マミーモン

登録日:2011/07/23 Sat 01:36:34
更新日:2024/03/14 Thu 21:59:58
所要時間:約 9 分で読めます




松葉杖に凶弾を秘めた、死装束の射撃骸(アンデッドスナイパー)


『マミーモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。

【基本データ】

世代 完全体
種族 アンデッド型
属性 ウィルス種
必殺技 ネクロフォビア
死霊を呼び出し敵を狂死させる
得意技 スネークバンデージ
両腕の包帯が蛇のように伸びて敵を締め付ける。


【概要】

全身に包帯を巻き付け、ギプスをつけたミイラの様な姿のアンデッド型デジモン。
志半ばで消滅したデジモンの霊(残留データ)を召喚して操るところから別名「死霊使い(ネクロマンサー)」と呼ばれている。
無口で表情が見えないところから何を考えているか分かりづらいが、攻撃されると武器を振り回し徹底的に敵を叩きのめす。
そして、追い詰められると愛用の松葉杖型銃「オベリスク」を乱射するという危険な存在である。

人気のあるデジモンの一体であり、『デジモンアドベンチャー02』までの好きな敵キャラランキングでは、ブラックウォーグレイモンに次ぐ二位となったことも有るほどである。
『02』での彼のキャラ、及び、アルケニモンとの関係から未だに根強い人気を誇るデジモン。

名前の由来は、当然“Mummy(マミー)”(=ミイラ)から。
Mammy(マミー)”(お母さん)ではない。 妙にオカン染みた所はあるが…


【デジモンアドベンチャー02でのマミーモンの活躍】

※以下ネタバレ含む

CV:森川智之
公式の図鑑では『無口で表情が見えないデジモン』と表記されているが、この作品では全く真逆の性格をしている。
非常にお喋りで表情豊か、事あるごとにアルケニモンに愛の告白をしては殴られてタンコブが出来たり、崖から突き落されたりと酷い目に遭っている(しかし本人はそれが快感らしい)。
最も多い回では1話で3回ものゲンコツをアルケニモンから喰らっていた。
また、意外な特技として料理が出来るという一面があり、作中ではエプロン姿でワインを使った煮込み料理を作っていた。

本編での初登場は第29話「アルケニモン 蜘蛛女のミス」からだが、それ以前からOPアニメの変更で人間に化けた姿で登場している。
人間での姿は彼らのような駅員風?の青い衣装に、杖を突いた格好をしている。

ちなみにタイトルから分かるように第29話は、仲間であるアルケニモンの回である。
選ばれし子供達に捕まりピンチに陥ったアルケニモンの元に現れ、不意を突いたとは言えパイルドラモンと数体のアーマー体から見事アルケニモンを救い出すという、BGMも相まってなかなかかっこいい初登場だった。

だが、この回の終わりにバギーを運転してるシーンで「アジトに戻ったら、俺がお前の体の隅々まで念入りに(子供たちにやられた)傷の手当をしてやるよ」と言っていたりする。
ついでに言えば、この時点でもう彼女の尻に敷かれている。
しかし、恋心を自覚するのは次の回からであり、アルケニモンに投げ飛ばされるたび痛みより喜びを感じている事から自身の気持ちに気付く……。
大輔たちの前に姿を見せる前からホーリーストーンを探し回っていて、破壊計画を考えていたが、ホーリーストーンの強度やその存在の喪失の危険性については十分には調べておらず、マミーモンやアルケニモン、完全体程度のダークタワーデジモンでは破壊することはできなかった。
結果的にブラックウォーグレイモンによって7つあるホーリーストーンの内6つは破壊されたが……。
このホーリーストーンの破壊の目的は、ダークタワーにある環境を変える力と同様に、デジタルワールドのバランスを崩す事で、ボスである及川悠紀夫がデジタルワールドに行けるようにするためであると思われる。

選ばれし子供達がデジタルワールドに建てられたダークタワーを破壊した後、アルケニモンと共に現実世界の至る所にダークタワーを建てたのも同様の目的から。
しかし、子供たちがその破壊に世界各地に飛んだために計画の変更を余儀なくされる。
子供たちが不在の東京でアルケニモンと共に悩みを抱えた子供たちを誘拐していき、及川が暗黒の種のコピーを植え付けるのを手伝うなど暗躍を繰り返した。

だが、その最期は壮絶なものだった。
及川に憑りついていたものの正体、すなわちべリアルヴァンデモンに愛するアルケニモンを、目の前で嬲り殺しにされてしまう。


アルケニモンがいないなら、生きてても仕方ない…
死んだっていい!! だが、お前も生かしちゃおかない!!

フン…しかし、死を覚悟した奴ほどつまらないものはない
死にたくないからこそ、恐怖は倍増する…


御託は地獄で吐きやがれぇッ!!


と、激昂しながら敵討ちを挑むも、一矢すら報いることができず『メルティングブラッド』により跡形もなく消滅させられる。
……アルケニモン、マミーモンの最後が軽くトラウマな人も多いのではないだろうか。

彼の愛情はコミカルに描かれる事が多かったが、上記の通り、返り討ち覚悟で敵討ちを実行する程の…“本物”のものであったという事がうかがえる。

なお担当声優の森川智之氏は他に及川悠紀夫、ベリアルヴァンデモン、武ノ内春彦(空の父親)とマミーモン合わせて四役こなし演じ分けている。
ちなみに森川氏の相方・檜山修之氏はブラックウォーグレイモン役。



【関連種】

◆ファラオモン

世代 究極体
種族 魔人型
属性 ウィルス種
必殺技 ネクロミスト
敵対する相手の意志を奪い、肉体を徐々に乾燥させていく恐怖のガスを放射する技。
得意技 トゥト・アンク・ラィル
凶々しいまでに黄金に光り輝く装飾を纏った魔人型デジモン。
『ミイラ型のデジモンから進化すると言われており~』と、明らかに現在のデジタルワールドでは、マミーモンしか該当しない進化条件を持っている。

古代デジタルワールド(デジタルワールド創世記)に絶対的な権力を誇り、多くのエリアを支配していたと言われている。
デジタルワールドに点在する謎の古代遺跡群は、その創世記にファラオモンが多くのデジモンを支配下におき、僅か数日で創り上げたと言われている。
必殺技の『ネクロミスト』は、完全なる死を迎えるか、死してなお不死者としてファラオモンに仕えるかの二択を突きつけられる。


【その他関連作品でのマミーモン】

アニメ『デジモンテイマーズ

人間の姿で登場。他のデジモンと混じって、牧野留姫を自分のテイマーにしようとしていた。


アニメ『デジモンフロンティア

占い師の村で、地味に人間の姿で映っている。アルケニモンと一緒に。


アニメ『DIGITAL MONSTER X-evolution

CV.森川智之
レジスタンスの一員。
仲間思いで最初、ドルガモンを疑っていたのも仲間を危険にさらす可能性を恐れたため。
デクスドルグレモンを一手に引付けるメタルガルルモンXをできるだけ待とうとしたことからも仲間思いなことが分る。
ウィザーモンとのやり取りがいい。


漫画『デジモンネクスト

ミイラ姿にコートを羽織って登場。
最新型のトレイルモンに乗りツルギ達を追ったコマンドメンツ。
ダークデジソウルでウィルス種と化したガオガモンに八つ裂きにされる。


アニメ『デジモンクロスウォーズ

サンドゾーンの遺跡の主として、ファラオモンがアニメ初登場(CV:チョー)。
シャウトモンらと敵対するが、実はコードクラウンの守護者であり、タイキ達を見定めていただけであった。


漫画『デジモンクロスウォーズ

第9話にてダークナイトモン率いるトワイライトの一員である伝令係として2体が登場。


アニメ『デジモンゴーストゲーム

CV:菅生隆之
第2話「博物館ノ怪」に登場。
新国立上野総合博物館周辺で、ため息をついたり疲れた様子の人々を包帯でグルグル巻きにして拉致し、博物館の奥へ閉じ込めていた。
調査のために博物館へ潜入した宙も、父やデジタルワールドの事を問うが情報を得られず、ため息をついた時に包帯を巻かれ拉致された。
ガンマモンに邪魔されると、怒り、愛銃『オベリスク』を乱射した。
なお、本作では『オベリスク』も包帯で包んで背中に担いでいた。
設定画では、しっかり格納状態から射撃状態への展開も設定されている。

実はデジモン界の医者であり、博物館の古代エジプトのミイラの展示を人間界の医術と思い込んでいた。
人々を攫っていたのも、心身の疲れた人間を治療しようとしたためであった。
治療を邪魔されたと思って怒り、聞く耳を持たない様子であったが、ベテルガンマモンの攻撃を受けた後に宙の説得を受け、自分が間違っていた事に気付く。
その後は、宙から周辺の病院で人間の治し方を勉強してくるように勧められ、初心に帰り、一から出直すと言って去って行った。

その後も、何度かデジモンによる症例を診てもらうために、宙らに要請されて協力する。
…が、基本的には明確な解決法を提示できることはなかった(それをすると話が終わってしまう、というのもあるが)。

また、セピックモンの一件では、設定どおり死霊を操る能力を持っていることが言及された。


第58話「金字塔」では、エンシェントスフィンクモンの主であり、彼が復活させようと目論む存在としてファラオモンが登場。
なお、“金字塔”とはピラミッドの事。
「太古のデジタルワールド古代文明を創り上げた」存在として語られる伝説のデジモンで、Aスフィンクモンが人間を石材に変貌させて構築したピラミッドを通じて、人間界に復活・顕現しようとしていた。
なお、話のテーマ故か、この話では珍しくマミーモンが戦闘にも参加したり、ファラオモンの事を解説するなど、活躍した。

だが、ディルビットモンの活躍により、Aスフィンクモンが撃退され、石材と化した人間が元に戻ることにより、依り代を失い、結果、ファラオモンが登場することは叶わなかった。


【余談】

マミーモンは「FAXサービスバンダイタウンデジモン イラストコンテスト」の入賞作から生まれたデジモンである。
また、ファラオモンも同じ応募者の入賞作から生まれたデジモンであるらしい……
(オフィシャル化していないゾンビモンという入賞デジモンも同じ応募者の作品である模様)






な、なぁ、アルケニモン。俺の項目の追記修正してくれないか?

何言ってんのさ、マミーモン。 あんたの項目を追記修正する暇なんてあたしにはないよ、自分でおやり!

そ、そんなぁ……




追記修正よろしくお願いします。

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最終更新:2024年03月14日 21:59