ガンダムAGE-2

登録日:2012/02/19 Sun 17:30:07
更新日:2023/07/21 Fri 18:51:55
所要時間:約 7 分で読めます






ガンダム…一緒に生き延びような

アセム・アスノ!

AGE-2ガンダム、行きます!!



ガンダムAGE-2とは『機動戦士ガンダムAGE』に登場するモビルスーツ(MS)である。


ガンダムAGE-1及びAGEデバイス内に蓄積されたデータを使い、ディーヴァチーフメカニックのディケ・ガンヘイルが建造していた新型ガンダム。
前型と同じく『AGEシステム』が内蔵されており、起動にはコクピットのコンソールにAGEデバイスを差し込む必要がありそれを所有する者でなければ動かせない。


最大の特徴は『可変機構の搭載』。
可変機を主力としていたヴェイガンとの交戦経験からAGEシステムがその有用性を認め、実装された。
これにより高速長距離移動形態「Gストライダーフォーム」へと変形可能である。これにより行動範囲の拡大や、変則的な攻撃が可能。
変形機構は下半身を腹部から後方に折り曲げるという、ゼダスを踏襲したものとなっている。
またAGE-1と同じく「ウェア換装システム」も引き続き実装されている。
なお、ウェア換装が二つしかない理由はスパローの機動性をストライダー形態で補われてるからかと思われる。



ガンダムAGE-2 ノーマル

型式番号:AGE-2
所属:地球連邦軍 宇宙戦艦ディーヴァ

武装:


AGE-2の基本形態。AGE-1同様スタンダードなトリコロールカラーと「A」を象った胸部マーク、そして両肩に取り付けられた四枚の巨大可変式ウイングが最大の特徴。

小説版の描写によれば、この四枚羽はただのウィングスタビライザーではなく、
放熱板とAMBAC、そしてAGE-1スパローで生み出された斥力推進システム"SPALLOW"のユニットを兼ねたもの。
つまり両腕より長い全方位スラスターの塊を二基ずつ備えているのも同然であり、非常に高い機動力を発揮する。



さらに「Gストライダーモード」では、四肢を固定することで駆動に用いるエネルギーをウィングの推進装置に集中。
その力場を機体後方に収束し、さらに全てのスラスターを一方向に収束。ただでさえ高かった機動力をさらに向上させ、爆発的な加速力を生み出す。
その推力はMS時のゆうに三倍に相当する。




特務隊仕様


28話で登場。特務隊の隊長に出世したアセムの乗機。
白いカラーリングはウルフへのリスペクトや追悼の意味と推測される。



◆武装

・ハイパードッズライフル
ドッズライフルを改良した大型のビームライフル
ビーム出力は従来の二倍にパワーアップしており、MSを二機纏めて撃ち貫くほどの威力を誇り、
ドラドクラスの電磁装甲ならたやすく抜く事が可能。小惑星すら当たったら大爆発。
ストライダーフォーム時には胸部に装着され、機首となる。非使用時にはリアアーマーにマウントされる。

ビームサーベル
二本装備。非使用時には腰リアアーマーにマウントされる。
アセムはサーベル二刀流を得意とする。

・ビームバルカン
両肩装甲内に内蔵された小型ビーム砲。位置の問題からストライダー時にしか使えない。

・シールド
左腕にマウントされる角を削った三角形の防御兵装。AGE-1と比べて小型化しているが、アセムは不意の一撃も見事に防御している。




『複数機と戦う』ためにAGEシステムが導き出した大火力型ウェア。
詳細は項目を参照。




外伝『EXA-LOG』に登場。
ヴェイガンの用いる『ステルスシステム"見えざる傘"を破る』ためにAGEシステムが導き出した特殊偵察型ウェア。
詳細は項目を参照。



■戦闘スタイル

劇中ではエースパイロットに及ばない半人前扱いされていたが、相手が異常なだけでアセム自身の実力は実は高い。

現にビッグリングの適性評価試験ではXラウンダー適性は低かったが、
それ以外の評価は全てAかBであった(そもそもAGE-2自体フリットの影響でXラウンダー寄りに仕上がっている)。

らに二度目の出撃で、ヴェイガン最強クラスのゼハート&最新鋭機ゼイドラを相手に、
地球連邦初の変形機で、変形機構を織り交ぜながら二刀流の高速格闘戦を行うという凄まじいことをやってのけている。

そしてアセムを象徴するのが二刀流である。
AGE-1の頃はまだ荒削りな我流戦法だったが、マッドーナ工房での訓練以降はめきめきと実力が上がっており、
先に倒した敵機の爆発光を目眩ましにしてウルフファングっぽい技で撃破するなど高いセンスを見せている。

ゼハートは「性能頼り」と酷評したが、
初めて使うダブルバレットでXラウンダーを2人撃破、1人も倒しかけるなど、むしろ性能をよく引き出していると言える。


そして、非Xラウンダーではあるが、技術や経験やセンスでXラウンダーを凌駕する、
ウルフの言うところの"スーパーパイロット"(特殊能力ではなく、『Xラウンダーを超えるパイロット』の名称)へとアセムは成長。
ウルフを死なせたデシルに怒りを爆発させ、彼のXラウンダー能力をもってしても捉えられない卓越した操縦技能を見せつけ、瞬く間にデシルを葬ってみせた。

アセムの怒りとその技能の開花を感じ取ったのか、
ゼハートは『仲間の仇を取る』と息巻くマジシャンズ2を抑え、「今の奴の力は計り知れない」とマジシャンズ2をアセムと戦わせることを避けた。
後にデシル以上の実力を持つゼハートとアセムが互角以上に渡り合ったことで、この時の危惧が正しかったことが明らかになった。





ガンプラ

・HG
色分け、可動共に良好。ストライダー形態への変形は股関パーツの差し替えが必要だが、その分プロポーションが良い。
また、余った手首パーツが収納できる専用の台座が付く。
一つ、気になる点があるとすれば4枚のウイングバインダーについている安全基準フラッグ*1が巨大で見栄えに結構影響している事。
除く場合は、直接切り落とすと本体部分にダメージが入りかねない為、先を少し切ってからヤスリで削り落とす方が安全である。
後に雑誌での付録としてダブルバレットをアルティメスに改造出来るキットが、プレミアムバンダイ限定で全身純白の特務隊仕様が発売された。

・AG
ほとんど可動しない上に変形も出来ないが、色分けと造形は良好。
タッチゲート方式となっており、ニッパーを使わなくてもパーツを手で引きちぎる事が可能。
2013年1月をもってゲイジングバトルベースがサービス終了となり、それに伴い生産終了している。

・BB戦士
AGE-1と同じくウェアシステムの再現に瞳シール、コミックワールド付き。変形機構も差し替えで再現。
それに加えてBB戦士オリジナル形態として海老川氏考案の全部乗せ形態・フルアームドバージョンへ換装可能、この状態でもストライダー形態になれる。
このボリューム感は一見の価値あり。
惜しむべくはビームサーベルが真っ白な1本しか付属していないことだろうか。

・MG
AGEシリーズのMGとしては放送中に発売された最後のMG。
HGと違って差し替え無しの変形を実現。唯一変形時に外す必要があるのは指のパーツだけでありHGと違ってこの部分で腕と脚部をロックする。
MGらしく可動もプロポーションもよく、少々特殊なコックピット開閉ギミックもしっかり再現されている。
その一方、関節にポリキャップが使用されており何かと中身が詰まっているAGE-2では自重を支えきれない部分が多いのが欠点。
特に腕の部分はポリキャップかつボールジョイントなのでハイパードッズライフルを構えるのにかなり苦労する。
HG同様、プレミアムバンダイ限定で全身純白の特務隊仕様が発売された。


ゲーム

Gジェネ
『OVER WORLD』にアセムと共にゲスト参戦。トップ・パッケージ絵メンバーに選ばれていたりと優遇されていると言えるが。
形態はノーマルのみだが戦闘ムービーはOPや劇中のものを取り入れており非常にカッコいい。
武装はビームばかりなのでOP強化がし易い反面ビーム耐性持ちは苦手。

・エクストリームバーサス マキシブースト
コスト2500で参戦。OPムービーではAGE-1とともにウイングゼロ&エピオンと戦っていた。
ノーマルとダブルバレットの2形態に換装する。

ノーマル、ダブルバレット形態で残弾数共有がない武装が多く、しかも換装してない形態の弾数のリロードも常時される仕様のため、贅沢にビームライフルを撃てる後衛型MS。
アシストのウルフのGバウンサーもかなりの良アシストMSであり、アシストをメインでキャンセルする通称『アメキャン』がノーマル時の強みの一つ。
Gストライダーへも変形でき、ノーマル時は射撃と機動力に長けているが、決定力がないのがネック。ダブルバレットとうまく使い分け、スーパーパイロットになろう。

覚醒技は『スーパーパイロットへの覚醒』。デシル撃破時のモーションで、N格からも繋がり、自動的にダブルバレットになる。
「俺は…俺は…スーパーパイロット、アセム・アスノだぁぁぁぁっ!」

機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ONでは、ノーマル形態で射撃CSが追加や、換装後にメインキャンセル追加、ダブルバレットの特殊格闘が2発に増加など調整を受ける。
覚醒はノーマルならS覚醒、ダブルバレットならF覚醒が常套だが、それ故にマッチ開始時点で相手に気取られやすいのが後続作品でも反映されている。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2でも引き続き調整を受けた。
ノーマル形態は横射撃CSの追加、特格派生に覚醒中限定攻撃が追加。ダブルバレット形態はサブ射撃が薙ぎ払いに変更。
両形態に前特殊射撃でダブルバレット換装切り抜けが追加され、足を止めずに攻撃しつつ換装攻撃ができる択ができたのが大きい。
中間アップデートでは、やや緩慢的だった格闘関連の動作速度上昇や、各種武装の再誘導や威力上昇など求めていたものがかなり貰えた。
このため短所だった決定打の欠落を補って余りある遊撃性能を持ち、相手にプレッシャーをかけやすくなっている。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは、全機体共通調整も含めた変更を受けている。
ノーマル形態はサブ射撃の性能上昇の代わりに弾数減少、特殊格闘は左右レバー対応の代わりにダウン値減少、変形特殊格闘がOH時使用不可など得られたものと失ったものの帳尻合わせが多め。
ダブルバレット形態は、射撃CSが変形しながらミサイル発射に変更し旧版はサブ射撃に移行、横特殊格闘が新規モーション、後特殊格闘が叩きつけダウンになるなど、コマンド効率化やヒット属性変更など共通修正のあおりを受けつつ強化された。


以下、ややネタバレ









キオ編にて登場したAGE-2の新たな姿。
詳細は項目を参照。 




ガンダムビルドダイバーズ

特別参戦したヴェイガンギア・シドとシグルブレイドを除いてのAGE組ビルドシリーズ本格参戦の作品にて、
チャンピオン「クジョウ・キョウヤ」が使用するガンプラとしてAGE-2をベースにした『ガンダムAGEⅡマグナム』が登場。
ベースはノーマルらしく、AGEシステム内蔵の証でもある緑色のツインアイと「A」を象った胸部マークは健在。

シールドやウイングにも攻撃性能を付けた超攻撃型のカスタムとなっており、
さらにウイングは切り離してFファンネルとして使用することができる。性能はCファンネルに近くあちらと同じく防御にも使用可能。

AGE-FXの要素を兼ね備えたAGE-2…というべきだろうか。



●余談

  • その特徴的な肩や可変機ということから「アリオスガンダムの親戚」などと呼ばれていた。

  • また、カラーリングや肩にウェイトを置いたフォルムがダブルオーライザーに似ていることも指摘されている

  • オープニングの作画に大張正己が関わっているため若干「バリってる」特にダブルバレットの決めポーズに顕著。ある意味「ダブルバリット」




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最終更新:2023年07月21日 18:51

*1 安全対策の為、先端の尖った鋭利なパーツの先に付くブロック。要はガンダムの角によく付いてるアレ。