野上英太郎

登録日 :2012/03/24(土) 17:59:39
更新日 : 2016/04/17 Sun 12:54:07
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野上英太郎とは太田忠司作の推理小説である狩野俊介シリーズに登場するキャラクターの一人であり本作品の語り部にあたる人物。
本項目では彼について解説する。


《概要》

若い頃に名探偵石神法全に弟子入りし探偵術を学んだ後、四半世紀近く経って石神の引退と共に探偵事務所を引き継いだ男。
その後一人で事務所を切り盛りしていたが、そんな冬の日に狩野俊介と言う少年と出会う。

俊介といくつかの事件を捜査し解決していく中で絆を深めた彼は、身寄りの無い俊介の里親として俊介の事を引き取った。

以降は人生経験が未熟な俊介に対し『頼れる大人』として接していく。
探偵としても大人としても修羅場はくぐっている為に、推理力と直感に頼り過ぎるきらいのある俊介とは別な意味で有能な探偵。


そんな彼の人格は一言で言えば『良識的な大人の人』。

人生経験が非常に豊富で理知的な落ち着いた人なので、やや無口なところはあるが話やすい穏やかな人。
仮に依頼人や犯人に理不尽な事を言われてもあまり声を荒げたりせず、むしろ皮肉や理屈でやり返す事も少なくない。

一方で好物の一つであるコーヒーにはうるさい一面があり、喫茶「紅梅」のコーヒーが目下お気に入りなブラック派。
ビールや甘い物を好む一面もある。

また、容姿は挿し絵や漫画版を見るにオールバックの歳相応な端正な人らしい。

このように総じて『出来た大人』な人であり、人格者な彼を老若男女問わず慕う人は多いのだが実は彼にも一つ弱点があったりする。





40も過ぎた人間のクセに、女性に対してまるでヘタレなのである









とは言うものの、彼が女性にヘタレな理由には訳がある。

実は彼は既婚者だったのだが妻を早くに亡くしてしまう。
夫婦共に互いに深く愛し合い理解し合っていただけに、未だに妻を失った反動も大きく心の枷になっている。
彼の生活態度にも現れており、もともと重度のベビースモーカーだった彼が妻を失ってからタバコを止めてしまう程である。

まあそれを差し引いてもフラグの立ってる女性の扱いが40過ぎのオッサンのわりに若干童貞臭かったりするのだが。




《探偵として》

基本的には『捜査は足と聞き込みと現場検証』と言う、まるで古い刑事ドラマの主人公の様な捜査を得意とする。

紳士的な態度をもった人との会話を軸に人から情報を聞き出す行為に関しては非常に有能な人物。
犯人や情報所持者を説得する役割も担っていて、言葉足らずな俊介をフォローするのも彼の役割である。

一方推理力も悪くは無く頭も悪くない為に、この手のワトソン役みたいな無能と言う訳では無く真相を発見する能力も高く俊介抜きに事件を解決した事もある。
……とは言えなまじ常識人過ぎる為、トリックの発見が遅れてしまう事もしばしばだったりするが。

また戦闘力はなかなか高く、一般人を取り押さえたりチンピラ程度なら一撃で沈める程の腕力も持っていてボディーガードとしても優秀。

精神力もなかなかしたたかで、ある意味俊介とは正反対な名探偵である。


《人間関係》

狩野俊介
俊介は里子兼親友と言う間柄。
野上の俊介に対する役割は、探偵としての能力は非常に優れているがナイーブ過ぎる青臭い性格の俊介に対する支えである。

◇芙蓉明子
野上の嫁な喫茶店のアイドル兼準探偵事務所メンバーアキちゃん。
野上は非常に明るい性格のアキのアプローチには、死んだ彼の嫁の事や歳の差20以上と言う事もあり困惑してはいるが悪い気もしていない様。

◇高森貴之
通称『鬼高』と呼ばれる熱血鬼警部。
野上とは妙に馬が合うらしく、仲の良い飲み友達で信頼できる捜査協力者。

◇石神法全
野上の探偵術の師匠。
本作品のシリーズの長編と一部の短編は、石神に野上が宛てた手紙兼報告書として書かれている。

◇遠島寺美樹
原作二巻で依頼人として登場して以降、俊介のクラスメイトとして交流がある少女。

◇滝之水梨香
手品師の女性、とある名家の遺産相続事件の際に知り合った。
野上は滝之水の手品師の腕を借りる事も少なくない。

◇ジャンヌ
俊介の相方の猫。
普段はそこまで仲の良い猫ではなかったりするのだが、嫌われてもいない。
しかし『俊介の記念日』は必見。








冥殿さん――
ときに私は、アニヲタWikiとは何かと考えてしまう事がある。
全消しや荒らし、あるいは立て逃げロックなんかはアニヲタWikiの問題の極みの一つだろう。

今回の事件も、そんなアニヲタWikiのマナーの歪みを引き受けた様な事件だった。

女体化とか超自然的な話を一切信じていない私でさえ戦慄する不可思議な事件、しかし真相を明らかにされた時、私は本当の恐ろしさを味わう事になった。

そう、事件の裏に潜むアニヲタ民に巣食う闇と欲望、俊介はそれを暴き証明したのだ。

大人でも打ちひしがれそうになった事件を真正面から受け止めた俊介は、己が深く傷付きながらも立て逃げロック集団から善良なWiki篭りを救い出したのだ。

まったく、俊介の成長には目を見張るばかりだよ。


前置きが長くなってしまったね。
では追記・修正を始めよう。

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