ゼーガペイン

登録日:2010/03/08(月) 19:07:53
更新日:2023/08/08 Tue 21:12:48
所要時間:約 6 分で読めます




消されるな、この想い。
―忘れるな、我が痛み。




ゼーガペイン(ZEGAPAIN)』とは2006年4月から9月にかけて毎週夕方6時にテレ東で放送されていた全26話のサンライズ制作のロボット作品。
上記のキャッチフレーズの『是我が痛み(これ わが いたみ)』を略し『是我痛(ぜーがぺいん)』。

また、当時DVDの売り上げが1900枚と振るわなく1ゼーガ=1900枚という不本意な単位が一部で確立された。


あらすじ___
千葉県舞浜市に住む普通の高校生、十凍キョウ。
たった1人で廃部寸前の水泳部を切り盛りする彼は入部希望者の勧誘に日々奮闘し、ある日ミサキ・シズノに出会う。彼女に導かれるまま見たことのない世界に転送され、美しい光の装甲を纏った巨大ロボット「ゼーガペイン」に乗り、敵兵器を倒していくゲームをさせらせる。
繰り返されるデジャビュ、知らないロボットの操縦をこなす自分、乗れども乗れども舞浜以外の駅に着かない電車、謎のメッセージ、そしてゲームに感じる「現実」のような違和感…。

これは、たったひと夏の思い出の物語―。




ここから先ネタバレを含む物があるので注意


登場人物___
オケアノス
日本を拠点に活動する対ガルズオルム組織の現存する八隻の作戦行動用巨大飛空母艦の一隻でキョウの所属するチーム。またどの母艦にも共通して、圧倒的な人員不足が深刻な問題の一つになっている。

◆十凍京(ソゴル キョウ)
CV:浅沼晋太郎
頭のいい熱血キャラ。でもやることはバカ。シズノの嫁でツンデレ。アルティールのガンナーで必殺技は「男の武器(要はグーパン)

◆三崎紫雫乃(ミサキ シズノ)
CV:川澄綾子
神秘的でスク水な謎の多い不思議なキョウの先輩。本名ではない。前半のアルティールのウィザード。

◆守凪了子(カミナギ リョーコ)
CV:花澤香菜
キョウのお隣さんで幼馴染。キョウの嫁。趣味は写真撮影で、これが原因で戦いに巻き込まれる。後半のアルティールのウィッチ。
本編から10年後に書かれた小説「エンタングル:ガール」では主人公を務めている。

◆島(シマ)
CV:坪井智浩
キョウの通う高校の生徒会長だが、実はオケアノスの司令。シズノ同様に謎が多い。

◆ミナト
CV:井上麻里奈
シマと同じく生徒会副会長で副司令。会長に恋するクーデレ。本名ではない。終盤では彼女の健康的な水着姿も拝める。それまで見続けよう。

◆マオ・ルーシェン
CV:朴路美
オケアノスのゼーガペイン・ガルダに搭乗するエースガンナーでイケメン。クールな性格で初めはキョウを嫌悪していたが終盤でなんと…
その後番外編小説「喪失の扉」で主人公となっている。

◆美雨(メイウー)
CV:牧野由依
双子の姉。キョウ曰く「性格が悪い方」。アホ毛二本のややツンデレ。故郷の上海サーバー失った一件でキョウと衝突するが後に和解。ルーシェンのウィザード。

◆美炎(メイイェン)
CV:渡辺明乃
双子の妹。キョウ曰く「性格が可愛い方」。ツインテール。キレると手が付けられない。ルーシェンのウィザード。

◆クリス・アヴニール
CV:家中宏
ゼーガペイン・フリスベルグに搭乗するフリーの傭兵。後にオケアノス専属ガンナーになる。腕の立つナイスな兄貴。井上麻里奈曰く有能

◆アーク・アヴニール
CV:久川綾
クリスとは深い愛で結ばれておりウィザードも務める。幻体データの損傷が激しく彼女が消滅してしまう11話は涙腺崩壊回。優しい奥さんでキョウやリョーコに強い影響力を与えた人物。ここからキョウは変わっていく。


【ガルズオルム】
セレブラムと対立する組織で、世界を自らの望む形に作り変えることを目的とする。幻体をベースに不完全ながら実体化した肉体を持つ「復元者」が組織の活動を担う。復元者は肉体のクローンに幻体データをダウンロードする『リザレクション・システム』で何度でも「生物として生き返る」ことができる。

◆アビス
CV:加藤将之
「ガルズオルムの魔戦士」の異名を持つ復元者の一人。主にアンチゼーガのパイロットでキョウ達を苦しめた。キョウと戦う内に彼は「戦う為だけの存在」の己に疑問を抱くようになり自我に目覚めていく。

◆シン
CV:ゆかな
アビスのパートナーでアビス大好きっ娘な萌えキャラ。好奇心が強くセレブラントの存在意義に疑問を抱き、それだけで単身乗り込みドンパチしちゃう恐ろしい子。リョーコと仲良くなったりしたが…

◆ナーガ
ガルズオルムの創設者。その正体は…


用語___
ホロニックローダー
「ゼーガペイン」と呼ばれる人型機動兵器の総称。

◆幻体
量子サーバーに保存されたデータ人間。サーバーに保存された時のデータをもとに幻体が作られているので、同じ時間を永遠と繰り返す存在。

◆セレブラント
幻体の中で覚醒したデータ人間。サーバーのコントロールから離れて自分の意志で行動できる。
ゼーガに乗り戦闘でダメージを受ければ「自分」を構成するデータも破損していき、重大なダメージやデータのバックアップ不可能な場合は消滅してしまう。

◆ガンナー
機体の操縦担当。

◆ウィザード
機体の制御担当。

◆ウィッチ
ウィザードの上位種。

◆エンタングル
元々は量子力学の用語でゼーガペインを転送する時に発するこの作品の代表的な台詞。



またXbox360や外伝小説「忘却の女王」・「喪失の扉」(日下部匡俊)・「エンタングル:ガール」(高島雄哉)、独特の世界観や3DCGによる美麗なメカアクションでそこそこ好評を博しているが、
放送時間帯もあり如何せん知名度が致命的に低く某動画サイトでは「何コレ?」と返ってくるのが当たり前で、寧ろ認知度の低さで有名なくらいであった。

プラモもアルティールしか発売されずグッズ展開も地味なものに(ちなみに各所にふんだんにクリアーパーツを使ってあり、ブラックライトを当てると光る)。


それでも最近は各地の野生のセレブラントの活躍によりそうでもなくなってきている。
本作のDVDの売れ行きが悪かったのは、序盤が退屈かつ何が起こっているのかが分かりにくい事が大きく、序盤でドロップアウトしていく視聴者も少なくなかった。
しかしながら6話において物語は急展開に。そしてこの物語の『仕組み』が分かると、一変して面白くなっていく。
全26話を見終えた視聴者は、その多くが本作を『神アニメ』といいきるほどである(最終盤はだいぶ駆け足だったけどね)。

余談だがセレブラント達の作る「劇場版PV風」動画はどれも秀逸かつ作品に対する愛を感じ、よく高い評価を受ける。
また何といってもOP&EDが作品にマッチしたものになっており、EDの『リトルグッバイ』はファンの間で根強い人気がある。ちなみにOPは26パターンある。


そしてスパロボへの参戦について、元々ゼーガはMSがバンナムにもちかけた企画「プロジェクトゼーガ」で制作されたためXOのようなXbox360向け作品にしか参戦できないという説がある。ただしPSPの「バトルロボット魂」には参戦している。
また寺田Pは作風がどうのということはないとも発言している。
そしてこの度、携帯アプリ専用ソフト「スーパーロボット大戦X-Ω(クロスオメガ)」に参戦が決定した。
残念ながら声付きではないが…2019年のスーパーロボット大戦DDで初の声付き参戦となった。

公式HPも三年振りに更新され、BD-BOXの完全予約生産販売、ROBOT魂で≪SIDE HL≫としてのラインナップ、BS11にて再放送など、今こそゼーガペイン再生の刻――。



消されるな、この項目。
忘れるな、我が編集――――。

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最終更新:2023年08月08日 21:12