エルピス

登録日 :2009/05/27(水) 21:26:03
更新日 : 2017/08/29 Tue 16:00:20
所要時間 :約 5 分で読めます




シエルさんがいてくれたからこそ…です


ロックマンゼロ2において登場した、レジスタンス組織の総司令官。

Elpis.jpg

CV:柏倉つとむ


元はネオ・アルカディア政府の都市管理局職員「形式番号TK31」だったが、ある日突然、国家反逆罪によりイレギュラー認定を受ける。
その一週間前、旧世代の遺跡(ゼロ3の"水没した図書館"にあたる)調査隊の一員として参加していたが、その際偶然データルームにアクセスし、一般市民には隠されてきた妖精戦争の記録を盗み見てしまう。
ネオ・アルカディアの流布する歴史では、『エックスこそただ一人でΣウィルスをデリートし、戦争を終結させた英雄』であり、オメガと必然的に関与するために闇に葬られた英雄・ゼロの存在や、人間至上主義の政府にとって『人間(Dr.バイル)が戦争の元凶』などとは知られてはならない情報だった。
そして事実を知ってしまったTK31は、証拠隠滅のため無実の罪を着せられた。

ネオ・アルカディアの法律では、イレギュラー認定されれば問答無用で廃棄処分確定。
同様に調査員として参加したレプリロイドは既に全員イレギュラーとして処分されたらしく、彼もまたイレギュラーハンターに処分されそうになった所をレジスタンスの一員に助けられる。
そしてそのままネオ・アルカディアに反発し脱走。レジスタンスに加わったのを境に「エルピス」と名乗るようになり、現在の地位に就く。

平凡な「TK31」だった彼がエルピスを名乗るまでの経緯については、ロックマンゼロ3のリマスタートラック・テロスのドラマパートで詳細が聴ける。
ちなみにエルピス(elpis)とは、ギリシャ語で「希望」を意味する。


性格はややナルシスト気味だが、部下思いの名将。
総司令官という立場にありながら自ら陣頭指揮を執ったりする。
人望もかなり厚いようだ。
シエルに好意を抱いているような節があり、そのためかシエルが絶対的な信頼を寄せる『英雄』、ゼロに対してはやや挑発的な言動が多い。

政府から脱走する際に、研究所からサイバーエルフの子供である「ベビーエルフ」を盗みだし、エネルギー不足を解消する為の研究用としてシエルに与える。
また、シエルが行っているその研究の時間を稼ぐため、ネオ・アルカディアの民間人用居住区をターゲットにした総攻撃「正義の一撃作戦(ゲーム内では片仮名で『セイギのイチゲキ』表記)」を発案する。

ネット上でネタにされる「アカルイミライヲー」は彼の演説が元ネタ


「……
 というかんじで…

 「セイギのイチゲキ作戦」の
 作戦ガイヨウの説明を終わります

 エックスのいない、今がチャンスです
 ここでいっきに、ネオ・アルカディアを
 おいつめましょう!

 では…みなさん、よろしくおねがいします
 レプリロイドに、明るい未来を!」

「「「明るい未来をー!」」」


以下ネタバレ











研究所から盗みだした「ベビーエルフ」は、実はイレギュラー戦争末期に使用され、世界を二度も滅ぼしかけた最凶最悪のサイバーエルフ『ダークエルフ』のコピー。


「セイギのイチゲキ作戦」は名目上「シエルが行っている研究の時間を稼ぐため」となっているが、実際のところ、ネオ・アルカディアと四天王への復讐的な意味合いが強い。
そして結果からぶっちゃけると、作戦はハルピュイア達四天王の返り討ちにあい失敗する。

自身の無力感、死んでいった部下への申し訳なさ、かつて政府職員だった頃のハルピュイアに対するコンプレックス等々から心を病み、力を求めるようになる。


そんな心の淀みをベビーエルフに付け込まれ、エックスのボディが眠るネオ・アルカディア最深部に導かれる。
エックスが自分のボディを棄ててまで封印したダークエルフを解放させ、エルピスはついにその力を得た。

Elpis_dark.jpg

ベビーエルフの、「母(ダークエルフ)に会いたい」という幼い願いのために利用され、世界を滅ぼすような真似をさせられたうえ、シエルへの恋心も報われなかった
シリーズを通して最もカワイソーな人。



第二形態に変身する際、プレイしている子供のトラウマになるような叫び声をあげる



それはさながら

100年前の戦争で犠牲になった人間とレプリロイド達の怨念と呪咀が

ダークエルフの力と共に流れ込み

自分の抱いた理想と正義を見失い

己の犯した罪の重さに押し潰された

最後の理性のかけらの断末魔のようであった


プレイする際はイヤホンを推奨する







Elpis_dark2.jpg

ギィイイイイイャァアアアアアアァァ!!
モォォォォォットチカラヲォォォォォォ!!




……しかし、第一形態はチャージセイバーでのけぞり、ガードする「オットイケナイ」はEXスキルで貫通可能、第二形態は下からチェーンロッドで刺してりゃ勝てるという具合で、恐らくゼロシリーズ中でも最弱のラスボス。
ちなみに次回作のゼロ3では パンテオン(雑魚敵)が同じくダークエルフの影響を受けた上で中ボスとなるのだが、こちらはゼロ3の中ボスの中でも強い部類に入り、下手をするとエルピスより手強い。

あえてフォローすると、いくらダークエルフの力で強化したとは言え、彼は元々非戦闘用の量産型レプリロイドであるので致し方ない面はある。
設定的にはパンテオンのほうが強いのが正解であってもおかしくはない。
それに対し、百年以上の長きにわたるイレギュラー戦争を戦い抜いた伝説の戦闘用レプリロイドであるゼロ *1 とは、基礎スペックも経験値も違いすぎたのだ。

最後は正気を取り戻してゼロに謝罪。
そのまま機能停止するかと思われたが、その直後、一時的に様子が変わったダークエルフの力によってサイバーエルフになり、どこかへ飛び去って行った。
一応救われた感じではある。


ちなみに、ゼロ3ではある改造カードを使うと、レジスタンスベースにエルピスと思われるサイバーエルフが現れる。


スタッフはゼロ3でシリーズ完結にするつもりだったらしく、エルピスが割とショボいのも中継ぎ的役割だからだとか。
とことん割を食った被害者と言えるだろう。
カワイソス (´・ω・`)

ただ、動機や経緯などを見ると同情できる部分もあり、同時にストーリー中での行動には許せない部分もある。
他のゼロシリーズどころかロックマンシリーズのラスボスと比べても 人間臭い と言えるかもしれない。


エルピス
「わたくし、このたび…
 この新レジスタンスの しれいかん となりました
  エルピス ともうします
 ゼロさんのことは、つねづねシエルさんから聞いておりました
 ぜひ、お力をかしてください
 ともにたたかい、この項目をかきかえましょう!!」

ゼロ
「この項目をかきかえる…か
 追記修正して、それで終わりなら…
 シエルもあんなに、なやまないだろうな」

エルピス
「そういうあなたはどうしようと…」

ゼロ
「わからん」

エルピス
「フフハハ、ゼロさん…
 いがいと、ゴジョウダンがおすきなんですね
 ともかく…今後ともよろしくおねがいします
  伝説のエイユウ …さん」


画像出典:ロックマンゼロ2
© CAPCOM CO.,LTD. 2003 ALL RIGHTS RESERVED.
この項目が面白かったなら……\ポチッと/