野火(狐笛のかなた)

登録日:2011/02/07(月) 10:12:14
更新日:2020/07/26 Sun 02:57:30
所要時間:約 2 分で読めます




上橋菜穂子のファンタジー小説狐笛のかなたの登場人物。
物語の中核を担う霊狐の一匹にして狐笛のかなたの準主人公的な立場。

《概要》
湯来ノ国の守護、湯来ノ盛惟に仕える呪者、久那の使い魔。それ故に命を握られており、久那の一断で殺される身でもある。
普段は内通者として、遠太という名前で春名ノ国のある武者の小姓をして過ごしており、主である久那の召集に応じて他の二匹の使い魔と共に指令を受ける。
しかし、はじめて命により、人を殺して深手を負ったときに小夜と小春丸に助けられ、これを切っ掛けに久那に隠し事をしたり命令違反をすることが多くなる。





上記通り、小夜に救われているが、それを切っ掛けとして小夜に惚れており、友人の木縄坊にも指摘されている。命の危険を犯した隠し事や命令違反もこれのためである。
つまり言うなれば野火は「惚れた女のために命を投げ売った」とも言える訳である。
はっきりいって兄貴たちとは別ベクトルで漢と言えるだろう。また、準主人公やその立場もあって格好いい台詞や場面も多い。
彼の勇姿を羅列すると以下の通り。

  • 三人の野盗に襲われた小夜の前に現れ、小夜を助ける。(この際、恐らく野盗を殺している)
小夜に手を差し出すが血がついていることに気付き、袖で拭いてから再び手を差し出した。マジ紳士

  • 小夜が内通者の火黒に襲われた際、小姓としての主人に頼まれた足袋を廊下に叩きつけ、小夜の救出に向かう。

  • 大朗が影矢にはめられ、連れていた小夜と共に矢に射られそうになったときに現れ、矢を止めて小夜と大朗を救う。

  • 大朗に化けた影矢を押さえつけ、小夜が影矢を封じる手助けをする。

  • 小夜と小春丸を助けるため、また、呪いの力を目に見えるものにするために大朗に化けて春望に自分から切られ、致命傷を負う。


以下、主な台詞


「話は、あとだ。おれの背におぶされ」

「人の足じゃ、だめだ。遅すぎる。……玉緒が追ってきたら、逃れられない」

「守る、──おれの命があるかぎり」

「明日、おれが大朗に化けます。お城まで、お供させてください」

──泣くな、小夜。……小春丸は大丈夫だから。

──小夜、おれを、主に向かって投げろ。どうせ死ぬのなら、奴を噛み裂いて、死にたい。
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最終更新:2020年07月26日 02:57