ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス

登録日:2011/09/11(日) 22:58:45
更新日:2023/12/25 Mon 12:41:23
所要時間:約 8 分で読めます





『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』は1992年11月20日にバンプレストから発売されたSFC用のゲームである。


◆ストーリー

惑星エルピスには3つの大陸があった。
ウルトラ族という超能力者が住むウルトラ大陸、サイボーグ技術が発達したライダー大陸、ロボット工学が発達したガンダム大陸である。
3つの大陸には本来の名前があるのだが上記の名前が有名になりすぎてしまったため現在ではほとんど使われていない。
C・C(共通歴)098年…世界各地で頻発するテロに対応するため光の国、ライダー連邦、エゥーゴ共和国は3国共同の機関を発足した。
その機関の名はゼウス。
ゼウスに任命されたアムロ・レイ、モロボシ・ダン、南光太郎、ギリアム・イェーガーの4人は世界各地で頻発するテロの鎮圧に向かう。


【システム】

基本的にシステムは多くのRPGに準ずる。戦闘ではこうげき、ひっさつ、ぼうぎょ、専用コマンド、アイテム、にげるのコマンドを駆使して戦う。
ひっさつは各自が持つリソース「TP(テクニカルポイント)」を消費して使うことができる。
TPは戦闘中に敵を攻撃すると回復する。特にとどめを刺すと大きく回復(倒せなかった場合の10倍前後)。中盤からはTP回復アイテムも登場するが、店で買えるようになるのは終盤になってから。そして、TP消費の費用対効果は、低コストの技ほど割と良い傾向にあるため、ボス戦だからと言って闇雲に大技ばかり使うのも考え物。追い詰めると攻撃が強化されたりスペックが変化するボスも多いため、TP消費のペース配分も考える必要が出てくる。
なお他のゲームにおける宿屋とも言える病院ではTPの回復はできないため、ある程度計画的に使用しないとボス戦がめんどうなことになる。そのため、雑魚戦でも敵の強さと攻撃のスペックを比べつつ上手に立ち回ったり、格下の敵相手に通常攻撃でTPを回復するなど、通常戦闘にも工夫が求められる。

メニュー画面では相談又は独り言でストーリーを進めるヒントが聞ける。


◇パーソナル転送システム
MSを呼び出す特殊端末。これが盗まれる事は即ち機体が盗まれる事と同じである。
「コール!◯◯(機体名)!」の掛け声でどこにいようとも呼び出し可能。呼び出す際は普段は即乗り込んだ状態だが、目の前に出すことも出来る。
因みに機体サイズは明言されていないが、怪獣博物館で怪獣のサイズが原作と同サイズなのが確認でき、そんなのが屋内でも平気で出てくるため、元から大きさについてはあまり考えても仕方がなかったりする。コンパチヒーローシリーズはその手のことには大らかなのである。
(多くのスパロボだってサイズに関わらずマップ上では1マスだったりするのと同じといえば同じ)
一応、大きなザクの頭、「ガンダムに乗せてね」という子ども、変形する機体あたりから、ガンダム系も原作サイズっぽい。というか怪獣がいる時点でわざわざ変える必要がない。
…ただ、原作サイズだとショッカー基地に捕らわれていた女の子をアムロがおんぶして逃げ出したら、女の子の正体が蜘蛛男だったというどう見ても絶体絶命のトラウマイベントをガンダムを呼び出しただけで切り抜ける*1なんて展開無理だろうという大問題もあるっちゃある。
ちなみに本当にサイズを原作通りにすると酷い事になるのは次回作が証明している
なお本作のゲシュペンストはこれで呼び出すが、PTではなくパワードスーツである*2。またグランゾンもこれで呼び出していることが明言されている。
ちなみにゲシュペンストも含めこの手の「マシンに乗り込むキャラクター」は、その性質上、毒やマヒが通用しない隠し仕様がある。
例外的にジ・Oサイコガンダム等の一部は巨大サイズ。こいつらに限り大きいと明言されていたりするため原作より大きい可能性はある。怪獣より大きいのだろうか?
開発したのは死の商人ことアナハイム・エレクトロニクスなので、その販売姿勢には節操というものが見られず、テロリストだろうとお構いなしに流通しているのが困りもの。


【登場キャラクター】

アムロ・レイ
ゼウスに初期から所属するメンバーで事実上の主人公(本作は彼が起床する場面から始まる)。
性格や服装は機動戦士ガンダムに準拠しているが、原作ほど屈折していない温厚キャラになっている。
戦闘ではガンダムに搭乗し、ひっさつでは全体攻撃を得意とする。
素早さが高く、攻撃・防御も平均的な強さで、集団戦で活躍するがボス戦ではTPの少なさのせいでアイテム係になりがち。
中盤でガンダムからνガンダムに乗り換えてパワーUPする。
νガンダムに乗り換えてからレベルが上がってくると、これまで悩みの種だったTP不足やそれを原因とした火力不足も徐々に解消されてゆき、安定した戦力になる。
特に、高い防御力に裏打ちされた耐久力の高さはメンバー中随一で、防御技「ファンネルバリア」を上手に使えば強敵を翻弄することもできる。
弱点は、全体攻撃の命中率が良くないことと、強力なひっさつがビーム属性だらけなこと。ビーム無効やビーム反射の相手は天敵と言える。また、スパロボ参戦組に共通してやマヒは通用しないが、混乱への耐性が低く、特にアムロ・カミーユ・シーブックの3人は気絶にも弱い。
そこに加えてこんじょうのパラメータまで低いため、罹りやすいうえ治りにくい。
専用コマンドはガンダム時はねらうでBRを発射。ビーム属性のため、打撃攻撃が効かない敵に重宝する。
νガンダム時はファンネルになり全体攻撃になるが、ダメージが通常攻撃の半分しか与えられない。こちらもビーム属性かつ密かに必中なので、使うべき場面は慎重に選ばないと死に技になる。
必殺技にもファンネルを使用したものがあり、そちらは必中でないにせよ命中率は優秀で、威力も高くなっているため、主力として最後まで使える。
しかし乗り換えた直後に大体バルカンしか必殺技がない状態でいきなりズサIIIの大群と戦わされるわ、直後に超性能のサイバスターのお披露目になるわであまりパワーアップした気がしない。
むしろこれまでに習得した豊富な全体攻撃があるガンダムの方がまだマシだったのでは、とか誰もが一度は思ってしまう。

モロボシ・ダン
ゼウスに初期から所属するウルトラ大陸の代表。
異星人ではなくエルピス人であり、この辺はウルトラマンダイナに近い設定。
原作通り美女に弱くウルトラアイを盗まれる。ウルトラアイを盗まれてる間はウインダムを使う。
戦闘では魔法使い僧侶的な役割をはたし、通常攻撃は弱いがひっさつが強力。ダメージの高い攻撃や全体回復をもつため非常に重要。
逆に言えばセブンの使い方で本作は難易度が変わる。
特にアイスラッガーと、隠し技だがりゅうせいキックが非常に強力。ある程度レベルがあればアイスラッガーで十分カンストするが、命中率がやや低め。物理属性なので効かなかったり反射される相手もいる。
りゅうせいキックは、命中率が優秀なうえにカンストも遥かに早く、なにより防御力の高い敵に強力な一撃を当てられるのでその価値はかなりでかい。無属性なのでどんな相手にもリスクが無い。
しかし全体回復と強烈な攻撃、どっちを優先させるかがボス戦のなやみどころ。
弱点は全体攻撃を1つも持っていないこと、防御力や素早さが低いこと。
全体攻撃のなさは、集団戦では他のメンバーに任せよう。また、防御力はHPの高さでカバーできるが、素早さの低さはここぞという場面で回復が遅れると命取りになりかねない。的確な采配が終盤になるほど求められてくる。
ついでにウルトラ族共通として毒・マヒ状態を受けやすい(ウインダムは電子頭脳が弱点なので混乱にも弱い)。ライダーもRX以外は毒を受けることはあるが、ウルトラ族ほどではない。
専用コマンドはねんりきで相手の動きをふうじるが失敗することがあるので使う機会はそうそうない。
中盤でウルトラマンキングによって力を解放されパワーUPする。
他のメンバーとは違い、ステータスが純粋に上がるだけなので、これまでの使い勝手が維持される。

南光太郎
トンちゃんナンちゃんのナンちゃんの方。
なぜか性格が陽気になってる。ゼウス初期から所属するライダー大陸の代表。
先輩が大勢いる。
基本ギャグ体質だが、殺気で敵を威圧する等、十二分に戦士の風格を持ち合わせている。
「ある男」のその後を決めた人物。
高い攻撃力を誇り、雑魚戦からボス戦までアタッカーとして安定した活躍をする。
弱点はHPと防御が低いこと、ライダー系に共通してマヒに弱いこと。集中攻撃を受けるとあっさりピンチになることも。
特に後半のとあるボス戦で死んでしまうと直後のボス戦でHP1の状態でタイマンする羽目になり、
うっかりゲームオーバーになるとその前のボス戦からやり直しなんて事になるので要注意。
ひっさつは単体攻撃のライダーパンチやライダーキック、そしてコスパ良好のパワーパンチは中盤まで重宝する。
早い段階から全体攻撃のフラッシュキックを覚えるのも良点。ただしほぼ全てが物理属性なので、通用しない相手は天敵。
中盤でRXにパワーUPする。この時のパワーアップの過程と光太郎の葛藤は色々と面白いのでぜひ見てみて欲しい。
先輩ライダーであるストロンガーから電キック、2号からライダー回転キック、ZXからZXシューティングスター(十字手裏剣)を教わる。
その割りを食らって中堅必殺技になってしまったのがリボルケインである
専用コマンドは、ブラック時はチャージして1ターン力をため、次で必ずクリティカルヒットする攻撃をするが、通常攻撃が必ずダメージ2倍になるだけなので、期待値は通常攻撃2発以下。
しかしRX時にその真価が発揮される。コマンドがチェンジに変更され、RX→ロボライダー→バイオライダー→RXの順にチェンジでき、攻撃・防御・素早さ・そしてひっさつが変化する。
さらに、原作でバイオライダーが毒への抗体を作れる設定から、ブラックの頃は効いていた毒状態が形態問わず効かなくなる。
RXを基準にすると、ロボライダーは攻撃力と防御力が上がる代わりに素早さが下がり、バイオライダーはその逆。
そのため、ターン制バトルの都合上、ボス戦ではロボライダーが非常に重宝されるほか、
「逃げる」選択・緊急回復・敵が1体であと1発くらいで倒せる時の速攻主体時にはバイオライダーをスポット的に使いこなすようになる*3
バイオライダーのゲルアタックは無属性のうえにHP吸収なので、行動順も早くなるしTP回復が出来ない点を除けば至れり尽くせり。単体攻撃で強力な技は全形態通してほぼ物理攻撃なので物理無効キラーとなる。
RXには、他形態と違い全体攻撃の必殺技持ちだが、ボス戦はほとんど単体の場合が多く、ロボライダーの通常攻撃がRXの下級必殺技と威力に大差がないので、どうしても中途半端で使える局面がない印象が否めない。
多数を攻撃できるのがRXの特徴なので、敵を一網打尽にしたい場合にはこの形態で。ブラック時と違い、電キックが電気属性、それ以外が物理属性なので相手によって使い分けが可能。物理属性の全体上位技はパーティ内でも貴重な存在。
チェンジにはターンを使用しないので状況にあった形態にチェンジすることで有利になるため使用機会は多い。
序盤の初戦闘時のイベントなどで見られるが、小サイズのドットグラフィックながら変身ポーズがほぼ再現されている。

ギリアム・イェーガー
元α部隊所属の記憶喪失の男でゼウス初期から所属するメンバー。
スーパーロボット大戦にでてくるギリアムの初登場だが記憶喪失なためか熱くなりやすく暴走してショッカーに捕まったり、
ガラじゃないと言いつつノリノリで「コールゲシュペンスト!」と叫ぶなどスーパーロボット大戦で見られる冷静な性格は見られない。
戦闘ではゲシュペンストに搭乗する。前述の通りPTではなくパワードスーツ。装備はMSと共通だが変更不可(そのため同名だが別サイズだと強弁も可能ではある)。
ただパワードスーツといってもサイズは割とピンキリだし、女の子を助けるイベントや毒・マヒ無効あたりからすると結構大きいのかもしれない。
全体攻撃のスプリットミサイルや高い攻撃をほこるニュートロンビームなど性能の良いひっさつを持っており頼りになる。
専用コマンドはリカバーで小ダメージをくらうが自分以外の味方を回復させるというもの。
失敗することもあり使用機会は少ない。
ショッカーのアジトを攻略する際に少女を助けるがビルの倒壊に巻きこまれゲシュペンストを残して行方不明になる。
こっそりと通常攻撃がビーム属性なのだが、残念なことにそれが活かされる機会はない。
バトルドッジボールIIにも登場しており、そちらだと体に纏うサイズのパワードスーツで、頭部パーツだけ外して顔を見せたりしているが、こちらと同じ設定かは不明。

【物語に関わるキャラ】

本郷猛
仮面ライダー1号。技の一号の異名通り多彩なひっさつを使える。専用コマンドはためるでブラックと同じ。
高威力の攻撃のみならず、コスパのいい攻撃も揃っており、彼を通してひっさつのペース配分を練習するといいかもしれない。
スポット参戦メンバーの中ではかなり長い間同行するため、レベルアップで覚えるひっさつの種類も多い。

風見志郎
仮面ライダーV3…なんだが、色々とおかしいさすらいのヒーロー。
本作では快傑ズバットこと早川健の人物像(格好含めて)になってるので初見の人は風見の性格を誤解しがち。
そしてなにより音痴。
非常にLVが高い状態で仲間になりチートのような強さを誇る。最強の攻撃が無属性であるなどの点も含めかなり恵まれている。
それだけでなくいろいろな意味で強キャラ付けがされており、ライダー組が得意とする根性の高さに加え、本来ライダー組が苦手とするはずの技量さえスパロボ参戦組に並び立つほどの高さという完全なデタラメ。シーブックは泣いていい。
イベントでは単独でデルザーを潰した。
そして最後の最後で一番おいしいところを持っていく。
専用コマンドのホッパーは相手の現在のHPなどを調べる(=無限使用可能の怪獣大図鑑)。

神啓介
仮面ライダーX。ただし仲間入りしないので変身しない。
イベントでライドルを光太郎達に託し、一時的に変身不可になる。
なお、神ステーションが(占領されたりしたけど)無事だったり、恋人の水城涼子が生きていたりするなど、
地味に彼が一番幸せな作品かもしれない。
余談だが、アポロガイストも異常にカッコいい。

山本大介
仮面ライダーアマゾン。ただし仲間入りしないので変身しない。
彼と出会った段階でダンから「光太郎は先輩が多い」と突っ込まれる。
ちなみにアイテムにギギの腕輪とガガの腕輪があり、片方はイベント後の大介がくれるが、これはコピーして作られたものなので、特に彼の命とは関係ない。

モグラ獣人
ゲドンの怪人。そしてズバットもといV3の用心棒枠。
倒された後は仲間にはならないがパーティーに無理矢理連れられ十面鬼のところに案内する羽目に。
しかし、十面鬼用の落とし穴を密かに用意しており、どうも十面鬼の事が嫌いだった模様。
ゲドン壊滅後は改心し、物語後半で意外な活躍を果たす。

城茂
仮面ライダーストロンガー。ただし仲間入りしないのでへんし(ry
デルザー軍団&デストロンと交戦中だが、ショッカーが開発した改造人間用ナイフで負傷してしまい、変身不可の状態になっている。
しかしその状態でなお光太郎に電キックと決めゼリフを教えてくれる。

一文字隼人
仮面ライダー2号。ただし仲間入りしな(ry
ネオショッカーと交戦中。スカイライダーはどうしたって?そもそもスカイライダーのネオショッカーと別物なので
スカイライダーが何と戦ってたかすら謎としか…
光太郎にライダー回転キックを教えてくれる…が、すぐ後に村雨がZXシューティングスターをくれるので微妙。
他にも、初登場時にお互い顔が見えてない状態で光太郎のハッタリに騙されてボコられそうになる(ただしこれは直後の反応を見るに光太郎だとわかっていた可能性が高い)、
ネオショッカーの計画を阻止しようとして変身もせずに拉致られるその後死亡扱いされる
実はモグラ獣人に助けられていたがEDでひたすらモグラの話を聞かされて困っている……
正直、次回作の片鱗が既に見え隠れしている。

村雨良
仮面ライダーZX。ただし仲間(ry
BADANと交戦中だが、暗闇大使が不死身のカイザークロウを用心棒に雇ったため苦戦中。
光太郎がカイザークロウと戦闘した際に乱入して助けてくれるが、何度も戦うと「このトンマ!」と言い回しが酷くなる。
光太郎にZXシューティングスター(原作における十字手裏剣)を渡してくれる(元々がZXの武器なので伝授ではない)。
光太郎と別行動を取ってカイザークロウの弱点を探っていたが、結局街中でバッタリ会った沖一也に教えてもらった。
一也ェ…
その後は光太郎の依頼で一文字とモグラ獣人を探す事になったが…EDでの一文字の状況からまだ発見されていない模様。

ハヤタ・シン
科学特捜隊の隊員でウルトラマン
ダンがウルトラアイを盗まれたときに仲間になる。
セブンと似た能力だが専用コマンドのテレポートは弱い敵を消し去ることができる。Crは獲得できるが、経験値はもらえない。
…実際にストーリーを進める中での戦闘ではまず通用しないが、パラメータ次第では理論上ならあらゆる敵を消し去れるらしい。
ちなみにこの頃はハヤタのフルネームは知られていなかったので、ダンからは「ハヤタにいさん」と呼ばれていたりする。
メニュー画面の表記も「ハヤタ」であり、オープニングデモの際にも「ハヤタ隊員」と紹介されている。

郷秀樹
ラベル市でウルトラ一族が住むタワーにいる帰ってきたウルトラマン(ウルトラマンジャック)の中の人。
非常に残念ながら仲間にはならない。
どうやらヒーロー戦記の世界では彼が警備隊長(ウルトラ世界の宇宙警備隊長と同義かは不明)の任に就いているようであり、
兄セブンに「自分より兄さんの方が警備隊長にふさわしいよ」とちょっと弱音を吐いている。
作中終盤の隠しイベントで兄セブンにりゅうせいキックを教えてくれる。セブンはホントいい兄弟を持ったものである。
アイスラッガーとりゅうせいキックの性能差は前述の通り。
この頃には序盤で貴重だったリテクニカルカプセルも購入可能であり、雑魚敵からドロップもするので燃費の悪さも気にならず、習得して損はない。

北斗星司
ウルトラマンキングにテレパシーで呼ばれてシュトルム山の山頂の小屋にいるウルトラマンAの中の人。
当然のように仲間にはならないよ。
TACの制服を着ているように見えるが、どうやらこの世界にはTACが存在していない(なおこれはスーパーヒーロー作戦でも同様の設定)ようなので、
一体どんな職に就いているのか不明だが…パン屋さんをやっていると嬉しい限りである。
切断王子としての呼び声高いが、今作ではなんと兄セブンにウルトラギロチンを伝授してくれる。
これによってセブンはアイスラッガーとウルトラギロチンを振り回す「切断王子を越えた切断王子」として君臨することになるのであった。
無属性なので何でも斬れるよ!

南夕子
ラベル市でウルトラ一族が住むタワーにいるもう一人のウルトラマンA。
どういう訳か義兄である郷秀樹と同じ階におり、どっかに行ってしまったらしい星司を探している。
本編と同様の設定(月に帰った)では無いようで、
セブンのことを「セブンにいさん」と呼ぶのできっと本編と違って分離しなかったのだろう…と言いたいが、
タロウは星司の事は「エースにいさん」と呼んでいるのに対し、夕子の事は「ゆうこねえさん」と呼んでいるので
分離以前に本作の夕子はウルトラマンAどころかウルトラ一族である事すら怪しかったりする。
(ラベル市の住民も「ウルトラ一族は人間に姿を変えている」と語っているので、
 本作のウルトラマン達の人間体は乗り移ったのではなくウルトラマン本人である)
そのため、「セブン義兄さん」とか「夕子義姉さん」だった可能性も大いに有り得る。
どっかのパラレルワールドよろしく夫婦になってたりすると嬉しい限りである。
後、トンちゃんナンちゃんの後者の方と同姓だがそこは触れられなかった。

東光太郎
トンちゃんナンちゃんの前者の方。
ウルトラマンタロウだが「はあ」と言う口癖でとぼけた性格になっており、数多くのネタを振りまいて我々の腹筋を崩壊させてくれる。
病院に仮病で入院してる所をダンに連れ出されウルトラマンキングを探すのを手伝わされる。
専用コマンドはヘルプでウルトラの父の助けをよべるが「はやくひとりだちしなさい」と言われて失敗することがあり、
たとえタロウがピンチで今にも死にそうなHPでも助けてくれない場合がある。
そもそも自力で回復量の多いリライブ光線が使えるので、母に頼る必要もないだろう。
かなり長い間同行してくれるので、彼のリライブ光線にはお世話になるはず。ただし他のメンバーと違ってパワーアップイベントがない都合上、戦力的に一歩譲るため、多少慎重に運用しよう。
ウルトラダイナマイトを使うと原作と違って戦闘不能になる。
作中では成長途上である描写が多く、その影響なのかウルトラ族としては珍しく混乱に弱い。

ゾフィー
立ち位置が安定し過ぎている長兄。
初登場時に既にヤプールに捕まっていて見事に弟達の足を引っ張った。
1回目の合流後にラベル市に訪れると、ゾフィーからの贈り物としてアイテムがもらえる。…本人からではなくウルトラタワーの受付から。

カミーユ・ビダン
Ζガンダムのパイロット。
今回は内情を探るためティターンズに配属されるが配属されて間もなくジェリドを殴ってしまう。
一応エマやアムロの説得でジェリドに謝ったが彼に根にもたれている。
ほとんど活躍する事なくパーティーから抜ける。
全体攻撃豊富なひっさつのラインナップがあるのに非常に勿体無い。
アムロの乗るガンダムよりよっぽど強いものばかりなのでなおさら勿体無い。
というか普通にプレイした場合には、ほぼ間違いなく仲間にして一度も戦闘すること無くパーティーから抜けていく。
もし戦闘になって彼を操作した場合は明らかなオーバーキルが見られるだろう。せめてティーバ市のイベント戦闘で活躍させてあげよう。
彼の活躍はむしろプレイヤーサイドのメンバーから外れた後から始まる。ゼウスメンバーの別動隊と切り替えながらプレイできていたら相当役立っただろう。
その参戦期間の短さゆえにスペックがあまり知られていないためこれを解説すると、必殺技はガンダムより圧倒的に強い反面、スパロボ参戦組としては異例のHPの低さ*4が祟り、殲滅力は強いが耐久戦はかなりの苦手という個性があったりする。

シャア・アズナブル
ジオン国所属のサザビーのパイロット。シャア専用ザク*5に駆って本作最初のボスキャラの一人も務める。
ジオンがネオ・アクシズによって壊滅させられたあとにジオン国を復興させるための埋蔵金探しをしている。
νガンダムを強化したような能力をもつ。弱みもνガンダムとほぼ一緒。全キャラぶっちぎりの技量はさすがといったところ。
パラメータは優秀だが、よりにもよってアムロと2人でビーム反射のビグザム相手に戦うことになるのだからなんとも歯がゆい。
下手したらシャアザクで来てくれた方が役立ったかもしれない
妹がいるジュドーに「妹を大事にするのだな」と埋蔵金の分け前を渡しているので、生き別れになってしまった妹もいるようだ。
おそらくリィナが誘拐されたと知ったら協力してくれたと思われるが、タッチの差でリィナの誘拐には遭遇しないのであった…。
余談だが、この当時「シャアがサザビーに乗って仲間になる」「ハマーンが仲間になる」という展開はかなりのサプライズだった。
さらに言えば「一年戦争時代のシャアがサザビーに乗る」という点においてはスパロボでも見られないシチュエーションである。

ブライト・ノア
アムロの上官。
1st準拠だがアムロとの関係は良好。ちなみにミライとは既に結婚しているのでΖの設定も混じっている。
なお、冒頭から家に弁当を忘れるというボケをやらかす(ブライトに会う前にミライに会うと弁当を渡される)。

カイ・シデン
アムロの同僚。
当初は軍人だったが、向いていないと考えてジャーナリストに転職する。
そのため、軍服から白スーツに途中で服装が変わる。
大規模テロが起こる寸前に軍をやめたのは彼にとって大きな幸運だった。
ちょくちょくアムロ達に情報提供をしており、地味にスパロボ旧シリーズのカイの立ち位置と同じである。
最後の最後でちょっと美味しいところを持っていく。

フラウ・ボウ
アムロのガールフレンド。
ハヤトがいないのでアムロと仲が良いままの模様。
キッカを引き取っている…カツとレツは?

キッカ・キタモト
フラウの元に身を寄せている少女。
第2次スーパーロボット大戦をプレイしており、CM担当(光太郎がいると「CMCM」と言ってくる)
ちなみに3DS移植版では「アンティークなゲーム」に変わっているが、何故か光太郎の「CMCM」の台詞は残っている。
これに限らず移植版は修正された台詞の後のツッコミがそのままである事が結構ある

エマ・シーン
ティターンズの軍人。
ティターンズの中では数少ない良識的な人物なのだが、それが仇となってティターンズから厄介払いされてしまい、カミーユ共々激戦区に送られて、事実上の戦死扱いされていた。
アムロ達と合流してゼウスに所属する事になった(このタイミングで制服がティターンズのものからエゥーゴで着たものに変わる)のだが、オペレーターなのでガンダムMk-Ⅱは登場しない。残念。
光太郎に惚れられている節あり。

アストナージ・メドッソ
ダカールの武器ショップにいる整備員。
中盤でνガンダムの情報をくれるが、何故かその後特に理由もなく姿を消す。なんでだ?

ハマーン・カーン
アクシズの摂政だったがネオ・アクシズに政権を乗っ取られミネバとともに落ち延びる。
原作のような屈折した性格ではなくミネバに対しては過保護。
その過保護っぷりはエンディングでもギャグとして使われており、
ぜひハマーン様ファンには本作のエンディングを見ていただきたいと願ってやまない。
直後にコンビニに冷凍たこ焼きを買いに行きたくなること請け合いである。
戦闘ではキュベレイで協力してくれるが使用期間は短い。…それでもカミーユに比べれば雲泥の差だが。
余談だが、スパロボなどでは割とメジャーな「ハマーン様が仲間になる」という展開の元祖はこのゲームである。
なお、シャアとはイベントでニアミスしているものの一切顔を合わせないため、この世界では関係があるのかも不明。

ジュドー・アーシタ
ΖΖガンダムのパイロット。
かつて戦争で活躍したエースパイロットだったが、現在はジャンク屋を営んでおり、後に武器を売ってくれるようになる。
リィナとプルを養うために埋蔵金探しに参加するが、その後大変な目に遭う事に…

リィナ・アーシタ
ジュドーの妹。
ジュドーが埋蔵金を手に入れて楽な暮らしができるようになるかと思われたが、なんと死神博士に誘拐されるという災難に遭う。

エルピー・プル
キュベレイMKーIIのパイロット。
リィナが誘拐された際にΖΖが壊れているジュドーの代わりに仲間になる。ハマーンの使い回しだろ、とか言わない。
流用したまま変え忘れたのか、戦闘時の台詞までハマーンと同じになっている*6。キャラ崩壊も良いところである。
νと似た能力を持つ。問題はまだ子供なので、スパロボ参戦組としては珍しいほど技量が低く、さらに状態異常回復にあたるこんじょうの値が非常に低い。
使用技こそキュベレイと一緒だが、パラメータ的な使い勝手は実はキュベレイとは別物で、ガンダム系の範疇を超えた攻撃力特化のバランスになっている。同じレベルならほかのガンダム系メンバーがどうあがいても追いつけない素の攻撃力に加え、しれっと最強武器を所持。
恐るべきは、そんな高いスペックをまるで発揮させてくれないうえに弱点であるこんじょうの値の低さを突いてくる、プル殺しとも言える道中の敵たちである。シャアさん帰ってきて
ちなみにキュベレイMKーIIのグラフィックはさらに流用され、雑魚敵としても出てくる。

シーブック・アノー
ガンダムF91のパイロット。
終盤に仲間になり最終メンバーの一人。
ガンダム系らしく素早さが高く、専用コマンドのぶんしんは回避率をあげることができる。
ガンダム系にしては珍しく全体攻撃が苦手。ひっさつの火力はνガンダム並だがTPが多いのでνガンダムより長もちする。威力も高く命中率も安定。
ただしνガンダム以上にビーム属性に偏っているため、苦手な相手はとことん苦手。
単独で出現するうえに属性を気にする必要もないボス戦に対しては無類の強さを発揮するタイプ。攻防にかなり優れているうえ、レベル上げが極まれば、ゲストメンバーとしてはボス戦においてコスト度外視の威力では最強となる。

ハロ9000
ゼウス機関にある作戦立案をするコンピューター。
マザーコンピューターはダカール市にあり通常は端末がゼウスに同行している。
作戦立案担当だが行動するかどうかの最終判断は隊員に委任している。
かんじんな場面で役に立たないことがある。
名前は完全にHAL9000のパロディで、劇中でも光太郎に怪しまれている。
ちなみにアムロが作った方のハロは別に存在する。…ヒントはアムロの家の犬小屋

アポロン
リーダーとして世界中のテロリストをまとめあげアクシズでクーデターをおこし政権を乗っ取りネオ・アクシズを建国。
その後はアメとムチを駆使してジオン国を内部分裂させ滅ぼした。
ネオ・アクシズ幹部にはヤプール、シャドームーン、シロッコがおり三人ともアポロンには絶対の忠誠を誓っている。

一般的なテロリストの略奪などの暴政をするイメージとは違い
領民には税金を軽くするなどの善政を行い前より住みやすくなったと言う人がいる。
その様子からアムロは「まるで僕達が悪いみたいだ」と思わず言ってしまうくらいだが、それこそが彼の狙い。
また、やってることは世界中のテロリストの支援なので間違いなく悪である。
シロッコ曰く「どちらが正しいかは歴史が決めることだ」。

一見すると暴挙にしか見えないテロリスト支援の目的は後にわかる。

アポロンはゼウスメンバーと極力争わない姿勢を見せているが…?
ちなみに話しかけても「準備はできたか?」と聞いてきて「いいえ」を選ぶとなんと戦闘を待ってくれるのでメニューを開いて回復などができる。
なかなか慈悲深いお方のようだ。

マサキ・アンドー
サイバスターのパイロット。
例によって道に迷っているついでにアムロの助太刀に入り、
手に入れたばかりのνガンダムやついさっき圧倒的な力を見せてくれた仮面ライダーV3さえ霞むほどの無双を披露する。
方向音痴とシロ&クロは本作が初出。また、サイバスターの出自についても少しだけ教えてくれる。
本作では後ろ髪を紐で縛っている。後のボイス・スパログによると、当時(第2次~第3次)のマサキは散髪する余裕がなかったらしく、
EXでテュッティに髪を切ってもらうはずだったらしいが、おそらくLOEの制作とさっちんがキャラデザした影響で黒歴史となった模様。
なんと、最終的には異次元空間にまで迷い込む。後の作品を考えるとこれがヒーロー戦記での正史らしい。最終ダンジョンでは隠しキャラ扱い。
最終メンバーのスペックとしては、全体攻撃豊富なうえディスカッターかすみぎり以外全て無属性という皆殺しスペックのため雑魚戦には最も強いが、ボス戦においては脆さがやや目立つタイプ。
ただし本人の性格ゆえか、根性の値がやや高めであり、その影響で混乱や気絶からはやや立ち直りやすい(混乱被弾率はスパロボ組の例に漏れず高い)。
集団戦には強く、最強必殺技のコスモノヴァは「単体必殺技を全体に放つ」ぐらいの破壊力があり、シュウのブラックホールクラスターを大きく上回る。
素の攻撃力の低さを差し引いてなお、である。
コストさえ度外視するなら無策でその強さを最大限発揮できるのは彼ぐらい
その設定から素早さがぶっちぎりなので、緊急でアイテムを使う場合は便利であり、プレイヤーの采配次第では脆い割に戦線維持がしやすい。専用コマンドの「ファミリア」はファンネルと一緒。

シュウ・シラカワ
グランゾンのパイロット。
ラストダンジョンではマサキとは二択(シーブックを含めれば三択)で仲間になる。
キャラが定まってなかったのか、グランゾンを盗まれ、落とし穴に落ちるというシラカワ博士史上空前絶後の大失態を犯してしまう。
また、「危ない!」と言って仲間を爆弾から回避させてくれるシュウなんてものが見れるのも多分この作品くらいである。
その代わり、仲間になるとマ・クベを催眠術で廃人にする(厳密にはシュウ曰く「半年間は廃人同然」)というとんでもない行動に出る。
最終ダンジョンでは隠しキャラ扱い。スペックとしては、全体攻撃豊富なうえにTPコストも優秀というバランスタイプ。最終的にはサイバスターとF91の中間と言えるが、コスパは圧倒的にこちらが上だし、Lv99の防御力は3人で一番高い。
そのうえ衝撃波で攻撃するワームスマッシャーとか、ビームと名付けられているクセにビーム属性のないネオグランビームなど、サイバスターほどではないが無属性の技は比較的多い。
スプリットミサイルを使えたり、最強の単体必殺技が螺旋状のビームであるなど、ゲシュペンストとの共通点がいくつか見られる。
ただしガンダム・スパロボ系の共通項である「毒・マヒが効かない」というメリットが彼にはない*7
したがって作中唯一、毒やマヒに罹るパイロットなのである。
ただ、無効化できる異常がない代わりに全異常が効きにくく、盲目に強いのは彼だけだし、混乱にも滅多に罹らない。
終盤は毒なんて空気だし、マヒもほぼ使われないので、総合防御面では頭ひとつ抜けて高い。
専用コマンドの「フルパワー」は、通常攻撃と同じ威力の無属性ダメージを全員に与えるが、次のターンは行動できなくなる。


【敵キャラ】

ガルマ・ザビ
シャアの親友でジオンのプリンス。
ジオン国側の立場からシャアと共にテロリストを追って正式な許可を得た上でエゥーゴ共和国に入ってテロリストを掃討していたが、
同じくテロリストを掃討していたゼウスの面々と鉢合わせして誤解から交戦する事になる本作最初のボスキャラの一人*8
乗機はまさかのガルマ専用ザク*9である。
その後もちょくちょくシャアと共に登場するが、シャアが財宝探ししている時点では戦死している。

黒い三連星
今作ではテロリストでシロッコの部下。
のちに旧式になったドムを取り替えたい故に、νガンダムの廃棄命令を無視して転送システムの売却を図る。ジェットストリームアタックはしない。
攻撃手段はどれも同じだが、3人はそれぞれスペックが違い、高い攻撃力だがHPの低いオルテガ、攻撃力は低いがHPは高いガイア、バランスタイプのマッシュとなっている。うっかりオルテガを残すと割と地獄。
追い詰められた固体は盲目追加のあるバズーカに切り替えてくるので、闇雲に戦ってはいけない。
1度目の戦闘でも単独で弱いボス単体クラスの能力を持っているためかなり苦戦するが、特に2度目の戦闘ではアムロ単独のためなおさらキツい。しかもここでの本当の問題は、彼らを倒した後。
さらなる連戦が待ち構えているため、彼らを倒したら一度回復アイテムを補充しておこう。補充せずνガンダムを回収すると詰む可能性すらある。
全体攻撃の必殺技がバルカンしか撃てないνガンダムにとってはこの後のズサIIIの方が黒い三連星以上に厄介な説あり。

マ・クベ
アポロンの側近。何故か今作ではラフレシアに搭乗し(今だったらローゼン・ズールとか選択肢が増えそうだが…)ギャンアッザムには乗らない。テンタクラーロッドは強力のみならず気絶を引き起こす。
しかし、それよりも初登場時に黒い三連星との戦闘で回復アイテムが消耗しているアムロをズサIII*10の軍団で追い詰める質と物量の恐ろしさの方が印象的かもしれない。
マサキは「マさん」と呼ばれからかわれている。
シュウを仲間にした状態でマ・クベを倒すと上記のイベントが発生する。
「わたしは…しんでいる…しんで…ぶつぶつ…」

パプテマス・シロッコ
アポロンの配下。キャラや設定に大きな違いはない。
今回は陰の存在という印象が強くあまり表立っては登場しない。
しかし序盤からどこやかしこに現れ暗躍をし続けており怪しさは全開である。
また口封じのためにバスク暗殺する(ジャミトフは既に死亡)という冷酷さは健在。
愛機のジ・Oが大型化している。ジ・Oは、通常攻撃をほぼシャットアウトする強靭な防御力を持っており、TP管理がかなり重要な相手。隠し腕による連続攻撃が再現されているが、なにより通常の腕から繰り出される強力な一撃が怖い。
クリティカルが発生するとセブンすらHP満タンから一撃で葬ってしまうほどの破壊力があるため、最悪戦闘開始直後に行き詰まることもある。
そして、間違っても初戦でRXを倒されてしまってはいけない(後述)

ジェリド・メサ
ティターンズのパイロット。原作通りカミーユの名前を馬鹿にして殴られるが今作では無能な部分はオミットされている。
中々の強敵でありバウンドドックは装甲が硬いうえ、まず先手を取れないほど素早い。当初はゼウス側に対して好意的であったが、黒い三連星を逮捕する任務についていた際、ゼウスに先を越される形となり、逮捕できずに取り逃したうえ結果的に手柄を取られた事で溝が出来てしまったことから、原作通りの嫌な奴になる。責任をゼウスに押し付けるあたりから、強過ぎるエリート意識が前に出てしまった様子が見て取れる。
さらに後に、ティターンズがテロリストに加担しているという事実をゼウスに明かし、その計画で都市部の移動ルートを爆破し、ゼウス側に妨害をする。
強化人間に自ら志願しており後半で手術に成功し、なんとサイコガンダムに搭乗するが、最終的にゼウス側に敗北し爆発四散して死亡。
MS形態とMA形態が別キャラ扱いとなっており、バウンドドックと併せて3連戦になるので本作屈指の強敵。

地獄大使/ガラガランダ
ショッカーの幹部の1人。ギリアムがかつて所属していた部隊を全滅させた張本人。本作初の状態異常持ち(毒)。
戦闘員への教育が非常に微妙らしく、彼が教育した戦闘員はライダーがその場に現れただけ逃げ惑うため死神博士が頭を抱えていた。
何度か復活するが、その度に返り討ちに合う。
ちなみにこの世界のショッカーは普通に世間一般にテロ組織として認知されている。それでいいのか秘密結社。

ゾル大佐/狼男
ショッカーの幹部の1人。キャラ自体はまとも。狼男に変身し、ガラガランダに続いて連戦となるため序盤の難所である。特にこの連戦ではこちらの人数が少ないうえ、最悪のケースでは気絶状態を与えて行動できる人数を減らしてくる。のちの再戦ではこちらの人数が増えているうえ、連戦ではないため拍子抜けすることも。
身体が金色で右腕にバルカンが装備されているなど原作との違いもあり*11

死神博士/イカデビル
ショッカーの幹部の1人。電撃と墨によって、マヒと盲目の状態異常を使いこなす。
おやっさんやリィナを人質に取ったり、女性に変装して(バレバレな上に絶望的に似合ってない)悪役らしい事をやってのけるが、どれも失敗する。
後にネオ・ショッカーのメンバーとして暗躍。
だがアポロンから信頼されていなかったらしく、忠誠の証を立てようと様々な策略を使うがいずれも水の泡となる。
アポロンに信頼されていないのは伏線である。そりゃ「彼」だったらショッカーは信頼しないに決まってる。

ドクトルG
デストロンの幹部。カニレーザーに変身する。サグ市を占拠している。原作と違いヘタレでコミカルなキャラになっている。
飛鳥を殺した犯人として問い詰められるが、本人は「ち、違うんだ!俺は去年、グラン市にいたんだ!証人もいる!」と頑なに否定し、
志郎に「こいつでもないか。めざわりだ。失せろ」と冷たく言われ、泣きながら去っていった。
後にゼネラルシャドウと手を組むが……
ドクトルGが犯人かは別としてデストロンが飛鳥を殺したのは間違いないようで、デストロンごと志郎に滅ぼされた。『あくのひみつけっしゃ デストロンかいめつ』

アポロガイスト
GOD機関の幹部。Xライダーの宿敵。初登場時はバリアを張ってゼウスの攻撃を防いでいたが、神敬介から託されたライドルによってバリアを破られる。
後にネオ・ショッカー所属となり、NSミサイル発射の際、ミサイルの調整を行う部下達を守って光太郎と激闘を繰り広げるが、この時間稼ぎが功を奏しNSミサイルは無事発射されてしまう
敗北後は部下を見逃がすよう彼に頼むなど、原作とは違い正々堂々とした人物であり、部下からも慕われていた。その人格は光太郎も認めるところである。
光太郎に一文字の無事とNSミサイルの目標は市街地ではなくバダン基地だった事を伝え、Xライダーとの決着を心残りにしながら散っていった。
ぶっちゃけ光太郎は勝負に勝ったものの試合には完敗したと言っていい*12
戦闘中にヤシの実…じゃな、ブーメランに全体攻撃を仕掛けてくる。

十面鬼
ゲドンの首領。とにかく小さい。何もして来ないターンが続いたと思うと、急に3連続攻撃に走ったりするなど、緩急著しい戦いをする。
飛鳥を殺した犯人として風見に問い詰められるが、彼にもアリバイがあった。

ゼネラルシャドウ
デルザー軍団の幹部。ベルクカッツェ様を彷彿とさせる化粧とオカマ口調が特徴。
シャドームーンに対して慇懃無礼な態度を取るが、いずれは彼よりも成り上がろうと企んでいる。
デストロンのドクトルGと手を組むが、彼を追っていた風見志郎によって軍団は壊滅させられてしまい、それを知って自滅。
戦闘の際は4人に分裂し光太郎はRXになったばかりなので技も少なく苦戦を強いられる。オカマ口調のうえに分裂するとあって、これを偶然目撃した部下がショックで寝込むというハプニングも裏で起こったらしい。
電キックを使うかロボライダーで各個撃破するかが悩ましい。

カイザーグロウ
バタンのペットである不死身の怪人(ドグマは既に壊滅している)。
変身前の姿であるテラーマクロは登場せずキャラも違う。暗闇大使のバーターとなっている。
弱点を知らなければ一切ダメージを与えられず、その弱点は沖一也しか知らない。
アポロガイストらが放ったNSミサイルでバダン基地が壊滅した際に驚いて逃げ出してしまう。
後にヘリオス要塞でシャドームーンの前座として現れるが、既に村雨良を通じて光太郎に弱点が教えられていたために敗れる。
弱点を知っているのは光太郎のみなので、他の3人はダメージを与えることは不可能。教えろよ
ライダー系の怪人は毒を持っている連中が多いのだが、最も終盤に登場するこいつも例外ではない。ここほど毒が無意味な場面もそうない。
そして語り草にもなっているのが恐怖の11連続攻撃天地魔闘の構えどころではないこれほどの連続攻撃はあまたのRPGを見てもそうそうないだろう。
本当に追い詰めるとこの11連続攻撃がさらに強化されるという恐ろしいシーンが見られたりする。
ちなみに、本作の敵はけっこうな割合で残りHPの高いメンバーを狙ってくることがあり、こいつはほぼ全ての攻撃がそれ。
そこで、νガンダムの残りHPを最も高い状態にしておいてファンネルバリアを張り続けると、効かない攻撃を連発する哀れなカラスになってしまう。

シャドームーン
アポロンが最も信頼する側近の1人。設定やキャラは特に変更なし。
終盤で一瞬だけ信彦の素と思しき発言をしてしまい、光太郎は嬉しそうに反応していた。
初戦は絶対に勝てない負けイベントであり、ゴミのない廃棄所に捨てられてしまう。
負けイベントではバリアなどを用いずに強さを表現した数少ないキャラクター。
のちにヘリオス要塞で決戦となるものの、気絶効果を持った蹴りがあるため、油断すると足をすくわれる。
防御力を大きく高めてくるためセブンの必殺を使いこなさないと厳しいものがある。回復と攻撃のバランスがかなり難しいポイントの一つ。

剣聖ビルゲニア
ギリアムに空間転移させられた光太郎の隣の棺桶に入っていた男。原作と違い仲は良さげ。シャドームーンを付け狙っている。
イベントの都合上、光太郎は単身で戦う事になるが大して強くないので余程のヘマをしない限り勝てる…が、
前述したとおり直前のジ・O戦で光太郎が倒されているとHP1の状態で戦闘開始というとんでもない事になるので一応注意。
強さそのものは大したことなくても、どういうわけか素早さが相当高いため、瀕死の状態から始まるとあっさりトドメを刺される*13
シャドームーンを追ってラストダンジョンにも潜り込んでおり、任意で戦えるが、あまり強くないし大して得るものもない。

バルタン星人
説明は不要であろう。ウルトラマンの宿敵。ホシノ少年に化け、科特隊を食中毒(生焼けのツインテールの肉)で機能停止させる。基本的にバルタン語しか喋れない。
「フォッフォッフォッフォッ」
「わらってばかりいないで なんとかいえ!!」
長々とジェスチャーで意思を伝えようとするがROMの容量不足のためカットされる。
ホシノ少年に化けてた時は流暢に話せたのにこれは一体…
その後はハヤタに翻訳機を渡されて普通に話せるようになる。光太郎からは「セミ野郎」と呼ばれる。
後にザコとしてJr.も登場するが、そちらはウルトラマンに復讐せんといわんばかりのビーム反射能力を身につけている。

ザラブ星人
バルタン星人の部下。女性に化けてダンのウルトラアイを盗む。ニセウルトラマンには変身しない*14
エレキングの集団からの連戦であり、しかも混乱持ちなのでかなり強い。

メフィラス星人
原作と同様に暴力を嫌う紳士であり悪人的な要素は薄い。
大地震によるマグマ流入を利用して本物のツァイト市を沈めようとするが、同市にやってきたモロボシ・ダンの前に人間の姿で現れ胸の内を明かす。
ダンの活動によってマグマ流入は未然に防がれる。
しかしバードンの巣穴が開いてしまい、市が滅びる事を告げながらセブンと戦闘する。
戦闘後に、バードンの襲来を阻止すべくバードンの巣に赴いたダンを追ったメフィラス星人はダンになついたバードンの雛を引取り、去っていった。
しかしアポロンと歩調を合わせようとしない彼を疎ましく思ったヤプールによって暗殺されてしまい、バードンはヤプールの道具としてゼウス側にけしかけられてしまう。
それでもバードンはウルトラセブンを狙って攻撃してくることはほとんどないのだった…。

ヤプール
異次元超人。キャラや設定は同じ。アポロンの忠実な配下。
中盤の主人公別シナリオで本格的に登場し始めるが、本編以前から暗躍していることも判明している。
20年前悲劇が起き自殺したふたがみ一族のさつきを蘇生させて利用し、怪獣の餌を集めさせ、その中でゾフィも捕らえていた。
また自身も人間に化けた際はすけきよ(殺されたさつきの夫)を名乗っていた。怪獣博物館も仕込みの時期を考えると本編以前の可能性あり?
その後はゴルゴダ島でゾフィを助けに来たダンや東光太郎と対面し、エースキラーを従え当初は攻撃が効かずダンたちを苦しめるが、
ウルトラマンキングが突如現れて(その際ゾフィは救出、さつきは成仏)セブンをパワーアップさせたため撃退された。
爆発するがその後も生存はしていたようで、暗躍の末にメフィラスを殺し、バードンを奪うというエグさ。メフィラスとバードンの死にブチギレたダンからは「お前に理想を語る資格はない」と吐き捨てられた。
あまりのクズっぷりから3幹部中唯一ゼウスに直接トドメを刺される。
それでもアポロンに対する忠誠心だけは紛れもない本物。
追い詰められると、ほぼカンスト級の自己回復をしてくるため、この際怒りに任せてでもいいから、こっちの受けたダメージを無視して最強の必殺技で押し切ってしまうとよい。
本当の悪党相手に怒るべき時に怒れないようでは、ヒーローの資格は無いだろう。
ちなみに「すけきよ」は「ふたがみ」からすると犬神家の一族が元ネタと思われる。ただし内容はまったく違うのであくまで名前の元ネタなだけである。


余談だがゲーム内ではブラックなジョークが多数あったりする。


スーパーロボット大戦シリーズの中断メッセージでは、ギリアムに「ヒーロー戦記もよろしく!」と宣伝されるのがお約束であったが、長らく移植やリメイクはなされずプレイは難しかった。
しかし、『ロストヒーローズ2 PREMIUM EDITION』にて3DS移植版が収録。
ギリアムも18年間ヒーロー戦記を宣伝してきた甲斐があったというものである。
最近では『スーパーヒーロー作戦』や『バトルドッジボール』を宣伝している。


また、実はこっちとは違い話題に上がらないが、コミックボンボンの増刊号で連載された漫画版が存在する。



追記・修正は終盤にマサキorシュウを仲間にできた方にお願いします。

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最終更新:2023年12月25日 12:41

*1 正確には特に説明もなく即戦闘に入る。

*2 というより、パーソナルトルーパーという単語が初めて登場したのはスパロボでのゲスト登場時。

*3 なお、混乱時のまともなセリフを作ってもらった数少ないキャラだが、バイオライダー時に混乱を受けると「デュワッ??」というウルトラセブンのセリフになるというとんでもないバグがある。

*4 ライダーブラック程度しか伸びない。

*5 本作ではシャアザク表記

*6 状態異常被弾の科白はさすがに別々。

*7 ウルトラ族と違って効きやすいほどではない。ただ、本来毒が通用することを想定してないキャラは、毒被弾時と毒ダメージの科白が一緒であり、彼もそれに当てはまるあたり、多分設定ミス。

*8 シャアが誤解に気付いて数ターンで戦闘が強制終了する。

*9 本作ではガルマザク表記

*10 このかなり後に雑魚敵として登場するが、間違ってもここで3機同時にアムロ一人にぶつけるような雑魚敵ではない

*11 バルカンについては元々指先から弾幕を張れる設定があるのでその再現だった可能性が高い

*12 光太郎はNSミサイルは市街地に向けられるものと思っていたので、アポロガイストに真相を告げられるまでは自棄になっていた言動が見受けられる

*13 バイオライダーなら回復が間に合う可能性はある。

*14 ニセウルトラマンという敵キャラクターは終盤の雑魚敵として登場。