ディスティニードロー

登録日:2010/10/12(火) 21:03:29
更新日:2023/11/06 Mon 22:50:42
所要時間:約 4 分で読めます





「「「「「「「ドロー!!」」」」」」」

カードゲームアニメなどにおいて、ピンチの際に主人公または味方キャラ等が使えるチートである。ちなみにときどき敵も使える。

一枚のカードパワーが高いので逆転させやすい遊戯王シリーズが一番記憶に残ってるのではないだろうか。
このドローをする前にはよく処刑用BGMが流れている。



現実では、

「(相手の場には〈スキルドレイン〉がある。ここで〈サイクロン〉をドロー出来れば……)」

『オレのターン! ドロー!』(脳内BGM「熱き決闘者たち」)

〈サイコロン〉

『これじゃねぇ!!』




ピンチの時に限って、どーでもいいカードが来たりするものだが、
アニメや漫画だと、大抵はピンチを脱するカードがやって来てくれる。

これらを遊戯遊星らはデッキを信じたら答えてくれる……とは言うが、現実は甘くないのだ。
物欲センサー理論を考えたら、むしろ逆にほしいカードを考えなければ・・・


さて、このディスティニードローなのだが、アニメ以外だとタッグフォースやDT、デュエルリンクスといった各種ゲームで使用可能。


タッグフォースでのディスティニードロー

使用条件は自分のライフポイントが相手フィールド上のモンスターの攻撃力の合計より低くなった時に、通常のドローの代わりに発動できる。
使えるのはデュエル中1度のみ。
味方サイドが使うと、やっぱり専用の処刑用BGM「Brave」が流れる。TF4以降の敵側の専用曲がやたらとカッコいい。
デュエリスト演出ONにすると劣勢時の演出からディスティニードロー演出に入るため非常に盛り上がる。
ただ引いたカードで状況を打開できなかったりするとカードをセットしたりするだけで即ターンエンド宣言され出オチのような状態になってしまう。

ちなみに使用の為にはデッキ編集でディスティニードロー設定をカード事にする必要があるのでお忘れなく。
複数のカードを指定することも可能だがその場合はその中のカードの内のどれかをドローすることになる。
自分が使える場合、相手も使用してくるためディスティニードローを使用したくない場合は、デュエルターミナル同様にディスティニードローのオンオフの設定が出来る。
その設定があるのにディスティニードローシステムとか糞とか言ってくる人には優しく説明してあげよう。

さらにゲームの仕様上、設定したカードは発動時にデッキトップに来るのでドローロックの中でのデッキトップ系では防げない。イカサマの疑惑が確信に変わった瞬間である。
ディスティニードローが来ると分かった上で防ぎたい場合は、ウイルスや強烈なはたき落としなどのハンデスで対策しよう。ついでに魔王様にも頼ろう
やってることは積み込みに近くデッキトップのカードの内容を書き換える訳ではないので、もう引いてしまったりそもそも構築に入れてなかったりしてデッキにないカードは当然引くことはできない。

このようにパッと見はお手軽逆転戦法に見えるが、
あんまり多く選択すると計算しづらくなるし、かといって少なくしすぎるといざという時にディスティニードローできなくなるので、
適切な取捨選択がキモでその実、奥が深い。

またライフポイントの劣勢時に発動できる性質上、タッグフォース4から導入された最大ライフ差が100対16000から始まるハンデデュエルとは相性がいい。
ハンデデュエル自体が【大逆転クイズ】の性質と噛み合っているためディスティニードローでカードを揃えてワンキルを決め、信頼度とDPを荒稼ぎする手段にも使われた。
だがタッグフォース6からはハンデデュエルではディスティニードローが発動できなくなった。

さて、ここまではディスティニードローの基本的な部分を書いたが、ディスティニードローの真髄はそんなものじゃない。


タッグフォースでのディスティニードローは……。


腹筋破壊兵器なのだ。




腹筋破壊兵器なのだ。




大切なので二回言いました。


キャラクターが使用するディスティニードローは、遊星やジャックとメインのメンツが使用する場合は
わりと普通にかっこいいのだが、
一方でサブ方面や一部のキャラクターやタッグフォースオリキャラのモブは明らかに狙っている。


これらのディスティニードローはそれらの一部である。

【タッグフォースディスティニードロー一覧】

ルチアーノさん(TF5)
イリアステルの副リーダー。
開始時に言う「デュエル!」のかけ声がが「ヒャーハッハッハッ」ってあたりから前作のDS鬼柳さんを彷彿とさせる。
ディスティニードローの際には
インラインスケートを履いた両足で、右横に飛びながらいつもの目付きでありながらも、猫の様な口を開けてドローする。
はっきり言って無事着地出来るドローではない。

ホセ(遊戯王5D's)(TF6)
イリアステルのリーダー。 
画面からはみ出すレベルで大ジャンプする。
おそらく合体シーンの再現。

プラシド(遊戯王5D's)(TF6)
イリアステルのしたっぱ。
よく見るとドロー時のポーズが完全体披露時のソレ。
なおTFでは合体しない。

アポリア(遊戯王5D's)(TF6)
カードが浮く。
また、オリカの「アフター・グロー」を引き当てると特殊演出が入る。
TFではDドローを使って確実にドローさせることが出来る。

Z-ONE(TF6)
軌跡がデッキに突入してからカードが飛び出す。
方向が逆です。

輝いていたころの鬼柳さん(TF4)
ダークシグナーだった頃の鬼柳さん。
ダークシグナーの場合だと、天を仰ぎながらその上を通過する様に左手につけているディスクからカードを引く。
TF5ではモブのノーマネー弥生、6ではさらにジャッカル岬がサティスファクションドローを継承している。


不満足さん(TF5)
鬼柳さんの満足出来ていない状態。別名クラッシュタウン仕様。
決闘開始時は、自分のテーマをハーモニカで吹きながら歩いて画面にどアップ。
肝心のドローは、かのインフェルニティ・デス・ガンマンの効果発動時の動き。

チーム太陽(TF6)
コ ロ ン ビ ア(全員共通)

宮田ゆま(TF6)
HERO使いだけあり、ウルトラマンっぽくカードを掲げる。
見えそうで見えない。

藤原雪乃(TF6)
セクシーポーズ。
どうやってドローしたんだとか言わない。

嶺開花(TF6)
ラブ注入。
ゆきのん以上に何をどうやったのか分からない。

成田伸子(TF6)
セルフエコー。

戦士手島(TF6)
X-セイバースラッシュ。
どういう引き方だ。

瀬良あゆみ(TF6)
びっくりジャンプ。

大久保香澄(TF6)
鳥になります。実見すれば多分一発で意味が分かる。

ちなみにタッグフォースでは汎用のディスティニードローモーションが大人・子供で大まかに分かれている(ざっくり言うと遊星やドラガンのモーションが大人・男性の、御影さんやカーリーのモーションが大人女性の、ラリーやイングリッドのモーションが子供の汎用)のだが、チーム5D'sの双子は龍亞が子供汎用、龍可が大人汎用(女性)となっている。内面の年齢が原因か?


デュエルターミナルでのディスティニードロー

ディスティニースキャンというシステムで7弾からスピードデュエルに実装されている。
こちらもタッグフォース同様設定でオンオフが可能。

オンにした場合はドローフェイズのドロー前にボタンを連打したりタイミングよく押したりする簡単なミニゲームを行いゲージを貯める。
このゲージは劣勢時程貯まりやすくなっている。
満タンになった時に通常のドローの代わりにカードをスキャンし、そのカードをドローすることが可能になる。
デュエルターミナル対応のカードを複数手元に持ち込んでいれば、その状況に応じたカードを使い別けてスキャンしてドローできる。
スキャンできるカードには洗脳なんかもあり初期ライフポイントが低いスピードデュエルでは一発逆転も夢ではない。
というかデッキ内に存在しないカードをドローしてるのでどちらかと言うとシャイニングドローなのだが…
ちなみにエクストラデッキのカードをスキャンした場合はドローは通常のものになり、スキャンしたカードがエクストラに加わるStorm Accessのようなものになる。

オンにしていると敵も使用してきてそのキャラクターの印象的なセリフを喋ってくれる。
キャラクターとデッキごとにドローしてくるカードが決まっているため、結構洒落にならないカードを引いてきて戦況をひっくり返されることもある。
使われる前にライフポイントを一気に削り落として決着をつけてしまおう。
スキャンするカードが無くても使用可能だが、大抵壁にしかならないような、どうしようもないカードを引いてドローを無駄にするだけなのでスキャンをしないならオフにした方が無難。


デュエルリンクスでのディスティニードロー

闇遊戯にそのものズバリな「ディスティニー・ドロー」というスキルがある。
効果は2000以上LPが減ったとき、一度だけ任意のカードをデッキから引けるというもの。何でもサーチという超万能効果であり、どんなデッキでも使える、対人戦で相手が王様なら間違いなく警戒されるスキル。

それ以外だと「ドローセンス」系スキルにして対象カードを1種類に絞ることで擬似的にディスティニードローにしたりすることもできるが、構築を工夫する必要がある。
また一部のスキルでは特定のカードをデッキ外から引っ張って来ることもでき、カードの種類こそ限られるがTFやデュエルターミナルでのディスティニードローに近いこともできる。


アニメ・漫画作品での特殊ディスティニードロー


デュエルアカデミアのクイーンにして、サイコデュエリスト。

サイコデュエリストとしての能力は「予見する引き札(フォレッセ・ドロー)」
デッキトップのカードが解るというカードゲーマーにあるまじき能力を披露。デーモンの宣告使えよ。
自前の能力でピーピングして来るシェリー戦では、その能力を最大限に生かして眼を瞑ってライディングデュエルを行った(火事場の馬鹿力に近い奇跡だった模様)。

決め台詞は「これくらいで悲鳴をあげて、しょうのない子たち」
ちなみにデュエルターミナルでディスティニースキャン発動時にもフォレッセ☆ドローとして使用する。



普段からディスティニードローしまくっている我らが王様。この脅威の運命力があのキメラデッキを回転させている。
その真髄はアニメでの武藤遊戯との別れ、闘いの儀で発揮された。

表遊戯のコンボ(ドジリス)によって、神を破壊されたATM。
だが、彼はここからが本気の決闘と宣言し

『オレのターン! オレはビックシールド・ガードナーを守備表示で召喚!』(ドロー前)
「(ドロー)〈ビックシールド・ガードナー〉」

まさかのドローを言い当て始めた。

挙げ句の果てに

『来てくれたか、マハード……』(ドロー前)
「はい。ファラオ」(マハードの声)
「ドロー!〈黒魔術のカーテン〉」

※黒魔術のカーテン
ライフ半分を払い、デッキからブラック・マジシャン
特殊召喚する魔法カード

デッキの中のカードと会話し始めた。(その後さりげなく千本ナイフをドローしていた。)



九十九遊馬アストラルとオーバーレイする事でZEXALになることができる。
カードを作り出すシャイニングドローが使用可能。

他の使用者にはアストラル世界のエリファスがおり、
彼曰く「アストラル世界でのデュエルはすべてがシャイニングドロー」とのこと。

……でもそれって普通のデュエルですよね?

後に遊馬は一人でもシャイニングドローできるようになった。



  • バリアンズ・カオス・ドロー
覚醒したナッシュによって(ベクター以外の)バリアン七皇が使用可能になったチートドロー。
だが、いまいち定義がわからないドロー。一番使いこなしたのは大本のナッシュで、それ以外のメンバーはRUM-七皇の剣をドローするくらいにしか使ってない。

ちなみにOCGのRUM-七皇の剣にはドローしたカードを公開し続けるという変わった条件を持っている。
この理由は作中ミザエルやナッシュがドローしたこのカードを公開し続けたことが理由だと思われる。

どちらにせよ、チートドロー初の手札事故を引き起こした珍しいドローであることには間違いない。


ミザエル「これでいつでもネオ・タキオン・ドラゴンを呼ぶことができ……ハッ!」
ベクター「あららら… ミザちゅわ~ん 、ちょっとイケてないんじゃなーい?」)




ちなみに「ディスティニードロー」という単語は遊戯王デュエルモンスターズGX…ではなくPS2ソフト「遊☆戯☆王 真デュエルモンスターズⅡ 継承されし記憶(あのクソゲーではなく、その続編)」が初出だが、実は元ネタと思しき発言が原作の王国編にある。
14巻収録の「闇遊戯VS舞」において、逆転のキーカードである「カオスの儀式」を闇遊戯が引き当てた際、観戦していたペガサスが驚いて心中で叫んだのが、

「呼び込んだというのデスカ……! 運命(ディスティニー)のカードを!

というセリフである。

なお、遊戯王VRAINSではPlaymakerがリボルバー戦にて「これがオレのディスティニードローだ!」と叫んでバトル・バッファを引き当てている。
自分で「ディスティニードロー」という単語を言った数少ない例である。
さらに30話ではデュエル外だがAiも言った。



ついでにOCGには「デステニー・ドロー」という魔法カードが存在。D-HEROを捨てて2枚ドローする専用サポートである。



信じれば追記は答えてくれる!


俺の追記・修正! ドロー!お前はお呼びじゃねぇ!


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最終更新:2023年11月06日 22:50