危険な遊び(鳥人戦隊ジェットマン)

登録日 : 2012/02/27(月) 22:36:19
更新日 : 2017/04/11 Tue 22:57:03
所要時間 :約 6 分で読めます






君に足りないのは、遊び心だよ



「危険な遊び」とは、『鳥人戦隊ジェットマン』第11話。
「戦うトレンディドラマ」の異名を持ち、全体的にシリアスなムードが漂う本作だが、この話は数少ない ギャグ回 である。



【ストーリー】

異次元から地球を狙う悪の組織・バイラムとの戦いに備え真面目にトレーニングをしているジェットマンの四人。
……だがブラックコンドル/結城凱は全くやる気を出さず、「デートの時間」と嘘をつき逃げ出そうとする。
レッドホーク/天堂竜に叱られ 「困ったもんだぜ、石頭の働きもんは」 と悪態をつきながら も嫌々参加…と思ったら、今度はブルースワロー/早坂アコと口喧嘩を始める始末。



キザな一匹狼よりいいじゃん!
うるせえんだよ、この能天気な男女!


そんなこんなで休憩に入り、自動販売機の ジュースを飲む五人。

……だが、自動販売機はバイラムの兵器・次元虫によってジハンキジゲンとなっていた。

そうとは知らず、ジハンキジゲンのジュースを口にする竜達…。



― その時、不思議なことが起こった ―



次のメニューは…めんどくさいなぁ……

真面目なリーダータイプの竜とは思えない程のやる気が無い態度。異変が起こったのは彼だけでは無かった。

普段の穏和で引っ込み思案な性格はどこへやら、

俺はもう降りるぜ!大体金魚のウンコは趣味じゃないんだ、やってられねぇな

と荒々しい口調になりトレーニングを抜け出そうとするイエローオウル/大石雷太。

そんな雷太を

真面目にトレーニングしなきゃ僕達は。今のままではバイラムに勝てないんだ

と諭したのは竜…ではなく、他でもない一匹狼の凱である

当然聞くわけも無く、遊びに行ってしまう雷太。寂しがる凱。「どっちでもいい」と任務を放棄する竜。
そんな男性陣に負けない程ヒロイン達もジハンキジゲンのジュースの効果が現れ始める…


雷太さんなんか居なくたって、世の中お金さえ出せばバイラムと戦う人はいくらでも集まりますわ

ととんでもない腹黒な事を言うホワイトスワン/鹿鳴館香。

……私裏切られたみたいで悲しい!

と泣き出すアコ。




とりあえずトレーニングを抜け出した雷太を除いた四人は基地に戻るものの、当然普段と違う態度のまま。

凱は

いけないよな、ああいうの

と雷太を責めながらも一人トレーニングを続行、

香は

庶民の気持分かんない。いい加減にして欲しいわ

とほざきながら宝石を眺め、

アコは

私達は未来がいっぱい♪夢見る乙女なんですもの

と普段とは真逆な意味でぶっ飛びまくり。

竜も

みんな様子が変なんです(キリッ)

まぁ、どうでもいいけど〜

と話にならない。



その頃、雷太は何と女性をナンパしていた。それも農作業着に長靴という畑仕事スタイルで。当然フラレる凱じゃないんだよなぁ~ 」が、そこにジハンキジゲンが現れる。
雷太は慌てて基地に連絡を入れるも、それに真剣に取り組むのは凱だけ。竜に至ってはめんどくさいな〜と最早ニートの域である。

何とか現場に駆けつけるも、
一生懸命戦おう!と激励する凱をよそに
命令されてたまるかと木の上でサボる雷太。
一円も儲からないとやる気のない香。
竜は言わずもがな疲れた!一旦休もうぜと変身を解いてしまう。もうお前帰れよ。
お前はジェットマンのリーダーだ!いつも俺に言ってる事を忘れたのか、馬鹿野郎!
と凱が食って掛かればケンカはダメよぉと泣くアコ。
これで戦える訳がない。



一旦撤退し、基地に帰った五人の脳波を小田切長官が分析してみる…と、ジハンキジゲンのジュースの効果で深層に隠された人格が異常に拡大されている事が判明した。即ち…


怠け者         
寂しがり屋のいい子   
雷太突っ張りの一匹狼   
金持ち特有の僻みっぽさ 
アコ涙もろい乙女チック  


との事。



そして再びバイラムの襲撃。
凱達は出撃するも 竜が行方不明 。何とヘリの中で眠っていた。

「このままではバイラムの思うがまま」
「ジェットマンはバラバラになる」
との小田切の声に奮起するも、「 やっぱりいいや 」とだらけてしまう竜。
何とか竜をヘリに押し込み空中から駆けつける小田切。

只一人変身し、必死に戦う凱だが、
キザな二枚目も台無しだなと斜に構えた雷太、
宝石に傷がついたら大変と加勢しない香
凱くん一人で可哀想と心配するだけのアコ。
竜も小田切に促されながらも
凱の奴、一生懸命になっちゃってwwwwwとまるで取り合おうとしない。



― 遂に小田切が実力行使に出た ―



「早 く 行 き な さ い ッ!」




何と竜をヘリから突き落としたのである。
慌てて変身し、思わずジハンキジゲンの頭にブリンガーソードを突き立てるレッド。すると、ダメージを受けたジハンキジゲンの洗脳が解けた。


よくも怠け者にしてくれたな!
人をオモチャにして大恥をかかせたな!ホントの俺は寂しがり屋の良い子じゃねぇ!
ジハンキジゲン、もう許さんぞ!
よくも私のイメージを下品にしてくれましたわね。本当の私はケチでも無ければ、セコくもありませんことよ!

いつもの調子に戻った四人。アコも香が投げ捨てた宝石を拾い、
おー勿体無い勿体無い…儲かっちゃった♪
とご満悦。

ともあれ、元に戻ったジェットマンの前にはジハンキジゲンは敵ではなく、いとも簡単に倒されてしまった。



戦いの後は、「僕に凱と同じ性格があったなんて…」と落ち込む雷太、「冗談じゃねぇ、俺のツッパリはガキの頃からの筋金入りだ」 と毒づく凱、
「大事にしなさいよ、その年で隠された良い子の性格」と軽口を叩くアコ、「私のことは悪夢を見たと思って忘れて下さいね…本当にケチでもないし、せこくもありませんので…」と取り繕う香。
助けられた竜も「長官にも意外と冷酷で執念深い所があるみたいだし…」とジョークを飛ばせば、小田切も「そうよ、本当の私は恐ろしいのよぉ…」と返す。

こうして、ジェットマンは無事に普段の生活に戻ったのだった…。




【余談】

  • 当初は一話限りのネタ回と思われたが、後のそれぞれのメンバーによる個別回ではどことなく深層心理の片鱗が見える描写が見受けられる。
  • 本話はDVDの2巻の出だしに収録されている。予備知識のない人がいきなりこんなカオスな話を見たら「なんだ、ジェットマンってコミカルな作品なのか」と勘違いしてしまうかもしれない…
が、次の回はホラー回として知られる「地獄行きバス」、その次は恋愛回であり友情回でありファイアーバズーカ登場回でもある「愛の迷路」「愛の必殺砲」である。




追記・修正は本当の自分をさらけ出してお願いします。

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