怨み屋(怨み屋シリーズ)

登録日:2012/09/21(金) 22:53:37
更新日:2022/06/06 Mon 10:37:19
所要時間:約 5 分で読めます




人を呪わば穴二つ。下手な復讐は身を滅ぼすわよ


怨み屋とは、現在グランドジャンプにて連載されている怨み屋シリーズのキャラクター。
怨み屋本舗(以下無印)、怨み屋本舗REBOOT、怨み屋本舗REVENGE、怨み屋本舗EVIL HEART、怨み屋本舗WORSTで主人公を務めている。

【容姿】

見た目20代後半と思われる女性。ミステリアスな雰囲気や妖艶な微笑みから「大人の女性」と言う表現が一番わかりやすいか。
特徴は少し厚めの唇で作中でもたまに言及される。

【人物】

怨み屋本店の店長であり、怨み屋本舗の中でも元締め的な役割。
非常にドライかつ冷静な性格で「ピンチの時こそ最大のチャンス」を信条としており、自身や部下の失敗で窮地に陥っても逆にそれを利用して依頼を遂行する逞しさを持つ。

部下に対しては飴と鞭を絶妙に使い分けており、基本的に信頼関係は良好。これは実弟であるシュウに対しても同じだが、姉弟という関係からか他の部下と比べて少し雑に扱っている。

無印初期と中期以降では少し性格が違い、最初は標的を抹殺するために全く無関係の人間に危害を加えたり、依頼であれば小さな子供でも容赦なく殺害していた。
中期以降は少し丸くなり、無関係の人間に意図的に危害を加えることは無くなった(不可抗力で巻き込むことはある)が、小さな子供に対する"実質的殺害"の依頼が為されたのは上記の一度だけであるため、もし依頼されれば今でも行う可能性はある。

相手(主に情報屋)がこちらの問いに対して「はいはい」(もしくは「へいへい」)と答えた場合はすかさず「はい(へい)は一回!」と返す。
荒羽曰く「『はいは一回』攻撃」。
怨み屋も何度か「はいはい」と答えたことがあるのはナイショ。

【仕事のスタイル】

同じ怨み屋の中でも一番怨み屋本舗のルールに忠実であり、そのために相果川や巣来間のように情にほだされて依頼料を減額する、といったことはまず無い。
しかし依頼人自体が標的の抹殺に協力するなどリスクを負う場合は格安で依頼を請け負う。

彼女だけに言えることではないが依頼人の裏切りは決して許さず、場合によってはその時の標的に対してやったこと以上に凄惨な報復を行う。
同様に怨み屋本舗では直接的に暴力を使わず頭脳で抹殺することを信条としているが、あくまで暴力でトドメを刺さないだけで抹殺の過程に必要な場合は容赦なく暴力を使う。

また彼女個人の信条として"女"を武器にしないというものがあり、標的に対して色仕掛けで接近するといった手段は使わない。

【身体能力】

かつて先代怨み屋の元で相果川、荒羽とともに修行した際に琉球空手を習っており、その腕前は達人級。
上述の通り抹殺の過程に必要な場合はもちろん、依頼人がナメた態度を取った場合、自分や他者の身を守る際にも実力を発揮する。
最近ではやたら飛び蹴りをかますことが多い。

これより先は無印20巻以降のネタバレを含みます










  • 聖福教との因縁
本名は宝条(ほうじょう) (しおり)。その当時強引な勧誘で問題になっていた宗教、"聖福教"の被害者達の弁護を務める宝条家の長女である。
彼女の決め台詞である「しかるべく」は法曹関係でよく使われる言葉であり、彼女の生まれを窺わせる。

この頃は普通の高校生であり、イジメに遭っている者を助けるなど正義感の強い性格だった。
しかし、ある日に助けた桐野 美鈴という女子高生に歪んだ愛情を抱かれ、度重なる常軌を逸したストーカー行為に堪えかねて彼女を拒絶する。

しかしこのことで桐野が"恨み"を抱き、聖福教を信奉する家の生まれであった彼女がその力を利用して栞の顔そっくりに整形。悪事を働いて彼女を陥れた。
桐野の"恨み"はそれだけでは収まらず、最終的には狂信者達を使って宝条家を襲撃。家に火を放ったことで中に居た栞と(シュウ)の両親は死亡してしまう。
これがきっかけで栞は怨み屋となり、それまで表に出ていた正義感も鳴りを潜めた。

以上の凄惨な過去から聖福教が絡んだ依頼にはどうしても私情が出てしまうこともあるが、やはり依頼はきっちりと遂行している。

  • 決着
過去に通っていた高校の教師に聖福教の壊滅を依頼されたことで本格的に動くことになる。
病床に伏せている最高権力者に代わって実権を握る"総務部長"こと桐野を埠頭に誘い出し直接対峙するも逆に追い詰められてしまい、最期は頭部を拳銃で撃ち抜かれて殺害された。





…かに思われたが、殺害されたのは過去に怨み屋が社会的抹殺にした女性であり、怨み屋本店の協力者であるドクターによって彼女そっくりに整形されていた。

本物の怨み屋は影武者が追われている隙に自身に怨みを持っていた木経 透子を誘導し、同じ顔を持つ桐野と鉢合わさせる。
怨み屋と勘違いされた桐野は逃げる間もなく木経に滅多刺しにされて虫の息に。最期は木経が去った後、怨み屋の「人を呪わば穴二つ」の言葉を聞きながら死亡した。

ちなみにこの時の影武者にはただの囮だけではなく、怨み屋の死亡を世間に知らしめることで自分を追っていた寄木警部の捜査を撹乱させる狙いもあった。

【余談】

普段の髪型の黒髪ロングはヅラであり、本来は淡い色のショートである。
しかし上述の学生時代、及び先代怨み屋の下での修行時代では黒のショートであり、いつ髪色を変えたのかは定かでない。

相葉夏美(あいば なつみ)という偽名で「Showshow」というスポーツクラブに通っているが、この施設は怨み屋シリーズの作者である栗原正尚氏が書いた漫画『神アプリ』に登場した施設であり、「Showshow」が初登場した回では『神アプリ』の登場人物である御子柴亮(みこしば りょう)、東雲勇輝(しののめゆうき)、巻上理世(まきがみ りよ)、立花静香(たちばな しずか)の4人が1コマだけ登場している。
なお、「Showshow」のインストラクターである巻上は別の回にも1コマだけ登場しており、この時は怨み屋と会話をしている。


「追記・修正もやっておいて」
「へいへい」
「へいは一回!」
「へい」


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最終更新:2022年06月06日 10:37