仮面ライダー響鬼(登場キャラクター)

登録日:2010/03/16(火) 14:40:03
更新日:2024/01/18 Thu 21:56:28
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平成仮面ライダー第6作『仮面ライダー響鬼』に登場する主役ライダー。

主なスーツアクターは伊藤慎。平成シリーズでは珍しく高岩成二ではない。
高岩氏は同年のスーパー戦隊シリーズの『魔法戦隊マジレンジャー』に出演していた。

概要

それまでのライダーとは一線を画し、
  • ベルトが直接変身に関わらない
  • 変身時に「変身」と言わない(が、おもちゃのCMでは口パクながら言っているようにも見える)
  • 必殺技がライダーキックじゃない
等の相違点が見られる。

変わり種なデザインの多い平成ライダーの中でも特に異色なライダー。
って言うかパッと見、ライダーに見えない。
そのデザインと自然の中で戦ってるイメージが強い為か、「平成のアマゾンとよく形容される。
これは、企画段階では仮面ライダーではなく『変身忍者 嵐』のリメイクだった名残である。

劇中で「ライダー」と言う用語は登場しない。
代わりに「音撃戦士」、「鬼」と呼ばれる。

スーツ表面には「マジョーラ」と言う特殊な塗料が施され、以降のライダーにもよく採用される。
が、この特殊塗料が原因となり後に本編の予算不足に陥ったり、ディケイドでは響鬼の登場回数が少ないと言う事になったりしてしまった。

一応、凱火*1というバイクを所有しているがほとんど乗らない。最初の方はバイクを止められずに軽く事故った事もある。


変身アイテム


変身音叉 音角
響鬼の変身アイテム。何かに当て、音を響かせて額にかざす事で変身する。
他にもディスクアニマルを起動したり、DAの集めた情報を読み取ったりと、小さいわりに多機能。
戦闘時には腰の右側に吊している。

スペック

身長:222cm
体重:156kg
パンチ力:20t
キック力:40t
ジャンプ力:ひと跳び75m
走力:100mを3秒

基本形態にしてこのスペックであり、何と平成メインライダー20人の中でトップ。*2
強化形態にはさすがに負けるが、逆に素の状態でこれだけの戦闘力を持つ鬼の凄まじさがわかる。

なお、後述の強化形態・最強形態との共通項として響鬼自体には特殊な能力や機能は一切存在しない。
本人曰くの「鍛えてますから」が強さの唯一にして最大の理由であり、肉体変化型ライダーの極致と言える。(むろん響鬼に限らず、猛士全員に言えることだが)


武器

音撃棒 烈火
腰にマウントされている太鼓の撥の様な武器。先端の鬼の表情が違っており、口を閉じている[吽]が右用、口を開いている[阿]が左用。
炎を纏う事で剣の様にも使え、その炎を飛ばす事も出来る。屋久島の杉で作った物がしっくりくるらしい。

音撃鼓 火炎鼓(かえんつづみ)
ベルトのバックルにマウントされた円盤状の装備。魔化魍にこれを押しつけると大きくなり、音撃打により清めの音を流し込めるようになる。

音撃鼓 爆裂火炎鼓
滝澤みどりが新たに開発した、火炎鼓の強化版。ただしこちらは使い捨て。
取扱が難しく響鬼の様なベテランでなければ使いこなせない。

ディスクアニマル
左腰に吊されている鬼達の標準装備。
変身アイテムを鳴らし、その音で起動する。大体、三枚程吊されており、主に戦闘時に使う。
また、戦闘用以外にも専用ケースに複数枚収納されており、それらは主に現場の偵察や情報収集に使われる。

必殺音撃
  • 音撃打
音撃鼓を魔化魍に打ち込み、音撃棒で叩き奏でることで浄化の音を叩きこむ。
一気火勢の型、爆裂強打の型などの型が多数存在する。

  • 鬼闘術 鬼爪
手の甲からカギヅメを伸ばして攻撃する。
余談だが似たような技を使うアメコミヒーローのウルヴァリンは、子供の頃に「響鬼」を見ていたという公式設定があったりする。

  • 鬼幻術 鬼火
紫色の火炎を吐き出して攻撃。原案の時点ではライダーではなかったため、かなり異色の技となっている。

  • 鬼棒術 烈火弾
音撃棒・烈火を発火させ、それを振って火球を連射する。
客演時に響鬼が使用している技はだいたいコレ。

  • 鬼棒術 烈火剣
音撃棒・烈火を発火させ、剣のように用いる。

「平成ジェネレーションFOREVER」で披露した紫色の炎を纏ったライダーキック。
テレビ本編では正式なキック技は無いが、体術を活かした跳び蹴りで魔化魍をぶっ飛ばしている。ただ音撃で倒す必要が有るため、あくまで動きを止めるための繋ぎ。


響鬼紅(ひびきくれない)

音撃打でしか退治できない大群の魔化魍、通称「夏の魔化魍」に対処するため、毎年夏に猛特訓で鍛え直すことで変身する姿。中間形態や派生形態ではなく基本形態の別モードと言うべき変わったフォームである。
変身時に発する炎が紫から赤になり、能力が大きく向上しており、音撃鼓無しで清めの音を叩き込める。
ただし、全身への負担が大きいため1時間しか変身できない。
外見的には通常の響鬼の全身が赤くなっただけだが、口元が白いマスクに覆われ、目の部分が強調されたため、よりヒロイックな顔になる。

スペック

身長:222cm
体重:156kg
パンチ力:30t
キック力:50t
ジャンプ力:ひと跳び90m
走力:100mを2秒

通常形態ですら桁外れだったのにこの数値である。
重ねて言うが、ヒビキはこのスペックをひたすら鍛えただけで実現している。

必殺音撃
  • 音撃打 灼熱真紅の型
大量発生する夏の魔化魍を効率よく退治することに特化した技で、清めの音を発する音撃棒で殴りつけて粉砕する。以上。

  • 音撃打 爆裂真紅の型
夏の魔化魍の大物に対して使用する型。
音撃鼓・爆裂火炎鼓を貼り付け、音撃棒・烈火で盛大に叩きまくって清めの音を流し込み爆砕する。


装甲響鬼(アームドヒビキ)

「音撃増幅剣 装甲声刃」(アームドセイバー)により変身する響鬼最強フォーム。
装甲声刃の特殊な波動によって変身する。
構えて「響鬼、装甲!」と叫ぶと、ディスクアニマルが集まってきて鎧に変わる。
額の鬼の紋様には「甲」の字型の面が付いている。

自分の声すらも音撃に変えて魔化魍を粉砕する。
一部のディスクアニマルもその姿を「アームドディスクアニマル」に変える。

なお、この形態や紅には猛士であれば理論上誰でも到達できるが、実現できたのは響鬼ただ一人である。
ちなみに当のヒビキも一度は適合に失敗し、改めて鍛え直すことでようやく起動に成功したほど。

スペック

身長:233cm
体重:168kg
パンチ力:40t
キック力:80t
ジャンプ力:ひと跳び100m
走力:100mを1秒

平成一期のライダーとしてはアルティメットクウガに次ぐスペックの持ち主で、二期や令和の面々と比べてもそん色ない怪物。
これほどの力を修行に修行を重ねるというシンプルな方法で実現しているあたりに猛士のとんでもなさ、ヒビキの並外れたフィジカルがうかがえる。

武器

音撃増幅剣 装甲声刃
十手のようなシルエットを持つ剣型の音撃武器。
特殊な波動を発生させ、鬼を強化するというコンセプトのもとに開発されており、鬼の放つ音や声を増幅して清めの音に変え、これを広範囲に放出することができる。
だがリスクもあり、その波動に適合できなかった猛士は体力を著しく消耗し、一時的に鬼への変身が出来なくなってしまう。時間が経過すれば回復するとは言えこのデメリットは重く、最終的に所持者となったヒビキですら心身の修行をさらに重ねることでようやく適合に成功している。

剣として使う時の「剣撃モード」と、清めの音を放つ「音撃モード」の二つの形態を持ち、剣撃モード時に柄先端のスイッチを押し、露出したマイク部分に「響鬼、装甲」と叫ぶことで装甲響鬼への変身が可能。

劇場版では戦国時代当時の響鬼の弟子が、師匠のために鍛造した小刀を現代の響鬼が拾った際に突然変化した武器となっている。


必殺音撃
  • 音撃刃 鬼神覚声(おんげきは きしんかくせい)
アームドセイバーを音撃モードに切り替え、マイクに入力された音撃波を刀身に蓄積・解放することで巨大な清めの音の刃を展開、魔化魍を斬り伏せる。

  • 音撃打(名称不明)
アームドセイバーで炎の斬撃を放つか、音撃モードで清めの音の衝撃波を放つ。


『S.I.C.HERO SAGA -SEVEN OGRES-』(劇場版の後日談)には、装甲響鬼(戦国時代Ver.)が登場。
鬼の力を持つといわれ、現在は吉野の鬼舞神社にある「鬼の鎧」の参考になった。
小説 仮面ライダー響鬼』において、鬼の鎧が開発される様子が描かれている。



ヒビキ

演:細川茂樹
響鬼の変身者。その名はコードネームで本名は日高仁志。岐阜県出身。
性格は飄々としており気さく。
挨拶の際に「シュッ」と敬礼のようなものをする。
平成ライダーでは珍しい“頼りがいのある大人な主人公ライダー”。そのため、明日夢とも良い人生の師弟関係。

師を持たず独学で16歳の頃、鬼になったという。
終盤明日夢と桐矢を弟子としたが明日夢は色々あり断念し、最終的に桐矢のみを弟子にとった。

演者がその年に大河ドラマに出演していてスケジュールが合わず、主役の割に出番が少ない。



客演

「9つの世界」最後に訪れた「響鬼の世界」のライダー。

演:デビット伊東→小清水一揮

最初はヒビキが変身していたが、
ディケイドオリジナルの「鬼に変身し続け、鬼の力に飲まれると牛鬼になる」と言う設定によりヒビキが牛鬼になってしまい、
以降はその魂を受け継いだ弟子のアスム(演:小清水一揮)が変身する事になり、
最終回では原典では言わなかった「変身!!」の掛け声とともに響鬼に変身した。

原作と完全に同名であるが演者が違うため、呼び分けのためにデビット響鬼は一部のファンから「デビキさん」と呼ばれている。

なお、ディケイド版の響鬼は師弟共に変身解除しても服が無くなることは無く、変身解除後も普通に服を着ている。
(轟鬼やオリキャラであきらが変身した天鬼も同様。ただし威吹鬼や斬鬼は全裸になる)


ヒビキアカネタカヒビキオンゲキコ
響鬼のFFR形態。
FFR中唯一、二段変形能力を持つ。発動直後はヒビキアカネタカの形態を取り、FAR発動と同時にヒビキオンゲキコとなる。

必殺技は「DCDW/ディケイドウェイブ」


仮面ライダージオウ

ヒビキ本人は出てこなかったが、第34話にて弟子の桐矢京介が「次代の響鬼」と認められたことにより、響鬼ライドウォッチを得た京介が変身。
ジオウトリニティとの共闘でアナザー響鬼を撃破した。
なお、公式サイトではこの時期、既にヒビキは音撃戦士を引退していることが示唆されている。
劇中では初めて「仮面ライダー響鬼」と呼称されている。


余談

『ネット版 オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー ~ガチで探せ!君だけのライダー48~』36話にて、
1号に「改造手術までとはいかなくても最近スポーツ選手がよくやる肉体改造でもいいぞ」と言われた際に、
響鬼一人だけが音叉で返事している。「響鬼くん以外、返事が聞こえないぞ」

7年もの間鍛錬を費やした天道とか、その他本編で特訓描写がある平成ライダーもいるが気にしてはいけない。





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最終更新:2024年01月18日 21:56

*1 まんまアメリカホンダの「ワルキューレ ルーン」だが

*2 ジャンプ力ではオーズ・タトバコンボ、走力ではビルド・ラビットタンクフォームに劣るが、攻撃力はトップであり、その二つも他と比べて非常に高スペック。