キン肉マン(漫画)

登録日 :2010/10/11(月) 22:41:58
更新日 : 2017/08/07 Mon 13:49:23
所要時間 :約 5 分で読めます





この世に完璧なものが一つだけある…

それは正義超人の友情さ!


1979年~87年まで週刊少年ジャンプにて連載された作品。2012年からはWeb連載中。
男性2人組のコンビ漫画家、ゆでたまごのデビュー作にして代表作である。原型は作者が小学生のときにあったといい、持ち込み作となってジャンプ編集者の目にとまり連載化された。
「超人」と呼ばれるレスラー達の命がけのプロレス風味バトル漫画である。
最初はギャグ一辺倒だったが、それなりにシリアスな展開も混ざってくたり、けっこう残虐なシーンもあったりする。

キン消しや牛丼等、数々の社会的ブームを巻き起こした不朽の名作。
日本の30~40代男性の幼少時はほぼキン肉マンでできていると言っても過言ではないだろう。
1983年・1991年には本作を原作としたテレビアニメが放映され、続編も執筆・制作されている。
最近女体化もした

所謂「努力・勝利・友情」「正義VS悪」の王道的少年マンガだが、「主人公が不細工でリアルに人気がない」という当時としては珍しい作品でもあった。
また読者公募から出来たキャラがとても多い。

本編は

○怪獣退治編
○超人オリンピック編
○アメリカ遠征編
○第二次超人オリンピック編
○七人の悪魔超人編
○黄金のマスク編
○夢の超人タッグ編
○キン肉星王位争奪編

の8シリーズと、2012年からWeb連載中の完璧・無量大数軍編及び完璧超人始祖編に分けられる。
(3と4の間に宇宙野武士編があったりするが、ゆで的にはなかった事にしてほしいようである)

ゆでたまごが高校生時代に投稿した読み切りが当時の編集長・西村繁男氏によって見出され、高校卒業とともに連載デビュー。
当初は稚拙な絵柄と突拍子もない展開を揶揄されながらも「落ちこぼれヒーロー」が描く味わい深いストーリーと魅力的な新キャラクター達で人気を掴み、連載を重ねるに連れてゆで(中井氏)の画力も向上、そして人気絶頂の中王位争奪戦にて完結を迎えた。
その後ゆでたまごはキン肉マン以上の作品を作ることが出来ず苦境を強いられるが、キン肉マンⅡ世のヒットで名声を取り戻す。
年月を経てストーリーテラーとして熟練の域に達した島田氏、Ⅱ世連載のために画力を一から鍛え直した中井氏はⅡ世終了後に満を持して『キン肉マン』本編の新作を再開。
深く熱く濃密なストーリーと衰えを知らないギャグセンス、圧倒的な肉体美の超人たちをもって、かつてキン肉マンを愛した男たちを少年の心に還らせている。

  • ゆで理論 」と「 尋常じゃない量 の後付け設定」
(『キン肉マン』という作品を読むにあたって理解しておくべき単語と事項について)

後付け設定というのは長期連載作品なら大なり小なり抱えてしまう問題ではあるが、この作品の場合量が半端じゃない。

例(ごく一部)
○序盤で出てきたギャグが後半で超重要設定になる
○キャラが死んで蘇って増えて死んでまた蘇る。後に超人墓場で一定期間働き、命の玉を四つ集めると復活できるという設定が登場した。
○ビッグ・ザ・武道「俺はメインのボディの上にオーバーボディというものを着ているのだ」
…ゆでたまごは マイルドマン を投稿した少年の気持ちを考えるべきである。


一方「ゆで理論」は主に
「作中における、独自の物理・生物理論」
を表す際に用いられる単語である。

有名所を挙げると
○落下速度は重い物の方が速い
両手×2倍のジャンプ×3倍の捻り=1200万パワー
○五倍…いや、十倍だ!!
○地球を逆回転させると時間が戻る
○前方後円墳は地球の鍵穴
○ゲーッ!象の超人
etc.

挙げるとキリがない。
「意味がわからない」 と思った人は御一読いただきたい、残念ながら恐らく読んでもわからないだろう。
事実読者にしてみてもワケがわからないのだ(作者自身も、という説すらある)。
実際、作者自身 「整合性より勢い」「次の展開は来週の自分が考えてくれる」 というノリで描いていたことを堂々公言している。
……しかし、これらの矛盾・トンデモ理論を解決する魔法の言葉が存在する。


「ゆでだから」


これは、どんな超展開にも順応できる魔法の言葉なのだ。

例えば、

「なんでジェロニモが二人いるんだよ」
「まぁゆでだし」

「ウルフマンさっきカメラマン蹴散らしてたじゃん」
「まぁゆでだし」

「あのシリ誰だったんだよ」
「まぁゆでだし」

……まさに万能の言葉!

ちなみにゆでたまご作品の中ではキン肉マンのゆで理論・ゆで展開はまだ序の口
「闘将!拉麺男」「グルマンくん」あたりはもっと凄まじい展開が君を待っている。

初見の方は、まず「少年の心」を持って第一次超人オリンピック編前後から流し読み、
続いて気に入ったシリーズをじっくり、
最後に最初からじっくりツッコミを入れつつ通して読む事をオススメする。
読み返す度にまた違った味わいが生まれる、スルメのような漫画なのだ。


  • 主な登場人物

キン肉マン
本名キン肉スグル。本作の主人公だが人気投票では7位。
マスクの中は(物理的に)光り輝くイケメンフェイス。
「へのつっぱりはいらんですよ!」


キン肉マンの反対で骨で出来ている。


「肉」ではなく「にく」のほう。
キン肉マンを幼児化したような姿をしているが頭は良い。

テリーマン
キン肉マンの最大の親友にして名解説役。登場当時は性格が悪かった。
「テリーマン現象」 なる言葉を生み出す。
「そ…そういえば聞いたことがある…」

ロビンマスク
“狂乱の貴公子”の異名を持つ元超人オリンピックチャンピオン。
マスクを脱ぎモップを被る事で「ミスター・バラクーダ」に変身する。
奇行も目立つが一番人気。
「ロビン戦法、“円は直線を包む”!」

ラーメンマン
元残虐超人だったが、キン肉マンとの戦いを経て正統派ファイトの楽しさに目覚める。
ウォーズマンとの戦いで脳に重大なダメージを負ったが、モンゴルマンとして復活。王位争奪戦でついにラーメンマンとして完全復活を遂げる。
「本当の殺人技とは、こういうのをいうんだ!!」

ウォーズマン
キン肉マン打倒の夢を託すべく、ロビンが見出したロボ超人。
冷酷無比なファイティングコンピューターから、熱い魂を持った正義超人に生まれ変わった。
「ウォーズマン理論」 はあまりにも有名。
「そしていつもの3倍の回転を加えれば……400万×3の1200万パワーだ!!」

ブロッケンJr
ラーメンマンに殺された、残虐超人ブロッケンマンの息子。
復讐のためにラーメンマンと戦うが、ラーメンマンの正統派ファイトに敗北し、以降は彼の弟子になる。
何かと体を張る。
「やるっつぇブロッケン!」

バッファローマン
元悪魔超人だったが、キン肉マンとの戦いで友情の素晴らしさに気づき、以降はキン肉マンの頼れる味方になる。

こいつの強さを表すために超人強度という概念が登場。
これまでで最大の敵だったウォーズマンが100万パワーなのに対し、バッファローマンは1000万パワーであった。
「オレのド迫力パワーの前には、小手先の技など通用せん!」

ジェロニモ
黄金のマスク編から登場。この時はまだ人間だった。
悪魔六騎士の一人、サンシャインと戦う。変幻自在の砂を活かした攻撃に苦戦するも、アパッチのおたけびで勝利。その後、超人の神の試練を突破して超人へと生まれ変わった。
「だってオラは人間だから…」

ネプチューンマン
元完璧超人で、正体はロビンマスクのライバルだった喧嘩男(ケンカマン)。
最初は凶悪なファイトを見せたが、徐々に自分流の戦いを取り戻して、最終的にはキン肉マンらと和解した。
Ⅱ世で再登場した際はかなり株を落としてしまったが、最終的に正義の心を取り戻した。
好感度の振り幅が最も激しいキャラ。
実は、ある男の野心に振り回されて人生を台無しにされていた事が後に判明する。
「ナンバーワーン!!」


  • ネタ的な登場人物
ビッグ・ザ・武道
前述したマイルドマンの中身で完璧超人の一員。
剣道着姿で二千年近くテムズ川の底に住んでいた。
「剣道柔道空手道、ありとあらゆる武道の頂点を極めた私が恐れるものなどネプチューンマン以外他にない」

レオパルドン
登場して5コマで倒された伝説の超人。
読者からは死んだとばかり思われていたが、後々生きてた事が判明。さらに正義超人だった事も判明した。
「次峰レオパルドン行きます!」
「グオゴゴゴ」
「ギャーッ」

○ベンキマン
超人オリンピック・ザ・ビッグファイトに出場した、古代インカ帝国出身の超人。
対戦相手をボディについた和式便器に流す戦法を得意とするが、キン肉マンが便器にパンツをつまらせてしまい敗れる。
頭にはウンコのオブジェがついていたが、アニメでは水道の蛇口に変更されていた。
Ⅱ世ではすでに故人だが、弟子のウォッシュ・アスが登場する。
「超人総選挙2013」では29位になり、彼を主役にした短編が発表された。
「ウンコとして排出しようにも私にはケツの穴がないからなウ~~ム…」
「かまわぬ 思いっきり ひるのです」

アスタリスク
……誰それ?

追記・修正は牛丼をお供にお願いします。

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