新機動戦記ガンダムW

登録日 :2010/08/10(火) 04:09:03
更新日 : 2017/09/09 Sat 22:14:50
所要時間 :約 12 分で読めます





地球に落ちた、五つの 流星 ――少年達の戦いが、今始まる。

新機動戦記 ガンダム (ウイング)



『新機動戦記ガンダムW(ウイング)』は、1995年から放映されたガンダムシリーズのひとつ。全49話。


■概要


前番組である『機動武闘伝Gガンダム』に続き、ガンダムシリーズの生みの親である富野由悠季監督が携わらない、いわゆる「平成ガンダム」の2作目として制作された。

Gガンダムが格闘技やスーパーロボットテイストを取り込んだ若年層向けに制作されたのに対し、本作品は「 5人の美少年と5体のガンダム 」を主役にする、群像劇と舞台劇的な方向に向かった。
当時は「ジャニーズ系ガンダム」とも呼ばれている。


その作風は商業的には大当りで、今までガンダムに興味のなかった多くのお姉様方を引き込む事に成功。
「女子高生がガンプラを買いに走る」という今までにない光景を作り出した。
姉や妹と一緒にこのガンダムを視聴した男性諸君も多いのではなかろうか。

主題歌(前期・後期OP)を担当したのはバーローこと江戸川コナンで有名な高山みなみがボーカルを務める「TWO-MIX」。
後期OP『RHYTHM EMOTION』はCD売り上げ35万枚、オリコンチャート8位の大ヒットを叩き出した。
この記録はガンダム主題歌では勿論、(当時は伏せていたが)声優名義のアニソンでもトップクラスの一角を占める。


おそらくガンダムシリーズで最も成功した作品の一つ。
TVアニメだけではなく、ラジオドラマOVA、映画、近年でもリメイク漫画小説等の多くのメディアで展開された。
特に今で言う腐女子からの人気は凄まじく、一時期その筋の同人界を席巻した事もある。


…………しかし。

制作現場の劣悪っぷりは有名で、監督の池田成が嫌になって途中で逃げ出したなどのガセネタまで流通する始末。
後に当時のスタッフから「最悪の現場だった」と言わしめた程で、仕方なく省かれたエピソードも多かったらしい。
とくに、ドロシーなどの濃いキャラクターがまとめきれず支離滅裂になってしまったと反省のコメントを出していた。
後期OPのアニメーション完成がやたら遅かったのもそのせい……と言われていたが、実際はセルを盗まれた為のようだ。まあそんな情報が信じられる程酷かったのは間違いない様子。


ちなみに監督交代は事実で、後半からは後番組の『機動新世紀ガンダムX』の監督である高松信司が監督代行を務めていた。が、本人の意向でクレジットされていない。


本作品のストーリーは当初『機動戦士ガンダム』から『機動戦士Vガンダム』までの宇宙世紀のオマージュ的なもののはずだったようだが、途中で池田が方向性を変えた為に、キャラクター設定くらいにしか名残りがない。
ただし高松が引き継いだ後、『逆襲のシャア』等のテイストは踏襲している。


大河原氏とカトキ氏が描いた新しいスタイルのMSは評価が高く、後のガンダムシリーズでのメカデザインにおいても、少なからず本作品から影響を受けているものも存在する。本編には登場しなかったカトキ氏デザインのガンダムも殆どがガンプラ化している事からもその人気の高さが伺える。
シナリオも決してお姉様方を悦ばせるだけの物ではなく、(ぶっとんだ展開こそあるものの)むしろ真逆の無骨で泥臭いストイックな代物。
歴代シリーズの中でも屈指の大河モノとなっており、(異様に)個性的な各登場人物が好き勝手独自に行動するため話の展開が単調にならず、非常に味のあるストーリーとなっている。

視聴者に問題提起するシーンも多く、意外に深い所に突っ込んでいたりもする。食わず嫌い良くない。

…某米国に対する皮肉が多分に含まれた作品なのだが、実は向こうで最初に放送されたガンダムだったり。


ちなみによく「キャラクターが老けている」と言われるが、これはデザイナーの村瀬氏が「実年齢より十歳上に見えるように」と描いた為らしい。みんな異常に背が低いけど。


BGMは秀逸な物が多く、ニュースやワイドショーでよく使われていたりする。




■ストーリー


※CV:大塚明夫氏で再生して下さい。


「地球から巣立った人類は、宇宙コロニーでの生活に新たな希望を求めていた。
しかし地球圏統一連合は正義と平和の名の元に圧倒的な軍事力を以て各コロニーを制圧していった。

アフターコロニー(AC)195年。
作戦名『オペレーション・メテオ』。
連合に反目する一部のコロニー居住者達は流星に偽装した新兵器を地球に送り込む行動に出た。
だが、この作戦は既に連合本部に察知されていた……」




■キャラクター

□主要キャラクター


ヒイロ・ユイ(CV:緑川光)
主人公。ガンダム界のキリコ・キュービィー
そのぶっ飛んだ行動の数々で視聴者に笑いと涙をもたらしてくれた。
ガンダム史上(むしろロボアニメ史上?)初、第一話とOPで撃墜された主人公。
あと自爆魔。「お前を殺す」は有名な生存フラグ。

リリーナ・ドーリアン(CV:矢島晶子)
メインヒロイン。ガンダム界の成り上がり女王。
いろいろと濃いメンツに混じっても埋もれるどころか際立つ個性のヒロイン。
EDの彼女のS顔に目覚めた人もいるとかいないとか。

ゼクス・マーキス(CV:子安武人)
ライバル。2代目シャアにして潔いテラ子安。
方々から「格好良すぎる人」と誉めてるのか貶してるのか分からない評価を受ける名パイロット。
主人公より主人公らしい。

デュオ・マックスウェル(CV:関俊彦)
作品の良心。人気No.1の男。
機体共々、男女共に人気が高い……が、作中ではロクな目に遇ってない。
本編どころかOVAまで貧乏くじを引かされ続ける自称死神。

トロワ・バートン(CV:中原茂)
ミスター前髪。
アニメ界の特徴的前髪選手権に出ればトップ10入りは間違いない男。
気を遣いすぎるイイ奴。優しき道化師。

カトル・ラバーバ・ウィナー(CV:折笠愛)
お坊ちゃん。
デュオに並ぶ常識人にして他者を労ることを忘れない心優しい少年。
……だが、コイツだけは決して怒らせてはいけない。

張五飛(CV:石野竜三)
ごひ。
己の決めた正義こそが行動理念であり協調性の欠如した苛烈な男。
昔は冷めたインテリ学生だったらしい。


□OZ


トレーズ・クシュリナーダ(CV:置鮎龍太郎)
ガンダム界に燦然と輝くエレガント閣下。素敵眉毛1号。
類い稀なカリスマ性に加え生身でもMS戦でも作中最強クラス、さらに秘密裏にガンダムまで作っちゃう完璧超人。
その奇天烈に感じる思想と言動がよくネタにされるが、言っている事は意外と深い。

レディ・アン(CV:紗ゆり)
トレーズの副官。
二つの顔を持つ女傑。

ルクレツィア・ノイン(CV:横山智佐)
ゼクスの伴侶。作中屈指のイイ女。
一見常識人だが言動の端々にゼクスに対する深過ぎる愛が垣間見える。

●ツバロフ・ビルモン(CV:幹本雄之)
OZのMS技師長。鉤鼻のおじさん。
人間を信用せず、自分の開発したモビルドールに依存する。

オットー(CV:森川智之)
ゼクス王、バンッザァァァァァァァイッ!!!


□ロームフェラ財団


●デルマイユ(CV:加藤治)
ロームフェラ代表代行。エレガントになれなかったおじいちゃん。
ちなみの素敵眉毛二人の親戚。


□ホワイトファング


●カーンズ(CV:市川治)
ホワイトファング創設者。メガネのおじいちゃん。
本編では若干影が薄いが、後の作品でもちょくちょく名前が出てくる。


□ガンダムを取り巻く人々


キャスリン・ブルーム(CV:鈴木砂織)
サーカス団の花形スター。
トロワの姉にして嫁。

●サリィ・ポォ(CV:冬馬由美)
連合軍軍医。ガンダムパイロットの協力者。
作中で助けられて以降ごひの行方をたびたび気にしている。

●ヒルデ・シュバイカー(CV:荒木香恵)
コロニー出身のOZ志願兵。
敵として出会ったデュオに惹かれる。デュオの嫁。

マグアナック隊
中東出身者から成る総勢40名のMSパイロットたち。
カトルを始めとしたガンダムパイロットたちを支えるいい男たち部隊。

ドロシー・カタロニア(CV:松井菜穂子)
早く戦争になぁ~れ~♪
戦争大好きの素敵眉毛2号。

ガンダム開発者
ドクターJ
プロフェッサーG
ドクトルS
H教授
O老師
マッドな五人のジジイ共。
それぞれの得意分野を最大限に生かした化け物ガンダムを生み出した。ある意味主役にして混沌を呼び寄せる疫病神。

●ハワード
トールギス誕生にも関わっている元マッドなジジイ共の一味。
地球に降りてサルベージ業を営んでいる。
5人に比べればマッドさはないが優秀な技術者である。

●指導者ヒイロ・ユイ
AC175年にOZによって暗殺されたコロニーの平和指導者。ヒイロの名前の元になった人。


■組織・勢力


●地球圏統一連合
かつて地球各地で起こった紛争を解決するために各国が連携し組織された集団的安全保障組織。
といっても全ての国家が賛同したわけではなく、成立後も非参加国との紛争は継続し、地球での支配権を確固たるものとした後も、平和維持を口実に各コロニーを武力制圧し、事実上地球圏を支配していた。
しかし、AC195年には強硬路線から平和路線へと転換し軍縮に向かっており、それを疎んだOZの反乱によって崩壊する。

●OZ(オズ)
ロームフェラ財団の先兵として組織された秘密結社。
指導者ヒイロ・ユイの暗殺など歴史を影から動かしてきた存在であり、AC195年には統一連合のスペシャルMS部隊、通称「スペシャルズ」に名を変え潜伏していた。
ガンダムの攻撃目標であり、序盤には連合を内部から崩壊させ各コロニーとも友好関係を築くまでになったが、中盤ではOZ自体もトレーズ派とデルマイユ派に分かれ内部抗争を繰り返し、最後はトレーズ派が主流となる。

●サンクキングダム
かつて「完全平和主義」を唱えた地球の国家。
徹底した平和主義は近隣諸国からも共感を得ていたが、その影響力を警戒した統一連合軍部から攻撃を受け武力制圧されてしまう。
その後、統一連合崩壊に伴い解放され、王族であるリリーナの帰還によって再建されるが、今度はロームフェラからの攻撃を受け再度崩壊してしまう。

●ロームフェラ財団
古来より存在した王侯貴族などの特権階級からなる巨大財団。やたら中世貴族主義に傾倒している。
強い政治的影響力と財力を持ち、統一連合の後ろ盾としてMS開発をはじめとする軍備拡張を促した存在である。
OZのスポンサーでもあり、連合の崩壊後は共に歴史の表舞台に躍り出る。
デルマイユ候が事実上のリーダーだったが、旗印として代表に据えたはずのリリーナの予想外の影響力によりデルマイユ派は弱体化。終盤にはトレーズによってリリーナは解任され、トレーズの下OZと共に最後の戦争に臨む。

●ホワイトファング
コロニーの「革命闘士」を名乗る武力集団。終盤に登場。
連合、OZ、ロームフェラと地球側に支配されてきたコロニー圏の解放を訴え武力蜂起。
ミリアルドをリーダーに迎え、トレーズの支配下となったロームフェラとの戦争へと突入する。


■メカニック


本作のメカニックの特色として、「アビリティレベル」による能力表記がある。
宇宙世紀作品群では全高と本体重量だけでなく、燃料や推進剤等を含んだ全備重量、ジェネレータ出力やスラスター推力といった大量の数値が並ぶのに対し、
本作では具体的な数値を全高と本体重量の二つのみにとどめ、それ以外はアビリティレベルにより、標準的MSリーオーの何パーセントであるかで表現される。

アビリティレベルで表現される能力は以下の五つ。
  • ファイティングアビリティ(格闘能力)
  • ウエポンズアビリティ(火力)
  • スピードアビリティ(機動性、瞬発力)
  • パワーアビリティ(駆動力)
  • アーマードアビリティ(装甲強度)
トランスフォーマーシリーズの設定資料「テックスペック」にも似た、機体同士の能力比較や特性の把握が容易としながらも、物語に入り込むのに邪魔にならない単純明快な表現となっている。

ウイングガンダム
恐らくガンダム史上最も扱いが不遇な主役機。
自爆乗り捨て何でもござれ。

ガンダムデスサイズ
死神ガンダム。
鎌+黒+死神と、少年達の心をくすぐる人気ガンダム。

ガンダムヘビーアームズ
元祖全身火薬庫。
元祖フルバーストなロマン機体。弾切れしてからが本番。

ガンダムサンドロック
砂漠の王子。ブッピガン。
武器のショーテルが少々特殊で制作側も持て余したのか、序盤は特に弧の外側で斬ったり内側で斬ったりコロコロ変わる。

シェンロンガンダム
前番組のドラゴンに続く腕が伸びるガンダム。
パイロットに比べ、一定の人気が(ry

トールギス
AC初の戦闘用MSにして本作品屈指の名機。
非ガンダムでありながらかなりの人気を誇る。
乗り手への気配り0でパイロットにとんでもないGを与えるじゃじゃ馬。

リーオー
最初から最後まで頑張った名量産機。獅子座。
実はほとんどのメインキャラが搭乗している。

●エアリーズ
地球上ではかなりの数が運用されている空戦用MS。牡羊座。
バスターライフルの最初の犠牲者になったりサンドロックに蟹挟みで真っ二つにされたりヘビーアームズにズタズタに斬り刻まれたりとやられ方がエグい。

●トラゴス
可変型のはずだが作中はほぼタンク姿の砲戦用MS。山羊座。
リーオーやエアリーズと比べると若干影が薄い。

●キャンサー
水中用MS。蟹座。
ほぼ蟹。パイロットが図に乗りすぎた結果トールギスに引きちぎられました。

●パイシーズ
水中用MS。魚座。
キャンサーに比べ戦闘力は低いが汎用性が高くサルベージなどに使われている。

トーラス
モビルドールという、今までありそうで無かった「無人のMS」。牡牛座。
無人であるが故乗り手の負担を考える必要がないため機動性は高く、宇宙用に改修前であればガンダムすら翻弄する。
もともと有人機であるため人が乗っても性能は高く色が塗り替えられ様々な所属で使用されている。

ビルゴ
トーラスの後に開発されたMD専用MS。乙女座。
コイツも結構な人気があったりする。

ヴァイエイト
OZに捕らわれたマッド爺どもが作り上げた最強の矛。風神。
武器は大型ビームキャノンのみという潔さ。

メリクリウス
OZに(ry。最強の楯。雷神。
プラネイトディフェンサーというゲームに登場すると鬱陶しい防御兵装を持つ。

ウイングガンダムゼロ
「最初にして最強のガンダム」。
コロ二ーすら容易に破壊できる圧倒的な攻撃性能とパイロットを戦闘マシーンに変えてしまうコクピットを持つ危険極まりないMS。
こいつもこいつで乗り手がコロコロ変わる。

ガンダムエピオン
トレーズの魂が形になったガンダム。
装備しているのは近接戦闘用の武器のみとシリーズ屈指のエレガントなロマン機体。
ウイングゼロとの最終決戦でバルカンを撃っていたような気がするが気のせいである。





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