隠将ファントム

登録日:2011/03/07(月) 10:42:04
更新日:2024/04/05 Fri 12:43:48
所要時間:約 5 分で読めます





「拙者の命に代えてもお主を…斬る!」



漆黒の幻影 隠将ファントム
CV:稲田徹


『ロックマンゼロ』シリーズの登場キャラクター。

伝説の青き救世主エックスのパーツとDNAデータを基に作られたレプリロイドで、斬影軍団を指揮するネオ・アルカディア四天王の一人。

V字の伊達眼鏡(?)とマフラーが特徴。
口調や見た目が忍者で、プレイヤーからはニンニンの愛称で呼ばれる。
その見た目からジューダスとも。

声が稲田氏なので、なかなか渋くていい声をしている。

本来はエックス様の身辺警護が主な任務だが、イレギュラーやレジスタンスに対する諜報活動も兼務する。

光学迷彩に高速移動などの特殊能力を持ち、十の光る武具の一つ、手裏剣『闇十文字』を所有する。


  • 寡黙ゆえに空気
  • 温厚な性格らしいがゲーム中からは伝わらない
  • 忍者とか自爆とかゼロさんと被る

さらに
  • 他の四天王やエックス様との絡みなし
(「シエルズ メモリー」等のドラマCDでは会話している)

と、どこぞのニンニンでドロドロな兵長よりも扱いが悪い。
まぁ、ゾルゾルな兵長よりはずっといいですけど…



ゼロ1
ボスなのにステージ開始直後に戦う。
レジスタンスが占拠したエネルギー生産工場に爆弾を設置し、爆発までの時間稼ぎのためにゼロを足止めする。
汚いなさすが忍者きたない。


戦闘ではスピーディーな動きに加え頻繁にジャンプしたり回避の難しいクナイ投げをしたりと、無属性なのもあって初見では四天王中で一番厄介。

ボスラッシュ時には勝利するとしめやかに爆発四散…もとい小規模な自爆を御披露目。ゼロを巻き込もうと自ら命を絶つ。
爆風に当たるとダメージを受けるが、ティウンしても勝ち扱い(ゲームオーバーでなければ)。


死んだので最終エリアでの四天王集合にも一人だけ登場しない。
自爆までしたのに、ピュンパらはおろかコピペ様すら彼の死に触れないあたり、影の薄さがうかがえる。

ちなみに死亡した理由について、ゲームボーイアドバンスの性能的に集合シーンで表示できる人数に制限があったため、と一部で言われているが、
実際には『1』の開発時点では続編の構想が無かった→物語の展開上ファントムを自爆させるのも面白い→自爆したファントムが終盤に出るのはおかしい→登場させないことで結果的に死亡扱い
というのが真相である。*1



ゼロ2
登場しないでござる…。『ゼロ1』で死んじゃったしね。
なので彼だけ第二形態が拝見できない。
一応用意はされていたらしく、巨大なマントを羽織ったような設定画が存在する。


この姿は『ゼロ3』のボス、ヘルバット・シルトに受け継がれたもよう。



ゼロ3
肉体は滅んだが、なんと魂はサイバー空間で生きていた。
前作では四天王で唯一戦えなかったニンニンと、今回は四天王で唯一戦えるあたり扱いの差がうかがえる。

あらゆる情報が流れ込むサイバー空間でゼロとオメガの正体を知り、「お主は文字通り英雄の器ではなかった」と意味深なセリフを吐いて再戦。
コピーエックスのために自爆した上でのこの言い草をダブルスタンダードと見るか彼なりの忠誠心と見るかはプレイヤー次第

クナイの回避がさらに難しくなっていたりと強さに磨きがかかっている。
でも変身はしない。


バトル後にも詳しいことは教えてくれず、「自分で確かめろ」と言い残してドロンと去っていった。
その後の消息は不明。



ちなみに今回は隠しボス扱いであり、普通に進めていると彼の潜む部屋に気付かずスルーしてしまうこともしばしば。まぁ忍者だし。
サイバー空間に入った際の5点減点を気にする玄人程見落としやすい。実際は彼を倒すと減点が相殺される。

勝利すると全てのフットスキルを併せ持つチップ『アルティメットフット』を取得できる。



ゲーム中はシリーズを通してゼロ以外のキャラと絡みなし。
時々でいいから思い出してあげてください。

『ロックマンゼロ オフィシャルコンプリートワークス』によると、デザインや武器の近さからゼロと戦うとライバル対決っぽく見えるとのことで社内でも根強い人気があり、『ゼロ3』で(無理矢理)復活させることになった。



ロックマンゼロ4』にはアインヘルヤル八闘士のひとりで彼の部下だったテック・クラーケンが登場する。



余談

続編の『ロックマンゼクス』シリーズには彼のデータを基に作られた変身アイテム、ライブメタル・モデルPが登場。

『ゼクス』では、フォルスロイドのパープリル・ザ・マンドロイドを倒すと使用可能になる。
通常攻撃はクナイ、チャージ攻撃は連続ヒットする手裏剣、更にOIS発動中はダッシュがシャドウダッシュになる。
そして、DS下画面に「レーダースコープ」が表示され、視界の状況に関わらず地形や敵を把握できる。
プロテクタス・ザ・ゴアロイドを倒すと強化され、チャージ攻撃にエネルギー弾を防ぐバリアが追加。
他のモデルと比較すると戦闘面ではやや不遇だが、縛りプレイでは愛されている。

続編の『~アドベント』では敵のシャルナクに使われて変身するが、前作に比べて若干姿がおどろおどろしい。
クナイの射出角が広くなっている・レーダースコープ上の敵をタッチすると位置に関係なくクナイ攻撃できるなど、若干使い勝手が向上している。

ロックマンX6には忍者を思わせる『シャドーアーマー』が登場しているが、関連性は不明である。ファントムがエックスから生み出された存在である以上、参考にしたのかもしれない。

初代ロックマンに登場するシャドーマンとは『キーワードに影を持つ忍者』という意味で共通点がある。


『リマスタートラック ロックマンゼロ・テロス』にはドラマパートが収録されており、中にはサイバーエルフになったファントムがエックス様と再会する話もある。

「ゼロに力を貸してあげてくれないか」という頼みに対し、「御身以外の光にお仕えすることはございませぬ。できるのは、きゃつを見極めることのみ」と言い断った。

その後、オメガに敗れたファーブニルレヴィアタンと一時的に再会。

2人が「バイルとオメガの脅威から、すべての弱きものたちを守ってほしい」という命令を受け帰還する際、「おめぇはどうすんだ?」と聞かれたが、
「闇漂うは我が定め…拙者には、ここでなすべきことがある」と言い、サイバー空間に残った。

レヴィアタンは四天王が全員集合しないことを少し残念がっていた。


それぞれの時間は短いが、声優陣の演技やストーリーがとても良いので聴いてみることをオススメする。






「闇漂うは我が定め…拙者には、ここで追記・修正すべきことがある」

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最終更新:2024年04月05日 12:43

*1 『ロックマンゼロ オフィシャルコンプリートワークス』 スペシャルインタビュー (P.173) より。