ゲーム脳

登録日:2011/11/03(木) 21:45:56
更新日:2024/04/08 Mon 21:47:57
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「ゲーム脳」とは日本大学文理学部体育学科教授である 森昭雄 氏が、2002年7月8日付の『毎日新聞』夕刊の1面トップ記事や、
同年7月10日に刊行した著書『ゲーム脳の恐怖』(生活人新書、NHK出版)で提唱した説のことである。
その説とは子どもや若者がゲームをやっていると認知症の患者と同じ状態になること。
もしゲーム脳になっても、短時間のお手玉やけん玉を2週間続ければ完治するよ!



追記・修正お願いします。

この項目が正しいなら…


























   #   #
 # # 嘘を言うなっ!
   ∧_∧
# E)(#`゚Д゚)(ヨ
  UY   YU #

上記の説は、現在でこそ疑似科学並びにナンセンスな教育論として一蹴されている。
実際は、こんな症状にはなりませんのでご安心を。


<概要>

森によるとゲーム脳の定義は「自作した脳波計で計り、ある脳波が異常値になっていたらゲーム脳」というものだが、
その脳波計なるものは簡単な脳波しか図れないポンコツである。
脳波というものも目を閉じたぐらいでその異常値になり、簡単に計測できるものではない。 というかどうして自作した?
ちゅうかその脳波とはズバリα波のこと。
一般的にリラックスしてる時に出ると言われるあれだ。

よって勉強前や読書前にゲームをするのは、脳がリラックスし過ぎてしまうので確かにあまり良くない。
これは「脳トレ*1」で有名な東北大学教授の川島隆太のれっきとした研究であり、森の研究では無い。
逆に勉強後や読書をした後、脳がリラックスさせるためにゲームを遊ぶのは適している。

因みにこの脳波、スポーツをした後にも全く同じ波形が検出されている。
しかしゲーム脳はダメ脳波で、スポーツ脳は良い脳波だそうだ。
……意味が分からない? 有識者含めて皆そうだからご安心を。

で、その定義を裏付けるものは、児童から大学生まで(中高年層の脳波については調査対象外)ランダムで選んだ300人のゲーム中に計った脳波の計測結果らしいが、
これもこれで問題だらけであり、例のポンコツ脳波計の計測結果と森昭雄の主観(コイツオタクぽいな……等)でゲーム脳の定義が作られた。
因みに実験で使ったゲームは、森が説明するには、


「ソ連の軍隊で、
人を殺す為の教育の一つとして、
軍事目的で開発された、
人間を簡単に殺戮ができるロボットにする為の、
人殺しゲーム」


といういわくつきの一品、テトリスである。

ちなみに『ゲーム脳の恐怖』の中では「テトリス」という表現は使われていない。
同書の中で「積み木合わせゲーム」と表現されているゲームは登場するが、それがテトリスを指しているのかは不明である。

だいたいこの森という男、
本業は運動生理学者体育学教授であり、脳神経学者ではない。
なお、森は自分への批判は「脳波を知らない素人の言い分」「図星を突かれて顔真っ赤にしてるゲーヲタのやっかみ」「ゲーム会社に金貰って言わされてる」とレッテル貼ったり根も葉も無い妄想に浸って受け付けなかった。

他にも色々な突っ込み所があるが、全て書くにはこの余白では狭すぎるので、ネットなり書籍などで調べてほしい。

このトンデモ論、あちこちで噂されてた時期でさえ、スクエニのヒゲこと坂口博信やファミ通のヒゲこと浜村弘一に喝破されてたが、
商売敵であるゲーム*2と何でもかんでも最近の若者のせいにしたいマスゴミや教育の責任を取りたくない保護者らにもてはやされた結果、すでに何の根拠もないことが証明されたにもかかわらず、
未だに ゲームに好意的でない保護者や教育関係者、小児科医、精神科医、政治家などに支持されている。
さらに現在に至るまで、学術論文の提出というアカデミックな手続きを経ていないにもかかわらず、これらの支持者の中には提唱者以外の大学関係者も含まれている。

特に明星大学特別教授で、「戦後教育史」と「臨床教育学」を専攻分野とする教育学者の高橋史朗は、自身が提唱する「 親学 」にこの「ゲーム脳」仮説や、
2005年12月に刊行された岡田尊司『 脳内汚染 *3』(文藝春秋)を取り入れて各地で公演を行っている。
この親学の推進団体である「 親学推進協会 」には、かつて森も評議員として名を連ねていた。
さらに高橋は森との共著で『続・親学のすすめ―児童・思春期の心の教育』(モラロジー研究所)と『親が育てば子供は育つ―脳科学が後押しする親学のすすめ』(MOKU出版)を刊行している。

なお、この「親学」には「ゲーム脳」や「脳内汚染」のみならず、「発達障害予防論」や「サムシング・グレート」といった他の疑似科学や、
さらには偽史である「江戸しぐさ」なども取り入れられているというトンデモ教育論であるが、やはり教育関係者や政治家から(ry
また森や高橋は「テレビゲームが原因で自閉症になる」や「日本の伝統的子育てによって発達障害は予防、改善できる」などと発言して共に障害者団体から抗議を受けたが、こうした言説は、家庭用テレビが普及した時代から既に存在しており、ここで触れた森や高橋の言説も、1976年に刊行された岩佐京子『テレビに子守りをさせないで―ことばのおそい子を考える』(水曜社)を焼き直したものに過ぎない*4
この通り、親学には「日本の伝統的子育て」などのノスタルジーがちりばめられているので、その支持者は保守派のみと思われがちだが、
親学を支持する国会議員で2012年4月に結成された「親学推進議員連盟」は 超党派 の議員連盟である。

ちなみに心理学ではアクションゲームが脳に高度な刺激を与え、判断力を向上させるという結果を出しているのだが。

『ゲーム脳の恐怖』はその中身のあまりのトンデモっぷりから、
と学会主催の第12回(2003年)トンデモ本大賞の大賞候補と呼ばれていたが、
村津和正『歯は中枢だった』(KOS九州口腔健康科学センター)というゲーム脳云々がどうでもよくなる程ぶっ飛んだ内容の本惨敗している。
正にお粗末。

余談だが時は大正時代、世間ではゲーム脳ならぬ「小説脳」なるものが流布していたらしい。
症状はゲーム脳そのもので、「小説は現実と夢を区別できなくなる」とか言われたそうな。

ちょうど恋愛小説などの娯楽小説が増え始めたころの話である。

また他にも、明治時代には「野球害毒論」(1911年)、テレビが普及し始めたころには「一億総白痴化」(1957年)、
ロックンロールが流行り始めたころには「エレキ禁止令」(1965年)や「ビートルズ禁止令」(1966年)などが流布した。こうした例を挙げていくとキリがない。
そういえばテレビが普及する前には、ラジオやマンガ、映画も子どもや若者に対して悪影響だと槍玉に挙げられていたんだとか*5。本当にキリが(ry
そして現代においても、各種電子メディアの普及により、子どもや若者の脳がこれらによって破壊されるという通俗的な批判や懸念が繰り返し登場している。

【その歴史】
小説で脳が~

ラジオやマンガ、映画で脳が~

テレビやビデオで脳が~

テレビゲームで脳が~

パソコンで脳が~

インターネットで脳が~

ケータイや携帯メールで脳が~

ネトゲで脳が~

スマホで脳が~  ←今ここ!

次は一体「○○で脳が~」が出現することやら。


ちなみに、現代の教育者達がゲームの代わりに勧める遊びは大抵スポーツや読書なのだが、
それらもかつて「不良化する」「小説脳になる」などと非難されていたのは前述の通りである。
そして、もしラジオやマンガ、テレビ、TVゲームなどで子どもや若者の脳が破壊されたのならば、現在の中高年の脳は既に破壊されているという事になるが、
奇妙なことにそのような言説は聞いたことがない。

歴史は繰り返すということか。


<ゲーム脳の症状>


  • 感情の抑制がきかなくなり、キレやすく、凶悪化・凶暴化する*6
  • 無気力・無表情・笑わない
  • ボーッとしてる、集中力がない
  • 忘れっぽい(数分前のこともすぐ忘れる)
  • コミュニケーション不全
  • 自分勝手で、羞恥心、理性がない

これらの根拠は森昭雄の主観と簡単な聞き取りのみで、科学的な根拠はない。
無気力なのにキレやすいとは一体どういう事なのかよくわからないが、
そもそも疑似科学的教育論なので(ry


+ では、ゲームは悪影響が無いから思う存分やりまくるぞ!…と、思った人はここをクリック。
…とまあ、ここまでゲーム脳仮説の問題点を延々と語ってはきたが、では「ゲームが人体に全く悪影響を及ぼさないのか」と言えばNOである
何事もやり過ぎて良いことなど一つもないし、加減を誤れば悪影響を及ぼす*7のは別にゲームに限ったことではない。誰もが医学的に有益と認める必須栄養素ビタミンやミネラルだって摂取し過ぎれば害を及ぼす。読書も運動も勉強も睡眠も過度にやれば害を及ぼす。
事実、ゲームは依存性そのものは明確に認められており、とりわけ問題視する声が出てもやむを得ないのである。
また、家庭用ゲーム機がない時代はゲーム代の為に窃盗を働く人もいたし、当時は偽金(偽札、偽貨)防止があまり発達していなかったため、偽金に悩まされるゲームセンターもあった。

少なくとも現代社会においてゲーム脳という未だ仮説の域を出ない学説よりも、ゲーム依存症の方がよほど問題視されており、
ゲームをした影響というよりは、ゲームの刺激欲しさに健康で文化的な生活を犠牲にし続けたために、ゲーム脳で言われるような心身症状に陥る例は確かに存在はする。

目が疲れる、夜更かしで寝る時間が減るなんてのは序の口で、症状が重くなると上記の通り情緒不安定になったり、ゲームをしたい衝動を優先して食事や入浴などが億劫になって抜く、小遣いや収入の大半(もしくは全て)をつぎ込む、挙句学校や仕事を辞めてしまうなど明らかに私生活に影響が出始める。
ひどい例では寝食を忘れてネトゲに没頭した結果、過労死した実例なんかも存在するし、お隣の国の韓国なんかではやり過ぎで心臓発作を起こしたり、ネットゲームのトラブルで殺人に至ったケースもある。
これらの事例を見る日本もそんな他人事を気取れるような安穏とした状況ではない、そもそもニュースになってないだけで日本でも既に起こっているかもしれない。

特に、最近では無料で(最低限の)プレイできるタイプのスマホゲームも多数登場しているが、これはスマホの性質上いつでもどこでも手軽にプレイできる反面、実際は有利に進めたいなら追加で課金しなければならず、ゲーム自体もいくらやり込もうが課金しようがゴールが存在しない底なし沼であることが多い。
課金に関しては最悪個人の財力と金の管理で片付くものの*8、寧ろ依存症の観点から問題視すべきはお手軽故にありとあらゆるスキマ時間をゲームに奪われる(=やり込まされる)可能性がある点。つまり課金・無課金に関わらず依存させられる可能性がある。
両手持ち必須でもない限り片手が塞がろうが布団の中だろうがプレイできてしまう為、今までゲームなんてできなかった状況でもプレイできてしまうのである。
物理的に手放そうにも、スマホの場合は重要な連絡手段も兼ねたデバイスというのがまた曲者。アプリロックをかけるにも仕組み上アプリストアや設定画面も封印しないといけないので気軽に使えないし、逆に緩くすると意味がない。

ゲームの仕様の方も大概で、インフレが天井知らずな割に連続ログインボーナスやらデイリーミッションやらゲリライベントやらで「とにかく毎日少しずつでも良いからプレイしてね!」と、あの手この手でプレイをさせようと誘導する仕様のゲームが非常に多い。
スタミナ制をとって連続プレイを阻止し一応の抑止力にするものもあるが、裏を返せば定期的にプレイしないとスタミナが溢れて無駄になるということでもあり、更に課金用の宝石とは別にスタミナ回復薬を配っていたりもするのであまり意味もなかったりする。
勿論、そうやってプレイヤーを増やし利益を得ないと倒産するので民間企業たる運営的にはご尤もだが、それに律儀に付き合って惰性や義務感でゲームを続けるのが果たして健全かと言われればまずNOであろう。
少なくとも、夜に明かりを消してから「そう言えば、今日のログボ貰ってない……」とか「あ、ゲリラの時間だ」と言って、暗がりでスマホを手繰り寄せる癖が付いていたら要注意。ちょっとだけと思っても、眩しさで目が冴えて高確率で眠れなくなる。

さらに言えば「現実とフィクションの区別がつかなくなる」というのも、あながち「極端なレアケース」とは言い難い。
ゲームをやり込んでる中、ふと外に出た時「あそこからジャンプしてあっちに行けそう」とか「あそこに隠しアイテムありそう」と思ったことはないだろうか?
徹夜でゲームを遊んで意識が朦朧としている中、もし仮にそのままフラッと体が動いて車道にでも飛び出してしまえば……。
特に子供の場合、海外でも昔から「ピーターパンの舞台を見た子供が窓から飛び降りて事故死」するケースが報告されており、日本でも1958年(昭和33年)に『月光仮面』が報道された頃から「真似して危険な事をする」ケースが後を断たない。近年も「空を飛ぶアニメを見た女子児童が窓から飛び降りた」という事故が発生している。ゲームでも同じことが言えるだろう。
これは何も子供に限った話ではなく、最近だとARゲームの『ポケモンGO』を街中でプレイした結果、ポケモンのいそうだからと言って他人の私有地や立ち入り禁止区域へ不法侵入する人々が多く発生したのは記憶に新しい。
ゲームが悪いわけではないが、ゲームに影響されてこういう事をやらかす人がいるのは事実なのだ。
また、実害があるかどうかは微妙だが、甲虫王者ムシキングの強さの設定から「現実でもこの程度の強さ*9」と信じて疑わなかった人もいるのではないだろうか?

また最近は幼児期の子供をあやすのに、スマートフォンのゲームアプリ(幼児用のものも配布されている)を与えて放置する親が増えている傾向にあるという。
幼児期から「ゲームだけしか触れていない」事が脳の発育に悪影響を及ぼすと危惧されており、ある意味ではこれこそ本当の意味での「ゲーム脳」が生まれつつあるのかもしれない。
脳トレブームの火付け役であり、森とは何かと比較されがちな川島隆太教授も「ゲーム脳」の存在を否定する一方で、
2016年1月に「長時間のビデオゲームが小児の広汎な脳領域の発達や言語性知能に及ぼす悪影響を発見」とする研究結果を発表しており 、幼少の頃からゲーム漬けの生活は悪影響が強く出る可能性が否定できない。

ゲーム脳がガセであっても、決してゲームへ過剰にのめり込むことが心と体に悪くない訳ではない。
…とはいっても、決して違法薬物のようにたった一度の使用で即人生台無しにするような物騒な代物というわけでもない
要は節度を守り、かつ頭の切り替えが出来れば良い。それが出来ないならいったん離れる事を推奨する。
「ゲームは一日八時間」で東大に合格した偉人(変人?)だっている*10
ゲームばっかりやってと言われるなら、それに比較する密度の濃い勉強をして、相応の成績や進学・就職という『結果』を以て見返してやるぐらいの気概を持とう。

「ゲームは一日一時間」の格言で有名な高橋名人だが、これは「ゲームをやりすぎるのは体に良くないよ!」というよりも「ゲームだけで一日潰すのではなく、外で元気に遊んだり、テストでいい点を取るために勉強したりする時間を過ごすのも大事だぞ!」というニュアンスだったのは知る人ぞ知る話。
今日のゲーム依存症が蔓延る現状を踏まえると、この言葉が1985年から残されていながら真意が伝わりきれていないのが惜しまれる限りである。

そして2018年、遂にWHOがゲーム依存を「ゲーム障害」という新たな病気に認定した。
これを受けてゲーム脳支持者は「ゲーム脳がWHOお墨付きになった」、不支持者は「WHOにバカが伝染った」と勘違いした言説を繰り広げ、ゲーム脳の支持者も不支持者もおつむの程度は大して変わらないという、双方にとって不都合な事実が暴露されてしまった。もっとも「認定するのが遅くないか?」という言説も出てきそうなものだが…

…が、実のところ、WHOによる「ゲーム障害」の認定の背景には、ごく限られた人数の医師による熱心なロビイングがあったことが、当の医師(日本人である)によって明らかになっている。ついでに2020年初め頃に新型コロナウイルス感染症がパンデミックを引き起こしたため、外出を避ける為にゲームを推奨するという熱い掌返しをせざるを得なくなった。
WHOのような国際機関は時としてかなり偏った考え方をする組織のロビイングで妙な方向に動く場合があるらしく、2019年には女子差別撤廃委員会という国連の下部組織が児童ポルノの定義を一方的に変更しようとして、世界のアニメオタクを中心に大騒ぎになった。
もちろん、認定に怪しいところがあった=疑似科学とはならないが、国際機関を過剰に権威化するのも問題である。


追記、修正はゲーム脳を理解してからお願いします。

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最終更新:2024年04月08日 21:47

*1 ちなみに「脳が活性化」「脳を活性化」という表現は『ゲーム脳の恐怖』にも登場する。

*2 特にテレビとテレビゲームは原則どちらかしか使用できない。

*3 その内容は『ゲーム脳の恐怖』と同様に、子どもや若者と電子メディアを安易に結び付けて両者を非難するというもの。やはり教育関係者や政治家から支持された。

*4 もっとも、この『テレビ~』も後述の「ラジオで脳が~」の焼き直しに過ぎない。

*5 例えば、大倉幸宏『「衣食足りて礼節を知る」は誤りか―戦後のマナー・モラルから考える』新評論、2016年。

*6 「キレる若者」の真偽については、ウェブサイト「少年犯罪データベース」を参照されたい。

*7 この点は大概ゲーム機の説明書にも記載されている。

*8 ただし、こちらも「親のクレジットカードを勝手に使う子供」「借金してでも課金するユーザー」など、一部から問題視されているものもある。

*9 実際にはとても適切な設定とは言えない虫が多い。後継作と言える「古代王者恐竜キング」「新甲虫王者ムシキング」でも同様である。

*10 一浪とはいえ受験の前日まで1日8時間ゲームやって東大理科一類卒のプロゲーマー「ときど」。