遠見真矢

登録日:2012/09/04(火) 00:22:41
更新日:2023/09/11 Mon 12:17:11
所要時間:約 10 分で読めます






「あたし…どんなに変わっても、一騎君のこと覚えてるよ」


遠見真矢とは、アニメ「蒼穹のファフナー」シリーズのヒロイン…多分
CV:松本まりか





※この項目はEXODUSまでのネタバレを含みます。



■人物像
明るく、快活な少女。14歳。
家族構成は母と姉。父親は、とある理由で離島している。
手先が不器用であり、包帯を巻けない・料理ができない等、主婦スキルは低い。
作品の絵柄、髪型および髪の色、活発な性格などからミリアリア・ハウを連想する視聴者も少なくない。

親友の羽佐間翔子とよく行動を共にしている。


天才症候群の才能として、『異常な推測能力』を持つ。
異常な推測能力とは、物事の表面を見ただけでその本質がわかってしまうようなもの。本編中でも遺憾なく発揮される。
(相手の顔を見るだけで、考えていることやその人が置かれている状況が理解できる等)
不器用な人間が多い本作では、貴重な理解能力である。
本編開始前、及びパイロット選抜前は主に趣味のロッククライミングでその推察能力は遺憾なく発揮していた模様。
(命綱なしの状態で岸壁をひと目見ただけでどこに手をやって足を掛けるべきか導き出すなど)
一方で彼女自身はあくまで会話を始めとするコミュニケーションでお互いを理解すべきと考えており、これが超絶不器用男子二人一騎と総士の関係に大きな影響を与えることに。

■本編中の活躍
≪蒼穹のファフナー≫
親友の羽佐間翔子や、他の子供たちと共にパイロット候補生となる。
しかし身体的ハンデがあるため、翔子と共にCDC勤務に配置される。
仲間が危険な戦いに身を置く中、何もできない自分の無力感に苛まれる。
そのためか、CDCを離れ、溝口と共に危険な任務に参加する。


総士との溝が深まり、「変わっていくこと」を恐れる一騎から
「遠見は、俺のこと覚えていてくれるか?」
と尋ねられる。
「あたし…どんなに変わっても、一騎君のこと覚えてるよ。」
この真矢の返事は、一騎の気持ちを理解している証左である。後述するがこの約束はこの後もずーっと守られる。


一騎の気持ちを知っているがゆえに、一騎の家出の後、本当の一騎の気持ちを理解しようとしない大人たちや総士に向けて激情を吐露する。

人類軍が島を一時占領した際、父であるミツヒロ・バードランドによって人類軍に引き抜かれそうになるが、父親を拒絶した事で事無きを得る。
その後、真矢のファフナーへの適性データが、姉である遠見弓子によって改竄されていたことが明らかになる。
このことから、真矢は自らの意思で戦うことを選ぶ。
真壁史彦に「高い適性ではないが、驚くほど安定している」と評され、即座に実戦投入されることになる。
ファフナー搭乗時の変性意識は「冷静沈着で、恐怖を感じなくなる」というもの。
彼女の愛機マークジーベンは変性意識を活かし、後方からの狙撃を担当することになる。
劇中での通算命中率は90%以上であり、仕損じたのはマークニヒトの投擲したルガーランスを撃ち落とせなかった場面のみ。
それをカウントせず、あくまでもフェストゥムの狙撃ならば百発百中。故についたアダ名はマークゴルゴ

その後、蒼穹作戦に参加。作戦では、空と同化しようとした敵側のミールを一騎と共に破壊するなど大活躍を見せる。
もし真矢が人類軍に引き抜かれていた場合、目的は真矢をマークニヒトのパイロットに据える為だったため、最悪の場合狙撃手不在となり
空へ上昇していくミールの狙撃が出来ず世界が同化されていた可能性が高い。
だが、ニヒト=イドゥンの悪あがきによって無へ引きずり込まれていく中飛び降りた一騎とザインを追い、
制止を振り切り輸送機から飛び出すが「俺も、必ず」と言い残して一騎と総士は消失。変性意識すら振り切って動揺し泣き叫んだ。
直後、カノンに「4機の健在が前提のクロッシングが切れていないということは、まだ一騎達は生きている」と諭され、帰還する。
蒼穹作戦に参加した4機中唯一無傷での生還だった。

エンディングでは、目の見えなくなった一騎を島へ誘導するためにジーベンで出撃。着陸後、砂浜で彼に微笑みかけていた。





≪蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH≫
溝口がマスターを勤める喫茶店『楽園』でアルバイトをしている。
一騎との仲は、全く進展していない。
劇場版で初めて登場する西尾暉(西尾里奈の弟)に懐かれている。
(正確には初登場ではないが、放映版では失声症を患っていたため声がつくのは劇場版から。)



戦闘では、空戦型であるマークジーベンの特性を活かし、空戦仕様となったドライと共に防空を担当する。
取り回しを重視して主武装をドラゴントゥースからレールガンへ変更している。
初っ端から射出直後にエウロス型の巡航ミサイルを撃墜→速度を維持したまま逆立ちするように宙返りして反転し戦闘続行という変態機動をしていた。
しかも真矢の「まだ生きてる」という言葉から察するに、巡航ミサイル撃墜と同時にエウロス型を撃破している筈だったという事になる。
第二次蒼穹作戦では、島の防衛にあたる。
マークニヒトに挑み敗北、機体は大破したが無事生還している。



≪蒼穹のファフナー EXODUS≫
進路を航空部門に決め、溝口に戦闘機パイロットの教習を受けている。『楽園』でのアルバイトも継続中だがあまり店にはいないらしい。
突然現れた異母弟・ジョナサンの存在に悩むことに。
『同胞殺しと紛争調停者』というものすごく物騒なキャッチフレーズを付けられているが…?

また、一騎達の世代の中では最もファフナーへの搭乗が遅かった事により、一騎世代での唯一の現役ファフナーパイロット。
2話にて早速出撃して、後ろから追ってくる敵に対して水面に手を突っ込んで急反転、そのままの姿勢でワンショットキル
という更に磨きがかかったマークゴルゴっぷりを見せつけた。後方支援ってなんだっけ…
しかもその直前には溝口とのマンツーマンでの教習を受け、新型フェストゥムを島のバトルフィールドに誘導。
更に「2分で乗る」と宣言しリアルタイムでの2分弱でファフナーに搭乗・出撃・射出直後に体勢を立て直し狙撃というハードワークをこなしている。
武装は空戦用に最適化された新型のドラゴントゥースを使用する。
今回の遠征作戦を最後にレギュラーパイロットからの引退が決められているが…

一騎との仲は相変わらず進展していないが、一騎を大切に想っているのは変わっていない。
現役でファフナーに乗っているのも、『一騎がもう戦わなくていいように』という思いからだとカノンは推測している。
9話で一騎(マークザイン)に助けられた時は彼が戦場に戻ってきてしまったことに茫然自失となったあと、「ごめんね」と繰り返しながら涙していた。

女性僅か2名という超男所帯の航空部隊にいるせいか感覚が男性よりになっているようで、総士や剣司のいる医務室に上半身裸にシャツ一枚(それも前は全開)の格好で現れ、
必死に目を逸らす総士や『前隠せ』と苦言を呈す剣司に羞恥心を覚えるどころか人の悪い笑みを浮かべて彼らをからかっていた。

逃避行の途中で難民を守るためとはいえ、核弾頭のトリガーを弾こうとしたアルゴス小隊所属爆撃機を撃墜してしまい搭乗していた12人を手に掛け、更に一騎を守るために生身で人を射殺してしまったことで、大事な人を守るためなら躊躇無く人を殺せるようになってしまう。
同時に精神を急速に摩耗していき、一騎に肉薄したアルゴス小隊の工作員を射殺した後は翌朝まで毛布に包まったまま射殺に使用した道生の遺品の拳銃を見つめ続け*1、一騎との対話を経るまで彼の散髪に気付くことが出来ない程であった。
更に復調したアイからは「今度貴方が人を撃つ必要が出来てしまったときは私が撃つ」と気を遣われていたが……
その後、語調を荒げた弾みで「人殺し」と揶揄する発言をしてしまった暉にただ微笑み続ける等、最早彼女の決意は覆すことの出来ないものとなっていた。

また、人類軍に捕縛されたことでヘスター・ギャロップと交流を持ち、彼女から目をかけられることになる。
人類軍から逃げ出す際には基本装備だけ*2のジーベンでアルゴス小隊のファフナー3機を全滅(2名殺害)、ヘスターに交戦規定アルファを撤回させるためにガチで自爆寸前まで行った。
第四次蒼穹作戦の際はバーンズ傘下のファフナーを尽く殲滅(ただしいずれも武装などを狙って行動不能にするのみで、「殺す気はないと……」と相手方のパイロットに言わしめている)。
フェンリルによる自爆から見殺しにできず助けたビリーからも憎しみで銃を向けられ、それを受け入れようとするも溝口がビリーを射殺した。
最後は美羽に「みんなを守ってくれてありがとう」と礼を言われ、涙したのだった…。



≪蒼穹のファフナー THE BEYOND≫
一騎や甲洋と同様に……と言いつつこの二人は人間離れ(物理)してしまったので実質この世代唯一の現役ファフナーパイロット。パイロットリーダーの役職になっている。
基本的にはEXODUS時代と変わってはいないのだが、奇しくも若い頃のヘスター同様に「守るべきもののために憎まれ役にもなる」覚悟を完全に決めてしまっており、
それが故に選択肢次第では島の敵になり得る、或いは再び敵に奪われる可能性がある総士(こそうし)についてはかなり厳しく接しており、何度か実力行使に出たことも。
そのため完全に怖いお姉さん扱いされているが、前世の因果か「貴方を憎めない」と逆に慕われている。
一騎や母の千鶴、千鶴との仲が劇的に進展した史彦達の前では過去作と変わらぬ姿を見せてくれるのだが、そこまでがかなり長く平時でも変性意識のような雰囲気を纏った冷徹な戦士(ゴルゴ)になったと言われる事も。
本作はしばらくは何も知らない皆城総士くんの目線で語られるので意図的にそういう描写にしているのだろう。
ちなみに一騎との仲は例によって進展していないが、彼の帰る場所であり続けようとはしている。

戦闘ではSDP「多次元視界」を駆使するが、第一話で右目の視力ごとSDPをセレノア(弓子に擬態したフェストゥム)に奪われてしまう。
だが元々SDP無しでも恐るべき強さを見せていた真矢である、そんなハンデを全くモノともしない大暴れっぷりを本作でも存分に見せてくれる。
ちなみにアショーカの力なのか不明だが、超遠距離狙撃能力についてはSDPを奪われた状態でも使用している。マジゴルゴ。
なお本作では竜宮島から離れたことで新同化現象が発生しなくなった(普通の同化現象は出る)事や1話で早々にSDPを奪われたためか、彼女の新同化現象は不明となっている。
EXODUSではローンドック(単騎)になることが多かったが本作ではスサノオ&ツクヨミとのトリプルドッグ、マークザインとのツインドッグ、EXODUSのEDで描写されておきながら地味に本編内で実現しなかったアマテラスとのツインドッグが見られる。


■搭乗機
ノートゥング・モデル:マークジーベン
機体コードは『Mk-Sieben』。空戦特化型の第7番機。

エインヘリアル・モデル:マークジーベン改・アズライール(EXODUS終盤~)
機体コードは『Mk-Sieben-Re:Azrael』。特徴は大差なし。

主武装は、ドラゴントゥース(狙撃銃)、レールガン。
無印では主に、ドラゴントゥースを用いて後方からの狙撃を担当。
HAE以降は空戦特化型の性質を活かす方向にシフトし防空を担当。成長した真矢の技量によって真っ当な戦闘なら無類の強さを誇る存在となった。
EXODUS終盤ではさらにSDP『多次元視界』を発現し、一度に複数の標的を捉え、通常では視認できない超遠距離の対象をも捕捉するぶっ壊れ性能を得るも、前述の通りTHE BEYOND冒頭でセレノアに右眼の視力ごと奪われナーフを受けた。
…はずだが特に戦闘能力が落ちているように見えないあたり恐ろしやマークゴルゴ…

同型機はマークゼクス及びマークゼクス改・アマテラスだが、戦線投入時期の違いなどもあってコンビを組む機会がなかった。
第六次蒼穹作戦にて遂にアマテラスとのツインドッグが組まれることに。
基本的には前衛をアマテラスに任せ後方から攻撃する、或いはアズライールが敵の親玉を引き付けてアマテラスが周囲の敵を排除するといったコンビになっている。


■関連人物
  • 真壁一騎
幼馴染で、思い人。
親友・翔子もまた、一騎が好きなため、事実上の三角関係。
翔子の死後、一騎のことを強く意識するようになる。

真矢は不器用な一騎の心を理解できる貴重な人間の一人であり、物語を通じて信頼関係を結ぶ。
ただし一騎は総士のことで頭がいっぱいであるため、恋愛関係の発展は…お察しください。

EXODUSでは一騎の余命があと数年であることに心を痛め、彼が静かに余生を過ごせるように前線に立っている。
お互いに相手を大切に想っているのは確かだが、恋愛関係の発展は…お察しください。

THE BEYONDでは永遠の戦士として戦い続ける宿命を背負った一騎の傍に可能な限り立ち続けたいという想いでパイロットであり続けている。
一騎にとって彼がヒトとしての存在を保ち続ける理由の1つであることは間違いないのだが、恋愛関係の発展は…

  • 羽佐間翔子
幼馴染で親友。身体が弱く、思うように学校へ通えない彼女に登校時間ギリギリまで翔子の家に滞在していた。
二人の間柄は、ドラマCDと小説で補完されている。


  • 皆城総士
友人。総士からすると洞察力に優れる真矢は自分の意図を理解してくれる頼れる存在であり、それもあって真矢に秘かな恋心を抱いている。
だが真矢の方はその想いには最後まで全く気付かず、それどころか「クロッシングで全て分かった気になってる」と総士にとってあまりに火の玉ストレートな発言を浴びせるほど。
…まぁ劇場版まで見終わっても見破れなかった視聴者もいるレベルのわかりにくさだししょうがない。月刊少年シリウス版の漫画ではこの辺りの二人のすれ違いを分かりやすく描写しており必見。
更にで変性意識の影響や親しみの裏返しからなのか真矢からは当たりが厳しい傾向にあり、ファン間では「皆城くん、謝って」という構文が定着している。
なおこの台詞は作中には存在せず、初陣での「皆城くん、なんで私の武器ロックしてるの。外して」あたりのイメージだと思われる。

真矢としては別に総士が嫌いではなく、それどころか一騎が心許せる友人として大切に思ってはいる。
まぁつまるところ「一騎の大切な親友である皆城君」という真矢の視点と「真矢が好き」という総士の視点が決定的にすれ違っているのだ。


友人。一騎や総士と同じく不器用な性格のため、何も言わずとも真意を察してくれる真矢を得難く思っている様子。
カノンも一騎のことが好きなのだが、カノン自身が「真矢が一騎の隣にいるべき」と感じて身を引いているため、対立はしていない。
EXODUSでも仲が良い様子が描かれ、「真矢」「カノン」と名前で呼び合っている。
実は真矢を名前で呼ぶ同世代の子は翔子とカノンだけだったりする。


  • 溝口恭介
凄腕工作員にして、喫茶店「楽園」の店長。
8話の登場以来、何かと真矢と関わりが深くなっていった。
18話の査問委員会において、溝口が真矢のスリーサイズを
「えーと、上から、はちじゅう…」
と言ったが、実際は「B79・W57・H81」である。
EXODUSでは真矢の戦闘機操縦の指導も務めており、真矢がなんだか男らしくなってきてしまったのはそのへんの影響もあるのではとも。どうしてくれるんだ溝口さん。


  • 遠見弓子
真矢の姉。学校で保健医をしている。
真矢のことを大切に思っており、真矢を守るために適性データを改竄する。
劇場版では道生さんとの娘を出産した為、真矢は16歳にして叔母となった。


  • 遠見千鶴
真矢の母親。普段は遠見医院を切り盛りする医師として働いている。
ファフナーで戦う真矢を医師としてバックアップしつつ、心配している。
一騎の父親である真壁史彦に想いを寄せているが、真矢からすれば一騎と「きょうだい」になってしまうのは複雑だろうと思われる。
一方でTHE BEYONDの頃になるともう家族みたいなもんだからなのか二人の仲を一騎と一緒に応援するぐらいにはなっている。

  • 日野美羽
前述した弓子の娘。つまり真矢の
家族として過ごしているが、他の目上の若年者に対してと同じように「真矢お姉ちゃん」と呼ばれている。
急激な成長速度のおかげでTHE BEYONDの頃には見た目にこの呼び方が自然になってはいるが。


  • ミツヒロ・バートランド
人類軍所属だが元竜宮島の住人であり父親。
人類軍による竜宮島占領時に再会を果たすが、自分のことしか考えていないミツヒロにまったく心を開くことなく、「お父さんはフェストゥムと何が違うの?」と彼を拒絶する。
(スパロボUXでは甲洋のスレイブ型覚醒を見届けたことにより、台詞が「心を持たないフェストゥムと~」に変更されている)
ミツヒロは真矢をマークニヒトのパイロットとする算段を立てていたが、申し出を拒否したことで頓挫する。
彼が離島(離婚)する前はそれなりに仲が良かったらしく*3、彼女の持っているカメラは元はと言えばミツヒロの趣味である。

  • ジョナサン・ミツヒロ・バートランド
人類軍所属のファフナーパイロット。名前からわかるようにミツヒロの息子で、真矢や弓子たちとは異母兄弟にあたる。
エミリーや美羽の言うフェストゥムとの対話の可能性を「希望」として認識しており、弓子には「いい子」と言われているが、
千鶴曰く「若い頃のミツヒロにそっくり」とのこと。
父に関する視点が共通している事から良好な関係を築くが……

  • ヘスター・ギャロップ
新国連のトップ。1期では接点が全くなかったが、EXODUS終盤にて真矢が人類軍に鹵獲された際に接触を図る。
「ミツヒロの娘」である彼女を自分の後継者にしようとして真矢に拒否されるも、交戦規定アルファを力づくで撤回した事で彼女により強い関心を抱かせる。
「守るべきもののために自らが憎まれ役になる」という真矢と全く同じ信念を抱いており、真矢の方もTHE BEYONDではヘスターの意図を理解してはいる模様。

  • 皆城総士(THE BEYOND)
3年間フェストゥムに囚われていた子供の総士を当初は懐疑的に見ており、「本当に本人なのか(敵の作ったパペットではないのか)」とまで言うほど。
更には「仮に島に敵対するなら自らが始末する」とヘスター達に宣言して直後に実力行使に出るなどゴルゴ感が凄まじいが、
甘やかされてきた総士にはあまりにも斬新すぎる対応だったからなのか手荒な扱いを受けたにも関わらず「遠見さん」と呼ばれ慕われるようになった。前世の因果かもしれない
真矢の方も総士を割と早い段階で信用しており、彼の自己を確立するためにわざと冷たい態度を取っていただけの様子。総士の不器用振りには呆れつつも「(かつての皆城総士と)そっくり」と語る。
ちなみに真矢は「総士君」と呼んでおり、「皆城君」と呼んでいたかつての総士とは明確に別人と見ている事が分かる。


■余談
彼女のファフナー適性は初期の発言や資料、『EXODUS』以降の発言や資料で結構ブレが生じている。
弓子が改ざんしていたデータを見た千鶴は「トップクラスの適性だったのね……」とつぶやいているが、史彦には「高い適性ではないが、驚くほど安定している」と評されている。
更に「操縦適性はトップクラスに高いが同化耐性が極端に低い」という資料などもあり、実際にそれを想起する描写が操縦シミュレーション後*4や初搭乗後に見られる。

だがEXODUSでは「同化耐性がトップクラスに高い」というこれと真逆の評価が総士から出ており、実際に劇中一度も同化現象を発現することが無かった。マークレゾンの起動試験にも後遺症なく耐えるほどである。
THE BEYONDでも後輩達が「電池切れ」目前に迫る中で「少量の拮抗剤投与で行ける」というとんでもない耐性の高さを示している。
真矢曰く「消耗しない戦い方をしているだけ」との事だが………

これについては、真矢の実戦投入が遅く比較的少ない戦闘数でミョルニアが齎した同化現象の大幅な拮抗が実現したこと、
SDPの発現も遅く新同化現象の影響もほぼ受けなかったこと、THE BEYOND以降は一騎の「無限のクロッシング」による負荷軽減など全体的に高負荷に晒される機会が少なかったことが挙げられるだろう。
とは言え島外派遣では一騎の負担を減らすために常に最前線で戦いながら唯一同化現象を全く発症しなかった竜宮島パイロットであり、「より長く戦える」エインヘリヤル・モデルへの改装も最も遅かったことから、やはり素の同化耐性が飛びぬけて高いという設定に整理されたのだと言わざるを得ない。





「wiki籠り君、どうして私の項目放置してるの…?追記・修正して」

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最終更新:2023年09月11日 12:17

*1 物資状況故に侘しい朝食を差し入れに来た一騎に声をかけられた際、表情と顔を一切動かさないまま視線のみを背後に向けるという非常にホラーな演出となっている

*2 デュランダル(ハンドガン)、レージングカッター(ワイヤー)、マインブレード(短剣)という、これまでのファフナーの描写からしてもとてもマトモな装備と言えない内容。

*3 弓子はミツヒロを初手で拒絶しており、相当仲が悪かったと見える。EXODUSでも「お姉ちゃんはお父さんの事が大嫌いだし」と真矢に言われている

*4 酔っぱらった状態になって一騎に抱き着いていた