ゴエモンインパクト

登録日:2011/06/28(火) 17:57:00
更新日:2023/12/05 Tue 22:36:21
所要時間:約 7 分で読めます





『ゴエモン・インパクト』はゲーム『がんばれゴエモン』シリーズに登場する核搭載二足歩行戦車キャラクター。
主人公・ゴエモン達がいざと言うとき乗り込み操縦する、大型からくりメカである。
え?江戸時代設定にロボ!? とか、思うかもしれないが、そこは『からくり』メカなので。

スチームパンクにおける『蒸気機関』と同じく、レトロな世界観にメカメカしいものを登場させたい時に使える魔法の言葉、それが『からくり』なのである!!

…ま、そもそもゴエモンシリーズに時代考証なんぞ端から不要なのだが。
何せ、ハンバーガーとか遊園地とか空飛ぶ城とか普通に存在する世界だし。


閑話休題


制作者は伊賀の物知りじいさん

曰く『最新型スーパーウルトラゴージャスベリーごっついからくりメカ。』
専用の法螺貝を吹くことで呼び出せ、敵の巨大からくりメカなどとの戦いで活躍する。

インパクトでの戦闘は、シリーズごとにある程度の違いはあるものの、大体――


インパクトで、敵基地や街並みを蹴散らしながら進む強制スクロールアクションステージ

インパクトのコックピット視点での、敵ロボットとの戦闘


という流れが恒例。
前半のアクションステージでの戦績によって、後半のボス戦での燃料や残弾が増減する。

派手なインパクト戦は、毎回ゴエモンシリーズの名物要素のひとつとして人気が高い。
また、インパクト搭乗シーンも毎回かなり凝っており、インパクト戦直前のセーブデータを別に取っておくプレイヤーも多い。


主な攻撃方法はパンチキックと原始的だが、飛び道具の鼻から小判、必殺技の百烈パンチやキセルボム、んが砲など、一通り武装は揃っている。
なお、2の発売前にコミックボンボンで先行登場した際の特集記事では「口から小判」と解説されていたが翌月号で訂正記事が載った。

外観は名前どおり、ゴエモンを模してはいるのだが、へらへらにやけたような顔、まんまるい腕、おもちゃっぽいローラースケート、など……どことなくお間抜けな雰囲気が漂う。
でろでろや綾繁などでのCVはゴエモンと同じく松本保典
なお、ゴエモン本人は自分がモデルだとは露ほども気づいておらず、「ダサいデザイン」と思ってバカにしている。
また、戦闘中のインパクトの姿を目撃した民間人や敵からもバカにされることが多い。

しかし、腐っても男のロマン、巨大ロボ!!
パワーはあるし、シリーズを追うごとに武装も充実。
作品によっては変形や合体まで披露する。


スーパーロボット大戦への参戦を望むファンも多い!!

……そうでもない?


ちなみに2回もラスボスになっている。それも2作連続で。
それについてはこっちも参照

ちなみにファミコンソフト『がんばれゴエモン からくり道中』のテレビCMにて、ゴエモンの着ぐるみが登場しているのだが、
その外見はインパクトにそっくりである。(後に、開発スタッフがツイッター上で「あまりにもインパクトある外見なので使わないわけにはいかないでしょ」と言及している)


武装

パンチ

両の拳こそがメインウェポン。眼前の敵を殴り飛ばしたり、突撃してきたところを迎撃するのが基本的な戦い方。
右が出の遅いが強力な強パンチで、敵の体当たりなどの強力な近接技をはじき返すことができる。
左は威力は弱いが出が速く、急接近してきた敵や飛び道具による連続攻撃の迎撃に用いられる。

飛び道具を迎撃すると小判が補充できる。

小判

鼻から撃ち出す飛び道具。パンチでひるませた後、小判の連射で追撃するのがセオリー。射程距離はあまり長くない。

キセルボム

ゴエモン・インパクト最大の切札にして、一部でインパクトがメタルギア呼ばわりされている理由。同じコナミだからね、仕方ないね。
「マッギネス」、SFC版「3」、「アコギング」、「東海道中」のみの武装。
爆心地に相手を強制的に引き寄せて誘爆させる強烈な巨大爆弾をキセルから打ち出し、大ダメージを与える。
どう見ても核です本当にありがとうございました。
弾数制限があり、横スクロールアクション面でどれだけスコアを稼いだかで残弾が決まる。
なお、手にしたキセルはマッギネスとネオ桃山幕府の前哨戦ステージを除いて打撃武器としては使われない。

『東海道中』で久々に復活したが、システムの都合上、強制的に敵を引き寄せる効果が削除されているため、敵との距離が離れすぎていると外れてしまう。
また、キセルを振り上げた時と振り下ろした時にもダメージ判定が存在し、接近して出すことで爆風と合わせて多段ヒットする。

百烈パンチ

『からくり卍固め』から追加されたコマンド技。その名の通り強力なパンチの連打を叩き込む。
ダメージ10×命中分のダメージを与える強力な攻撃で、
至近距離から放てばキセルボムをも超えるダメージを叩きだす。
一方、コマンドがやや難しく、技の持続時間が長いため空振りすると隙がデカくなる。

『ネオ桃山幕府』まではヒットした時点からダメージの加算が始まるため、当てるタイミング次第でダメージ量が変動していたが、
でろでろ道中では完全ヒット技になっているため、前出しが有効になっている。

また、『でろでろ道中』ではヒット中にカメラアングルが三人称視点に切り替わる。
演出的にはこれだが、コマンド的には極限流空手

んが砲

キセルボムと入れ替わりで登場した武装。「んがー!!」の咆哮とと共に口から極太のビームを撃ち出す。
相手にダメージを与えると共に専用ゲージが蓄積していき、MAXになった時のみ放てる。
発動してから発射まで長い溜めが入るため、普通に撃つと外し易いので相手のダウンを取ってから起き上がりを狙って重ねるのがセオリー。
でろでろ道中では瀕死状態時にゲージMAXの時にのみ放てる起死回生の必殺技として
メガんが砲が登場したが、コマンドがとてつもなく複雑な上、操作形態の都合上、
方向キーの入力も全て右手で行わなければならないので非常に出しにくい。


<登場作品>


奇天烈将軍マッギネス

記念すべき初登場作品。
エリア1の最初の村で、伊賀の物知りじいさんが、インパクトを呼び出すための法螺貝をくれる。
そして、そのエリアのボス戦にて、早速活躍の機会が。
ゴエモン達に破れ、城を自爆させる敵幹部!!
よし、早速インパクトの出番だ!!
この一連の流れ、疾走感のあるBGMのお陰で、非常に盛り上がる。
ちなみに、インパクトがキメポーズを取っているシーンでコントローラーの十字キーを押すと、インパクトの首がグリグリ動く。
これは後のシリーズでも、恒例のネタとなっている。

武装は右パンチ、左パンチと飛び道具の鼻から小判、そしてガードとキセルボム。
まだ少なめだが、左パンチは弱いが出が速く連射が効く、右パンチは遅いが威力があり敵を迎撃できる、等個性付けがされている。

ただし、「大味な造りのため燃費が最悪」という設定に従って、強制横スクロールアクション、3D戦闘共に、
ダメージのみならず時間経過だけでも自動的にエネルギーが消費されてしまうという多大なハンデがある上に、
武装の少なさゆえにダメージソースに欠け、更にどの巨大メカ敵も一律、癖のある強さを持っているので難易度は高め。
また高速移動機能のスイッチであるターボスイッチの起動中は装甲が極端にもろくなるという弱点があり、
高速アクション中に障害物の接触でミスするとバラバラになって大破する。

第5エリアクリア時のデモで空中に飛び去ったマッギネスの空中要塞に乗り込むため大ジャンプして頭から突っ込み、
空中要塞の本体に突撃するという荒業を披露。
空中要塞の本体に貫通して突き刺さったため動かすことができなくなったためその場に乗り捨てていかなくてはならなくなった隙を突かれて
マッギネス将軍に乗っ取られてしまい、まさかのラスボスとして立ちはだかる。

最終的にゴエモンたちの攻撃によって起動停止するが、中に取り残されたおみつが
操縦席の真ん中にある赤いボタンを押した結果、キセルボムをぶっ放した直後に暴走を開始。
空中要塞の城下町をを破壊しまくりながら爆走した末、頭部がもげ落ちて大破した。
クリア後に物知り爺さんに話しかけると、暴走の原因が判明し、「未完成のキセルボムボタンを押したため」という事実が判明する。


獅子重禄兵衛のからくり卍固め

前作のエンディングで大破したゴエモンインパクトに替わる新型機『ゴエモンインパクト・ターボ』が登場した。 
ちなみに、先代インパクトの残骸は転送装置として再利用されているのだが、その装置はインパクトの頭部を使用しているため、
地面に置かれた巨大な生首という、結構アレな外見をしている。

前作から、基本の搭乗の仕方が足から頭部になっており、大幅に武装が強化されている。
パンチゲージ、小判ゲージが導入され、強力なタメ攻撃の類も使えるように。
……むしろ、シリーズ最強との呼び声も高い。
パンチ系の攻撃では、ぐりぐりパンチ、激烈アッパー、百烈パンチ等。
小判は、タメ撃ちのほか、口からレーザーを撃ったり、キセルからバリアまで張れる。
……ホントに、スパロボでも通用するんじゃないかという勢いである。
加えて前作のハンデであったエネルギーの自動消費も廃止されている。
この結果、難易度が高めだった前作のインパクト戦と異なり、かなり易しめな調整に落ち着いている。

ターボスイッチ起動中の装甲のもろさという弱点は改善されたものの、
今度は駆動系の欠陥からターボスイッチが起動しなくなり、インパクト"ターボ"のくせに高速移動ができなくなってしまった。
この設定に伴って、強制横スクロールステージが低速でゆっくりのし歩いていく「激震インパクトステージ」になった。
疾走感は失われたが、これはこれで巨大メカらしいパワーや迫力が味わえる。
また、タイムワープ機能が搭載されており、これによって未来の時代へと向かうことになる。


きらきら道中

公式黒歴史。……とまではいかないが、公式から微妙に黙殺されている。
今作ではインパクトは宇宙人であると判明した。

宇宙人であると判明した。

大事なことなので(ry

物知り爺さんの誕生日パーティに駆けつけた四人の元に突如インパクトが現れ、自分がメカのフリをしていた宇宙人であることを告白。
故郷の星を侵略者から救わねばならぬというインパクトに助太刀を申し出たゴエモンたちが共に宇宙に旅立つ。
…という導入部で物語がスタートする

今作のインパクト戦はすべてミニゲームで行われる。
前作までに比べて、一見地味に思えるが、意外に奥が深く熱いゲームが揃っている。
ボタン連打で指が痛くなったり、コントローラーが削れたりしたのは、懐かしい思い出。
ミニゲームでは巨大メカ同士のバトルという設定は共通だが、中には斬られたり蜂の巣にされたり巨大爆弾に潰されたりと悲惨な目に遭うものも。
負けると爆発するレースという、冷静に考えると変なものも混ざっているが。

しかし、前作・前々作との矛盾が生じてしまったことや、あまりにも後付け甚だしい設定だったためか、
後のシリーズでは宇宙人設定は黙殺されからくりメカに戻っている。
(「マッギネス」と「からくり卍固め」で暴走後自壊して生首になったほうと、タイムマシン搭載型と最低2体のインパクトが存在していることになる。)
ただ、ある程度勝手に動いたり喋ったり、自分の意思を持っていたり、今作で「諸事情で頭が燃えてアフロっぽくなったから」という
至極アホな理由でダンスを始めてスターになった等、宇宙人以外の設定はしっかり残っている。

まあ、この辺りは制作者曰く「昔から行き当たりばったりだった」らしいので、深く突っ込むのは野暮かもしれない。

因みに、一人称は「僕」。これはサブタイトルの『僕がダンサーになった理由』の伏線でもある(メインキャラの中で一人称「僕」なのはインパクトだけ)。

ラジオCMでは、ときメモのラジオドラマ収録のついでに録られているため、小野坂昌也がゴエモンとゴエモンインパクトに声をあてていた。


ネオ桃山幕府のおどり

ハードが64になり、さらにド派手に。
今回、インパクトにテーマ曲が付いたのだが、歌っているのがなんと、水木一郎アニキである。
水木一郎アニキが歌っているのである。
アニソン界の帝王水木一郎アニキが、インパクトのテーマ曲『おれはインパクト』を熱く歌い上げるのである!!

大事なことなので3回言いました。
この曲が流れる中、インパクトに乗り込むシーンはガチで熱い!!
本格的に、ゲッターやマジンガーに並び立ちかねない勢いのスーパーロボットっぷりである。

ダ ダ ダーッシュ!!

因みに、本作のOP曲を歌っているのは、あの影山さんである。
ホントにスパロボである。

戦闘ではキセルボムに代わり新必殺技、んが砲が初登場。
切り札とも言うべきキセルボムがなくなってしまったが、弱体化したかと言えば全くそんなことはなく、
各種コンボ技の中でもひと際強力な「チェーンキセルで敵を引き寄せる→百烈パンチでボコる」という
お手軽コンボが存在しているため、難易度は『3』同様に低めである。

前作でダンサーとして一発当てて調子に乗り、ハリウッドで映画撮影の真っ最中、フランスやらなにやら外国を飛び回っていて、外国語に被れている。

この作品以降の3D作品ではSFC版で存在したコクピット内の搭乗パイロット描写がカットされ、
戦闘開始前や撃破直後の敵とのやり取りもなくなってしまたため、演出面が若干寂しくなった。


でろでろ道中

最初はビスマルによって洗脳されてしまい、大江戸城内のステージギミックとして襲ってくるまたか
なおクロベーから「インパクトの様子がおかしくなった」と聞かされたエビス丸は「(インパクトの言動がおかしいのは)何時もの事でっしゃろ」と最初スルーしかけていた。

ゴエモン・インパクトに兄弟機、ミス・インパクトが登場。
ミス・インパクトは、シリーズヒロインのおみっちゃんをモデルにした、女性型機である。
が、外見はゴエモン・インパクトが髪形変えて着物を着ただけである。
モデル元のおみっちゃんは、物知りじいさんに「おみっちゃんそっくりに作った!」と言われて気絶してしまった。
ちなみにミス・インパクトの場合、百裂パンチが「百裂ビンタ」になるインパクトと手の形一緒だからどう見てもぶん殴ってるけど

インパクトは前作で撮影した映画が猛烈に大コケして傷ついた心を彼女との恋愛で癒している…らしい。

ちなみにシリーズ最大の駄作として悪名高い「綾繁一家の黒い影」で登場した
ゴエモン以外の3人の専用インパクトと「合体インパクト」というアイデアに対する対抗馬としての登場だったとか。

テーマ曲も2機に合わせて『ダブル・インパクト』にマイナーチェンジ。
歌っているのは、やっぱり水木一郎アニキ。
丹下桜の声が「アタイは〜♪」の部分に入る。
さらに、搭乗デモではマクロスよろしく、戦闘機モードから完全変形する。

お前やっぱ宇宙人じゃな(ry

戦闘ではコクピット側とフィールドに分かれた2体のインパクトをバトンパスという特殊技で切り替えつつ操作するようになっており、
1人プレイではコクピット側とCOM操作を切り替えて操作する。
2人プレイではフィールド側とコクピット側にに分かれて操作を分担しつつ、バトンパスで任意にコクピット側の操作を切り替えて戦っていく。
また、フィールド側の攻撃が当たるとコクピット側に向かって大きく敵が吹き飛ばされていくようになり、タイミングを合わせて
吹き飛ばし返すことで連携攻撃につなげることが可能。

バトンパス中は敵側の必殺技が強制キャンセルされるようになっている。
少々ずるいように思えるが、本作のボスは回避し難いあるいは回避不可の必殺技を繰り出してくるため、バトンパス交代による攻撃回避は必須テク。
しかし、COM操作による協力プレイの場合は相手の動きによって照準がずれて外れてしまうということが頻繁に起きるため、
先読み気味に投げる必要があるので交代が難しく、肝心な時に上手くパスできずにダメージを食らいやすい。


『妖怪』がテーマということで世界観全般にSF要素が薄く、旧作のような特定の敵組織も存在しないシナリオや
インパクトが2体も登場するシステムの都合上か、本作では前哨戦ステージが存在せず油500、金573両で固定になっている。


◆宇宙海賊アコギング

基本はSFC版「3」と同様で、戦闘画面及びシステムもそちらを踏襲した2D構成になっている。
ハードがPSになり、ポリゴン技術が導入され搭乗デモはさらに派手に。
BGMとデモの演出も3を意識しており、久々に4人全員が揃って乗り込む。
この作品ではコクピット内部は2Dで描写されており、64版2作でカットされていた搭乗パイロットの描写と戦闘中のリアクション及び戦闘開始前の敵とのやりとりが復活している。
物語終盤、宇宙戦に対応するべく背中にクナイの形をした翼が2枚増設された『ゴエモンインパクト・ゴージャス』となる。
更にコンピューターの性能を上げるため、からくり忍者サスケの頭脳が接続される。
パッと見、コックピットにサスケの生首が置かれているようにみえて不気味。

しかし肝心のインパクト戦が少ないのが欠点、「激震インパクトステージ」に至っては1度しかない。
代わりに、2回目のインパクト戦は最初にボス、その次にコクピット視点のまま
群がってる敵を突破していく(コクピット視点の激震インパクトステージな感じ)やや変則的な構成となっている。


◆来るなら恋!綾繁一家の黒い影

この作品ではインパクトを移動させて戦う事ができる。
これにより今までは基本的に待ちゲーだったのが自分から攻めていけるようになったり、敵の攻撃を迎撃・ガードする以外に回避という選択肢も加わった。
……と一見聞こえはいいのだが、実際プレイするとパンチのリーチが合わずうまく殴れないといったストレス要素があり、楽に戦うならんが砲を連射するのが楽。

他にもゴエモン以外のメンバーに専用機が用意された。
物知りじいさんが嫌々作ったエビス丸・インパクト、仕方なく造ったサスケ・インパクト、喜んで造ったヤエ・インパクトの3機である。
なんとなく、ポッと出っぽいが、足がローラーになった陸戦仕様のエビス丸、大型ジェット搭載した空戦仕様のサスケ、人魚型で海戦使用のヤエ、と、
3人のキャラ特性を活かした個性がある。
そして、最終決戦では、大方の予想通り合体。『ゴージャス・インパクト』になる。
開発チームの低能っぷりゆえか、んが砲がボール紙みたいになっているのはご愛嬌。

ちなみに追加の3体、実はゲームになる遥か以前にボンボン増刊号の読み切りなどで帯先生が漫画に登場させている。
合体するところまで一緒。詳しくは後述。


◆もののけ双六

今回はボードゲームなので、インパクト戦はなし。
しかし、対戦ステージのひとつに『インパクトデッキ』なるものが。
風邪を引いて、修理ドッグで寝込んでいるインパクトの腹の上で双六をするというステージである。
巨大ロボが風邪……?とか言わないでおいてあげよう。
まさか、今更宇宙人設定を思い出したとでもいうのか。
しかし、病人の上で双六とは……いい迷惑である。

また、ゲーム中に登場するもののけ札にまんま『インパクト』がある。
さらに、戦闘で使える札の中に、インパクトの必殺技である『んが砲』も登場。
インパクトの初期能力はH80/A40/S10 という中々の強さだが、効果が超低確率だが「攻撃力80+」という、まさにインパクトらしい能力をもってる。
んが砲は武器として扱え、使う時の値段が結構高いが「攻撃+50,速さ+20」というもの。


◆飛び出せ鍋奉行

こちらはロープレなので、やはりインパクト戦はお休み。
しかし、特定のアイテムで、インパクトを戦闘中に呼び出して、強力な攻撃を仕掛けることが出来る。
今回のデモでは、三機の小型マシンが合体して、インパクトになる。
パッと見、巨大な生首が飛んでくる。

呼び出すのはおなじみほら貝……ではなく、「けいたいでんわ」となぜか近代的なアイテムを使用する。


◆大江戸大回転

システム的には「ネオ桃山幕府のおどり」と大体同じ。
こちらもデモシーンで久しぶりに4人全員そろって乗り込む。
戦闘中に例の水木一郎アニキによる熱いテーマ曲がフルサイズで聞ける。
因みに、隠し技で『んが砲』の強化版、『メガんが砲』が撃てる。

今作では、おかまバーらしき場所でバニー姿のダンサーとして仕事をしていることが明らかになった。
かつてのカリスマダンサーの成れの果てである。(ちなみにこの時のインパクトの口調もなぜかおかまっぽくなっている)
コミカライズは「ネオ桃山」で完結しているため、このような転落人生にはならずに済んでいる。


東海道中 大江戸天狗り返しの巻

本作では乗り込み型ではなくリモコン操縦による遠隔操作式になり、2画面分スクロールする横視点の戦闘画面による格ゲー風の戦闘方式になった。
インパクトコントローラーに見立てたDSの下画面の操作メニューをタッチすることによって移動・攻撃・必殺技のすべてを行う。
手前側にリモコンを持ったパーティキャラ1人が立ち、十字キーとジャンプで動かして敵の妨害をかわしつつ攻撃する必要があるので少々忙しい。
インパクトが画面外に出てしまったり、自キャラが敵の妨害を受けてコントローラーを落とすと電波圏外となってしまい、インパクトが動かなくなってしまう。
また、本作のインパクトはどうも頭部の作りが甘いらしく、敵の強力な攻撃を受けると頭が180度回転してしまい、
飛び道具の発射方向に影響が出てしまう。

なぜか「ロボットものにはつきものの自爆装置完備」という、よくわからないこだわりもあり、タッチ画面の真ん中に搭載された自爆ボタンを押すと、
カウントダウンの後に自爆して強制ゲームオーバーになってしまう。(もちろん解除可能)
爆発までの間はわずかに攻撃力が上昇するという利点はあるが、解除のためにRLボタンを連打しなくてはならないため隙がでかくなってしまい、
間違ってタッチして発動してしまう事がほとんどなので、正直、邪魔な機能でしかない。

ストーリー自体にSF要素が薄く和風要素が強調されているため、インパクト自体の印象があまり強くないのがちょっと残念。
また、タイトル画面で十字キー左右を推すと、インパクトの頭が左右にスライドする。


新世代襲名

EDOの警備組織ご組に伝わる伝説の巨大兵器として登場する。
プレイヤーキャラが世代交代しているため、あの面々は乗らない。

大幅な改修によって外観がリアルロボット系に大きく様変わりしているものの、デザインの完成度そのものはかなり高い。ガンダムっぽいとも。
ちなみに敵が使うからくりメカ側もインパクトの名を冠している。
技術が流出しインパクトタイプなるメカが普及してる世界なのかもしれない。やっぱりガンダムっぽい。

デモではキャラクターが搭乗する様子は描かれず、飛行形態で目的地に到達したインパクトが人間形態に変形するまでの様子が描かれているのだが、
エリア1における初登場時のデモにおいうては、地下格納庫と思しき洞窟の中で地中に胸元辺りまで埋められた旧インパクトの外装がはじけ飛び、
中から新型のインパクトが表れるという仰天な演出が施されている。
(外観を旧型に偽装して保管していたのかもしれないが、にしても地中に埋めるとはぞんざいな扱いである)

ちなみにインパクトを呼ぶ方法が従来の「ほら貝を吹く」から「キセルを掲げて呼びかける」に変わっている。
ほら貝を失くしたり敵に奪われたりしたこともあったのでやり方を変えたのだろうか?



◆漫画版

「奇天烈将軍」~「ネオ桃山幕府」までは故・帯ひろ志先生によって、「綾繁一家」~「でろでろ道中」まで山藤ひろみ先生によってコミックボンボンで連載された。


・「マッギネス」編
原作とほぼ同じ。
この漫画で出た「インパクト百烈拳」は後にゲームでも逆輸入された。
頭には弾薬庫があったが、エビス丸の手で居間に改装される。窓まで開けられたのはさすがにサスケもつっこんだ。
ついでに家電製品が備えつけられてることについても煽り文に「燃費が悪い原因これじゃないだろうな」ともつっこまれた。

あまりにも燃費が悪いために「えりあ五」において補助動力装置が搭載された。
みこし天狗の攻撃で燃料タンクを破壊され、止まってしまった際に起動する。ただし 人力
「何でも食わせてやる」と言われたエビス丸が張り切って漕いだ結果、パワーMAXとなりみこし天狗に圧勝した。
…が、エビス丸は干物になってしまった…。
大江戸城を追うために起動したブースターも人力だったのにはサスケもちょっと呆れていた…(こちらはゴエモンが漕いだ)

原作通り最終決戦でマッギネスに奪取されるが、緊急時用に造られた エビス丸インパクト が『綾繁一家』に数年先駆けて登場。ゴエモン曰く「本当にインパクトある」。
目はちょっと怖いし、手は昔のロボットみたいな『C』型だし、足はガンタンクみたいなキャタピラ走行。さらに口はボスボロットみたいだし、コクピットもゴエモンに言われるほどボスボロット似の大ざっぱな作り。
(後述の事情があるため、物知りじいさん自身の技術力がまだゴエモンインパクトに及んでいなかった可能性もある)
しかしそれでもマッギネスの操るゴエモンインパクトを圧倒…結局はパイロットの技量次第らしい。
が、正気に戻った途端にこのメカを目の当たりにしたおみっちゃんが暴れて偶然出たインパクト百烈拳でやられてしまった。


・「からくり卍固め」編
こちらも基本原作と同じ。
だが、イカス・オレさま号との戦いでゴエモンが自信を取り戻した際はやたらイケメン顔になったり、
伝説の巨神(がんばれゴエモン)』との戦いでは完全に表情が台詞に連動していたりと、若干表情が豊かになっている。
マンガ的技法…といえばそれまでだが、これが(帯先生自身も思わぬ形で)「きらきら道中」への伏線となっている。
また、頭部が緊急脱出装置になっており、これが逆転勝利の鍵となった。

なお、「伝説の巨神」とインパクトでは、「伝説の巨神」の方が未来の最新技術で整備されてる分、修理が不完全(?)だったインパクトよりも性能がほんの僅かに上らしい。
(もしかしたら、この時に体が完璧な状態になった事で後に「きらきら道中」でインパクト星の事を思い出したのかもしれない)


・読み切り「がんばれゴエモン4」
「からくり卍固め」と「きらきら道中」の間に増刊号に掲載された読み切りではホルスタインベック2世の要塞ロボに対し「MAXパワー」という機能を使用。
漫画版「マッギネス」の補助動力に続いて各員の座席の下に自転車が出現する。


・「きらきら道中」編
帯ひろ志先生の手腕によって前作までの矛盾と伏線が丁寧に補完されており、
インパクト星で造られた正真正銘のからくりロボットと設定されている。

『インパクト星で過去に戦争兵器として製造されたからくりロボットの最後の1体』であり、『戦争の痛みを忘れないように』と一体だけ破棄されずに残されたのが、現在のインパクトである。
(ちなみに回想ではビームサーベルやガンキャノンのキャノン砲を装備していた個体もいるらしい)
後に人工知能を搭載され、地球に興味を持って来訪した際、着地の衝撃で記憶回路に混乱が生じ、
『子供の頃の修学旅行で置いてけぼりを食らってしまった』と思い込んだまま海岸に埋没していたところを物知りじいさんに発掘され、
そのままじいさん作のからくりメカということにされた…という設定になっている。

つまり、この設定を照らし合わせれば、「からくり卍固め」の二号機のインパクトがオリジナルで
「マッギネス」の一号機のインパクトはオリジナルをベースに物知りじいさん自身が造ったレプリカ、という事になる。
(ほとんど偶然に近かったとはいえ、細かい荒があり、燃費が悪いという「マッギネス」のインパクトへも納得のいく説明がつく形になった。)

インパクト星人は彼の記憶の混乱に気づくと真実を知ればショックを受けるだろうとゴエモン達にだけ過去を打ち明けるが、
インパクト自身も、自分がからくりロボットという事は既に気付いていた。
過去はどうあれゴエモン達という仲間のいる本人は受け入れ(というか実際に見比べて 隠せるはずがない *1)、セップク丸戦での負傷でオーバーホールを受けたり戦争兵器としての本来の武器を借りてきたりしている。
なお、ゲーム版ではインパクトそっくりなシュールな姿のインパクト星人も、生物感があるようにアレンジがされており、
そしてゴエモン自身がインパクトに似ているのは、単なる偶然だったようである。

今まで通りコントロールを渡すこともでき、失敗すれば真っ二つのバンジー真剣白刃取りの際にはゴエモンへの強い信頼がうかがえる。
なお、コントロールを渡して操縦モードになった際、過去作のような無機質な無表情となるのも特徴。

・「ふぃ~ばぁ~」編
「きらきら道中」から「ネオ桃山」までの間を描いた漫画オリジナルストーリー「ふぃ~ばぁ~」では誕生日パーティーのやり直しに披露したダンスを偶然物知りじいさんの友人のハリウッドプロデューサーに見初められ、アメリカに旅立つ事に。
巨体故の不便さに少々悩みながらも、しばらく新人ダンサーとして下積みの日々を送っていたが、ある日見学に行った映画撮影で、撮影用の恐竜ロボットが突如暴走。
恐竜ロボットから監督たちを守り、意外と強かった恐竜ロボットとのガチバトルが映画として公開されたことでダンサー兼俳優としてデビュー。
あれよあれよという間に大スターになったが、ゴエモン達との友情は決して忘れなかった。
(最終回で頭部のコクピットハッチを開けるためにトレードマークのアフロを破ってしまったため、以降のアフロはカツラになっているらしい)
そして「旅の雰囲気が出るから」と行きも帰りもジャンボジェット機の背中に乗っていた。
ダンサーの設定も綺麗に補完させた辺り、帯先生の手腕と作品への愛が感じられる。

なお、総集編ではゴエモンらがやたらイケメン化してた例に漏れず、こちらもマグマ大使に似たイケメンロボになっていた。


・「ネオ桃山」編
映画撮影の様子が描かれており、そこから緊急出動する様も。
そこには勿論「ふぃ〜ばぁ〜」で登場したプロデューサーの姿もあるが、この人、スターになった彼の出動を止めるどころか「次の撮影までに帰ってきてくれよ~」と励ますすごくいい人。
タイさんば2に深海に引きずり込まれて水圧で押されてオナラをしてしまい、脱出に成功するシーンがある。ゴエモン曰く「喋れるぐらいだからオナラしてもおかしくない」とのこと。

◆アニメ版

こちらを参照。


◆パチスロ

パチスロ第一弾のインパクトBIGにて登場。
水木の兄貴の主題歌が流れ実に熱い。
大江戸に現れ雪姫を攫ったハニワ軍団と、その巨大ロボと戦うべくゴエモンが恒例のほら貝で呼び寄せる。
4人が搭乗する演出は上記と同じだが、敵の視点からインパクトの戦いぶりを見ることが出来る。

笑ってんだか怒ってんだか分からん顔で、縦横無尽にローラースケートで駆け巡るインパクトは格好良い。
というか 怖い。 顔面のデザインのシュールっぷりがゲーム版以上に強調されているので余計に怖い。

※これはハナクソではありません byハナ小判







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俺は〜アニヲタ♪
あ〜あ、wiki籠もり〜♪


ダ ダ ダーッシュ!!

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最終更新:2023年12月05日 22:36

*1 初回の時点でヤエちゃんも不思議がっていたが、コックピットがあったりインパクト星からのFAXを受信したりと「普通のインパクト星人が長い年月で変化した」では説明がつかなすぎる