サーヴァント(Fate)

登録日 :2009/06/02(火) 15:49:05
更新日 : 2017/07/11 Tue 21:18:30
所要時間 :約 21 分で読めます




Fateシリーズに出る語句の一つ。

聖杯戦争でマスターに従う、それぞれ異なったクラスの使い魔。
使い魔としては最高ランクで一般の使い魔から連想される存在とは別格。

その正体は英霊という、生前は英雄と呼ばれた者達。
多大な功績を挙げ、人でありながら精霊の域にまで達した存在。
死後は「英霊の座」と呼ばれる英雄たちのデータベースに持ち上げられ、その英霊のコピーであるサーヴァントとして現世に召喚される。

基本的に人々の信仰(想念)が最も結集する全盛期の姿で召喚されるが召喚者の意向や性質と相性次第では全盛期とは異なる姿で呼ばれるもある。
スキル「無辜の怪物」等で人々の思い込みや信仰の影響を受けた者は生前とは異なる姿や能力を持つこともある。

英霊の数は万を越え、人間以外にも動物の英霊、機械の英霊、僅かだが未来の英霊もいる。
人々の想念の結晶と言える存在なので、英霊自身が過去の記憶を持っていてもそもそも存在しなかった者、
実在していたが人々の信仰の内容の如何で実際の人物とはかけ離れた存在になった者まで多種多様。
バーサーカー(Fate)等、ギリシャ神話の英霊は型月世界でも架空から生じた英霊であると言及されている。
キャスター(Zero)等は、英霊の最盛期以外の姿で召喚されたと言うよりは、悪霊に近い別物としてカウントされているに等しい。
第三次聖杯戦争にはその英霊が持つ別側面を、別個体として二体同時召喚した事例が存在する。

作中では聖杯戦争という殺しあいの舞台の為に呼び出せるので優れた武勇を持つ英霊の登場が多いが、英霊は人々の信仰によってなる者なので詩人や作家といった戦いとは無縁の英霊も当然いる。
こういった英霊は脆弱ではあるものの生前に書き綴った物語の登場人物や物質を出現させたりして思わぬ能力を持つ傾向があるという。
召喚出来る英霊は古くは神代の時代からで、マナが満ちていて古ければ古い程に神秘が濃い傾向がある為に神代の英霊は強大な力を持つ者も多い。
逆にマナが減少した近代の英霊は神秘が薄い為に格が低級の傾向になる。
また情報社会が発達した現代では英霊に至るまでの功績を残すのは極めて困難とされ、現代では世界を一度や二度救った程度では英霊になる事は到底叶わないという。
なので未来の英霊など殆ど存在せず、触媒の入手もまず不可能なので呼び出せたケースは相当に希少である。

サーヴァントとして行った行動については、英霊本体には記録はあれ記憶はされず、英霊本体には実感はない。
そのため、立て続けに聖杯戦争に参加しても前回の事は覚えていない(セイバー(Fate)は例外)。
例えるならば自身の分体であるサーヴァントが行った出来事や事柄が綴られた本を渡されるような感じらしい。
また座の方でも召喚される際に記録や記憶の混乱が起きないように調整されるので問題はないとの事。

EXTRAではムーンセルが観測・記録した人類史を電子虚構空間で構築した完全再現である、
この観測した人類史はそもそも英霊の座とまったく同じものなので多元的に英霊の座と繋がっているため、電子空間で構築したタダのコピーではなく多元的に重なり合っている存在である。
ムーンセルのシステムによるものなのか、前回の聖杯戦争の記憶も保持している者もいる。

本来は降霊儀式・英霊の召喚は世界=抑止力のみが可能にし、人間が使役する事は不可能だが聖杯の力によって聖杯戦争において例外的に契約が可能。

呼び出したい英霊に縁のある聖遺物などを用意する事で座の英霊本体に干渉し、本体から分けられたコピーを更にクラスという枠で能力を制限させ格落ちさせる事で召喚を可能にする。
但し、召喚出来る英雄は「英霊の座」にいる英霊のみ。
英霊の座は死後にたどり着くものなのでマーリン(Fate)スカサハ(Fate)のように死なずに異世界で生き続ける者ような者達は召喚出来ない(此方もセイバーは例外)。
また目当ての英霊に願いがない場合は召喚応じない場合もあるそうだ。
契約者であるマスターとは互いに目的の為に手を結ぶ協力者だが主従関係は人それぞれ。
基本的に魔力供給を行うマスターを主人と認識しているサーヴァントが多いが、気質次第では主従関係が逆転する事もあり、こういったサーヴァントは生前は王族であったケースが多いという。

一般的な魔術師にとってサーヴァントという存在に対する認識は強大な力を持ってはいるものの所詮は自身の魔力を持って存命している使い魔にすぎないと見下す者も多い(ケイネスウェイバーゴルドなど)。
寧ろ、一個人と尊重するように接している士郎の方が魔術師としては変わり者。
また正統派のサーヴァントと研究の為には犠牲も辞さない魔術師では話が合わない場合もあると言われている。

原作者の奈須きのこ氏によると、強さはだいたい戦闘機一機ぐらいである。その理由は、破壊力でこそ多くの近代兵器の方が優るものの、通常攻撃が効かない霊的耐久力がサーヴァントにあるため。

―サーヴァントの強さとは、どれくらいなモノなんでしょう?
奈●「これはですね、攻撃能力はだいたい戦闘機一機分なんですよ。戦闘機は個人で立ち向かうには強力すぎる力をもっているけれども、ひとつの街を滅ぼすには何度も補給しなければならない。ただ連中(サーヴァント)が厄介なのは、奴ら霊体なので通常攻撃が効かないんですよ。破壊力においては近代兵器のほうが強力なものが多いんですけど、通常兵器が効かないと言う時点でいまだ最強。で、戦闘機も核弾頭を搭載できたりするように、宝具をそれぞれ備えており、中にはとんでもない宝具を持ってる奴がいる。だから、強さは戦闘機ぐらいだと言うのがイメージしやすいかなと。」
*1

サーヴァントは聖杯戦争限定の存在で、マスターを現界の為の依り代としていて、マスター不在で存在し続けるのは極めて困難。
マスターを失った状態で存在し続けられる期間は数時間程度だが、単独行動スキルがあれば別。

マスターの有無に関わらず魔力が尽きれば消滅する。
エネルギー源はマスターから供給される魔力だが、霊体である為、魂を食べてエネルギーとする事も可能。
ただし、魔術師の魔力と魔術の素養のない一般人の魔力源としての質は比較にならない *2 ので、より純度の高い魔力を得られればそれに越したことはない。
食事は必要ないが、微弱だが魔力消費を抑えられる。

また、自身の魔術回路によって多少は魔力を補充する事は出来る。
セイバー(Fate)は蛇口の下に置かれたグラスの中の水が増えるとその重みに比例して蛇口が開き、水が尽きると完全に閉じられる仕掛けに例えている。
開かれた蛇口から注がれる水が魔力である。
要は残存する魔力量が多い程、魔力の回復量も増え、少なくなる程に魔力の回復は困難になり、回復を望めず消滅するしかないという事になる。

心臓や首などに致命傷を負わされると霊核が崩壊し、消滅する。
亡霊としての性質を持つサーヴァントだと心臓をやられても活動可能な猶予が長い。

召喚される殆どのサーヴァントは「宝具」という必殺の武器を一つは所持している。
宝具の中には魔法や神霊レベルの現象や神代の「権能」を引き起こす強大な力を持つモノもあり、時に格上の聖霊や精霊すらも倒す事を可能にする。
更にサーヴァントはクラス別スキルと固有スキルという二つの保有スキルを持つ。
クラス別スキルは召喚された際にクラスと一緒に付いてきたものでランクは生前の能力で決まる。
セイバー(Fate)は生前に魔術でダメージを受けた事がない程に優れた対魔力を持つ為にAランクだが、魔術に対する耐性を持っていなかった赤セイバーはクラス補正でCランク程度になっている。
固有スキルはそのサーヴァントが持っていた特技や技能。体質や経験による様々なスキルが存在し、中には宝具以上に強大な効果を発揮するスキルも存在する。

またサーヴァントとして召喚された時点で人格も再現され、
サーヴァントの精神的な傾向は属性として端的に表され秩序・善や混沌・悪のような形で表される。
前者(秩序・中立・混沌)が重んじる方針を表し、後者(善・中庸・悪)が性格を表す。
性格の不一致は大きな軋轢は生まないが、方針の不一致はすれ違いを生む。アルトリア(秩序・善)とギルガメッシュ(混沌・善)はよくこの例として出される。

召喚されたサーヴァントのパラメーターは、ほぼ固定した本来の能力値というものは存在するが、
マスターとの相性やマスター自身の能力値、魔力供給量の程度によって変動する。

筋力…肉体的な力の強さ
耐久…ダメージにどれだけ耐えられるか
敏捷…素早さ、反応速度
魔力…魔力をどれだけ扱えるか
幸運…運の良さ
宝具…所有する宝具の強さ

に分けられ、それぞれ高い方からA、B、C、D、Eで評価される。
通常値を1とすると、Eは10、Dは20、Cは30、Bは40、Aは50を表す。
例外的な存在であるEXは別格で、比較の意味がないほどの強さを表す。BBのパラメーターである★は測定不能を指す。
能力の横に+が付くモノは希少でその能力を瞬間的に倍増させるモノとされ+は2倍、++は3倍、+++は4倍とされる。
能力の横に-が付く場合はそのランク相当の能力であるものの、時に下回ったりと不安定さが多いものを現しているという。
あくまでも基本的な参考値であり、状況や能力によっては多少の変化が有り得るようで様々な要素が複雑に絡み合う実戦において、絶対的なものではない。
状況次第では五次ランサーより五次セイバーの方が速く動ける事もあるだろうと語られている。
また同ランクであったとしてもそれぞれ微妙に得意分野があるようで同じAランクである五次ランサーと五次ライダーだが、前者は瞬間速度、後者は平均速度に優れているという違いがある。
パラメータの表現のされ方はサーヴァントを見るマスター次第なので、別の文字種で見えるマスターや文字以外で見えるマスターもあり得るという。

更にサーヴァントは召喚された地域で高い知名度を持つ英雄は信仰や認知度によって存在が増すとされ、パラメーターが上昇。
更に宝具やスキルが追加される恩恵がある場合もある。
ヴラド三世は地元であるルーマニアが戦場になった為に初期設定から全パラメーターがほぼ1ランク上昇した。
逆にランサー(Fate)等は日本での知名度が殆どない為に劣化し、アイルランドなら持つとされる城と戦車の二つの宝具と不眠の加護のスキルを失っている。

また同じ英霊でもクラスが違う場合、ステータスやスキル、宝具がまるで異なる場合もある。
クラス枠で能力を制限される関係上、呼ばれたクラスに応じた能力が強くでる。
剣士のクラスで呼ばれれば白兵能力、魔術師のクラスで呼ばれれば魔術関係に適したステータス、スキルと宝具構成になる。
エリザベートやクーフーリン等)

尚、勘違いされやすいが知名度の補正はあくまで、 その英霊の本来の能力に近づけるもので、どれだけ知名度が高くても本来以上の強化はありえない。
つまり、そのサーヴァントが最も強い状態とは生前あるいは神話や伝承を忠実に再現した状態という事。
神秘の力が現代より遥かに強大になり得た神代や、それに近い古代の英霊はこの例が多い。

ただし、伝承なども英霊には加味されるので、生前の逸話が後天的に宝具化したケース(バーサーカー(Zero)等)や、
後天的に得たスキルによって限定条件で大幅に強化される例(ヴラド三世 (Apocrypha)等)など、
文明がより発達してきた時代の英霊を元にした場合は特に、サーヴァントより生前の方が強いとは言いきれない。
またクラススキルも生前や英霊になくても付与される能力である。

マスターの魔力供給量に関しては、
魔術師として未熟な衛宮士郎から、比べものにならない程に優秀な遠坂凛にマスターが変更しても、それぞれのステータスに1ランク程の差なので、
数ランクも変化する極端なステータス変動は起こらない模様。
マスター適性は並とされる衛宮切嗣と並の魔術師の数十倍の魔力量を誇る遠坂凛でもセイバー(Fate)は幸運以外合計値がさほど変動しない点からも窺える。

上記の例で言えば衛宮切嗣セイバー(Fate)に「約束された勝利の剣」を使わせるのは日に1度が限度だが、遠坂凛の場合、
衛宮士郎に魔力を共有させ、魔術を極めた結界師でも数十分の維持が限度の固有結界を展開しながらも「約束された勝利の剣」を2度使わせることが出来る。
また、ランサー(Fate)ランサー(Zero)の比較に関しても、宝具の真名解放を伴わないただの近接戦闘でも、魔力供給の質によって火力に差が生じる、と言及されている。
更に、一流の魔術師をマスターとしたサーヴァント同士の戦いは、何時間にも渡って休みなく継続するケースもあり、
より多くの魔力をコンスタントに供給出来るスタミナの方が、戦闘開始時の見かけのステータスよりも勝敗を左右する重要な要素になる。

マスターとの契約が切れたり魔力供給がカットされた状態になればステータスは一気に下がり始め、単独行動スキルを持っていても1日経過すれば能力値は1/10程度にまで劣化する。
少々極端に言えば、戦闘開始時にはステータスがオールAでも、5分後には実質オールE程度にまで低下、なんて場合も有り得るが、これはまだマシな方。
バーサーカーと未熟なマスターの組み合わせのように、サーヴァントが数回素振りしただけで、マスターの方が気が遠のいて魔力供給が途絶しかける。なんて悲惨な事態に陥る危険性も多分にある。


当然ながら物理的な攻撃は霊体であるサーヴァントには無意味でどれ程の破壊力であろうとも基本的に通用しない。
但し、受肉を果たしたサーヴァントは話は別の模様。
また物理的な攻撃であってもそれが魔力が絡む物理現象、魔力を有した攻撃のもたらす付帯効果ならばサーヴァントに有効なケースもある。
例としては強化魔術を纏った者による強烈な投げ技でコンクリートに叩き付けられた場合、神獣による瓦礫の破片の散弾攻撃、こういったものはサーヴァントにも通用する。


純粋な神霊は格上の存在なので、冬木の聖杯では呼び出す事は不可能。
曰く「神霊を降霊させる程の奇跡を起こせるなら自力で願望実現機を作れるから、そもそも聖杯戦争に参加する意味すら無い」
死後は神となったヘラクレスやカルナは生前は半神半人の為に人間時代の姿で召喚可能だった。
聖杯の性能と神霊の意向次第では召喚だけなら可能だが、その場合も神格や能力を桁違いに下げた状態にする必要があり、本来の神代に存在した頃の状態とは程遠い。

悪行によって人を救ったり悪性により善を明確化させる存在は反英雄と呼び、ハサンを除いて召喚不可能なはずだったが、これは第3次聖杯戦争により可能になっている。
また冬木の聖杯戦争では例外を除き、東洋の英雄は召喚されない。
コレは聖杯という西洋の概念と作成したアインツベルンが西洋の魔術で作り上げたのが関わっている。
Fate/EXTRAでは聖杯の設定が異なる為、東洋の英雄も登場している。



以下、冬木の聖杯戦争の基本クラス及び該当条件

セイバー (剣士)

剣を主装とする三騎士の一角。
該当条件は剣を扱う逸話があることと、『魔力』『幸運』以外の能力値がBランク以上である事。
該当条件の厳しさから、強力な英霊が召喚されることが多い。
ステータスも高いレベルで安定しており、歴代の聖杯戦争でも常に最後まで勝ち残っていた為に最優のサーヴァントと称される。
その反面、持ち込める宝具の種類は剣の英霊としての面が強調されるためか制限される場合が多い。
クラス固有能力は『対魔力』と『騎乗』。


アーチャー (弓兵)

飛び道具を主装とする三騎士の一角。該当条件は射撃兵装や射撃に関する特殊能力を持つ事。
名前の割に弓以外の武装も該当する。というか真っ当に弓を使うアーチャーの方が少ない。
しかし最近では、まともな弓使いのアーチャーも順調に増えてきている。
弓を使うアーチャーならまだいい方で、中には銃やスリングなどの飛び道具から、
最近では電気を飛ばす奴までいるなど、クラスにおける解釈や武装の自由度は高い方。とりあえず、武具による遠距離攻撃ができるならばだいたいこのクラスで当てはまる。

比較的能力が低い者でも条件を満たせば該当し、持ち込める宝具は射撃兵装を初めとして強大な力を持つ物が多いとされている。
クラス固有能力は『対魔力』と『単独行動』。
単独行動のスキルがある為にマスター不在でもある程度行動可能。


ランサー (槍兵)

槍を主装とする三騎士の一角。該当条件は槍などの長柄武器を扱ったりそれにまつわる逸話を持つこと。
加えて全ての能力値にセカンドランクが求められ、その中でも敏捷が高い者がランサーのクラスに該当する。
その為、最速のサーヴァントと呼ばれ、白兵戦ではセイバーに並ぶ力を持つ。
何故か作中では不遇な扱いを受けていたり、幸運ステの低い英霊が多い。聖杯はランサーに怨みでもあるのか
クラス固有能力は『対魔力』。


ライダー (騎兵)

該当条件は乗り物の宝具を使いこなせる者が該当する。
機動力に優れる他、騎兵という事だけあって宝具は強力かつ多岐に渡り、登場した多くのサーヴァントが2~3以上は確実に宝具を保有している。
また、持ち込める宝具に特に制限はないため、剣・槍などの宝具を所持するものも存在する。
それゆえ、本人より武器が強力なクラスと言われる。
クラス能力は『対魔力』と『騎乗』。


アサシン (暗殺者)

該当条件は『気配遮断』のスキルを持つ事。
姿と気配を消して、敵のマスターやサーヴァントの暗殺や隠密行動に徹するクラス。
『マスター殺しのクラス』と称される非常に厄介な存在。その反面、正面戦闘は苦手な存在が多い。
本来、冬木の聖杯戦争ではアサシンのサーヴァントは暗殺者の語源になった暗殺教団の歴代頭首ハサン・サッバーハのみ呼ばれる事になっている。
コレはアサシンの呼び名の語源がハサンの為にアサシンというクラスそのものが触媒のため、歴代頭首全19人の亡霊の内1人だけが選ばれて召喚される。
ただし、これはあくまで冬木式の聖杯戦争のシステムをそのまま採用している場合のみであり、細工を加えることでハサンの縛りを解除した聖杯戦争や、根本から方式が異なるために最初からそのような制限が存在しない聖杯戦争など、作品ごとに設定は異なる。
ハサンの制限を抜きにした条件は非常に緩く、正真正銘の暗殺者と呼べる者は少数派。イレギュラーで召喚された名もなき剣士(農民)に始まり、武術家、殺人鬼、スパイ、処刑人、忍者……と、バラエティ豊か。
あえて共通点を見出すなら 「戦場以外の場所で人を殺した」「裏の世界で活動をしていた」 といったところが当てはまりやすいだろうか。
クラス固有能力は『気配遮断』。


バーサーカー (狂戦士)

該当条件は『伝承で発狂した逸話』を持つ事。
このクラスに該当すると知性を代償に生前の肉体の能力を上回る程に"強(狂)化"される。
基本的に能力が低い英霊を強化する為のクラス。
サーヴァントとしての契約が切れた時、同時に狂化も解除される為、消滅の直前には理性を取り戻す。
マスターの魔力を大量に消費するために負担が大きく、冬木の歴代マスターはイリヤを除いて自滅で敗退している。
さらには狂化レベルが高い場合、常時発動型以外の宝具はほとんど使用できず、スキルも一部使用不可能になってしまうという非常に大きなデメリットを抱えている地雷のようなクラスであるため、本来の力量が全然発揮できずに大幅に弱体化してしまう可能性も秘めている。
英霊の人格や性格面での相性等に問題がある場合や裏切り防止などを理由に狂化させ、従わせやすくするという利点もある。

しかし狂化のランクがD以下と低い場合は理性が維持されてしまい意味がなく、狂化が変則的に働いてしまうEXランクの場合などは、理性が残る分元々の性格が本来のものより歪となり、寧ろ通常の英霊より動かしにくくなってしまうため一概に良いとは言えず、通常の英霊を召喚する場合はリスクの大きさが目立ってしまう。 主に筋肉とかストーカーとか吸血鬼とか。

逆に元怪物・怪物になった逸話のある英雄や、怪物そのものを召喚する場合は、他クラスを凌駕する力を発揮できる可能性があるため、単純な戦闘力を求めるならこのクラスが適正である。
しかし、制御と魔力供給というバーサーカー最大の問題点はむしろ悪化してしまう可能性が高く、怪物退治の逸話が付き物である英雄相手には相性が悪いだろうという点など、やはり問題も多い。
クラス固有能力は『狂化』。


キャスター (魔術師)

該当条件は"魔術"スキルがAランク以上や、それに相当するスキルを持つ者。
魔術師というクラス故に近接戦闘に向かないサーヴァントが多い。
また大半のサーヴァントが対魔力のスキルを持っているので魔術が通用しにくく、全クラスの中でも不利な立場のために最弱のサーヴァントと称される。
さらに魔術師は個人主義かつ目的に手段を選ばない者が多いため、生粋の魔術師同士は相性が悪く、実際に複数のキャスターがマスターを裏切っている。
しかし逆を返せば、馬が合えば他のクラスよりも良好な関係を築けるというメリットも存在する。一長一短といった所だろう。
「陣地作成」スキルによって拠点防衛には最高のアドバンテージを誇り、長期に渡り力を蓄えれば三騎士さえも圧倒する力を発揮可能。
長期戦や策謀に特化したクラスと言える。

……とここまで書いたが、様々な派生作品が出るにつれ、該当する英霊が最もカオスなクラスと化している。
真っ当な魔術師系の英雄だったらマシな方で、劇作家・童話作家・哲学者・音楽家・発明家などの「人類の文化や文学に貢献した人物」や、
時には「文学の概念そのもの」までもこのクラスに割り当てられることもあるなど、現在では非戦闘員系英霊の坩堝と化している。
というか真っ当な魔術師の英霊の方が少ない。
しかしその分クラスにおける解釈の自由度も最も高く、同時にバラエティ豊かなクラスである。
メタ的な視点で見ると神話や伝説に登場する魔術師は英雄や騎士よりも強い場合や反則じみた能力を持っている例も多い為、所謂「真っ当な魔術師」は登場させにくいという理由もある。
その性質故か自身のマスターや味方を裏切る、魔術や魔物を呼び出して一般人に多大な被害を与える等、物語におけるジョーカー的な役割を担うことが多い。ラスボス、黒幕にもなりやすいクラスであり、特にEXTRAシリーズでは3作のうち2作で物語の黒幕を務めている。

クラス固有能力は『陣地作成』と『道具作成』。


またアサシンとバーサーカーのクラスは事前にクラスを選択出来る模様。
バーサーカーは召喚時の詠唱に『狂化』を加える事で優先されて召喚される。アサシンの詠唱は不明。
ただし冬木の聖杯戦争でクラスの重複は起きないため、既に召喚済みだと普通に別クラスしか呼べない。

この他にもクラスは存在し、それらはエクストラクラスと呼ばれる。
固定されている三騎士以外のクラスは割と変動する為、聖杯戦争でエクストラクラスが一つ出現しようが別に珍しくはなく、三騎士以外の4枠は全てエクストラクラスの聖杯戦争も可能。



◆エクストラクラス

上記の7クラス以外に該当するクラス。
イレギュラーな存在が召喚される事が多いので特殊な状況下でしか召喚されないと思われがちだが、
冬木の聖杯戦争では7クラス全て基本ラインナップとは限らず、三騎士以外は代わりにエクストラクラスが召喚される可能性があるとされる。

裁定、調整のサーヴァント。召喚条件は聖杯への願いを抱かない者に限られる為に聖人と呼ばれる英霊が該当するケースが多い。
聖杯自身に召喚され、『聖杯戦争』という概念そのものを守るために動く、絶対的な管理者。
部外者を巻き込むなど聖杯戦争の規約に反する者に注意を促し、場合によってはペナルティを与え、聖杯戦争そのものが成立しなくなる事態を防ぐためのサーヴァント。そのため現界するのにマスターを必要としない特性を持つ他、聖杯戦争に参加した全サーヴァントに対し、二回令呪を行使できる 「神明裁決」 という規格外のスキルを持つ等の特徴を持つ。

復讐にその生涯を捧げた者に与えられるクラス。『憎しみから生まれたものが愛を語り、愛から生まれたものが憎しみを語る。そういう在り方をするクラス』と語られている。長い間一騎しか該当サーヴァントがいなかったが、2016年だけで四騎もの該当者が追加され、エクストラクラス内では該当サーヴァントが最多のクラスとなった。

救世の英霊。『善悪を問わず人類を救う』という理念に目覚めている召喚者のみがこのサーヴァントの召喚を可能にする。

偽物を象徴するクラスであり、英雄の偽物や影武者として活躍した人物を召喚するためのクラス。

詳細不明。

詳細不明

  • ガンナー(撃墜王)
ビリー・ザ・キッドといった銃で名を挙げた英霊が召喚される。

盾のサーヴァント。召喚条件は盾を持つ英霊でなければならない。

  • グランド(冠位)
根源に選ばれた英霊。
人類に害なす「人類悪」を倒す為に抑止力によって呼ばれる為に通常の聖杯戦争では召喚は不可能。
七つの基本クラスの中でも頂点に君臨する最高位の英霊のみがこのクラスで召喚される。純粋な強さや格以外にも各グランドクラスごとに選定条件が存在する。
クラスによって大幅に能力制限を受ける通常の規格のサーヴァントでは全く歯が立たず、文字通り「格」が違う、比較にならない能力を振るえる。
○グランドセイバー:?
○グランドアーチャー:?
○グランドランサー:?
○グランドライダー:?
○グランドアサシン:山の翁(キングハサン)
○グランドバーサーカー:?
○グランドキャスター:魔術王ソロモン花の魔術師マーリン賢王ギルガメッシュ
選定条件:「世界を見渡す最高位の千里眼」の所持。過去、現在、未来のいずれかを見通す眼を持つ最高位の魔術師のみが選ばれる。逆に言えばこの千里眼を持たない者はどれほど魔術の腕が優れていようとも最高位の魔術師に数えられることはない。
尚、ギルガメッシュは平行世界を見通す千里眼の持ち主でグランドキャスターに数えられる場面があるが、別場面で本人が冠位であることを否定しており、詳細は不明。


人類悪と呼ばれる存在、獣のクラス。
人類史の淀みより生まれ、人類社会を内側から食い破って破壊する、それぞれ7つの理を持つ獣による人類の自殺機構。現時点では5騎判明しているが、いずれも規格外の霊基を持つ。
『単独顕現』というビースト独自のスキルを持ち、その力は英霊の頂点である冠位を持ったクラス七騎を以って本来は打ち破るべき存在であり、通常霊基のサーヴァントでは百騎単位ですら相手にならない。
それでもなお、信じがたいことにサーヴァントの枠組みに収まっている。


上記の他にも、ゲートキーパーや指揮官系のクラスなどが存在している。



以下は奈須きのこ氏の発言。Fate以外のTYPE-MOONキャラが、
平均的な宝具(Bランクの単純破壊系)を持つサーヴァントと一対一で闘った場合(当時の情報なので魔法使いの夜は入っていない)。

  • 勝負にならないほど強い者
ORT、プライミッツ・マーダー:別格。地球のルールが通用しないORT。霊長に対して超有利のプライミッツ・マーダー。この二体はサーヴァントとは格が違うとされている。
尚、プライミッツ・マーダーを相手取るには霊長の守護者として顕現した英霊7人がかりで漸く妥当になるという。

  • 圧勝する者
アルクェイド:1対1ならば基本的にアルクェイドが勝つだろうが、2人がかりなら、30%アルクに勝てる可能性がある。
なおアルクがいかに能力値的に相手を凌駕していても、運命干渉(ゲイ・ボルク等)の力を持つ相手では「運次第でコロっと殺されます」という。

  • 互角な者
死徒二十七祖のほぼ全員。
埋葬機関の一部のメンバー、軋間紅摩蒼崎青子

  • 防戦なら可能な者
シエル、『両儀式』

  • 敗北する者

と発言されている。






汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!

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*1 『Fate/stay night Premium Fanbook』、47ページ

*2 ライダー(Fate)の鮮血神殿の中で、ほとんどどの常人は死んでしまうが、当時の未熟の士郎でも気持ち悪くなる程度で済む、等