電波ソング

登録日:2009/09/14(月) 22:04:09
更新日:2023/12/27 Wed 06:57:46
所要時間:約 2 分で読めます





電波ソングとは、広義の意味で規格外な歌曲を指す造語、ネットスラングである。
元々は頭がお花畑な事を意味する「電波系」が語源。


概要

主に一般的な歌曲とは一線を画す独特な歌曲を表現する為に使われ、音楽ジャンルとして扱われる事もある。
また、女性による歌唱が多く*1、萌え系カルチャーと密接に関係している。

世間的にはあまり知られてないが、所謂萌え電波ソングの元祖はFCソフト「アイドル八犬伝」主題歌、「キミはホエホエむすめ」にまで遡る。
元々は楽曲と歌詞のみ存在していたが、現在はモモーイこと桃井はるこやミクによりカバーされている。
気になる人は聴いてみよう。

かつては一部のエロゲ主題歌等を指す場合に使われる事が殆どであり、一部の愛好家やエロゲーマーしか使う者がいないアングラ的なネットスラングだった。
が、FLASH黄金期に電波ソングをBGMに使用したFLASHアニメ(巫女みこナース、いちごGO!GO!etc)が大量に作られ、それに伴い一般のネットユーザーにも認知されるようになった。

現在では一般向けのアニメやゲームの主題歌・キャラソンに採用されるケースも珍しくない。
「でんぱ組.inc」のような電波ソングを歌うアイドルグループも誕生している。


特徴

使われ出した正確な時期は分かっておらず、このジャンルを明確に定義する事は困難であるが、
「意味不明で常軌を逸した歌詞」「やたらキャッチー且つ中毒性の高いメロディー」「聴いた後に残る絶大なインパクト」等の特徴は共通している。
また、その他のよくある特徴として

  • 明るい曲調
  • 速いテンポ
  • 伴奏に電子音が多用される(クラブミュージック調の物も多い)
  • アニメ声、萌え声、ボーカロイド(これらの声を加工することもある)
  • ラップが入る
  • ナレーション(語り)が入る
  • やたらと合いの手が挿入される(いぇい!、ハイハイ!、キュンキュン☆等)
  • 効果音などが挿入される
  • ダジャレやギャグを突出させた歌詞
  • リスナーに羞恥心を沸き上がらせる歌詞
  • およそ常人には真似出来ない超絶早口
  • 放送コードに引っ掛かるレベルの下ネタ
  • 日本語でおk

等がある。
あくまでも一例であり、必ずしも全ての要素が含まれるとは限らない。
逆にこれらの要素が含まれていても電波ソング扱いされない物も多々ある。


余談

オウム真理教の麻原彰晃が歌う歌(通称オウムソング)のように、
歌うと団体そのものから発せられる怪電波を公安警察にキャッチされるであろう不謹慎なものや、
猛毒、毒殺テロリスト、オナニーマシーンのような下ネタがメインのバンド、
cali≠gari」のように猟奇的なビジュアル系の曲などのように耳から離れない曲等も電波ソング扱いされることがある。
また、爆乳戦隊チチレンジャーのテーマソングなどとようにAVにも電波ソングは存在する。



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最終更新:2023年12月27日 06:57

*1 男性アーティストが歌っている物もある。