無敵超人ザンボット3

登録日:2011/06/21 Tue 18:56:22
更新日:2024/03/07 Thu 23:14:26
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70年代テレビアニメ ※土曜夕方17時30分です。 なんだよこの展開… みんなのトラウマ アニメ ガイゾック サムライ サンライズ サンライズ初のオリジナルアニメ ザザンザーザザン ザンボット3 スパロボ スパロボ参戦作 スパロボ補正の権化 トラウマ トラウマ多し ブッチャー モブ厳 ロボット ロボットアニメ 上川隆也お気に入り 不幸 人間爆弾 伊達政宗 作画崩壊 名作 名古屋テレビ 大山のぶ代 富野由悠季 広い宇宙へ羽ばたいていけ 悲劇の主人公 涙腺崩壊 漫画版は別物 無敵 無敵シリーズ 無敵超人ザンボット3 皆殺しの富野 超人 迫害 鈴木良武 静岡県 駿河湾 鬱展開 鬱展開の嵐




愛と勇気と力とが 静かに眠る海の底

飛び立て 飛び立て 飛び立て

三つのメカが一つになって



無敵(むてき)超人(ちょうじん)ザンボット3(スリー)』はサンライズ製作のロボットアニメ
富野由悠季監督が原作から関わっていて、かなりの鬱展開で有名。
それまで東北新社傘下の創映社として『ゼロテスター』『勇者ライディーン』『超電磁ロボ コン・バトラーV』といったヒット作を送り出したサンライズ初の自社作品であり、
名古屋テレビとの長い付き合いの始まりでもある。

秋田書店『冒険王』にて漫画版が掲載され、劇中の登場人物の生死や技名をはじめ大きく変更されている。
作画担当の岩田廉太郎氏は手塚治虫のアシスタントであったため、絵柄が手塚治虫作品そっくりである。
長らく未単行本化だったが、2011年に初めて「サンライズロボット漫画コレクション」vol.3として復刊された。

人物紹介ついでにネタバレ注意。


【あらすじ】

静岡の港町に住む近所でも有名な不良少年の勝平と、海底で「宝探し」を行う彼の家族は、実は母星を滅ぼされ地球へ移住したビアル星人の末裔だった。
メカブーストが自分の町を襲った日から、香月ら世間に非難を浴びながらも勝平は地球を守る為、先祖の遺産ザンボット3を操り戦う。


【基本用語】

○ビアル星
勝平たちの先祖が住んでいた星。漫画版によれば数千年にも渡り一切の戦争が無かったとされるなど科学水準が高かったが、ガイゾックに滅ぼされる。
回によって滅ぼされた年が300年前だったり200年前だったり150年前だったり安定しないが、まあ恐らく地球に辿り着くまでの時間が100年くらいかかったという事なのだろう。

○ガイゾック
今作の敵方。地球を侵略する為、メカブーストという巨大ロボットを繰り出してくる。
ガイザックではない。

○人間爆弾(★)
ブッチャー考案の作戦。人間に爆弾を埋め込み、記憶を消去、解放して生活先で爆発させる超絶鬼畜戦法
爆弾は人類の技術では解除不可で死を待つしかない。
人間爆弾か見極める方法は背中の黒い星★のアザ。
今ならきっとBPOがすっ飛んでくるトラウマ兵器。


【主な登場人物】

神勝平
CV:大山のぶ代(TV版)/坂本千夏(スーパーロボット大戦シリーズ)
主人公。12歳でバイクを乗り回す。ザンバード操縦者。
ロボットアニメの主人公そのものな、強気な直情型。口癖は「うるせぇ!」
ガイゾックから地球を守っているにもかかわらず、先祖がビアル星人という出自から世間や友人から批判・拒絶されることに悩む。
ただ、序盤の頃は、いきなり強力な巨大ロボという力を手に入れた事でかなり増長してる面もあり、
「助けてやってるのによ!」というような台詞や、自分達に罵声を浴びせる一般人を脅かして笑うなど
彼自身にも問題がなかったとは言えず、度々仲間や家族から説教されている。
もっとも、最終的にはかなりの成長を見せており、仲間や家族を散々に喪った直後であるにもかかわらず
ガイゾックの揺さぶりに飲まれず「皆良い人ばっかりだ!!」と気丈に叫んで見せた。
声は僕らのドラえもんこと大山のぶ代氏。
スーパーロボット大戦シリーズではのぶ代氏の音声収録は行われておらず、坂本千夏氏が二代目として勝平の声を当てている。
のぶ代氏が音声収録を行わない理由は公式には明かされていないが、氏の著作『ぼく、ドラえもんでした』では
「あの子(ドラえもん)と一緒にお仕事をしている間は、ほかの声の出演はしたくないなー、という気持ちがとても強くなっていた」と述べている。
尚、代役の坂本千夏氏はドラえもんと同じ機械仕掛けの猫キャラ、サイボーグクロちゃんを演じている。

神江宇宙太
CV:森功至(TV版)/古川登志夫(TV版第10話 - 第14話、スーパーロボット大戦シリーズ〈Z以降〉)/神奈延年(同シリーズ〈IMPACTA PORTABLE〉)
15歳。ザンブル操縦者。鬼太郎ヘアで左目が見えないそばかすボーイ。
皮肉屋で勝平と時折ぶつかるが、ガイゾックの仕掛けた同士討ち誘発を見破るなど頼りになる仲間。
最期はザンボットの両手が吹き飛ばされてもはや合体していては勝てないと悟り、ザンブルで特攻する。
なお「冒険王」の漫画版では死なず、戦後は東京大学を目指し猛勉強中。医者の家って大変だなあ…。

神北恵子
CV:松尾佳子
ザンベース操縦者。金髪ポニテ。美脚で可愛い。牧場を営む父のおかげで乗馬をこなせ、洋弓も得意。
当初は13歳だったが、12話にて誕生日を迎えたため14歳となる(しかしよりにもよってブッチャーと同じ日だった)。
おてんばな一面と、おしとやかで繊細な一面も併せ持つ少女。真面目な性格もあって勝平と宇宙太の仲裁に入ることが多い。
最期はザンブルを特攻コースに誘導、随伴して命を散らす。
なお「冒険王」の漫画版では宇宙太共々生還する展開になっている。


《その他の神ファミリー》

●神家

○源五郎
CV:岡部政明
勝平の父。漁師の網元。勝平に世間を憎むなと諭した。
地球に送った妻の花江たちのカプセルを守る為、ビアルⅢ世で赤騎士デスカイン、青騎士ヘルダインと刺し違える。

○一太郎
CV:野島昭生
勝平の兄。メカニック役。母親似。
勝平を戒める為に、攻撃されているザンボットの制御を奪い放置する荒療治をした。
最期は弟を助ける為、バンドックを地球降下軌道に乗せた後ビアルⅠ世と燃え尽きた。
漫画版では死なない。

○花江
CV:川島千代子
勝平の母。太っていて、銃片手に暴走した香月を止める肝の据わった人。
彼女の殴打が無ければ香月の更正は無かったかもしれない、という意味では地味ながら重要な人物である。

○梅江
CV:武知杜代子
勝平の祖母。勘違いされがちだが兵左衛門の奥さんではない。好きな人の為なら戦地へも突撃するパワフルばあちゃん。
最期はバンドックの弱点(漫画版ではメカブースト・ダイガルン)にビアルⅡ世で特攻する兵左衛門に連れ立ち、長い生涯を閉じた。

○千代錦
神家のペットの。大抵勝平と共にザンバードに乗り込んでいた。ザンボット3に合体する時1(ワン)のコールを鳴き声で担当するコメディ要素も見せている。
最終話でバンドック内部の自衛システムに撃ち抜かれて死亡、勝平は愛犬すら失って1人きりでラスボスと対峙することになる。

●神江家

○大太
CV:滝雅也
宇宙太の父。東京湾臨海地域で医師をしている。
最期は一太郎と共に勝平を助けて亡くなった。

○すみ江
CV:加川三起
宇宙太の母。自分勝手に戦闘からビアルⅡ世と逃亡して宇宙太をガッカリさせた。

○和行
CV:川島千代子
宇宙太の弟。人間爆弾の存在を初めて知って報告、キングビアルをオープンゲットしてミサイルを避けるなど活躍した。

○きいろ
CV:松尾佳子
宇宙太の妹。和行と比べて空気。

●神北家

○兵左衛門
CV:永井一郎
恵子の祖父で、一族の長老のため、勝平も「じいちゃん」と呼ぶ。実質的に対ガイゾックの指揮官。
勝平たちをザンボットに乗せる決断をした。「さぁて、どう戦い抜くかな?」の次回予告が有名。
最期は後世に託してビアルⅡ世で梅江と共に散る。

○久作
CV:島田彰
恵子の父。長野で牧場を経営していた。実はブッチャーと中の人が同じ。
最期は一太郎と共に勝平を助けて命を落とす。

○由美子
CV:浦山紀子
恵子の母。しっかりした人で心を鬼にして恵子に会わなかったこともある。

○公子
CV:加川三起
恵子の妹。神ファミリー唯一のメガネっ娘。空気2。


《香月組》

○香月
CV:古川登志夫
勝平の友人でよくケンカをしていた悪友のようなポジション。
しかし、ザンボットやメカブーストという常軌を逸した力のぶつかり合い、今まで対等に接していたと思っていた友人とその家族が、
「急にすごい力を持ち出してどんぱちしだした」という状況を消化できず、
さらにザンボットとメカブーストの戦いの二次被害で母と妹と生き別れたため勝平達を目の敵にする。
彼が「神ファミリーのせいで皆被害を受ける」と率先して言いまわったことで、ザンボット3の作風が決定付けられた。ある意味で重要な存在である。
その後もある時は恵子を人質に、銃を片手にキングビアルに侵入、内部を滅茶苦茶に荒らしたことも。
しかし、戦いが進むにつれ、勝平達が体を張って戦う姿を見た事、自身もガイゾック達の遊び半分な殺戮を目にしたことで、
神ファミリー最大の理解者&勝平の最高の友になる。
状況を正確に理解してからはガイゾックとの最終決戦にまで同行するまでになった。
漫画版ではブスペアと祖父母を失い失意の底にいた勝平に生きる希望を取り戻させるべくわざと引っぱたいて「悔しかったらガイゾックをぶっ飛ばしてお礼しに来い」と啖呵を切る。
ラストページで明らかお釣りの加わったお返しを食らった。

○浜本
CV:石丸博也(13話)・水島裕(17話)
★にされた。周りに被害を出さない為に勝平達と別れたのち死にたくないと本音を吐露する姿はもはや涙腺崩壊兵器。
漫画版では未登場ゆえに人間爆弾にはされなかったが、その代わり、ミチが人間爆弾にされてしまう。
余談だが、浜本役の1人である水島氏は後に、人間爆弾のような運命を背負う主人公を演じる事になる。

○林
CV:井上和彦
★。掃除機メカブーストに吸い込まれる直前に爆発させられた。理由は「★にする前の人間を爆発で殺さないため」。マジキチィ…。

《ブスペア》

○アキ
CV:川島千代子
勝平を一時期憎んでいたが、メカブーストから避難所を必死に守る姿を見て和解。
その後、ガイゾックに捕らえられながらも、勝平に救出され、キングビアルに保護されるが、彼女の背中には★が…。
爆発した際、高温の防火シャッターを構わず叩き、彼女の名前を叫び続ける勝平を見るのが辛い…。
漫画版でも人間爆弾で死んでしまうことに変わりはないが、勝平のために爆弾を起動させるという、最後の愛を見せる。

○ミチ
CV:加川三起
元から勝平が好きだった女の子。やっぱり一時期嫌ってはいたが和解。全てを終えて眠ってしまった勝平を膝枕で迎えた。
漫画版では未登場の浜本の代わりに、人間爆弾にされてしまうが、アキと同じことをする。

《ガイゾック》

キラーザ・ブッチャー
CV:島田彰
ガイゾックの指示で動くサイボーグ。太り気味の体にスキンヘッドのタラコ唇。皮膚が緑色。
虐殺が大好きな鬼畜外道で、人間の和平大使を拘束、風船を付けて高高度から弓矢で墜落死させた。…手間のかかることを。
初期はサウナや風呂から指示を出し誰得なサービスを披露。もう殺してしまえ。そして恵子のサーb(ry
かつてはある未開の星の住人だった。
スパロボZ』でガイゾック達の異常な会話を見て「こいつらヤベエ…」「いくらワシでもそこまではせんぞ」とドン引きするベガ大王は必見。

○ガイゾック
CV:渡部猛
ラスボス。正確には(ガイゾック星人が作った)「コンピュータードール第8号」。バンドック内にある巨大な脳。
憎しみや妬みなどの負の感情を一定量感知すると、その星を破壊しに現れる。「弱いアンチスパイラル」みたいな認識で大体あってる。
地球人という「悪」を倒すために襲ってくるという当時としては斬新なラスボス像が物議を醸したが、
アニメ本編での台詞や描写が少ないため、神ファミリーと地球人の諍い以外の事で
視聴者に判るような地球人を悪と断じた材料や描写が無く、さらにビアル星を滅ぼした事についても情報が少ない
他人には「お前ら悪だから殺すね」と言っておきながら、いくら悪認定した生命体とは言え
倫理もへったくれもなく面白半分に嬲り殺すブッチャーの所業を止めていないなど行動判断の基準が割りと不明瞭である。
その為スーパーロボット大戦等のクロスオーバー作品では他のロボアニメやオリジナルキャラに影響を受けて
人類抹殺を企てている「何かしらの手駒」「暴走した機械」のような存在にされる事が多い。

実際の所アニメでははっきりしたことは語られておらず、実態がどのようなものなのかは想像に委ねられている。

ちなみにガイゾックはSF小説「バーサーカー・シリーズ」にインスパイアされていると言われている。興味が出たら読んでみよう。


《一般人》

作中の重要な要素である「被害者」にして「加害者」
ザンボット初出撃時には、戦闘機のパイロットが親しげに勝平に語りかけるなどそう悪い反応を示してはいなかったのだが、
「神ファミリーのせいで地球が襲われる」という風潮が蔓延して以降は、神ファミリーを別の角度から追い詰める要因にもなった。
もっとも神ファミリー自体、国から公認されてる訳でもないそこらへんの一般家庭であり*1
また事前に説明するでもなく急にどんぱち始めている上、勝平のミスで不要な被害を出してしまったケースもあるので、一般人が猜疑心に苛まれるのも無理の無い事だろう。

とは言え、話が進むに連れて、勝平達の命がけの戦いが功を奏し、9話あたりを境目に、少しずつではあるが理解者が増えて行った。
物語後半になると神ファミリーを非難する描写も減り、浜本も最後間際には、自身を申し訳なさそうに見る勝平に対し恨み節ではなく、
「かっこよく散らせてくれ」と強がって見せたり
B.ジェイムスのように、大局的な勝利のために自らを犠牲にし、最後には神ファミリーに檄を飛ばして散る軍人、
人間爆弾にされたことで逆に他の人質を逃がしつつ、ガイゾックに一泡吹かせようと、華々しく散った漢が居るなど
決してこの作品に登場する「地球人」全てが悪意に満ちた存在という訳ではない。

最終的には国がザンボットを接収しようとした際、国が用意した「大人のモブ兵」が「勝平達との力量の差」を見せられて大人しく退き、
地球人類の貴重な戦力であるザンボットを民間人である神ファミリーに委ね、私情から決戦に挑もうとする彼らを見送るなど、扱いがかなり向上している。


【メカ】

特徴として名前にバ行が入る。

□ザンバード
勝平が操縦。戦闘機。
ザンボエース時の両足が機首にあたり、足の甲の部分にキャノピーで覆われたコクピットがある。向かって右に勝平、左に千代錦が乗る。
ザンボットの頭と胸。
↓変形↑
□ザンボエース
人型。コクピットは足から頭部へ移動。連射可能でグレネードやスコープ等のオプションも装備可能な単発銃、ザンボマグナムで戦う。SEはファーストガンダムビームライフルと同じ。

□ザンブル
宇宙太が操縦する重戦車。武器はミサイルやアームパンチ。ザンボットの腹と腕。

□ザンベース
恵子が操縦する偵察・分析担当の爆撃機。ザンボットの両足。


ザンボットコンビネーション!

1(ワン)!!

2(ツー)!!

3(スリー)!!


□ザンボット3
上記の3体が合体した巨大ロボ。人型で伊達政宗の甲冑がモチーフ。
武装もグラップ(サイ)、ブロー()、カッター()、バスター(手裏剣)と和風。
必殺技は「ザンボット・ムーンアタック」。両手と頭の月にエネルギーを溜めて、頭から三日月形の塊を放出。敵に当たる前にが取り囲むような軌道が特徴。
眠狂四郎の円月殺法にどことなく似てる。
装甲はめちゃくちゃ頑丈であり、第20話では全身のパーツ全てが水爆のアンモスガーの自爆から、海に潜っただけで大破を免れていた。(流石に直撃したらヤバかったらしい)
バンドックとの最終決戦で両腕を破壊されてしまい、戦闘続行不可能となる。変形機構が多すぎて火器内蔵が難しかったのだろうか
後に『鬼滅の刃』で思いっきり技をパクられる

□キング・ビアル
神ファミリーが乗る戦艦ビアルⅠ〜Ⅲ世が合体した形態。武器はミサイルやイオン砲。
水爆にすら耐えるザンボット3に不本意ながらダメージを与えたあたり結構強いのだが、スパロボでは『Z』までユニットとして登場せず。

□バンドック
敵の総本山でもある巨大戦艦。人間爆弾やメカブーストの製造、ガイゾックの内蔵もしている諸悪の根源。
凄まじい量のミサイルや、シャワーノズルのように多角に撃てるレーザーも完備。
ちなみに警報音はホワイトベースと同じ。
防御も充実して接地した状態で張るバリヤーはザンボット単体では突破出来ず、これまたザンボットでは耐えきれない深海に潜航可能。

遮光器土偶にそっくりな顔だちをしている。
ビアルⅠ世の臨時イオン砲を使ったザンボットに撃退された。

【スーパーロボット大戦シリーズ】

悲惨なシナリオは殆ど再現される例がなく、何らかの形で救済措置が取られるなどスパロボ補正の対象となることが多い。
コンピュータドール8号に対しても、他作品のキャラクターが「詭弁を言うな」「それは独善だ」と論破し、原作最終回ほど勝平が苦しめられることはない。
まあそれはそれとして人間爆弾イベントが恒例の如く挟まれたりするのだが。

参戦する場合はほぼ100%の確率で次回作『無敵鋼人ダイターン3』との同時参戦になる
そのため、(世界観が繋がってるわけでもないのに)ダイターンとの合体攻撃が挟まれることも多く、
Z』シリーズではトライダーG7も加わった。

R』では原作最終回の状態で開始となりザンボット3も出撃不可能なのだが、ガイゾック(ドール8号)は倒せなかったため戦略的にはほぼ無傷のままという
原作に輪をかけた最悪の展開になっていた。
しかし、主人公達が過去に飛びガイゾック戦役に干渉したためにドール8号が白日の下にさらされ、遂に完全にガイゾックは滅亡。
エンディングでは神ファミリーは全員存命となり、ナデシコCと共にキャンベル星との講和に向かった。

V』では初の本編終了後参戦になったが、流石に本編最終回から直結させると『R』宜しくザンボエース以外機体が無い状態になるので、
「スーパーロボット軍団との協力によりガイゾックは滅び、ザンボット3はかろうじて全壊に至らず、宇宙太と恵子(あと一太郎と千代錦)は生存」という
原作よりだいぶセーブされた終わり方になった。それでも、兵左エ門や源五郎は亡くなっているので、やはり神ファミリーの心に残った傷は大きい。
そんな失意の底にいた3人が再び戦いの荒野に舞い戻る道を選んだ時、万丈やナデシコクルーといったかけがえない友がいたことは、何よりも幸いであった。
他作品との絡みでは、『勇者特急マイトガイン』のショーグン・ミフネがザンボット3を気に入り、奪い取ろうとしてくる。

【小ネタ】

  • 予算がなかった為に作画の大小のチェックミスが多い。富野御大ですら「ひどい作画だった」と悔やんでいるほど。
    興味のある人は「ザンボット3出現!」の恵子の戦闘服、「スカーフよ、永遠なれ」の合体前のザンボエースの脚部を注意して観るといいかも。
    ※キャラデザインを担当した安彦良和氏は、「優秀な作画監督をつけるように」という趣旨のオーダーを出していたが、予算等もろもろの都合で叶わなかった模様。
  • 第20話「決戦前夜」はいわゆる再生怪人ならぬ再生メカ回なのだが、話数調整で急遽追加されたという。
    予算や時間の制約の多い中でバンクや止め絵を駆使した、ダイターンや劇場版ガンダムなどでも発揮される富野監督の編集手腕がひかる回である。
  • 劇中では最終決戦に間に合わず実現しなかったが、神ファミリーはザンボットを量産することを政府に提案していたりする。
  • 「民間人に迫害される主人公達」「救いが無い」「全滅エンド」という印象で語られる事が多いが、実際には一部の家族や香月が最終決戦前に地球に送り返されているし、
    「勝平の「俺達、くだらないことなんか…しなかったよなあ…なあ、アキ…」という台詞に応じるように、最後には勝平達が守った人々*2が勝平の生存を喜びながら迎えに来る所で話が終わっている。
    また、上記のように物語後半になると神ファミリーへの迫害等はほぼ止んでいたりする。



                          お前…勝平のこと、好きなんだろ?
                             あたし、ブスだから……
                      いいじゃねぇか。俺だって好きなんだ、コイツに惚れてんだ!


  • 一方で2017年刊行の『グレートメカニックG2017AUTUMN』のザンボット3特集で衝撃の事実が明かされた。
    小説版においては最終回で人々が勝平の元に集まってきた本当の理由が「宇宙人の最後の生き残りを葬り去るため」であることを暗示する締めになっていたらしい。
    小説版は未公開のままで富野監督が墓まで持っていく予定であり、TV本編とどこまでリンクしているのかも不明であるが、「未発表に終わってよかった」と胸を撫で下ろしたファンは多い。

ネタバレステルス
神北恵子の戦闘服が何故か勝平と同じ赤だったり、溶解されたはずの脚が再生、逆の脚が溶けている。…さすがドラえもん?



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最終更新:2024年03月07日 23:14

*1 もっと言うなら訳のわからない財宝漁りをしている変な連中として見られてた

*2 何もしないのに良い所だけ顔を出す警察署長が紛れているため、迎えに来たのは身勝手な地球人という解釈やレビューが成される事もある