OVER(ボボボーボ・ボーボボ)

登録日:2011/11/07(月) 23:09:06
更新日:2024/04/14 Sun 23:13:22
所要時間:約 3 分で読めます




漫画『ボボボーボ・ボーボボ』に登場するキャラクター。


長い銀髪と手足につけた複数のベルト、そしてケツ顎が特徴的な男。←ここ重要。訳は後述。

マルハーゲ(アニメではマルガリータ)四天王の一角で、その実力は四天王最凶とまで言われており、伝説の金属「オリハルコン」製の巨大なハサミ(複数所持)を武器にして戦う。
「ギギギ」と笑う。
某ホラーゲームの殺人鬼としても入ってもおかしくないヤバさ。 

三バカが失禁する程の凶悪な見た目通り好戦的で残忍な性格。理性がぶっ飛んでもあんま変わんない。その一方でハサミに名前を書いていたりもするが……





以下、ネタバレ?












魚雷ガール仮の姿

胸部に六つの玉のようなものが存在し、これが全て光ると怒りのエネルギーが溜まったと見なされ本来の姿である魚雷ガール(女性)に戻る。 
その為かOVERは出身地がかつてヨーロッパの火薬庫と称されたあのバルカン半島(のどこか)であり、バズーカの直撃を受けても無傷だったりする。


……が、はっきり言って完全に別人として見たほうがいい。

まず女が男になっている時点で色々とおかしいが、注目すべきはその年齢。
OVERは25歳(実はボーボボより年下)なのだが、魚雷ガールは28歳と3つも年上である。誕生日は同じ(12月4日)なのに。

また、OVERに魚雷ガール時の記憶は一切継承されない(その方がOVERの為かもしれないが)。しかも魚雷ガールがOVERに戻る条件はなんとなく。
その為戦闘中に魚雷ガール→OVERとなると三つ巴の事態に。

「ずっと殺したかったぜ」
「(魚雷率ゼロだー!)」

「変身前と変身後」というよりも「肉体ごと入れ替わる多重人格、姉弟」と言ったところか。
変身の際に丸っきり別の人格、姿にすることは澤井がよくとる手法であり似た例に闇夜叉→サンバマンなどがある。


因みに、何故かところ天の助を異常なまでに嫌っている為、彼が関わると怒りのエネルギーが溜まりやすい。

「殺してやるぞ天の助」*1
「何で!?何で俺なの!?名前覚えられてるし!」

もっとも天の助は登場人物ほぼ全員から嫌われているキャラクターあり、元Aブロック隊長の裏切り者である上に無礼な行為も多かったが。



そんなOVERだが、実は四天王になる以前はカリスマ盆栽職人だった。しかも彼の特技は新聞紙で何かを作ることと実に無害。
加えて彼の直属の部下である必殺五忍衆が三バカ文明+ロリショタで構成されている為(しかも1人は「この(OVERの)城で生まれこの城で育った」と発言)、一部では「実は面倒見がよかったりするのでは?」と邪推されていたりする。
まずあり得ないと思うが、魚雷ガールも世話好きな教師キャラであることを考えると……

しかしGBAのゲーム「爆闘ハジケ大戦」では一度は五忍衆を見捨るが修行して強くなった五忍衆に対して「悪かったな、もう修行さぼるんじゃねーぞ」と再び五忍衆を認めるシーンがある


また、軍艦プルプーとは同じマルハーゲ四天王でありながら歴然とした実力の差が存在し、
二人相手に制裁を加えて「面汚し」などと吐き捨てるシーンが存在する。

その一方で、自分同様に一際高い戦闘力を持つハレクラニとは意外にも親しい間柄らしく、
四天王全体が軽んじられた時には彼に同意を求めるシーンがあり、
彼が窮地に立たされた際も「アイツがこのまま終わるわけがない」と信頼を感じる発言をしている。
ハレクラニの暴走形態であるノーマネーモードの存在と恐ろしさも熟知していたようで、
発動時には珍しく露骨に焦る姿も見受けられた。

余談だが、アニメ版の声優である杉田智和とボーボボ役の子安武人は、本作と同じジャンプ発のギャグ漫画で「ギャグキャラの主人公」と「ギャグ無しの敵キャラ」という丁度反転した役柄を演じている事で有名。
しかも昔の仲間をハレクラニ役の三木眞一郎が演じているという妙な接点がある。


◆活躍

OVER編
  • ボーボボ達との戦いでは途中で魚雷ガールになるが2連続により魚雷ガールは敗北。元に戻りスズのテレポートでボーボボや軍艦達と共に城の崩壊から救われるも意識を取り戻すと平然とスズを人質にとる···もあっさりスズは救出され懲りずに天の助や首領パッチを人質にとるが彼らに人質の価値はなく、最後は鼻毛真拳奥義「地獄鼻毛落とし」で5年2組に落とされて敗北した。


  • ツル・ツルリーナ3世戦で魚雷ガールから唐突に戻って登場。ボーボボ組、3世と三つ巴の戦いを繰り広げ、結果的にボーボボ達と共闘することになった。

闇皇帝編
  • 後述の5人衆と共に新帝王決定戦に参加。この時帝国からは金判定のねんちゃく闇夜叉より下の銀判定(ハレクラニ、ランバダなども同様)だったが、後の描写からしてボーボボに負けたために評価が下がったと思われる。(詳しくはねんちゃくの項目を参照。)予選を通過するが裏マルハーゲ帝国の襲撃をうけ、ボーボボ達と共闘。LOVE戦では首領パッチと破天荒の茶番と天の助の煽りによって怒りメーターがMAXになり、魚雷ガールに変身。直接の登場という意味では、これが無印最後の登場である。

真説
  • 最終話に登場。ルビーや蹴人と共にマルハーゲ同窓会に参加していた。



◆極悪斬血真拳

OVERの場合、ハサミで斬る・突き刺す・斬撃を放つ。それだけである。
しかし攻撃速度は速くスーパーの力を得てパワーアップしたボーボボでも回避は不可能。
アニメでは規制の為か天の助を切り刻む以外ではハサミから紫色のエネルギー弾を放つようになった。
全ての技がハサミを使ったものなのでハサミを破壊されたり奪われると使えなくなる···
と思いきや、ハサミは自由に生成可能なようで、2刀流を披露したことも。
因みに技名に果物の名前が多いのは、OVERが果物の名前をイカすと思っている為。

ザクロ
相手をハサミで真っ二つにするシンプルな奥義。

カボス
相手をハサミで微塵切りにする奥義。

アボカド
奥義。回転しながら切り刻む。

デスサイズ・カッター
超奥義。ハサミを振り回して縦横無尽に走る斬撃を放つ。
技名で唯一果物の名前じゃない。

ガラナ
ゲーム作品で使用。上にハサミを投げる技。

ザボン
ゲーム作品で使用。下にハサミを投げる技。

グアバ
ゲーム作品の奥義。たくさんのハサミを召喚し集中的にハサミが襲う。
攻略本ではOVERがハサミを2本召喚したシーンとの関連性を指摘していた。



◆必殺五忍衆


OVERに支える5人の直属の部下。「忍」と言っているが忍者らしい風貌や忍者らしい技を披露したのは黄河文明くらい。
新皇帝決定戦には蹴人を除き参加した描写がある。
18巻のおまけ漫画では五人全員でクレープ屋で働いている描写があるなど、チーム内の仲は結構良い模様。

なお、三バカ文明は名前は持っていなかったが、本編の途中で世界四大文明に由来する名前が決定された。
ハブられたエジプト文明カワイソス

〇ルビー

CV: 國府田マリ子
ロリータ風味の衣装に身を包んだ幼女。
元々は人気のチャイドルだったが、ブームが去った今は原宿のクレープ屋でバイトしてるらしい。
本編後五忍衆が皆でクレープ屋でいるのは、彼女の紹介があったためなのだろうか?
一人称は「ルビーちゃん」、やたら敬語を使った口調、きゃぴきゃぴした雰囲気で「存在がイタイ」と言われてしまう。
しかしそれは演技であり本当は腹黒い性格
「ブレインウォッシング」洗脳の直訳じゃんという能力の使い手で、彼女と遊んだものを「一生遊び続ける」と洗脳することができる。
能力を用いてボーボボ達を殺そうとするも「一生遊び続ける」というのはバカな首領パッチが常に考えていたことだったため敗北。
殺すように促すも天の助の説得を受け入れ戦意喪失・改心した。
新皇帝決定戦ではOVERと共に予選を通過したようだが、クリムゾンとLOVEの襲撃に逢い12人の生け贄の一人とされてしまった。
原作とゲーム版(9極戦士)では服の色が違う。隠しステージでの再登場時にプレイヤーが勝利すると田楽マンを画面外に拉致してボコって遊ぶ描写があるのだ~。人によってはうらやましいかも?w


無限蹴人(むげんしゅうと)

CV:福井美樹
「西中」と書かれた体操着を着たサッカー男児のような姿の少年。お前はキャプテン翼世界の人か
「OVER城で生まれ育った」と言い城を守るために燃えるなど熱血なところもあるが、「ボールはボール」と言うなど見た目に反し冷めたところもある。
というか彼の武器は鎖鎌であり、ボールはただの飾り兼弁当箱に過ぎない。
ヘッポコ丸に優位をとるも、首輪が外れ暴走状態となった彼には手も足も出ず敗北した。


〇黄河文明

CV:岡本寛志
三バカ文明の一人。長髪で忍者装束に身を包んだ人物。
触れたものを凍らせる汗を出す「氷結汗」やカーリング用のストーンに見立てた爆弾を飛ばす「カーリングアタック」など氷系の能力の使い手。
トイレコロシアムでボーボボたちと三バカ文明揃って戦うが、聖鼻毛融合でボボパッチの助となった三バカには敵わず敗北。
なお、M・T(マジで・タイム)の中で実は女だったことが明らかになり、インダス文明と入籍した。
新皇帝決定戦では三バカ文明揃って「捨て忍者」となっており、一時的にボーボボと共闘したのちボーボボに倒された。


〇メソポタミア文明

CV:高戸靖広
三バカ文明の一人。額に「キミの心」と書かれたタコに似た謎の生物。
罠エリアの仕掛人でもあり、トラップを駆使した戦闘を得意とする。一方、三バカ文明の中でも一番ボケシーンが多い。
M・Tにより実はいつもの姿は被り物で正体はリーゼント姿のインダス文明の兄タコ八郎であったことが明らかとなる。マルセイバターサンドを食べて動物性油を取りすぎたことによりメソポタミア文明の姿となったらしい。
新皇帝決定戦ではメンマとのラーメンバトルにより全員分のラーメンを食わされ「マズゴパァ!」と叫んだ。ぶっちゃけカーメンが効いた。


〇インダス文明

CV: 高塚正也
三バカ文明の一人。乾電池のような容姿で、中には犬が入っている。口数こそ少ないもののコンスタントにシュールなボケをかます。
剣術の使い手で、天の助を貫いたり白刃取りを行ったりと中々の実力者。
M・T内ではメソポタミア文明の弟で本名がとし郎だったことが明らかになる。
新皇帝決定戦では自ら巨大な餃子と化し、メンマがラーメンを食えない状況を造り上げ勝利を呼び込む活躍を見せた。
「味は保証できんが、自信と勝算はある。」


◆その他の配下


○おちょぼ口くん

CV:成田剣
OVERに仕える忍。忍者の服装で、名前に反した大きな口と飛び出した目が特徴のカネゴンに似た顔をしている。三男坊。
ハジケブロック基地でライスとの戦いが終わった後に現れて、ボーボボと戦った。
『バリアの術』『隠れ身の術』の他、口をワープゲートとする『口バキュームの術』を使う。

○ガンプ

CV:福原耕平
OVER城の御庭番。背中の羽で飛べるが、本当の羽は頭の触覚らしい。
初登場時はアヒルでびっしりの池で水浴びをするという出オチっぷりを見せ、ボーボボにスルーされると「ツッコミはなしか」と言いながら出てきた。


追記・修正はOVERを五年二組に編入させてからお願いします。

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最終更新:2024年04月14日 23:13

*1 アニメ版では流石にそのままではまずかったのか「切り刻んでやる、細切れにしてやるぞ天の助」に代わっている