特別製(スーパービルド)

登録日 :2012/07/05(木) 21:19:38
更新日 : 2017/03/01 Wed 20:41:37
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「だが戦闘力と破壊力は異様にあったぞ。奴等はスーパービルドとか呼んでいた」
『形骸の戦士』より   


特別製<スーパービルド>ブギーポップを始めとする上遠野浩平作品で登場する用語。
上遠野ワールドで世界を裏から操るシステム「統和機構」に所属する合成人間の種類の一つで、調整と合成に莫大な資金と技術を投入して通常の合成人間を超える強力な能力・身体能力を得た個体の総称。

短編「ヘンシェル型ケーニッヒス・ティーガー」に於いて、全てのスーパービルドはMPLS(ブギーポップにおけるいわゆる超能力者)である雨宮世津子、雨宮美津子の能力を目指して作られたものであることが明言された。
フォルテッシモさんを再現するのは無理だったらしい。

◎これまで登場したスーパービルド
ブギーポップシリーズやその外伝、他雑誌の短編において今まで5人登場している。


タルカス
「VSイマジネーター PART2」で名前だけ言及されたのが初登場。
ブギーポップは笑わないで登場したマンティコアを捜索・抹殺する任務を与えられてそのまま行方不明になったとされ、さんざん名前は出ているが 今まで一度も登場したことがない
特別製であることが明言されたのは最近で、他の特別製より大量に資金を投入された個体だったらしい。
名前の由来はプログレの名手エマーソン・レイク&パーマーの2ndアルバム「Tarkus」から。
アルバム内にTarkus-Manticoreという曲があり、マンティコアの追跡役というのもここに由来する。

能力:不明
「ハートレスレッド」内で 都市殲滅級の破壊力、「まともに暴れていたら街ごと消滅する」 などと言われているが詳細は不明。


◯古猟 琥依= ブリッドヘッド
短編「ポルシェ式ヤークト・ティーガー」(ファウストvol.5掲載 後に『戦車のような彼女たち』に収録)にて初登場。
上遠野作品で初めて姿・能力も明らかになった特別製。外見上は中学生くらいにしか見えない女の子。
他に比肩する者がないほどの強力な攻撃力と防御力・再生力を持つ反面、機動性や攻撃精度・融通性に極めて乏しい上、心臓がそれに見合った強さを持っていない為、ストレスに非常に弱い(ちょっとした心理的な衝撃で心停止するほど)という欠点を持つ。
また普通のものはろくに飲み食いできず、特注のサプリメントで栄養補給を行っている。
それゆえ、強力な武装と装甲に相反して、全くパワー不足のエンジンを積んだ「ポルシェ式ヤークト・ティーガー」に喩えられた。
統和機構の監視対象であるMPLS、古猟邦夫と夫婦として生活しており、特別製では唯一擬装用の名前を持つ。

能力: ブリッドヘッド
躯動装甲 (機種依存文字のため躯 表記)と呼ばれる空気の層でできたドーム状の装甲を身にまとう。
防御力は非常に高いが自重で急勾配の坂も登れない、移動も遅い。
攻撃手段は生体波動を使って口から砲撃。これも廃工場ひとつを吹き飛ばす威力だが、射撃精度が良くない。
躯動装甲を解除した後はほどけた気流に巻き込まれ、酔ってゲロを吐く。
※ネタバレにつきステルス
短編「ヘンシェル型ケーニッヒス・ティーガー」において釘斗博士による改造を受け、装甲を若干薄くすることで連続精密砲撃、機動性を手に入れた。またこの時マウスの機構を元に栄養貯蓄カプセルを内蔵、カプセルという弱点を抱える代わりに栄養補給力が上がった


メロー・イエロー
「沈黙ピラミッド」に登場。実質主人公。
小柄な体躯に合わない大きめのコートを着ている口汚いロリ。宮下藤花に説教された。
主な任務はシステムを裏切った合成人間の排除。
教官であったフォルテッシモを"先生"と呼び慕っていると同時に淡い恋心を抱いている。
抹殺任務を行う理由は自分が強くなり先生に近付くため、引いては自分を殺せるほどの敵ならフォルテッシモの好敵になりうるため。
他の合成人間からは「死にたがりのイエロー」と呼ばれている。
抹殺任務の際に相手が全力で向かってくるよう、殺される理由を告知する。
名前の由来はドノヴァンのアルバム「Mellow Yellow」

能力: ブレス・アウェイ
空気を操る能力。その範囲と応用力は一般的な合成人間を凌ぐ。
空気を固めて足場を作り空中歩行、盾を作る、回転させて弾丸のようにして飛ばすなどが出来る。
町全体の音を聞き分けることも可能。ちなみに雨の日も傘いらず。


マキシム・G(ゴーリキー)
「ヴァルプルギスの後悔」3巻で登場。ピート・ビートと戦った。ちなみに冷徹ショタ。
統和機構の膨大な情報ネットワークと脳内に取り付けられたチップが接続されており、「ロボット将軍」の異名を持つ。
統和機構の次の中枢<アクシズ>の争いに参戦する形になる。

能力: ジェントル・ジャイアント
自身の生体波動を用いて空気を練り上げ、山より巨大な半透明の巨人を作る。マキシム・G本人は巨人の頭部に収まる。
圧縮された空気を人の形のまま動かすのは精密な気流操作が必要で、ここで彼の脳内のチップの演算能力が生きる。
能力名の由来はイギリス生まれの同名のプログレロックバンドより。


マウス
短編「鼠」(メフィスト2011 vol.3掲載 後に『戦車のような彼女たち』に収録)にて初登場。再びショタ。
正確には厳密な調整を施された個体ではなく、合成人間の素体となる予定だった孤児の少年に薬物投与を施した結果、偶発的に駆動装甲能力を手に入れたケース。
薬物投与の過程で理性と感情を失っている。
反統和機構組織ダイアモンズの残党であるパールたちに拉致されたが、巡り巡って統和機構に回収される。
制御不能で即廃棄処分モノだったが、次の中枢<アクシズ>選定を巡る内ゲバの為にマキシム・G一派に利用されることになる。

能力: 駆動装甲
ブリッドヘッドと同じ駆動装甲能力。皮膚表面の蠕動によって空気を固めて装甲をまとう。
胸部に動力補助のカプセルを埋め込むことで内臓の弱さを克服している。



追記・修正は調整予算をふんだんに使ってからお願いします

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