ロバート・ダウニーJr

登録日:2012/01/23(月) 21:00:57
更新日:2024/04/04 Thu 05:47:19
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◆ロバート・ダウニーJrはアメリカ合衆国の俳優。
1965年生まれ。

映画監督の父と女優の母を持ち、幼少の頃から父の作品を中心に子役として活動していた。

1987年「レス・ザン・ゼロ」で良家の子息ながらドラッグにはまり、男娼に身を落とす大学生をリアルかつナイーヴに演じ、ブレイク。

1992年、尊敬するチャールズ・チャップリンの伝記映画「チャーリー」に主演。
映画自体は、
「チャップリンって女にだらしなかったんだな~」
という事位しか伝わらない様な出来だったが、
ダウニーJrの演技は、
「まるでチャップリン本人が憑依した様だ」
と絶賛され、当時“ブラッドパック”と呼ばれていた同世代の俳優達の中でも抜きん出た、若手演技派としての地位を確立した。








……ハズだった

多くのハリウッド子役の例に漏れずに、十歳に満たない時分より、飲酒・喫煙・薬物と一通り嗜んできたダウニーJr。
(マリファナは八歳の時に父親から与えられたそうな)

大人になったからと言って、長らく親しんだ悪癖がそう簡単に治るワケもなく、
薬物絡みのトラブルで何と現在までに六回も逮捕・収監されている。

「毎日、留置場から撮影所に通ってたんだ」
という冗談の様な日々を繰り返しつつも、地味にキャリアを積み直していき、
2000年、TVドラマ「アリーmyラブ」
第4season、アリーの新たな恋人・ラリー・ポール役で再ブレイクを果たす。

今までの軟弱な若僧のイメージを覆す、落ち着いた渋い演技を披露。
低迷していた同ドラマの人気を盛り上げ、
完全復活を遂げる。





……ハズだった


大好評を博したラリー役で「アリー」
第5seasonも続投が決定した、

その矢先、

またしてもコカインの不法所持が発覚。

第4season最終回の直前になって、ダウニーJr再びの刑務所行きが決定する。

(その為「アリー」は急遽、脚本を変更。
かなり唐突にラリーは姿を消す事となる。
本来なら続く第5seasonではアリーとラリーの新婚生活が描かれる筈だった)

業界の信用も失い、今度こそ、ロバート・ダウニーJrのキャリアは完全に絶たれる事に……、







……とはならなかった

2003年、
ダウニーJrは完全に薬物中毒を克服した事を宣言。

本人曰く、ある日バーガーキングでハンバーガーと炭酸飲料を注文して食べたところ、
非常に「激マズ」に感じ、「何かとてつもなく悪いことが起きる」と直感したため、
その時に所持していた薬物を全て海に投げ捨てたという。

以後、それまでのマダオっぷりが嘘の様な、快進撃が始まる。

過去の刑務所暮らしや薬物中毒体験を自ら積極的にネタにし、笑い飛ばす、
余裕ある飄々としたオヤジに成長。

何故か顔つきや体つき等は青年期より精悍になっており、
トロピック・サンダー〜史上最低の作戦〜」や「デュー・デート」等のコメディや、文芸ドラマ「路上のソリスト」の他、
アイアンマン」や「シャーロック・ホームズ」といったアクション大作にまで精力的に出演。


「アイアンマン」のプロモーションで来日した時は、
過去幾多の逮捕歴の為に空港で6時間も足止めを喰らったそうだが、それすら本人はジョークにしている。

四十代半ばを過ぎてから、まさかの絶好調期を迎えたロバート・ダウニーJr。

そして2024年にクリストファー・ノーラン監督作品の「オッペンハイマー」でアカデミー賞助演男優賞を受賞した。
一方で同時に、その授賞式でプレゼンターを務めたキー・ホイ・クァンに対する素っ気なさすぎる対応がアジア人軽視だとして炎上するなど、相変わらずのトラブルメーカーっぷりも披露した*1*2*3

追記・修正は、マダオからの奇跡の復活を見届けてからお願いします。


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最終更新:2024年04月04日 05:47

*1 授賞式では初対面でのプレゼンターに対してもハグなどの感謝の意を表するのがマナーである。ロバートも他のプレゼンターに対してはこういった挨拶を交わしたのだが、クァンに対しては目も合わせなかったのが問題視されたのである

*2 皮肉にも映画で彼が演じたキャラは某人物に無視されたことを生涯根に持つ役である

*3 ちなみにクァンとはその後舞台裏で会話と記念撮影を行っている。