ビクトリーグレイモン/ズィードガルルモン

登録日:2011/11/04(金) 22:14:20
更新日:2024/02/24 Sat 10:07:04
所要時間:約 5 分で読めます




『ビクトリーグレイモン』、『ズィードガルルモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。

二体は自然発生ではあり得ない進化コードを持ち、人為的なデータ介入によって誕生したデジタマから進化したデジモンとされている。

【来歴】

初登場はデジモンツイン。
それまでのデバイスは戦闘種族デジモンの『育成』『進化』『戦闘』の観察のみを行っていたが、
デジモンツインは特殊で、デジモン同士のコミュニケーションなど『接触』に重きを置く。

そのため、獣型デジモンが育成可能なModel-LLiberation:解放)と、
竜型デジモンが育成可能なModel-RRevolution:革命)の2タイプが存在する。

そしてLとRを組み合わせることでリンクセキュリティを解除し、高度なデータリンクを可能にする。
それにより、本来デジタルワールドの自然界に発生するはずのない、封印されたデータを解放したデジタマが誕生したという記録がある。

◆ストーリー

七大魔王が放ったクラックプログラム「Tempest」によって正気を失い、暴走した四聖獣と四聖獣の聖域周辺のデジモン達。
その事態を重く見たテイマー達は鎮静化のため戦いに備え(感染したデジモンを倒して一時的に停止させるため)デジモンツインを携えて未曾有の危機に立ち向かう。

2タイプという仕様によってテイマー達は、
獣の圧倒的《スピード》を有するL軍と、竜の圧倒的《パワー》を有するR軍に分かれた。
互いは自分達の種族の方が優れていると信じて次第に争い合うことに…

当初は「Tempest」の解除を競い合う程度だったが、
徐々にテイマーとデジモン同士の争いも激化、誇りを賭けた無秩序な争いはデジタルワールド各地に広がっていった。

そして遥か天空に聳える古の塔「アセンブラタワー」で暴走したチンロンモンと向き合うデュークモンとメタルガルルモン、そのテイマー達。
二体は自身の得意とするスタイルで戦うも、チンロンモンに傷ひとつ負わせることもできずに倒される。
追い詰められた二体と二人は、協力してなんとかチンロンモンの撃破に成功するが、二体は瀕死の重傷を負ってしまった。

しかし死の間際、正気を取り戻して回復のため眠りにつくチンロンモンから特殊なプログラムデータを与えられる。
そして、息を引き取った二体のデータから現れた二つのデジタマは、今までに見たことのないものだった。

そのデジタマから生まれたデジモンが進化した姿こそが…


【概要】

◆ビクトリーグレイモン

勝利のために生まれた竜戦士!

世代 究極体
タイプ 竜人型
属性 ワクチン種
必殺技 トライデントガイア
大剣を分離させて両手に装着、大気中のエネルギーを剣先に集めて解き放つ。
得意技 ドラモンブレイカー
巨大な破砕剣を振り回し、斬るというよりもむしろ叩きつけて敵を粉砕する豪快剣技。
ビクトリーチャージ
大剣で敵の攻撃を跳ね返す独特の剣技。
クロンデジゾイド製の鎧を身に纏うウォーグレイモンの亜種。
巨大破砕剣ドラモンブレイカーを軽々振り回し、斬るというより叩きつけて破壊する独特な剣技で敵と戦う様から“豪傑の竜戦士”と呼ばれる。
亜種だけあり、全体的なシルエットはウォーグレイモンに酷似している。
最も大きな差異としては両腕に装備されている『ドラモンキラー』が無くなり、3つの刀身を束ねた様な巨大な破砕剣『ドラモンブレイカー』を保持していることである。

ほぼ同時期に登場したシャイングレイモンほど古参からの風当たりが強くないのは、面影ゼロな巨大ロボ*1よりは受け入れ易いからだと思われる。
当時、こっちは知名度なかったとか言うな
まあ、そもそもシャイングレイモンは種族:光竜型のデジモンなので本来は似ていたらおかしいのだが。



◆ズィードガルルモン

超弩級の獣戦車!

世代 究極体
タイプ サイボーグ型
属性 データ種
必殺技 ズィード砲
背部の最終兵器『ズィード砲』からの砲撃。
(公式画像は角度の問題で確認できないが、根元がリボルバーの様になっているため恐らく6回発射可能)
フルメタルブレイズ
ズィード砲を含む全身の装備による一斉掃射。
得意技 ブローバックブレス
発射エネルギーを口部から噴射する。

メタルガルルモンの亜種。
背部に超弩級の最終兵器ズィード砲を搭載した究極の獣戦車デジモン。
亜種だけあり、全体的なシルエットはメタルガルルモンに酷似している。
最も大きな差異としては背部のレーザーウィングが無くなり、そこに最終兵器『ズィード砲』が装備されていること。
この『ズィード砲』は体内に格納することも可能である。
そのせいで、格納状態だとえらくショボく見えがち

また、装備に装填されている弾はすべて実弾になったため、体力を消費せずに弾切れまでひたすら弾幕を展開する。
鼻先のレーザーサイトも実弾用に改良され、一度に数百の標的をロックオンできる。


【関連作品でのビクトリーグレイモン、ズィードガルルモン】

『デジモンツイン』

上述のように初登場作品。

LとRの通信で稀に起こる「チンロンモン出現」のイベントで入手可能な特殊デジタマから育成した場合に、Rならビクトリー、Lならズィードへの道が開ける。

もっと詳しく言うなら、特殊デジタマから育てた完全体の ピッコロモン から進化できる。

…こんなところでも誤植するなって?
いや、誤植ではない。

ビクトリーグレイモン、ズィードガルルモンは ピッコロモン から進化する。
むしろ、ピッコロモンからしか進化できない

メタグレもワーガルもいるのに、なぜピッコロモンからなのだ…。


漫画『デジモンネクスト

二体揃って登場。
イグドラシルの調停者としてデジタルワールドのためにNEOと戦った。

ゲーム『デジモンワールド Re:Digitize

二体揃って登場。

しかし前述の発生エピソードに倣ってか、
ビクトリーグレイモン:デュークモン から転生したデジタマから生まれたメタルグレイモン、ライズグレイモンから、
ズィードガルルモン :メタルガルルモンから転生したデジタマから生まれたワーガルルモンから、
しか進化しない。

さらに、元となるデュークモンとメタルガルルモンも初期はロックがかかっているため、
条件を満たさないと進化出来ないようになっている。


早い話が…面倒臭い

手っ取り早く進化させたいなら進化アイテムに頼ろう。
幸いビクトリーグレイモンの進化アイテムはパスワードで入手可能なので拘りがなければオススメ。


【余談】

エンシェント登場時と同様、「スゲェカッコいい(強い)オメガモンになるじゃね?」と一時期騒がれたがそんなことはなかった。
ちなみに裏事情としてはこいつら「ウォーグレイモンとメタルガルルモンのデザインにオメガモンのデザインを取り入れた」形でデザインがなされている。
そういう事情なので合体が不可能。元から合体形態をデザインしない前提で設定された新種なので登場する余地がないんだとか。

まあ、現在ではオメガモンは食傷気味&無駄に増えてるだけと批判されやすいことも多い関係で、合体できないことが利点になってる 始末だったりするが……





追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • デジタルモンスター
  • デジモン
  • ビクトリーグレイモン
  • ズィードガルルモン
  • デジモンツイン
  • デジモンネクスト
  • 終末の獣戦車
  • 豪傑の竜戦士
  • 調停者

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月24日 10:07

*1 ジオグレはグレイモンの亜種で、ライズは亜種でさらに技名や機械化の部分がメタグレによく似ていたが、シャインは言われて見ればガイアフォースっぽい技を使う程度だった