大水滸伝(北方謙三)

登録日:2012/09/07(金) 15:55:26
更新日:2020/10/19 Mon 22:35:27
所要時間:約 2 分で読めます




大水滸伝とは、北方謙三が以下の一連の小説を執筆する際に打ち出した構想である。

第1部『水滸伝』
時代は北宋末期。宋王朝の政治は腐敗しきっていた。そんな中、密かに打倒宋を目指して同志を集める者たちがいた。「替天行道」の志を胸に、漢達は闘う。

かの有名な中国伝奇小説の登場人物をベースに、全く新しいストーリーを描いた作品。全19巻。テーマは「キューバ革命」。原典とは異なり、梁山泊は朝廷からの招聘を拒否し、激戦の末敗北。梁山泊は炎上し、頭領・宋江は自害する。


第2部『楊令伝』
前作ラストから3年後から始まる。
第1部で登場したオリジナルキャラクター・楊令が新生梁山泊の頭領となって再び「替天行道」を掲げ立ち上がる話。全15巻
前作の生き残り組や108人の同志の子供達が活躍。また、宋だけでなく、金・遼と言った中国北部の国やシルクロードを通じた他国、日本も物語に絡んで来る。

衝撃的なラストで幕を閉じる。
テーマは「国を創る話」


第3部『岳飛伝』
第2部途中から登場もしており、中国では義経と信長と龍馬を足した位人気が有ると言われる英雄・岳飛が主人公となる作品。全17巻予定

現在、単行本が刊行されている最中である。建て主未読のため詳細は書けないがやっぱり前作、前前作の生き残り組も活躍する模様。(ただし、岳飛は南宋の人間であり、梁山泊とは形式的には敵である。どのような描かれ方をするのか期待である。)
これらの作品は北方氏が作品を書いて行くうちに次第に構想が広がった結果、第3部構成になったとある。氏は第3部で完結、と話しているが、今後の展開では更に伸びる可能性も存在するだろう。


この作品は完成すれば全51巻という途方もない冊数になる予定である。
だが、第1部だけでも120人を越える登場人物がおり、その全員のキャラの書きわけがしっかりしている事で物語に勢いが有り、巻数に比べて読みやすくはなっている。

そしてその全員がやたら熱い生き方をして死んで行く。漢の生き様に心震わせられる作品である。
追記、修正は替天行道の志を持った人がお願いします。

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最終更新:2020年10月19日 22:35