ゲーム脳

登録日 :2011/11/03(木) 21:45:56
更新日 : 2017/11/17 Fri 18:23:54
所要時間 :約 7 分で読めます




「ゲーム脳」とは日本大学文理学部体育学科教授である 森昭雄 氏が、2002年7月8日付の『毎日新聞』夕刊の1面トップ記事や、
同年7月10日に刊行した著書『ゲーム脳の恐怖』(生活人新書、NHK出版)で提唱した新種の病気のことである。
その症状とは(子どもや若者が) ゲームをやっていると認知症の患者と同じ状態になること。
この発見によってゲーム業界に大きな影響を与え、我々が安心してゲームができるのは森氏のおかげだと言える。

もしゲーム脳になっても、短時間のお手玉を2週間続ければ完治するよ!



追記・修正お願いします。














   #   #
 # # 嘘を言うなっ!
   ∧_∧
# E)(#`゚Д゚)(ヨ
  UY   YU #

本当は森昭雄が妄想した只のエセ科学。
本当はこんな症状にはなりませんのでご安心を。

<概要>
森昭雄によるとゲーム脳の定義は「僕の作った脳波計で計り、ある脳波が異常値になっていたらゲーム脳」というものだが、
こいつが作った脳波計は 簡単な脳波しか図れないオンボロ である。
脳波というものも 目を閉じたぐらいでその異常値になる。
ちゅうかその脳波とはズバリ α波 のこと。
一般的にリラックスしてる時に出ると言われるあれだ。

よって勉強前や読書前にゲームをするのは、脳がリラックスし過ぎてしまうので確かにあまり良くない。
(あの脳トレで有名な川島教授のれっきとした研究であり、森の研究では無い)。
でも勉強後や読書後は、脳がリラックスするのでむしろゲームはピッタリ。

因みにこの脳波、スポーツをした後にも全く同じ波形が検出されている。
しかしゲーム脳はダメ脳波で、スポーツ脳は良い脳波だそうだ。
……意味が分からない? 有識者含めて皆そうだからご安心を。

で、その定義を裏付けるものは、幼女から大学生まで(中高年層の脳波については調査対象外)ランダムで選んだ300人のゲーム中に計った脳波の計測結果らしいが、
これもこれで問題だらけであり、 例のオンボロ脳波計の計測結果と森昭雄の主観(コイツオタクぽいな……等)でゲーム脳の定義が作られた。
因みに実験で使ったゲームは、森が説明するには、


「ソ連の軍隊で、
人を殺す為の教育の一つとして、
軍事目的で開発された、
人間を簡単に殺戮ができるロボットにする為の、
人殺しゲーム」


といういわくつきの一品、テトリスである。


<ゲーム脳の症状>

  • 感情の抑制がきかなくなり、キレやすい
  • 無気力・無表情・笑わない
  • ボーッとしてる、集中力がない
  • 忘れっぽい(数分前のこともすぐ忘れる)
  • コミュニケーション不全
  • 自分勝手で、羞恥心、理性がない

これらの根拠は森昭雄の主観と簡単な聞き取りのみで、 科学的な根拠はない。
そもそもエセ科学なので(ry

だいたいこの森という男、
運動生理学者体育学教授 であり、 脳神経学者ではない。

他にも色々な突っ込み所があるが、全て書くにはこの余白では狭すぎるので、Wikipediaやニコニコ大百科、クソゲーまとめ@ウィキ(跡地)で調べてほしい。



しかしこのトンデモ科学、何でもかんでもゲームのせいにしたいマスゴミ等にもてはやされた結果、
すでに何の根拠もないことが証明されたにも関わらず、 未だに ゲームをする子どもや若者に好意的でない親や教育関係者・保育関係者、小児科医、政治家などに支持されている。

特に明星大学特別教授で教育学者の 高橋史朗 氏は、自身が提唱する「 親学 」にこの「ゲーム脳」仮説や、
2005年12月に刊行された岡田尊司氏の『 脳内汚染 *1 』(文藝春秋)を取り入れて各地で公演を行っている。
なお、森は高橋が会長を務める「 親学推進協会 」の評議員である。更に高橋は森との共著で『続・親学のすすめ―児童・思春期の心の教育』(モラロジー研究所)と『親が育てば子供は育つ―脳科学が後押しする親学のすすめ』(MOKU出版)を刊行している。

あちこちで噂されてた時期でさえ、スクエニのヒゲこと坂口博信やファミ通のヒゲこと浜村弘一に論破されてたが。


むしろ心理学ではアクションゲームが脳に高度な刺激を与え、判断力を向上させるという結果を出している。

なお、森氏は自分への批判は「脳波を知らない素人の言い分」
「ゲーム会社に金貰って言わされてる」とレッテル貼ったり根も葉も無い妄想に浸って聞かない。


特に意味はないけど、ここでゲーム脳の症状の一部を振り返りたい。

  • 感情の抑制がきかなくなり、キレやすい
  • コミュニケーション不全
  • 自分勝手で、羞恥心、理性がない

はて、誰かに当てはまる気がするなあ?
名前は控えるけど。


ちなみに『ゲーム脳の恐怖』はその中身のあまりのトンデモっぷりから、
と学会主催の第12回(2003年)トンデモ本大賞の大賞候補と呼ばれていたが、
村津和正の『歯は中枢だった』(KOS九州口腔健康科学センター)という ゲーム脳云々がどうでもよくなる程ぶっ飛んだ内容の本 惨敗 している。
正にお粗末。


余談だが時は大正時代、世間ではゲーム脳ならぬ「 小説脳 」なるものが流布していたらしい。
症状はゲーム脳そのもので、「小説は現実と夢を区別できなくなる」とか言われたそうな。

ちょうど娯楽小説が増え始めたころの話である。

また他にも、明治時代には「野球害毒論」(1911年)、テレビが普及し始めたころには「一億総白痴化」(1957年)、
ロックンロールが流行り始めたころには「エレキ禁止令」(1965年)や「ビートルズ禁止令」(1966年)などが流布した。こうした例を挙げていくとキリがない。
さらに現代においては、各種IT機器の普及により子どもや若者の脳が「ケータイ脳」「メール脳」「ネトゲ脳」「スマホ脳」になるという批判が繰り返し登場している。

ちなみに、現代の教育者達がゲームの代わりに勧める遊びはスポーツや読書で、それらもかつて「不良化する」「小説脳になる」などと非難されていたのは前述の通りである。

歴史は繰り返すということか。


もちろん誤解してはいけないのは、ゲーム脳が誤った理論であるとしても、
単純に ゲームのやり過ぎ が体に良いはずがないということ。

別にゲームに限ったことではないのだが、それしかやらないような日々が続けば、
生活習慣が乱れ、結果として健康を損なったり、学業や仕事、交友関係に支障をきたしたり、性格や思考が歪んだりするのは当たり前である。

特にゲームについては魅力的な世界観やら迫力あるBGMやらてんこもりで、ぶっちゃけた話 現実よりはるかに楽しく、しかも非常に刺激的
のめり込んだ結果そっちの刺激に慣れてしまい、結果 現実に戻ったら憂鬱で仕方ない なんてことにもなりかねない。
そうなってしまってはゲーム脳のことを笑えないだろう。…そうなったのはもしかして自分だけ?

また ゲーム依存症 などは紛れも無く実在する病気であり、
ひどい例では寝食を忘れてネトゲに没頭した結果、 過労死 した実例なんかも存在する。
お隣の国なんかではやり過ぎで心臓発作を起こしたり、ネットゲームのトラブルで殺人に至ったケースもあるが、
日本でも別に他人事ではないから、指差して笑っていられる状況ではない。

さらに言えば「現実とフィクションの区別がつかなくなる」というのもあながちガセではない。
寝食を忘れてゲームをやり込んでる中、ふと外に出た時「あそこからジャンプしてあっちに行けそう」とか「あそこに隠しアイテムありそう」と思ったことはないだろうか?
もし仮にそのままフラッと体が動いて車道にでも飛び出してしまえば……。
特に子供の場合、海外でも昔から「ピーターパンの舞台を見た子供が窓から飛び降りて事故死」するケースが報告されており、日本でも1958年(昭和33年)に『月光仮面』が報道された頃から「真似して危険な事をする」ケースが後を断たない。近年も「空を飛ぶアニメを見た女子児童が窓から飛び降りた」という事故が発生している。ゲームでも同じことが言えるだろう。
これは何も子供に限った話ではなく、最近だとARゲームの『ポケモンGO』を街中でプレイした結果、ポケモンのいそうな場所へ不法侵入する人々が多く発生したのは記憶に新しい。
ゲームが悪いわけではないが、ゲームに影響されてこういう事をやらかす人がいるのは事実なのだ。

また最近は幼児期の子供をあやすのに、スマートフォンのゲームアプリ(幼児用のものも配布されている)を与えて放置する親が増えている傾向にあるという。
幼児期から「ゲームだけしか触れていない」事が脳の発育に悪影響を及ぼすと危惧されており、ある意味ではこれこそ本当の意味での「ゲーム脳」が生まれつつあるのかもしれない。

ゲーム脳がガセであっても、決してゲームへ過剰にのめり込むことが心と体に悪くない訳ではない。
「ゲームは一日一時間」 の名言は決して子どもたちだけの話ではないのだ。


追記、修正はゲーム脳を理解してからお願いします。

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