東京レイヴンズ

登録日 :2011/05/08(日) 06:12:04
更新日 : 2017/03/09 Thu 22:31:05
所要時間 :約 5 分で読めます




『東京レイヴンズ』は富士見ファンタジア文庫から出版されているライトノベル
現在は本編が14巻まで刊行され、短編集の『東京レイヴンズEX』が3巻まで刊行されている。


作者/あざの耕平
イラスト/すみ兵


鈴見敦作画のマンガ版が月刊少年エースで連載中。既刊10巻。最新話は本誌の一か月遅れだが、コミックウォーカーで閲覧可能。
また番外編である東京レイヴンズ Sword of Songが現在水曜のシリウスにて連載中。詳しくは項目にて。



【ストーリー】(あらすじより)

「ぼく、シキガミになる。ずっと一緒にいて、ずっと護ってあげる」
それは遠い昔の約束。彼がまだ“将来”の意味を知る前の―。
霊的災害“霊災”が多発し、陰陽師たちが活躍する現代。
土御門春虎はトコトン運の悪い少年だった。陰陽師の名門に生まれながら、才能はからっきし。この16年の人生で、死にかけた回数12回。そしてある夏の日、極めつきの受難が、彼の前に訪れる。
「久しぶりです―春虎君」
土御門家次代当主である幼なじみの少女、夏目。彼女との再会が、春虎をかつて見た“将来”へ―波乱に充ちた“未来”へと導き始める!
闇に舞う鴉たちの、時を超える陰×陽ファンタジー!!


【概要】
Dクラッカーズ』『BLACK BLOOD BROTHERS』の作者であるあざの耕平の新作。
あざの耕平の大きな特徴は「中盤から面白くなる」「男キャラが濃い」ことなのだが、何とこのシリーズは1巻から面白いと言われている(幼馴染み的な意味で)。
だがしかしそこはあざの作品。6巻からはさらに盛り上がってくる。特に波乱の7巻、衝撃の8巻、怒涛の9巻、の3巻は熱い展開がコレでもかというほどに詰め込まれている。

「男キャラの濃さ」の方も、男キャラ(主にオッサン)の数が女キャラの数の倍以上いるなど健在である。一部巻に至っては主人公を差し置いて熱いバトルを繰り広げている。

また今作では作者がかつてDクラッカーズで主題とした「幼なじみ」が再び主題として使われている。
幼馴染ヒロインならではの可愛さ、そして主人公とメインヒロインの関係が幼馴染であるからこそ出来る展開をふんだんに盛り込んでいる。
この作品の中核をなしているのが「幼馴染」であるといっても過言ではないほどに。

ラ板の幼馴染は禁止!スレにその名有りと言われた、「衝撃のあざの耕平」の真価が発揮されている。


内容は9巻までが第1部、10巻以降が第2部となる全2部構成。

第1部では主人公の土御門春虎が、幼なじみの土御門夏目の式神となり、陰陽師になる為に陰陽師育成機関である陰陽塾に入塾して、仲間達とともに成長していく。

第2部では第1部ラストから約1年後、散り散りになった春虎たち1部キャラ、そして秋の字を名前に持つ少女を初めとする新キャラたちによる物語が繰り広げられる。





【登場人物】
主人公。かつての陰陽師の名門・土御門家の分家の少年。
かつては次期当主になる夏目のために自分も陰陽師になると約束していたが、自分に見鬼(呪術を見る才能。陰陽師に必須)の才が無いことを知り、親友の北斗、冬児といつも馬鹿騒ぎをして楽しんでいた。
しかし、ある事件をきっかけに夏目の式神になり、陰陽師の学校『陰陽塾』へと行くことを決意する。
致命的なまでの鈍感であるが、気遣いは出来るのですぐに周りと溶け込める。
陰陽師としての才能は微妙で、知識と術はてんで駄目だが、霊力量はプロの陰陽師が驚くほどの量を誇る。武器は錫杖。


メインヒロイン。土御門家の本家の少女。春虎の幼馴染。
生真面目な性格で意地っ張りの頑固な面ももつ。人見知りで友達は少ない。
春虎のことが好きなのだが、素直になれずにツンデレてしまい空回り、そこに春虎の鈍感も加わって想いがなかなか伝わらずにいる。
彼女の春虎好き好きっぷりは尋常ではなくもはやヤンデレやら変態の域に達している。

その奇行…ゲフンゲフン乙女な行動のため読者や公式からは「残念系幼馴染」と認定されている。

能力はオールマイティーに高く、かなりの優等生。
特に土御門家に代々伝わる竜の式神「北斗」は戦闘時の主力。
普段は家のしきたりで男装して生活している。
大戦中に陰陽術の礎を築き、また霊災の原因を作った「伝説の陰陽師」、土御門夜光の生まれ変わりであるといううわさが流れており、そのために夜光を崇拝してその生まれ変わりを信じる彼の信奉者、夜光信者に狙われている。


春虎の親友であり悪友の少年。元ヤン。
過去に霊災(霊的災害)に巻き込まれ、体にを宿す「生成り」という特殊体質になってしまう。
その後遺症の治療のためにやって来て春虎と出会った。
治療の勉強をしたため、知識量はそれなりにある。
後遺症で見鬼になっており、春虎と共に陰陽塾へと行くことに。
飄々とした性格をしていて春虎の鈍感と夏目の残念行動を生暖かく見守っている。


春虎の親友で、年齢・どこに住んでいるかもわからない神出鬼没なボクっ娘少女。非常に明るく、活発な性格。春虎のことが好き。
なにかと春虎に陰陽師になることを勧めてくる。
漫画版ではその表情豊かさから原作以上に可愛いと評判。
アニメでもひーちゃんの演技のハマリっぷりもあり非常に可愛い。
その正体は夏目の式神。ある事件で体を張って春虎を守り、命を落とす。が、北斗は夏目が操る遠隔操作型の式神、つまり夏目そのものであるため実質的には死んでいない。


陰陽塾の生徒。
今の時代で最も大きな勢力を誇る倉橋家のお嬢様。春虎に突っかかってくる。
子供の頃土御門本家で少年と出会い、恋をする。
その後陰陽塾で本家の男児(ということになっている)夏目と再会するも、夏目は完全に忘れておりショックを受けていた。
性格は姉御肌で意外と面倒見がいい。
能力は夏目に次いで優秀。
実は過去に会ったのは春虎で、京子が勘違いしただけである。なので、夏目が覚えていないのは当たり前。


春虎が陰陽塾に転校するにあたって、父親から渡された狐の式神の幼女。可愛い。
代々土御門家に仕えてきた式神だが、その度記憶はリセットされる模様。
春虎のことを神のごとく敬っているが、それ以外の者にはかなり容赦がなく、春虎を侮辱しようものなら即座に飛びかかるちょっと危ない性格。


春虎たちのクラスメイト。眼鏡。
大人しく人が好い性格で、転校してきた春虎や冬児と最初に親しくなった。
穏やかな性格のいいヤツ。影が薄いことを気にしている。


『神童』と謳われる最年少の十二神将(国家一級陰陽師)。
1巻で死んだ兄を生き返らせようと禁呪である泰山府君祭を行おうとするが春虎たちにより阻止される。
その後、4巻にて事件のペナルティとして陰陽塾に入学してくる。
上記の一件にて春虎に好意を寄せるようになったが…
漫画版で可愛さがアップしたキャラその2。
アニメ版では初回から放送禁止用語を伏字無しでぶっ放すという行為をやらかしてくれた。


春虎達の担任の、関西弁で話す胡散臭い男。片足がなく、杖をついている。
明らかにただの講師とは思えない実力を持つ。
その正体は、元十二神将の1人「黒子」(シャドウ)。
スイーパーのようなことを担当し、十二神将でも特に戦闘に優れる凄腕中の凄腕。
今作品のかっこいいオッサン筆頭。 年齢はまだ二十代後半だけど。


真紅の丸サングラスをかけた枯れ木のような老爺。
平安時代の伝説的陰陽師「道摩法師」を名乗っており、陰陽庁では「D」と呼ばれ、警戒されている。
なんかラスボスっぽい人。




【漫画】
作画は鈴見敦。
原作にかなり忠実な出来栄えであり、ファンからの評価は高い。
どのキャラも表情豊かに描写されているため、原作とはまた違った角度から楽しめる出来となっている。
…まあ、とあるメインヒロインは表情豊かすぎて残念さが加速している感もあるが、可愛さも加速しているので結果オーライである。



【アニメ】
2013年10月から2014年3月まで放送されていた。2クールで全24話。

原作の第一部終了の9巻までのアニメ化であり、一応キリよく終わっている。
原作もかなりおっさん祭なラノベだが、アニメはそれがより一層顕著である。
スタッフがおっさん好きなのがよくわかる 出来栄えとなっている。
一方で春虎や夏目や京子をはじめとする学生組に関しては、わりと不遇。
心理描写がかなりカットされたり、絵コンテで手抜きをされたり各所の演出が少し悪かったりする。
とは言っても悪い面ばかりではなく、見せ場もきちんとある。
特に終盤での学生組の活躍や、メイン二人のやり取りは素晴らしい仕上がりとなっている。
一部戦闘シーンなどは結構出来が良く、特にド派手な呪術の応酬を描いた14話、呪術戦での老獪な駆け引きを描いた16話は評価が高い。 17話は忘れろ。
作画の所々はかなり気合いが入っており、また声優陣はどれもハマり役のため、どのキャラも見せ場での立ち回りは必見、必聴である。
黒崎真音の歌う原作の世界観を表現したOP『X-encounter』は、石浜真史の絵コンテもありかなり評価が高い。


原作ファンからは多少不満の声もあるが、アニメとしてはそれなりに楽しめる出来となっている。
また 地雷率の高い富士見ファンタジア文庫のアニメ化 ということを考えれば、むしろかなりの良作と言っていいかもしれない。





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