ゼスト・グランガイツ

登録日:2010/11/30(火) 03:19:13
更新日:2021/08/03 Tue 22:51:01
所要時間:約 3 分で読めます






終わらんさ、成すべきことを終えるまではな



魔法少女リリカルなのはの登場人物。
声優は相沢正輝(現、相沢まさき)


召喚師の少女ルーテシア、融合騎のアギトと共に旅をする謎の男。フード付きの古ぼけたコートを身に纏っている。
シリーズ通して貴重な渋いおっさん。厳格な顔つきだが、犯罪に加担する人物とは思えないほどに落ち着いた穏やかな性格。ルーテシアとアギトの前では柔らか表情も見せ、実質的に彼女達の保護者のような立場にある。
反面、武人気質であり、対話を求められても矜持から意思を押し通す場面もあった。

次元犯罪者ドクター・スカリエッティー一派からは騎士ゼストと呼ばれ、一応は協力関係にある。
が、ルーテシアが彼らの頼みを安請け合いする一方で、ゼストは嫌っているため利害が一致しなければ関わろうとしない。
ルーテシアがスカリエッティやナンバーズに気を許していることはよく思っておらず、強くは言わないが心配している。

スカリエッティからはルーテシア共々「レリックウェポンの実験体」と呼ばれている。
普段はルーテシアの探し物である11番のレリックを探しているが、本来は別に目的がある模様。

「騎士」ゼストと呼ばれている通り、彼もベルカ式の騎士。
六課から推定オーバーSランクと評され、同じベルカの騎士であり融合騎を持つヴィータやシグナムとも互角以上に戦えるほどの高い実力を持っている。
デバイスは無名の「槍」であり、魔法補助や内蔵したカートリッジシステム以外には変形機能や自律意思を持たない、質実剛健さに重きを置いた純粋な武器。待機形態は指輪型で、右手の中指に着けている。
古代ベルカの融合騎であるアギトとは、ユニゾンすることで戦闘力を高めることができる。ユニゾンした際には刃に炎熱が付与され、アギトの援護で炎熱弾も使用可能。
しかしアギトとの融合相性は高くないようで、ユニゾンアタックの精度などは八神家の面々に劣る。

それとは別に「フルドライブ」と呼ばれる切り札を持つ。
本来は肉体のへの負荷などの関係から無意識に6割程度までに抑制している「潜在魔力」のリミッターを合えて外し、限界に近い出力を叩き出す魔法または魔力運用であり、発動すれば同ランク騎士との戦いでも一気に決着へ持ち込めるほどの一撃を繰り出せる。
ただし、ゼストの肉体の不調をさらに悪化させ、文字通り命を削るため、アギトは使用に反対しており、本人も安易には使わない。





以下ネタバレ





















実は元管理局地上本部の人間。生前の魔導師ランクは空戦S+(なのは・フェイトと同じ)で古代ベルカ式の騎士。
現地上本部の最高権力者レジアス・ゲイズの親友であった他、スバルの母クイント・ナカジマや、ルーテシアの母メガーヌ・アルピーノの上司だった。

8年前、戦闘機人事件を追う中でスカリエッティの実験施設に突入するが、そこはスカリエッティ側の戦力が集中していた拠点だったこともあって部隊は全滅。
ゼスト自身も部下を庇って重症を負っており、そこをナンバーズのNo.5チンクに殺害される。彼女が隻眼なのはこの時の戦闘によるもの。
その後、人造魔導師の素体として適正があった上、レジアスへの首輪として利用できると考えた時空管理局の最高評議会の意向もあり、ゼストは死者素体の「レリックウェポン」として蘇った。が、生命活動に欠陥ある不完全な蘇生だった。

ゼストの行動目的はレジアスへの復讐とも思われたが、その実は8年前の事件の真相を知ることと、それによる部下達への贖罪。
彼は8年前の事件は親友だったレジアスによるものだと考えており、その真相を聞き出そうとした。
そしてこの現状が、かつて己に語ったレジアスの正義に則った結果であることかをレジアス自身の口から確かためたかった。
部下の娘であるルーテシアを実質人質にとられている状態だったこともあって、ゼストは最高評議会の命令に従い行動。表立った動きは出来ぬまま、レジアスと対面する機会を待ち続けた。

真実は、レジアスが戦闘機人事件に深入りするゼスト隊を担当から外そうとしたが、それを察したゼストが突入捜査を速め、結果として全滅したというもの。
ゼスト自身はレジアスの正義に殉じる覚悟があったものの、それに部下達を巻き込んでしまったことを強く悔いていた。
結果としてゼストの行動が裏目に出たが、この時あえて強行したのは戦闘機人事件の裏側にいた一人がレジアスであったことに気付き、外される前に確証が欲しかったのかもしれない。

物語の終盤では、聖王のゆりかご起動時の混乱に乗じて地上本部に向かうが、シグナムに行く手を阻まれる。
戦闘ではアギトの炎熱操作能力の高さで優位に立ち、一時的に彼女を退けるができたが、その時には既にアギトの炎すら扱えないほどに消耗しており、明確に己の死期を悟っていた。
そして地上本部に侵入し、ついにレジアスと対面することに成功する。しかし、レジアスが何かを話そうとした瞬間に、秘書に変装していたナンバーズのNo.2ドゥーエによりレジアスが殺害、衝動的にドゥーエを破壊してしまう。

駆け付けたシグナムからルーテシアの救出とスカリエッティ確保の報を聞いたゼストは、騎士として最後の戦いを望み、それに応えた彼女に敗れる。
そして自分が知る限りの戦闘機人事件のデータとアギトを託して死亡した。
命の掛かった公務の中とはいえ、シグナムは(主人公サイドでは)唯一の殺人を行うことになった。アギトが言うように彼女が応えたおかげでゼストは騎士として死ねた、という解釈もできる。

後に、ゼストが託したデータのおかげで戦闘機人事件は解決をみたことが、妻のために同じく事件を追っていたゲンヤ・ナカジマの口から語られている。


「いい空だな」

「俺やレジアスが守りたかった世界。お前達は間違えずに進んでくれ……」



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最終更新:2021年08月03日 22:51
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