山崎vsモリマン

登録日:2011/04/03 Sun 15:58:33
更新日:2024/04/24 Wed 21:06:05NEW!
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古の昔から、
女が家を守り、男が狩りをする。
それが僕の信念ですから!




日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の名物企画。
さようなら山崎邦正」と並び、レギュラーの1人である山崎邦正を代表する企画である。

事の発端は1996年にまで遡る。
当時より既に現在まで変わらぬヘタレ、ポンコツ、いじられキャラを確立し、先輩のジミー大西やスタッフのヘイポー、当時のダウンタウンマネージャーのブリーフ岡本(2019年にある意味で注目された現:吉本興業ホールディングス取締役社長の岡本昭彦その人)と骨肉の争いを演じては視聴者に情けない姿を晒してきた山崎だったが、楽屋では「昔剣道をやっていたし、ケンカは強い自信がある」と言及したため、
それを立証すべく、当時女芸人最強と謳われていたお笑いコンビ「モリマン」の片割れホルスタイン・モリ夫(以下モリマン)との勝負が行われた。

「芸能界ってのはほんとこわいとこ。下克上があり、ケツ取ったり取られたりやから」
「ケツ取ったり取られたりやから」

この山崎の一言により始まった勝負は、「ケツ公開スパーリング」。
互いのパンツを取り合うという内容だが、山崎はなんと秒殺。ここから、因縁の火蓋が切って落とされた。

尚、後日談としてスタッフとしても如何にモリ夫とはいえ若い女の子が股間を丸出しにされるのは不味いとして、前張りを装着させていたことが明かされ、裁判企画の際にモリマンより本番前に山崎本人が訪れ、余裕綽々で「秒殺に終わっても気に病むな」と言ってのけていたことまでが明らかにされた。
何れにしても、元はスタッフも山崎の言葉を信じて気を使っていたのに真逆の結果に終わったことが以降の企画の方向性を決めた模様。

その後、同じようにスタジオで2回勝負を行うも、いずれも山崎は惨敗。
3回目より、勝負の時間を少しでも伸ばすためか対決をパンツの脱がし合いに絞らず、ランダム(ダウンタウンの独断)で選ぶお馴染みの方式に移行している。

この対決が余りに面白かったことから、その場で菅プロデューサーも次からは観客を入れると宣言。
4回目となる1998年8月の「炎のファイナルリベンジマッチ」から、後楽園ホールなど大規模な会場を貸し切った巨大な企画となったのであった。

【主な対決内容】
  • しばき合い系
ゴボウ、濡れタオルなど様々な物でしばき合う対決。対決の華と言える。
が、山崎はこの中の「ゴボウしばき合い対決」を大の苦手としており、対決名が宣言されただけで子供のように駄々をこねて嫌がる。
というのも、ゴボウは見かけより非常に固く、また繊維質であるためのようにしなり、そして対決に使用されるゴボウは厳選されたぶっといものであるため。
山崎曰く、「ゴボウは只の木」。
彼は別の企画や他局の番組でもこの発言をしており、相当根深いトラウマになっている模様。根菜だけに。

なお、実はゴボウしばきあい対決は10年近い歴史の中で4回しかやっていない。
そんな対決が企画の代名詞になったのは山崎がこのような発言をしていたりすること、そしてそのインパクトの強さからだろう。笑ってはいけないやさようなら山崎邦正など、本企画以外でも何回か登場している。

  • かけ合い、塗り合い系
熱々の中華餡、豆板醤、みたらし団子、納豆、ハチミツなどを互いにぶっかけ合い、塗りたくり合う。
毎回、非常に無惨なボロボロの山崎ができあがる。その惨状は司会の松本人志曰く、
「八宝菜の九個目の具になった」
「中央市場のマグロ」
「海底二万マイル下におる魚」
「べっこうみたいな奴がいる」
「今彼は世界で一番汚い靴下を履いている」

なお、この対決の後はリングが非常に汚くなる。
そのためリングには事前にビニールが敷かれ、近くの観客席にもビニールが配られる。

  • くじ引き系
リングに中の見えない箱やボタンが設置され、その内容物やボタンに対応する物で戦う。「夏の風物詩対決」「誰が出るかな助っ人対決」など。
この対決では、山崎が驚異的なまでのクジ運の悪さ(良さ?)を発揮し、頻繁に笑いの神を降臨させる。
対決に全く役立たない物(三つ編みのヅラ、ビーチボール&ラジカセ、タイガーマスクに扮したカラテカの矢部など)ばかりで戦う羽目になるのだ。
唯一役立ちそうだった北斗晶も、「(山崎が)嫌いだから」とモリマン側についてしまい、タッグでフルボッコにされた。

  • ボイス系
お題に応じた声を出し、その内容によって戦う対決。「イビキ対決」「恐怖ボイス対決」がある。
松本は「イビキ対決」がツボにはまったらしく、「後半にもう一回やる」「僕は30分見れます」とコメントした。

  • K-1対決
山崎が最も得意と豪語する本人曰く「本気の戦い」。言葉通り、何度かモリ夫からダウンを奪ったりといい場面は作るものの、本気をだしたモリ夫に反撃され負けるのがお約束。

  • その他
非常に様々。以下に挙げるのはほんの一例。

  • ビール瓶割り合い対決
  • シャンパンケツキャッチ対決
  • 大喜利対決
  • エア獅子舞対決
  • エマニエルイス取り対決
  • フォークダンス対決
  • 胴体切断イリュージョン対決
etc...

ちなみにイビキ対決と恐怖ボイス対決でのドロー判定以外、全ての対決が山崎の敗北である。

【山崎の逃亡】
対決中、大きなダメージを負った山崎が、リングから逃亡する場合がある。
初期は山崎が戻ってくるまでの間、皆は仕方なく待っているだけだったが、後に逃亡に慣れてしまったスタッフが繋ぎを用意するようになった。
繋ぎの内容は、ダイナマイト四国ら有名プロレスラー&芸能人によるスペシャルマッチ、他のガキメンバーらによる歌謡ショーなど。

山崎はもはや勝負よりも逃亡に関して腕を上げるようになっており、中華餡のぬめりなどを利用してスピーディーに逃げていく。
大抵の対決は、この逃亡によりそのまま終わってしまう事が多い。
なお1度だけモリマンが負傷退場という形で終わったことがある。

山崎はこの企画への恐怖が芯まで染み付いているらしく、
「笑ってはいけない警察24時」で深夜の就寝中、今夜が山田とショウヘイヘーイの二つの攻撃をものともせず死んだように眠っていた時も、
浜田の声で「ゴボウしばき合い対決~!」のアナウンスが流れた途端に飛び起き、引きつった表情を見せている。
ちなみにこの直後モリマンに本当にしばかれた。

対決自体は08年年末にディファ有明で行われた特番を最後に遂に山崎の心が折れてしまい行われていないが、山崎へのドッキリとして2回程ゴボウを背負ったモリ夫が登場したことがある。


【余談】
プロデューサー(当時)の菅賢治(ガースー)は年末のスペシャル番組にこれの企画書(しかも生放送で)を提出したが、上司から「バカかお前は!」と怒鳴られたというエピソードがある。
しかし、2008年の大晦日の6時間スペシャルで収録ながらも前半の第一部として実現した(第二部は絶対に笑ってはいけない新聞社24時)。なお、翌2009年のホテルマン24時以降は6時間丸ごと絶対に笑ってはいけないシリーズを放送している。

モリマンは現在、北海道を拠点に活動中のため山崎が不甲斐ないと「わざわざ飛行機で来たのに」と不満げな表情になる。

この企画では解説席の松本がモリ夫の相方の種馬マンの美貌を褒め称え、即座に隣の浜田が否定するという定番のやり取りが見られる。

山崎が浜田への恨みとして挙げたのは、この企画の収録前にスタッフから「今回は無い」と言われていたゴボウ対決なのに大量にゴボウが用意されているのを見て戦き、対決を選ぶ権利がある浜田に泣きつき、理解を示した振りをしながら本番で開幕ゴボウ対決を宣言されたことである(しかも3回もゴボウしばきあい対決をすることになった)。

なお、リング上では戦っていた山崎とモリ夫であったが、実際には仲が良く、モリ夫もプライベートでは先輩の山崎に対して敬語を使っていた。また、山崎とモリ夫はボキャブラ天国やすべらない話などでも共演した経験もある。

ゴボウの花言葉は「いじめないで」である(山崎本人が辞典で調べて知った)


松本「追記・修正対決~!」
山崎「えぇ~!? イヤやイヤや、ホンマにイヤや!!」
浜田「山ちゃん覚悟決めえや! 行くで~、用意!」
カーン!!

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最終更新:2024年04月24日 21:06