バイオハザード:ディジェネレーション

登録日:2010/07/17(土) 20:40:46
更新日:2023/07/12 Wed 01:10:11
所要時間:約 6 分で読めます




『バイオハザード:ディジェネレーション』(Resident Evil: Degeneration)は、カプコンの人気サバイバルホラーゲーム『バイオハザードシリーズ』を原案とした全編フルCGの映画であり、2008年10月18日に全国公開された。
ストーリー自体はありがちなB級パニック映画だが、CGの完成度が高いことで好評を得た。
その4年後には続編の『バイオハザード ダムネーション』が公開された。
ちなみにCG映画自体は2000年に公開された『Biohazard 4D-Executer』が初であるが、あちらは媒体の都合上黒歴史に近い扱いとなっている。

本作は『バイオハザード2』の直接の続編、『バイオハザード4』の後日談に位置付けられ(4から約1年後)、『バイオハザード5』に登場する新企業「トライセル」がわずかであるが登場し、5に繋がる重要なストーリーでもある。

本作は販売のみであり、レンタルはされていない。
……と思われていたが最近今さらのようにレンタル化が開始された(おそらく実写劇場版4の影響)。
さらに映像配信も行われている。

ゲームアプリも配信されているが、キャラの造形や操作性がバイオ4アプリ版より劣化している。
ストーリーは空港編を大幅にアレンジしたものになっており、ボスキャラとしてなぜかタイラント、タイラント(ベロニカ版)、スーパータイラントが登場する。
…色々台無しな気がする。

ソーシャルゲーム『みんなと バイオハザード クランマスター』には、CG作品である本作および『ダムネーション』のキャラクターも登場している。


◆ストーリー
ラクーンシティ消滅から7年後の2005年、当事ラクーンシティから辛くも生還したレオン・S・ケネディクレア・レッドフィールドは、別々の道を歩みながらバイオテロ撲滅のための戦いを続けていた。
レオンは米国大統領直轄のエージェントとなって極秘任務をこなす日々を送り、ヨーロッパの山村に誘拐された大統領令嬢を見事救出するなど確かな実績を残していた。

クレアはNGOに所属し、世界中を飛び回ってバイオテロや薬害の被災者救済に尽力していた。
一方、製薬業界では巨大製薬企業ウィルファーマ社が力をつけ始めていた。上院議員のロン・デイビスは、そのウィルファーマ社の研究所を米国中西部の工業都市ハーバードヴィルに誘致した。しかし、ハーバードヴィルでは地元住民がラクーンシティの惨劇の再来を懸念し、誘致反対のデモを起こしていた。

そんなある日、ハーバードヴィルの空港に降り立ったクレアは、空港利用客の中に1人のゾンビを発見した。そのゾンビに警備員が噛まれたのを皮切りに次々と感染者が増大し、空港は大パニックとなったのであった……



◆登場人物
  • レオン・S・ケネディ
米国大統領直属のエージェント。
7年前、新人警官としてラクーンシティを訪れた際にバイオハザードに巻き込まれ、クレアと共に辛くも生還した。
1年前に、ヨーロッパの山村に誘拐された大統領令嬢アシュリーを見事救出(4の事)して以来、大統領から絶大な信頼を受けている。28歳。今作では「SRT」の助っ人として空港の人命救助に参加。そこでクレアと再会する。

4での経験もあってか、終始圧倒的な強さと冷静さを発揮する。というかほぼレオン無双。終盤登場する最強クリーチャーGさえもほぼ無傷で倒した。また、相変わらずのフラグ建築士ぶりを披露した。良い所でいつも電話が鳴る。

ギャラは破格。

「俺のギャラは破格だ。…何度でも言う、破格だ」


  • クレア・レッドフィールド
NGOに所属して世界を飛び回り、バイオテロや薬害の被害者救済に尽力している女性。
大学時代、兄のクリスを探すためラクーンシティを訪れた際にバイオハザードに巻き込まれ、レオンと共に辛くも生還した。ラクーンシティの生存者であることから、ゾンビ(Tウイルス)の脅威をよく知っている。26歳。彼氏がいるとの事。

序盤に武器として傘(アンブレラ)を使うハメになる(「これに頼ることになるとはね…」と自嘲するセリフもある)。
序盤こそ見せ場が多かったものの、中盤以降は目立った活躍はなくほぼ空気だった。(終盤では彼女がいなければレオンは助からなかったが……)

ムカつくとラクーンシティを吹っ飛ばす。

「最っ低!!」


  • アンジェラ・ミラー
地元警察の特殊部隊「SRT」の隊員。バーナードヴィルに生まれ育ち、地元の治安を守る今の仕事に誇りを持っている。29歳。
軍人風の男勝りな性格だが、兄であるカーティスが関わると複雑な心境を見せる。彼が事件に絡んでいると知り、彼を止めようと奔走する。
怪物化する知り合いを前に非情になれない、下手な味方は凶悪な敵より厄介を地で行く人。

実質今作のヒロインであり、脇役だと思って見ていた人達を良い意味で裏切った。終盤のやり取りを見ると完全にレオンに惚れてしまったようである。隠れ巨乳であり最後にそのけしからんおっぱいを披露する。

「レオン、今度また×××しましょ」

ちなみにアンジェリーナ・ジョリーに似ている。


  • グレッグ・グレン
地元警察の特殊部隊「SRT」の隊員。アンジェラの同僚。28歳。
救助部隊として同行。序盤から死亡フラグを立ててしまい、フラグ通りにゾンビ化してしまった。だがゾンビ化をする前に漢を見せた。

「大丈夫だ、ベイビー」


  • ラーニー・チャウラー
CV:矢島晶子
クレアが空港で出会い、彼女に懐いた女の子。インドで行われたウィルファーマ社の臨床実験で両親が犠牲になり、アメリカ在住の叔母に引き取られた。叔母がデモ参加するためバーナードヴィルを訪れていたところ、事件に遭遇する。8歳。

CVが矢島晶子さんで幼女という狙ったかのようなロリコンほいほいであるが、後半は出番がほぼ無い。


  • ロン・デイビス
ハーバードヴィルにウィルファーマ社の研究所を誘致した、地元出身の米国上院議員。56歳。
自己中心的な性格で、普段もシークレットサービスを引き連れて批判者を寄せ付けないようにし、空港脱出の際は自分が先に助かろうとしたほど。
黒幕と思われていたが、そんなことはなかったぜ。利用されていただけで、最後は用済みにされた。

「あいつ何人女がいるんだ! あやかりたいもんだ!」


  • フレデリック・ダウニング
ウィルファーマ社の主席研究員。立ち振る舞いはイギリス紳士風で、礼儀正しい。
元はアンブレラ社の研究員であり、ラクーンシティの惨劇の際に持ち出したTウイルスからTワクチンを開発。バイオテロの被害者救済のため、そのTワクチンを積んだトラックを引き連れて空港を訪れる。
しかし、裏ではテロリストにTウイルスとTワクチン、さらにはGウイルスのデータを渡していた。
実質今作の黒幕。

「そんな…それは酷いぞ、アンジェラ! 続編に僕は更生して復活するって! 君とのラブシーンだってあるって聞いてたのに…」


  • カーティス・ミラー
元NGO職員で、アンジェラ・ミラーの兄。ラクーンシティの事件で妻子を失った。
フレデリックから事件の真相を聞き、空港テロを実行する。最後はフレデリックに利用され、Gウイルスを注入される。35歳。
今作の1番の被害者で声がジャック・バウアーにもかかわらずテロを起こす側になってしまった。


Gウイルスの生みの親であるアンブレラの研究員。
既に故人であるため、回想シーンのみの登場。



なお、映像特典のギャグ映像は、一見の価値あり。上記の一部キャラのセリフはそこから。


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最終更新:2023年07月12日 01:10