機械王(熱血最強ゴウザウラー)

登録日:2012/03/03(土) 13:16:23
更新日:2023/07/01 Sat 23:51:53
所要時間:約 7 分で読めます




テレビアニメ『熱血最強ゴウザウラー』に登場する勢力「機械化帝国」の指揮官の総称。
月面に築いた前線基地・機械化城から機械化獣を操って地球を攻撃する。

劇中では歯車王・電気王・エンジン王・原子王の4体が登場した。

第45話以降に登場した四天王は彼らの複製であり、全くの別個体である。



歯車王(CV:菅原正志)

これが人間か…弱そうな生き物だ。

1993年の地球を侵攻した機械王にして、ザウラーズが最初に戦った相手。王冠のように被った金色の縦長の歯車が特徴的で、普段はゼンマイをマントのように身体に巻き付けている。最大出力は8800馬力。
電気ノコギリのように回転する両手、伸縮自在な両手の巻き尺型ムチ、円盤型の飛行形態への変形などの能力を持ち、自ら機械化獣と合体する「巨大改造」で機械化獣を強化することもできる。
人間を貧弱な生き物と見下し容赦なくその命を奪いにかかる冷酷な性格だが、その一方短気。
劇中では想定外の事態に遭遇するたびにキレて冷静さを失う様子がたびたび見られる。

第1話の段階で土星、木星、火星の機械化を達成しており、新たな標的である地球や人間のことも軽く見ていたが、ザウラーズとゴウザウラーの前に何度も敗北し、ついには機械神の信用を失って処刑を宣告されてしまう。
歯車王はどうせ死ぬならザウラーズを道連れにしてやろうと考え…。

ちなみに『スーパーロボット大戦NEO』にゴウザウラーが参戦した際、歯車王だけどういう訳か出番がなかった。
恐らく、他の機械王たちと異なり自分のロボットを持っていなかったためと思われる。


キングギア

聞け!ゴウザウラーに倒されし機械化獣の残骸どもよ!

今こそ我が元に集結し!ゴウザウラーへ復讐の牙を剥け!!

歯車王が過去に破壊された14体の機械化獣の残骸を取り込み、自分自身を巨大改造した姿。
キラーウォッシャーの水流、デッドビームの閃光、アイスクラッシャーの吹雪など取り込んだ機械化獣の武器を全て使える。
さらに自分の心臓を組み込んだ機械化城の動力炉を隕石に擬装して地球に送り、そこから本体にエネルギーを送ることで凄まじい再生力を発揮した。

自慢の再生能力でザウラーズを苦戦させたが、教授が再生の仕掛けを見破ったため、ゴウザウラーに隠していた心臓を発見・破壊され、本体もザウラーマグマフィニッシュで重傷を負う。
それでも歯車王は執念で戦い続けようとしたが、直後に現れた電気王にトドメを刺された。



電気王(CV:佐藤正治)

全ては力だ。強き者こそが生きていく資格を持つのだ。

歯車王を見限った機械神が送り込んだ第2の機械王。胴体の白熱電球に両手足のコンセントの鉤爪と全身に電気製品の意匠を持ち、背中から伸びたコードをマントのように畳んでいる。最大出力は12600kw(馬力換算だと9300馬力前後)。
壊れていない機械からでも機械化獣を造れる「巨大発動」という能力を持ち、戦いの際は自らも戦闘ロボ・デスボルトに乗り込んで出撃する。
地球に到着早々、歯車王とギーグを無能な敗者として処刑した実力主義者。
「力こそが全て」「力で手にした勝利でなければ意味がない」という信条ゆえに策略を好まず、拳一達を直接襲う機会があっても「ゴウザウラーに勝つこと」を望んで手を出さなかったこともあった。

が、彼も歯車王と同じく敗北を重ね、せめて粛正される前にザウラーズに一矢報いようと考え…、デスボルトとの融合形態・ハイパーデスボルトで最後の戦いを挑む。

ちなみに電気王はキングギア戦の最中に製造されたため、実年齢は1歳未満だったりする(精神年齢は人間だと30代くらいらしいが)。

また電気王の着任後に水星と金星が機械化されたが、それまで手付かずだった原因について、前作『元気爆発ガンバルガー』の最終決戦で水星と金星が破壊されたことと関係があるのではないかと睨むファンもいる。

『スパロボNEO』ではザウラーズ含む自軍がアースティアに飛ばされたため、唯一日本に残っていたグレートマジンガーと戦い、パイロットの剣鉄也と一時的だが好敵手になっていた。


ハイパーデスボルト

見るがいい機械神…やはり私は間違っていなかった。

力だ!力だ!!力こそが全てなのだ!!!

機械化獣バトルジークの爆発に巻き込まれ修復不能のダメージを負った電気王がデスボルトと融合し、世界各地から吸収した電気エネルギーによって自分自身を巨大発動した姿。
融合する過程は、メカながら中々にグロい。
武装そのものはデスボルトと変わらないが、ゴウザウラーとマグナザウラーのタッグを敗北寸前まで追い込むほどの圧倒的なパワーを誇り、若干25話にして最終回かの如き雰囲気で暴れ回った。

…が、新たに出現したグランザウラーの必殺技・ザウラーグランドスラッシュに敗れ、人間の強さの謎に驚きながら果てた。

人間どもには、力よりも強い何かが…!!

力よりも強い何かが、あるというのか……!!?



エンジン王(CV:菅原正志)

あれが地球ですか。何と醜い星でしょう…

電気王の次に派遣された機械王。胴体に丸ごと大きなエンジンを抱えた恰幅の良い体形をしており、目はメーターになっている。最大出力は24400馬力。
常に丁寧語で話し、物腰の低いどこか貴族的な雰囲気が特徴。しかし前任者である歯車王と電気王を愚かと称し、嘲笑するなど根は冷淡。
意思を持つ戦闘メカ・ギルターボの開発者かつ搭乗者でもあり、エンジン王自身もギルターボには人間の親子のような情を抱いている。

数々の惑星を機械化してきた実力者で地球侵攻に着任した直後も月の機械化を完了しているが、裏では機械神に取って代わることを企み、宇宙最強の力を求め続ける。

ザウラーズとの戦いの中で、彼らの強さの源が人間の「心」だと知り、「心の力」を手に入れようと中島先生を拉致する。

反逆の罰を軽くする代わりに「心」から手を引けという機械神からの警告も拒否し、エンジン王は中島先生を救出しにきたザウラーズから「心の力」を吸い取る。

機械化城を素体にした機械化獣ギガキャッスルに「心の力」を注入してザウラーズを倒そうとしたエンジン王だが、「心」を理解していなかったために「心の力」を扱えず、機械化城のコントロールも機械神に奪われ、さらにはギルターボが機械化城の攻撃からエンジン王を庇って犠牲になってしまう。

ギルターボの死に激怒したエンジン王は巨大化し、機械化城とザウラーズの双方を抹殺しようとする。

しかし、中島先生の必死の説得で大切な人を守りたいという想いを、そしてギルターボが自分を庇った理由を理解したエンジン王は戦意を失ってしまう。


その後、機械神が仕組んだ機械城の自爆から地球を守るために奮闘するザウラーズを見てギルターボの最期や中島先生の言葉を思い出したエンジン王はついに「心」を理解し、ザウラーズと共闘する。

だが、ザウラーズとエンジン王が力を合わせても機械化城の爆発は止められず、キングゴウザウラーがフルパワーで攻撃してもタイムリミットに間に合わないと判断したエンジン王はある決心をする。


次の瞬間、「心の力」で巨大な炎の塊と化したエンジン王は機械化城を抑えつけ、自分ごと機械化城を貫けとザウラーズに促す。キングゴウザウラーのフルパワー攻撃に自らのエネルギーを上乗せすれば機械化城を破壊できると踏んだのだ。

そして…


心とは、我ら機械人にない素晴らしい力…!
人間にしか持てぬ素晴らしい力…!!

わかったよ、ギルターボ……


こうして、エンジン王の捨て身の戦いで機械化城の爆発から地球は救われ…


ギ、ギルターボ…

ギルターボ…私を許してくれますか…?

ギルターボ……!!


そして、力を使い果たして元の姿に戻ったエンジン王は、ギルターボの掌の中で最期を迎えた…。







ギルターボ(CV:安西正弘)

僕の力で、すぐにあそこも機械化してみせるさ。

エンジン王が搭乗する戦闘ロボット。自意識を持ち、生みの親でもあるエンジン王をファーザーと呼んで慕っている。


地球の機械を機械化獣に変える『機械卵』の製造や機械化獣と合体して強化する『巨大結合』などの能力を持つ。

また、優れた解析機能も持ち、地球人の強さの秘密である『心』の解析にも自信を見せたが、「心の力」にしか興味がなかったエンジン王に対し、ギルターボは自分達にとって未知の領域である「心」の本質を探ることから始めようと考え、心の解析が済む前に手を出すのは危険だとエンジン王に訴えたこともあった。

後にエンジン王を守りたいという自らの意志がきっかけとなって心を理解することができたが、それをエンジン王に伝えきれないまま機械神の攻撃からエンジン王を庇って破壊されてしまう。


ファーザー!今、心が解析できたよ! 心とは…心とは…!!


その後、ギルターボの頭部の残骸は機械化城の破壊で生じた時空の穴に吸い込まれ、6400万年前の地球に流れ着く…。



原子王(CV:梁田清之

この装置で地球上のあらゆる生命を全滅させ、エルドランをも葬ってくれるわ!

6400万年前の地球を侵攻した機械王。すらりと長い手足を持ち、全体的に原子モデルを繋ぎ合わせたような姿をしている。最大出力は36500kw(馬力換算だと27000馬力前後)。

エルドランとの戦いで劣勢を呈していたが、ギルターボの頭部を回収し、記録されていたザウラーズのデータを基に製造したダークゴウザウラーの力で形勢を逆転させ、地球が完全に機械化された歴史を作る。

歴史を元に戻すために未来からタイムスリップしてきたザウラーズをも機体性能の差で苦しめ、さらに地球壊滅装置で引き起こした天変地異による地球の全生命体の抹殺を企んだ。

しかし、ダークゴウザウラーがキングゴウザウラーの「戦いが長引くと機体が負荷に耐えられなくなる」という弱点までコピーしてしまっていたため、ダークゴウザウラーが故障した隙を突かれて敗北。
機械化帝国のスローガンを叫びながらダークゴウザウラー諸共爆発四散した。

全宇宙に…鋼鉄の秩序をぉおおおお!!!

出番は少なかったが、ダークゴウザウラーの存在からか、印象は薄くないはず。
また、他の機械王が機械神の命令を拒んだり、反乱を起こしたのに対し、原子王は最後まで機械神への忠誠を持ち続けた。











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最終更新:2023年07月01日 23:51