨害等があったものの、二人の女神の解放に成功する。
鬼眼王がウシャスの息子であると知った八雲は自らが居なくなればアマラは安全だと思い、異空間へ飛び出すが、八雲に取り付いていたベナレスがアマラを地上に呼び、八雲は異空間に取り残されてしまう。
アマラの思念と融合し、地上に戻った八雲は球城アマラの民を助け、パイの救出に向かう。
ベナレスの居城への潜入に成功するが、ウシャスとラートリーが人化の法で力を失い、シヴァが復活、更に死亡フラグを建てたハーンが死んでしまう。

そして日本では謎の奇病が発生し、ベナレスらの最終計画が発動しようとしていた。
八雲を捕らえる為に学生時代の友人を利用した闇のモノ達。何とかその罠を脱した八雲達だったが東京に神獣ローカパーラが現れる。
ベナレスらは、ローカパーラの周囲の術の力を高める能力で東京に張った、謎の奇病・電波を介して人の魂を解放する術を強化。八雲の父であり母であるママも肉塊になってしまう。舞鬼に励まされ、やる気を取り戻した八雲は、捕らえられたパイの救出に向かう。
そこでハーンのコピー、リバースハーンと出会い、協力する事になる。
ベナレスの目的はパイのコピーを作り人化の法を行うことで、その為にアマラを制圧しラートリーを人質にアマラの技師に協力させていたのだ。
ラートリーやアマラの民を救い出した八雲の前にパイのコピー・カーリーが現れる。カーリーを殺す事が最善と主張するアマラは、八雲らと袂を分かち単身ベナレス抹殺に向かう。
ベナレスと闘うが、敗色濃厚なアマラは八雲と融合している力の一部を引き戻す、が八雲の魂まで引っ張って来てしまう。そして八雲の獣魔を借り受けたアマラがベナレスを倒し、シヴァを追い詰めるが無限の力を復活させたベナレスに敗れ、その上獣魔を委任したままなので八雲は戦力を失ってしまった。
更に肉人形になったハーンを護る為、葉子がベナレスについてしまう。
そして、各国要人達はシヴァの人化の法阻止の為にパイの暗殺を企てる。しかし、それは失敗し八雲の説得によって命運を八雲らに託す事に。その直後表れたシヴァを退けた八雲達は最後の夜を二人で過ごす。
そして、三只眼は人化の法を行う為サンハーラへ向かう。八雲はそれを阻止しようとするが間に合わず无としての力を失うが、三只眼やアマラのおかげで生き残り、パイにより岩鬼城まで運ばれるが気がついた八雲はパイを傷つけてしまう。
そしてサンハーラへ単身突入したパイを救う為、八雲達は岩鬼城で突撃するがベナレスに返り討ちにあい、その上サンハーラが発動してしまう。
パイに会えた八雲だが人間の身でベナレスを相手にしたツケが回ってしまい仲間たちもベナレスに立ち向かうが、返り討ちにあってしまう。
しかし、全てを光にするサンハーラを利用し三只眼と融合したパイは、二度八雲の命を吸い込む。
復活した八雲、そして八雲を成長させた者達の力でベナレスと鬼眼王を倒すが人間は滅んだまま。八雲は自らを砕きサンハーラと融合、人々の魂を元に戻すのだった。


追記・修正お願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/