スフィアローパー(星のカービィ)

登録日:2011/11/16 Wed 19:48:14
更新日:2023/12/06 Wed 08:35:24
所要時間:約 13 分で読めます




スフィアローパーとは、星のカービィWii異空間ステージに登場する中ボス達の総称である。


主食は強力なエネルギー体で、今作に登場したマホロアが所有している『天かける船ローア』のパーツで強力なエネルギーを持つ『エナジースフィア』のエネルギーが大好物であり、普段は異空間に生息しているが、ローアがポップスターに墜落しエナジースフィアが星中に散らばった為、そのエネルギーを求めてポップスターに侵攻してきた。

いくつかのステージの中で異空間の入口(スーパー能力で発見できる)を入った先の異空間ステージの最深部でカービィを待ち構えており、彼らを倒せばエナジースフィアを2つ手に入れることができる。

ステージによって戦う地形が少しずつ異なっており、これがある意味ではスフィアローパー最大の特徴。
落ちれば即死の穴が開いている、足元の地形が動くなどはまだ可愛いもので、場所によっては周囲を水の壁で囲われている、*1壊せない砲台から常に狙われている、画面上部にメテオボールが浮いていたりするなどの危険なエリアもある。
このようなエリアにおいては「地形こそが最大の敵」ともいえる。

外見は丸っこい鳥のような姿で口の中にエナジースフィアを含んでいる。
色の違う個体が何種類かおり、色によって行動パターンと得意な属性攻撃が違う。
地味に個体色によって尾羽の枚数が異なっており、尾羽が多いほど強い個体となっている。

また、8面「ザ ラストバトル イン アナザーディメンション」及びWiiデラックスの新モードでは、それぞれ「ラーパ」「リーパ」「ルパ」「レーパー」という名前のスフィアローパーに似た敵キャラが登場する。いずれも名前が「ら行」で揃えられているのが特徴。
また、ラスボスが技として「パラローパー」という敵を召喚し突撃させる。それまではスフィアローパーと思われていたが、2022年発刊の『星のカービィ キャラクター大図鑑』において別のキャラクターとしてカウントされた。
これら関連キャラクターの存在に加え、後発作品での亜種の命名法則を見る限り、種族名としては「ローパー」が正式名称のようであり、エナジースフィアを捕食した個体が「スフィアローパー」と呼称される可能性が高い。


●スフィアローパー一覧


  • スフィアローパー(紫)
1面の異空間ステージに登場する紫色の個体でスフィアローパーの中では最弱の個体。尾羽は2本。
唯一属性攻撃をもたず、突進してきたり弾を吐き出して攻撃してくる。

  • スフィアローパー(赤)
2面と3面の異空間ステージに登場する赤色の個体で、火炎属性を持っている。尾羽は3本。
行動パターンは紫色の個体と大体同じだが吐き出した玉は着弾するとしばらくの間、着弾した場所に炎が残る。
弾を吸い込むとファイアをコピーできる。
専用技は炎を纏って突撃してくるバーニングアタック。

  • スフィアローパー(緑)
4面と5面の異空間ステージに登場する緑色の個体で電気属性を持っている。尾羽は4本。
やはり行動パターンは前述の2体と同じだが、弾を空中に配置させ炸裂させる技を使用してくる。
弾を吸い込むとスパークをコピーできる。
専用技は回転しながら移動して雷を落とす落雷攻撃。

  • スフィアローパー(銀)
6面と7面の異空間ステージに登場する銀色の個体で冷気属性を持ち、中ボスとして登場するスフィアローパー種の中では最強の個体。尾羽は5本。
それまでの個体と違い瞬間移動で移動し、突進攻撃の軌道上に弾を配置するなど隙が少ない。
弾を吸い込むとアイスをコピーできる。
専用技は接近して体から氷を炸裂させるアイスクラッシュ。

  • スフィアローパーズ
紫の個体と赤の個体が同時に現れる。7-3にある最後の異空間にのみ登場。


「格闘王への道」では他の中ボス組と同様にスフィアローパー4体をまとめて1戦扱いとなっており、緑ローパー→紫&赤ローパーズ→銀ローパーという流れの連戦となる。


グランドローパー


スフィアのもつ、ジゲンをこえる
エネルギーにひきよせられて
ポップスターにやってきた
むすうのスフィアローパーたち…
そのおやだまが、とうじょうだ!

スフィアのエネルギーを求めてポップスターに侵攻してきたスフィアローパー達の親玉。
手下と違いエナジースフィアではなくメインパーツを口に含んでいる。
通常のスフィアローパーより巨大で不死鳥のような風貌をしている。尾羽は13本。ポップスター最後のレベルである「ナッツヌーン」のボスとしてカービィの前に立ちはだかる。
発売当初はハルカンドラの情報は伏せられていた為、ラスボスのような扱いをされていた。
親玉だけあり攻撃も非常に多彩。

スフィアローパー(銀)と同じく瞬間移動したり、エナジー弾を吐き出す、低空飛行しながら体当たりするなどの攻撃をしてくる。

また、体力が無くなる直前に隕石のような風貌の「カバードスフィア」状態へと変身し、スーパー能力による攻撃しか効かなくなる。
この形態時の技などはドロシアソウルに酷似している。
この際もスーパー能力専用BGMが流れるのだが、通常時とは少し違っておりこれまた熱い演出となっている。
壮大なトドメ演出も相まってラスボスと勘違いした人も多いだろう。


<使用技>


  • エナジー弾
属性は無し。複数飛ばしたり、放置すると爆発する巨大なエナジー弾を落としたりと多彩なパターンを持つ。
ライフが減少すると複数召喚した後にカービィ目掛けて集中砲火するパターンや、回転しながら全方向に掃射するパターン画面奥からマシンガンのように連射して地面を薙ぎ払うパターンが増える。後者のエナジー弾は吸い込めないので注意。

  • グライド体当たり
低空飛行しながら横方向へ体当たりしてくる。
ライフが減少すると画面奥から飛んでくるパターンが追加される。

  • ディメンションホール
瞬間移動した後、画面奥に黒い穴が4つ発生し、そのどれかからグランドローパーが飛び出してくる。

  • ディメンションアッパー
瞬間移動した後、地面の黒い影から勢いよく上へ飛び出す。この影はカービィを追いかけて左右に移動し、カービィが地面にいると引き込んで拘束状態にする。
マルクの技と似ているが、こちらは地面に引き込める代わりに全体的に遅め。

  • エネミーコーリング
カバードスフィア状態で使用。瞬間移動を繰り返しながら敵を吐き出す。この際、スーパーブレイドナイトも吐き出す。

カバードスフィア状態で使用。画面奥を飛び跳ねながら徐々に接近し、勢い良く押し潰す。


倒すと、呻きながらパーツを残して消滅する。



〜エクストラモード〜


スフィアローパーはモノアイ(一つ目)でツノが生えたような怪物寄りの姿に。
それぞれ専用技が強化されており、画面奥からの蛇行突進途中でフェイントを挟むバーニングアタック移動しながら回転する電撃を放つ旋回電撃アタック氷弾を発射するアイスクラッシュフォーリングと、より動きの読みづらい技になっている。
さらに小型のブラックホールを生み出してカービィを引き寄せる技を全員が使用する。ラスボス級のブラックホールとは違い当たっても大したダメージは受けないが、こちらは生成中に他の技と組み合わせてくるので妨害技という趣が強い。
銀個体に至っては、「画面を上下反転する」というラスボスクラスでようやく使ってくるようなとんでもない技を使用する。

グランドローパーは体色が血を彷彿とさせるように赤黒くなり、動きが素早くなっているほか、一部の技が少し変化している。
巨大エナジー弾は爆発の代わりに左右に電撃弾を放つようになり、バーニングアタックのような新技アイスクラッシュのような新技も使用するなど、よりスフィアローパー達の親玉という印象を強めている。
カバードスフィア状態ではドロシアソウルの「デッドリー サン」を彷彿させる炎を纏って突進する技が追加されている。


また、パラローパーも銀色に変化している。

星のカービィ ロボボプラネット

レベル2のボス、ホログラフ防衛システムズの第2戦の相手にホロ・ローパーズが選抜。
投影時の左側に、右側にの個体が登場する。……ん?青?そんなのいたっけ?*2

メタゴーや真・勝ち抜きボスバトルでは強化個体のRe:ホロ・ローパーズが登場。行動パターンは『Wii』のEX版ローパーズに準じている。
スペシャルページによると、スージーが以前に異空間で回収したデータが元になっているらしい。……どうやって集めたのだろうか?


みんなで!カービィハンターズZスーパーカービィハンターズ

古跡エリアの5クエスト目にラージローパーが登場。
スフィアローパー(紫)とグランドローパーを足して2で割ったような外見だが、スフィアは取り込んでおらず、行動パターンはグランドローパーに近い。尾羽は7本。
ハンターズZの世界観にとっても異質な存在とのことで、何らかのエネルギーに惹かれ現れたとのこと。
登場時は、原点通り異空間から現れる。
『Wii デラックス』での説明文(後述)を見る限り、ラージローパーは古代のローパーということらしく、『Wii』のスフィアローパーやグランドローパーと異なり自力で異空間ロードを開くことが可能なようだ。

星のカービィ Wii デラックス

『星のカービィ Wii』のリメイクである本作にも勿論ローパーシリーズは登場。
ボスとしての挙動等に大きな変更点は無いが、中ボスのスフィアローパーに原作には無かったスペシャルページが追加されている。単独出現(スフィアローパー)と2体出現(スフィアローパーズ)で異なる内容となっている。
また、本作では原作にあったボス戦のスペシャルページは全て一新されており、グランドローパーのスペシャルページも原作とは異なるものに差し替えられている。



なお、本作の「わいわいマホロアランド」では本編で各レベルをクリアした際にそのレベルのボスが遊びにくる要素があるが、レベル5をクリアしてもグランドローパーだけは例外的に来てくれず、代わりにローアがやってくる。
ココロを知らない工業地帯のセキュリティですら遊びにくるというのに……

以下、『Wii デラックス』における追加展開のネタバレが含まれるので注意。

























  • ぼうそうローパーズ

群れなす異空の翼 ぼうそうローパーズ。
ほんらい スフィア に群がる そんざいだが、
何者かの 支配により、あの実のカケラ
もとめ 異空を飛び回る。 ローパーたちを
たばねる親玉と言えば、アイツしか いない!?

『Wii デラックス』の本編クリア後に解禁される新モード「マホロアエピローグ 異空をかける旅人」で登場するボス。
本編でカービィ達に敗れたマホロアは、その後力の大部分を失い異空間の底に落ち延びていた。
マホロアは立ちはだかるエレメントボス達を退け、謎の果実のカケラや魔力ポイントを集めることで力を取り戻していく。
そして物語終盤となるエリア4「異空のロスカドーラ」ではぼうそうローパーズが登場し、最後の果実のカケラを賭けた戦いを挑む。

本編カービィではランディア分離形態に続く4体で1セットとなっているボス。
各個体はくすんだ紫色の体色をしたスフィアローパーで、角にも見える独特の曲がった触覚のような部位を持つ。尾羽は5本であり、属性は無いが挙動は銀個体をベースにしている部分が多い。
スタアラ』の三魔官シスターズ同様、一部の大技を除けばフィールド上に同時に現れるのは2体までで、残りの個体はひたすら背景を飛び回っている。

このボスを脅威たらしめているのは、設置技の多さ。
基本的に暴走ローパーズは飛んだ軌道上に攻撃判定を持つプラズマがまばらに設置される。
このプラズマは約2秒ほどフィールドに残留した後に爆発を起こす上、エナジー弾とは異なり攻撃や吸い込みで破壊することも出来ないという厄介な性質を持つ。
ローパー達は時折エナジー弾を挟みつつひたすら様々な軌道で飛び回り、抜け目なく軌道上にプラズマをばら撒いていく。パターンによってはフィールドの大部分が安全地帯で無くなることもあり、慣れるまでは見切るのが非常に難しい。
後半戦になると4体が勢ぞろいする技が多くなり、コンボの狙いやすさ含めて反撃チャンスは増えるが、それでも手強い。
普通のローパーに毛が生えた程度だと高を括ると確実に痛い目を見るだろう。
ストーリー上の立ち位置としては前座の前座なのだが、プレイヤーによってはWii デラックス最難関との呼び声もあるくらいには苛烈な波状攻撃を仕掛けてくる。

しかし、更に問題なのが「真・格闘王への道」で戦う時。
こちらはプレイヤーキャラが(初回クリアまでは)カービィで固定される上、マホロアとは操作感が全く違うので、再びローパーズの素早い動きとプラズマ設置に翻弄される羽目となる。
折角温存したトマトをこいつらのせいで泣く泣く食ったプレイヤーは少なくないだろう。
特にノーマルカービィだと吸い込める攻撃の頻度が少なく、吸い込んでも個々の的の小ささとすばしっこさで頻繁に星型弾をかわされる。本来はエレメントボス達と同様に柔らかい筈なのだが、このせいであまりそうは感じられない。
何よりカービィが「マホロアエピローグ」のボスと戦えるモードはここしか無いため、本番前に練習できないのが別の意味でキツい。
ただ、練習をこなせば評価は一転して事故原因の少ない良ボスとなる。
行動と爆発物の全パターンが固定であり、一旦避けられるようになってしまえば被弾する理由がなくなるのだ。
複数体に攻撃を当てられる隙もあるので大ダメージも狙いやすく、そこまで長引くことも少ない。
人とコピー能力によっては行動パターンの読み辛いスフィアローパーズの方が事故が多く厄介、と評されることもある。


  • クラウンドローパー

クラウンのカケラの力を えた ローパーの
親玉は、マホロアが集めた 赤き果実を 手にし
黒き翼の覇者となる。 これは かつて
カービィたちに パーツを 集めさせた ことへの
いんがおうほうの戦いなのか!?

異空間で果実のカケラを5つ集め、エデンの間に果実を完成させたマホロア。
しかしそこへ、どういうわけか砕け散ったマスタークラウンの一部を取り込んでいたローパーの親玉が飛来。
果実の力を取り込んだグランドローパーは黒き翼の覇者「クラウンドローパー」となり、マホロアを襲う。
せっせと苦労して搔き集めた「成果」を第三者に掠め取られる様は、まさしく本編の因果応報と言える。

外見は先刻の暴走ローパーズに近いカラーリングとなったグランドローパーだが、尾羽の部分にクラウンの一部と思われる物体がくっついている。
挙動は本編エクストラモードのグランドローパーをベースとし、暴走ローパーズのプラズマ散布もしっかり継承。流石にアイツらほどしつこくばら撒いては来ないが、一部の攻撃に付随して広く散布してくる。
更にこれまで戦ってきたボスの得意とした各エレメントの技を操り、火炎を纏って突撃するバーニングアタック……は元々持っていたが、水の球を放出しながら飛び回る技電気属性の波動弾を放つ技などを披露している。
ライフが減少すると背景の遺跡を祭壇諸共粉々に破壊。ここからは星型のディメンションホールを開いてレーザーを放ったり小型のローパーを召喚する技が中心となる。
これは本編のクラウンに憑依されたマホロアやこの後連戦となるラスボスが使用する技でもあり、クラウンに由来する力の発露を示唆している。

本編でカービィ達にボコボコにされつつも生き延びていたことがサラッと判明したグランドローパーだが、異空間でクラウンドローパーとして敗れた後にどうなったのかは不明。

この記事は、Wiki篭りが かつて入手した

データを入力し 作成されたのだが、異空間と

よばれるエリアに すくう このモンスターの データを

一体いつ、どこで 手に入れたので あろうか。

アニヲタのナゾも また、深まる ばかりである。

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最終更新:2023年12月06日 08:35

*1 コピー星は水に入ると消滅するため、コピーを落とせばほぼ確実にコピーロストとなる。

*2 内容的は紫と同じ。何らかの意味があるのかは不明。