ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々

登録日:2009/08/04 (火) 00:18:53
更新日:2024/03/01 Fri 16:38:05
所要時間:約 10 分で読めます


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ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々』(DRAGON QUEST II: Luminaries of the Legendary Line)とは、ドラゴンクエストシリーズの2作目である。

プロデューサー:堀井雄二、キャラクターデザイン:鳥山明、音楽:すぎやまこういちと、前作のスタッフが再集結している。


【概要】

発売は1987年、機種はFC
家庭用ゲーム機のRPGとしては初めてパーティー制を導入し、システムも前作より簡略的で分かりやすくなった。

ジワジワと売れていった前作に比べ、その下地を活かして発売当初から爆発的にヒット。
後にオリジナル互換版(変更点は多少有る)がMSX、MSX2で発売されたほか、ハードなどの世代進化に合わせたリメイク版がSFCGBC携帯(フィーチャーフォン)Wiiスマートフォン(iOSAndroid)、Nintendo Switchに展開されている。
SFC以降は前作と合わせて『ドラゴンクエストⅠ・Ⅱ』となっている。
さらに2011年にⅠやと共にWiiに移植される。
北米ではNESやGBで発売されたことがあるが、当時は大人の事情で英題が『DRAGON WARRIOR II』だった。スマホ版以降のグローバル展開では冒頭の通りの英題になっている。


【あらすじ】

前作から約100年後の世界が舞台。
竜王討伐後、勇者ローラ姫はラダトームを旅立ち、長い旅の末にたどり着いた新天地に「ローレシア」を建国する。
その後、国をローレシア・サマルトリア・ムーンブルクの3つに分け、それぞれを彼等の子孫が治めていた。

三カ国は長きに渡って栄えていたが、ある日、破壊神シドーの復活を目論む邪教の大神官「ハーゴン」率いるモンスターの軍隊がムーンブルク城を襲撃。
その報せを受けたローレシア王は、一人息子のローレシアの王子に全てを託す……。


【主な登場人物】

読んで字の如くローレシアの王子。
一切呪文を使えず、通常攻撃のみで戦う戦士タイプ。ただし後の「職業:戦士」の系列に比べ素早さ周りも高い。
常時タイマンだった前作主人公とは別ベクトルで漢らしい。
通称は筋肉、脳筋、筋肉バカ、もょもと
最大レベルは50で、彼に付けた名前で他2人の名前が決定する。

読んで字の如くサマルトンヌラの(ry
ローレシア王子と時を同じく報せを受けて旅立ったらしい。
それなりの装備とそこそこの魔法を扱うバランスタイプ……なのだが、どうにも器用貧乏な印象。ってか空気。敢えて分類すれば後の僧侶タイプ寄りか。
最大レベルは45、FC版の最強武器は鉄の槍。SFC版以降はロトの剣や光の剣が装備可能になったので最終的に後述のバグがなくても普通にダメージを叩き出す。
通称はサマル、トンヌラ、迷子、さがしましたよ。

読んで字の如く(ry
城をハーゴンに襲撃され生死不明、物語開始時は呪いで姿を変えられている。
装備とステータスは貧弱で、魔法に特化した後衛タイプ。
最大レベルは35と低いが、全体攻撃のイオナズンが魅力。
通称は犬姫。本作の萌え要素担当。
髪がピンクだったりブロンドだったりカールしてたりストレートだったりと定まらない人。

※最大レベルはアプリ版だと全員50。

邪教の大神官。
リメイクや客演毎に姿や肩書きが微妙に変わるが……まぁ大体は、前座。
シドー共々ネタ扱いが酷く、パルプンテの効果で逃げた直後に死亡するヘタレ。

封印されていた破壊神。販売当初はその情報は伏せられていた
知能や意思は無く、純粋に全ての破壊だけを求めている。
FC版だとハードやプログラムの制限上ベホマを使い、SFCでは特定条件下でザラキが効く。

なお、タイトルには「悪霊の『神々』」とあるが、これはシドーの前に戦うアトラス・バズズ・ベリアルを含めての呼称のようだ。

ハーゴンの事が気にいらないらしい。ただしリメイク版では一回でも「いいえ」で断ると「心の狭い奴」扱いしてくるが
クリア後に訪れると「互いの先祖は色々あったけど、俺達 友達になれそうじゃね?」「りゅうちゃんと呼んでくれ」とフレンドリー。



【その他】

FC版はシリーズ最高難易度と名高い。
「橋を越えたら別世界」が顕著、即死呪文の登場、
探し物など要素は色々あるが、やはり一番はロンダルキアの洞窟。
この難易度の高さは製作側も認めており、製作期間が短かったために満足な調整が行えなかったのが原因であると後年になって明言されている。

全7層と当時としては異常な広さに、クッパ城より悪意のある無限ループ&悪ふざけとしか思えない数の落とし穴
2回連続攻撃ザラキメガンテ(敵が使うと必中)がデフォのモンスター達
踏破してもザラキ&痛恨&イオナズン連発の洗礼。
復活の呪文写しミスや突然のフリーズ。
とプレイヤー殺しが目白押し。

これは、開発期間の都合で『ストーリー通してのテストプレイ』がまともに成されていなかったのが原因。
そのため各地域の想定レベルが実際のプレイ感覚と食い違ってしまい、特にロンダルキア台地以降は一気に敵の強さが2ランクほど上がっている。

辺境の長いトンネルを抜けると、黄泉の国であった。HPの色が赤くなった。ザラキに心臓が止まった。
元ネタ:川端康成「雪国」〜

リメイク版では流石にちゃんと見直しが図られて難易度が落ちているが、それでも厄介。
極論だとザラキも痛恨もランダムなので、人によっては特に苦戦せず踏破して上記を言い過ぎと感じる場合もあるだろうが。



【裏技】

やはり開発期間の都合か今作はバグが多く、そのいくつかは裏技と認識されてプレイヤーから好意的に認知されたものもある。

代表的なのは
  • 武器Aの攻撃力と武器Bの特性を足す(FC版)
ハーゴンの神殿のとある仕掛けにより起きるバグ。
破壊の剣+はやぶさの剣(破壊の剣の威力で2回攻撃、呪いは無し)という通称「はかぶさの剣」「はかいはやぶさ」が有名。
ちなみに武器だけでなく防具でも可能。
なお装備キャラがレベルアップするとバグ状態がリセットされる。出来るだけ高レベルの状態かつ、経験値に余裕の有る状態で行うと良い。

この「はかぶさの剣」だが、何とエニックス発売のゲームブックでも描写されてしまっている。

  • デルコンダル城でのシドー戦(FC版)
デルコンダル城で復活の呪文を聞いた状態で、一度も復活の呪文を聞くことなくノンストップでロンダルキアまで到達し、ラスボスのシドー戦で全滅する。
するとデルコンダル城で復活した際に、何故かすぐにシドーと再戦してしまうという物。
おまけにシドー撃破後、バグだらけのダンジョンに飛ばされてしまう。すぐに地上に戻されるのでエンディングを見るのに支障は無いが。
再現する際の難易度はかなり高いが、Wii版なら中断セーブが実装されているのでFC版よりは再現しやすいか。
デルコンダル城においてキラータイガーと戦わされるイベントがあるのだが、そのイベントのフラグ管理ミスによって起きるバグではないかと思われる。

これもエニックス発売のゲームブックでも描写されている。はっちゃけすぎだろ…。

  • マヌーサザラキ(SFC版)
ドラクエ版バニシュデス
「マヌーサ状態の敵には確実にザラキが決まる」というサマルトリアの必殺バグ技。
マヌーサ耐性があるハーゴンには効かないが、前座3匹とシドーにはバッチリ効く。
内部的には255ダメージなのでHPの高いシドーなどは死なないでダメージが表示される。


【小ネタ】

FC版でローレシア以外の名前候補は、
  • サマルトリア王子
アーサー、カイン、クッキー、コナン、すけさん、トンヌラ、パウロ、ランド。

  • ムーンブルク王女
アイリン、あきな、サマンサ、ナナ、プリン、まいこ、マリア、リンダ。

その浮きっぷりからサマルトリアは大抵トンヌラorすけさんで通じる。
余談だがDQⅨの宿屋スペシャルゲストにはそれぞれクッキー&プリンとして登場。
いただきストリートシリーズでもクッキー&プリンで登場している為、他作品でもこの名前で登場するものと思われる。

リメイク版では装備品や、ハーゴンの呪いでトンヌラが一時離脱するというイベントが追加。
トンヌラ不在でもクリアは可能で、その場合少し拗ねられる。

ちなみに病床のトンヌラに隣接すると、アイテムやステータスを見ることができる。
さらにこの時ふっかつのたまでセーブをすると、ロードした時にはなぜかトンヌラがパーティの最後尾にいる。
しかし病床のトンヌラもそのままであり、つまり分身しているのだ。

しかもこのドッペルトンヌラ、戦闘にも参加可能で、なぜかLvUP時のステ上昇は犬王女用の値になる。
そして犬王女の最大Lvを超えてLv36になるとあり得ない成長を見せる。
一見の価値アリ。

またFC版には「トンヌラのメガンテ(自爆呪文)でシドーを倒すと、EDでトンヌラの妹に刺される」という没イベントがあったらしい。
これはリメイク版でもやっぱり採用されなかった。

エンディング曲として制作されたBGM『この道わが旅』は人気が高く、2011年に『題名のない音楽会』でも演奏された。
また歌詞付きバージョンも存在し、1987年に衆議院議員の愛知和男氏、1991年にアニメ版『ダイの大冒険』のエンディングテーマとして団時朗氏(『帰ってきたウルトラマン』主役の人)、1993年に女性デュオ『ルーラ』が歌っている。『ルーラ』に関しては大した活躍も出来ずに終わってしまったのだが…。

パスワード入力画面で流れているBGMは、『Love Song探して』の題で歌詞付きのボーカル曲としてシングル盤が発売された。
歌っているのは当時アイドルだった牧野アンナ。これは当時行われていたタイアップ企画に由来するものであり、そのためか後年のリメイク版では再現されていないが、ファンからの認知度は今なお高い。
なお、この牧野アンナ、後年も地道に活動を続けたが、同期が安室奈美恵など不利な条件が重なりすぎたためか歌手としては殆ど結果を残せず(そのため、この「Love Song探して」も一時期は幻の名曲のように扱われていた)、波乱万丈の人生を辿った末に、アイドルの卵を育成するインストラクターとして成功を収めた。

脳科学者の久保田競の妻で、自身も脳科学に造詣が深く、一時期頻繁にメディアに出演していた久保田カヨ子は、テレビの取材に応じた際にテレビゲームに関するコメントを求められ(当時はいわゆるゲーム脳が問題視されていた時期だった)、「テレビゲームは、親がその性質を理解し、付き添って正しく指導しながら子どもにプレイさせれば悪いものにはならない」という旨の発言をしている。
その際に、彼女が幼い孫と一緒にプレイしていた作品こそが本作のFC版であった。
元々インテリとはいえ、孫にテレビゲームのやり方を教えてあげるというその高性能お婆ちゃんっぷりに驚いた視聴者も多かったのではないだろうか。
本作の難易度を考えると、幼い子どもが独力でクリアできるとは思えないので尚更保護者同伴は納得できる。


【ロト三部作】

本作は時系列的には三部作の最後。
勇者ロトから紡がれた物語は完結を迎えるが、後に漫画や派生作品で後日談が語られる。

シドーを倒したことで「破壊神を超える化物」といった扱いを受けたローレシア王子(→バズズの策略)
その後 周囲の視線に耐えられず失踪し、統治者を失った国は滅びたらしい。
ハーゴン様は死骸を曝している。

キーファが訪れた異世界=本作の未来。
3人の英雄は相次いで行方不明となり、ロトの血を引く三ヶ国はいずれも衰退して途絶えた。
(城の亡霊によるとロトの血は眠っていて、完全に絶えてはいない)

ロトの装備はオーブになっている。
サマルトリアだけは存続しているが、治めているのはロトの直系じゃない。

大賢者ベゼルの試練で、キーファの転生先の一つとして登場。
過去のムーンブルクの様子とムーンペタ(領内の村)の成り立ちが見れる。
なお、この時キーファが転生した人物はムーンブルク王である。

  • ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島
ハーゴンとシドーが倒された少し後の時代が舞台。
DQ1から本作への流れは正史の通りだが、そこにifの存在だったビルダーも居るという形に世界が統合されている…と思われる。
ハーゴン教団の残党に捕らえられた上に嵐で遭難したビルダーズ2主人公達は、壊滅した筈のハーゴン教団が権勢を振るう島々に辿り着き、シドーという名の少年に出会う。
『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』の続編であると同時に、本作の直接の後日談であり、ストーリー後半では舞台となる島々の意外な正体、そしてハーゴンの真の企みが明らかとなる。




追記・修正はもょもとを呼び出してからお願いします。

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最終更新:2024年03月01日 16:38