ミトス・ユグドラシル

登録日:2010/06/03(木) 01:04:32
更新日:2024/02/03 Sat 21:40:49
所要時間:約 7 分で読めます


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ボクはミトス…といいます。村のはずれに一人で暮らしてたから…






この項目には『テイルズ オブ シンフォニア』の重大なネタバレが含まれています。


記事を閲覧する際にはご注意ください。






















































許しを請うと…思っているのか?馬鹿馬鹿しい


哀れな人間のために、教えよう



ミトス・ユグドラシル(Mitos Yggdrasill)』とは、ゲーム『テイルズオブシンフォニア』の登場人物である。



年齢:14歳(外見年齢)
身長:153cm
体重:41kg

CV:少年時・高山みなみ
CV:青年時・田中秀幸



4000年前に起きた古代大戦を終結させた、歴史に名を残す偉大な英雄。

その実態はロイドたちの前に立ちはだかるディザイアンの首領であり、マーテル教会が信仰する天の機関クルシスの最高指導者である四大天使のひとり。世界を“シルヴァラント”と“テセアラ”の二つに引き裂き、世界再生による繁栄と衰退の逆転の仕組みを生み出した張本人である。そして本作の事実上のラスボスでもある。

クルシスの輝石の力で天使化したことで、体の成長が止まり、4000年もの時を生き長らえている。

また無機生命体になった事で、本来の姿である少年“ミトス”と、成長速度を早めてクルシスの指導者としての青年“ユグドラシル”の二つの姿になる事ができる。薬なしでコナン新一に戻れるようなものである。


元々はヘイムダールで生まれたハーフエルフで、召喚士としての素養も持っていた。
幼い頃に両親を亡くして姉のマーテルに育てられたが、ハーフエルフであった為に姉と共にエルフからも人間からも迫害されて過ごす。
そして魔科学の発展で大樹カーラーンが枯れた事で世界にマナの枯渇が起こり、大樹の種子から僅かに出るマナを巡る古代大戦が勃発すると、ヘイムダールにいたハーフエルフは村を追放された。

ミトスは故郷に帰るため、そして人もエルフもハーフエルフも差別なく共存していける世界にするという理想を掲げ、世界を救う為に大戦を終結させる方法を模索し、姉のマーテルと共に世界各地を旅する。



途中でテセアラの貴族で騎士団に所属していた人間のクラトス、シルヴァラント軍に所属していたハーフエルフのユアンを仲間に加え、差別を受けながらも苦難を乗り越え、ついに八属性全ての精霊と、精霊界の王オリジンとの契約に成功。ミトスの思想に共鳴したオリジンから時をも超える力を持つ「エターナルソード」を託され、その力で世界を二つに引き裂き、戦争を終結に導いた。

その後はマナの塊である惑星デリス・カーラーンを引き留め、その膨大なマナで新たな大樹となる「大いなる実り」を発芽させ、「大いなる実り」が安定した後に世界をひとつに戻そうとしていた。


しかし、ミトスがクラトス、ユアンと共にデリス・カーラーンを引き留める作業をしている間に、「大いなる実り」がある聖地にマナの独占を企む人間たちが押し寄せ、人間たちから「大いなる実り」を守ろうとしたマーテルが殺されてしまう。
ミトスたちが駆け付けた時には既にマーテルは絶命寸前で、「誰もが虐げられることのない世界を見たい」と言い残して亡くなった。


いつも自分を支えて、自分以上に世界を愛していた姉マーテルの死に、ミトスは絶望。
姉を殺した人間や何もしなかったエルフを憎み、今までの素朴で優しい少年から豹変して、世界を守るものではなく姉を復活させるための道具として見る独裁者となる。
「大いなる実り」が発芽すればマーテルは完全に取り込まれてしまう為、ミトスは精霊たちとの約束を違えて、世界を元に戻さずに放置。エターナルソードを使い続ける為に、オリジンを裏切って封印した。
そしてマーテルの遺言を歪め、全ての命を無機生命体にする「千年王国」の計画を発足。
歴史を改ざんしてクルシスとマーテル教を作り、「世界再生」と「神子」の制度を作り上げ、精神だけの存在となったマーテルの新しい器を作ろうとした。

その行動は、真実を知るエルフたちからは「堕ちた勇者」と呼ばれるようになり、精霊たちもミトスのやり方を契約違反とみなすようになる。
特にヴォルトとオリジンは、この出来事が原因で人間不信となり、しいなが契約を申し出た時も当初は拒んでいた。
ラタトスクのヒト嫌いの一因でもあり、これが後に一騒動起こすことになる。

なお、クルシスとしてはドワーフ達の多くを技術者として抱え込んでおり、このせいでダイクのような組織に属さず生きるドワーフは非常に珍しくなっている。


かつては、迫害を受けながらも挫けない強い精神の持ち主であった。
また幼い頃からマーテルに育てられた事もあり、マーテルに対する依存性は強い(ようはシスコン)。
同じように迫害されていたハーフエルフたちの為に、マクスウェルと契約して空中都市エグザイアを作った事もある。

ユグドラシルになった後は優しかった頃の面影はなく、人間は勿論のこと、同胞のハーフエルフに対しても容赦のない冷酷な性格へと変貌した。




後にコレットの様子を見る為に、ミトスの姿でロイドたちに接触*1
「ファンダムVol.2」では、一般人としてロイド達に同行した際に「クラトスの息子がどんな奴かこの目で確かめたかった」という理由も明らかになった。
ハーフエルフである自分をロイドたちは親しく接し、同じハーフエルフで、年も近く、同じように姉に育てられたという共通点からジーニアスとは特に仲良くなった。


ロイドたちと行動を共にしていくうちに、自分のしてきた事が本当に正しかったのかと疑問を抱くようにもなったが、結局長年抱いてきた人間たちへの憎しみを捨て去る事は出来ず。




ボクが気付いてないとでも思った?残念だったね



救いの塔でユグドラシルとして色々あった後、ジーニアスが正体を怪しむように訊ねてきた*2その晩、とうとうロイドやジーニアスたちに本性を表して決別。
邪魔なレネゲードの兵らを一蹴し、自分を裏切っていたユアンに散々蹴りを入れ、裏切り者とはいえ世話になったアルテスタを意識不明の重体に追い込み、マーテルの器としては出来損ないのタバサを平然と破壊(機能停止に追い込んだが死んではいない)……と、それまでの振る舞いがウソのような暴虐の限りを尽くし、救いの塔へ去って行った。


ミトス(ユグドラシル)は顔立ちや髪の色がコレットに似ており、ゲームのOPの最初に出てきたのがコレットなのかユグドラシルなのか、判別できなかった人も多い(ちなみにそれはユグドラシル)。
コレットとミトスが似ているのは単なる偶然ではなく、コレットは歴代の神子の中でマーテルとの遺伝子情報が限りなく近い存在である為、マーテルの弟であるミトスとも必然的に似ていた。

クラトスはかつての剣の師匠で、姉の恋人だったユアンはもしかしたら義兄になっていたかもしれない存在。


OVAの特典では、マスターに酒を出せと言うクラトスであったが、「いつから私に命令できる立場になった?」と言うバーテンダー姿のユグドラシルの声が聞こえた途端に表情が固まり、クラトスと同じように酒を淹れろといったユアンに至っては「自分でやります…」と下手に出た。


二人はユグドラシル(ミトス)より年上ではあるが、4000年前と立場が逆転して全く頭が上がらなくなってしまったようである。









後に、コレットを使って姉を復活させる事に成功。
しかしコレットの体を借りたマーテルはかつて掲げた理想を歪め、大地に生きる全てのヒトを苦しめるミトスのやり方を否定。



私はずっとあなたを見てきました
動かぬ体と、ただなすすべなく あなたがしてきた愚かな行為を

忘れてしまったの?私たちが古の大戦をくい止めたのは

人とエルフと狭間の者とが
皆、同じように暮らせる世界を夢見たからでしょう?



姉に自らを否定されたミトスは喪失のあまり自我を失って暴走し、大地そのものを滅ぼす行動に出てしまった。
そしてロイドたちとの最終決戦で彼らに敗れ、肉体を失った自分の意識がクルシスの輝石に取り込まれる前に、輝石を破壊するように促し、その長すぎる生涯を終えた。


かつて古代大戦を終結させた歴史に名を残す偉大な英雄は、人間を憎む堕ちた勇者となり、4000年もの間世界を裏で支配し続けてきた。

人間に裏切られ、姉を殺されたという経緯にはロイドは同情はしていたが、ゼロス「マーテルを殺した人間はとっくに死んでおり、今現在も人々を苦しめるやり方に同情の余地はない」と非難している。


考え方を最後まで曲げなかったミトスは、最後の最終に自分の選択に後悔はないと言った上で、ロイドたちを「自分が選ばなかった道の、最果てにいる者」と称した。
ロイドは最後にミトスは自分たちを認めてくれたと、そして死滅しかけていた「大いなる実り」が発芽したのはミトスが力を貸してくれたからだと思っており、新たに生まれた大樹を“ユグドラシル”と名付けた。



そしてかつての英雄の名を持つ大樹は、マーテル教会がなくなり、勇者ミトス伝説も消えた遠い未来でも、世界のマナを生み出す世界樹として、精霊マーテルと共に存在し続けていった。










ボスとしては「ユグドラシル」相手に負けイベント2回と通常バトル1回、「ミトス」としてはラスボスとして襲い掛かってくる。



第一形態は少年時の姿で戦う。
強力な鋼体を纏いながら高速で各種上級・複合魔術を連発してくる。特に単純にダメージがでかく(主にCPUが)即死の可能性すらあるインディグネイション、軽減が難しい上鈍足効果のあるグラビティなんかには注意。
しかも縦横無尽にフィールドをワープしてキャラの背後から吹き飛ばし攻撃やらを多用するのでうざったいことこの上ない。
HPが一定まで減るごとに専用特技「イノセント・ゼロ」を使ってくる。
これはメンバー全員に複数の状態異常&マイナスの状態変化を与えてくるもので、状態の組み合わせ次第ではまともな行動がとれなくなり一気に危険な状態になる。発動直後にユニゾン・アタックを仕掛ける事で無効化出来るのでケージは温存しておきたい。ハード以上ではインディグネイト・ジャッジメントまで使ってくる。
また、パーティにロイドとコレットを入れた状態でHPを半分減らすと掛け合いが発生する。
PS2版以降では戦闘直後にタイムストップ、秘奥義にシャイング・バインドが追加され更に手ごわくなった。



第一形態を倒すと物々しい機械らしきものに搭乗して第二形態に移行する。そしてモンスター図鑑でコックピットのような部分をよく見ると……?
これがストーリー上のラストバトルである……のだが、 クッソ弱い。
通常攻略でも3分前後、最大まで攻撃力を高めた魔装備を持ってハメれば10秒で倒せるくらいのテイルズ史上最弱のラスボス。
弱いラスボスとして有名なNEOミクトランでさえ万一ハメ損ねた場合逆にハメられてしまうという強みがあったのにそれすらない。
フルスペックだとガチガチの耐性を持つのだが、ラストダンジョン中の中ボスを倒すと3属性耐性にまで弱体化。
普通に進めていれば一時離脱したメンバー復帰のついでに戦うので、全耐性ミトスと戦うことはほぼ無い。

仮に全耐性の状態で挑んだとしても攻撃自体も第一形態と比べると目に見えてヌルく、ワープなどもせず機動力も極めて鈍重。使用魔術も中級魔術メインと何故か弱体化。秘奥義?固有技すらないのにそんなものがあるとでも?挙句オーバーリミッツすらしない驚きのザコ敵仕様。肝心のHPも大して増えていない。
通常プレイでは負ける要素が無い。たまに使ってくるジャッジメントが運悪く当たりまくりでもしたら多少危ないかもしれないが、操作キャラの光耐性を半減させるだけでもその心配はほぼ無くなるだろう。
第一形態との強さの差は歴然であり、この有様だと『実は形態の変化が逆に設定されていたのではないか?』…などのミスの類を疑いたくなる。
仮にHPが2倍・各種攻撃力が2倍、アイテム使用に対するカウンター秘奥義、ガード不能&強制ダウンor気絶効果の通常技などを設ける、全く仰け反らない特殊仕様だったら話がまた違っていたのに。

戦闘もそうだが、ストーリー上での展開も極めておざなり。
第一形態を倒してリザルト画面を終えると、何のイベントも挟まず唐突に第二形態との戦闘に突入。それを倒すとミトスは何の説明もなく再び第一形態(素の姿)に戻っておりそのまま彼に引導を渡す展開になる…と、この第二形態について不自然なほど終始全く触れられない。
総じて存在意義が全くもって不明であり、いっそ第一形態を大幅に強化してこれだけで終わらせた方がまだ綺麗にまとまっただろう。







《他作品への出演》
今作品では、ミトスがプレイアブルキャラクターとなっている。
戦闘スタイルはエターナルソードを使用する時空剣士。
レイズ独自のシステム「強敵キャラクター補正」などもあいまって非常に性能が高く、(ガシャなどで武器を揃えれば)頼りになる存在である。





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最終更新:2024年02月03日 21:40

*1 この時、天からの落雷によるオゼット村の炎上に巻き込まれた……という体で接触し、「天使様が村を襲った」と証言している。村の世話になった元クルシス側のアルテスタは、自分がユグドラシルを裏切った事への報復ではないかと見ていたが、そもそもオゼット村はテセアラでも露骨にハーフエルフ差別が激しい村であった。アルテスタへの見せしめという意図を加味しても、わざわざオゼット村を選んだ理由は果たしてそれだけだったのだろうか……

*2 マーテルの形見であった笛を借りた際、一度壊れたものの作り直した上でミトスに返したのだが、救いの塔脱出時にプロネーマがジーニアスを攻撃しようとした際、「なぜかユグドラシルがかばい」「ミトスが持ってる筈の笛をユグドラシルが落とした」という不可解な出来事が重なり、ミトス=ユグドラシルではないかとジーニアスが感づくきっかけになった。