この世全ての悪(Fate)

登録日 : 2011/05/02(月) 22:31:27
更新日 : 2017/07/28 Fri 19:52:20
所要時間 :約 5 分で読めます




この世全ての悪(アンリマユ)




Fate/stay nightに登場する用語。

本来アンリマユとは、拝火教、ゾロアスター教における悪魔のこと。
しかしFateにおけるこれは、本来第三次聖杯戦争に召喚された復讐者のサーヴァントアヴェンジャーであり、
本来の拝火教のものとは違う。
というのも、拝火教を信仰するどこかの部族において、ごく平凡な青年をその部族の災厄の全ての根元とし忌むことで、結果的に他の争いを納めた英雄として奉られたからである。
その出自からもわかるが、彼自身は何の力も能力も持たない青年だったため、サーヴァントとして召喚されても、当然ながら過去の英霊達に敵うはずもなく4日で敗退している。
本人の言う通り『最弱のサーヴァント』だったのだ。


※以下ネタバレを含む

















Fate本編では、実際は聖杯の正体として語られる。
泥の形をもった純粋かつ圧倒的な呪いであり、触れるだけで人間はおろかサーヴァントさえも侵してしまう。
寧ろ霊体であるサーヴァントの方が危険性は高く、触れるのはおろか近づくだけでも悪影響を受ける。
反英雄としての面を持つ英霊(アーチャー(Fate)真アサシン等)ならば真っ当な英霊よりも悪影響は少ないようだが、それでも通常よりマシ程度。
最強の英霊ギルガメッシュさえもあの泥の相手は我でも手こずると認めており、
ランサー(Fate)もルーンを総動員した結界で防ごうとしたが、上級宝具の一撃を凌ぐ結界さえ瞬く間に侵食・突破されて、
結局呑まれてしまった。

衛宮切嗣が死んだのも聖杯を破壊した時にこの呪いに侵されていたのが原因。
しかし、ギルガメッシュは圧倒的なまでの魂の輝きとこの世全てを背負った器の大きさをもって呪いに耐え、逆に飲み干すことで受肉を果たした。
HFルートで黒桜に不意を突かれてあっさりやられたが、それでも黒化は出来なかった上に消化不良の為、この世全ての悪は腹痛を起こしたとか。
ただこれはあくまで彼が破格なまでの自我を持っていたから可能だっただけであり、セイバー(Fate)の見立てでは『彼以外にこの泥を浴びて平気な英霊はいない』という。
Fateルートでも士郎が綺礼が放った呪いの奔流をモロに浴びてしまうが、全て遠き理想郷を投影し呪いを全て跳ね除けたため事なきを得た。

この呪いの影響を受ける前の本来の冬木の聖杯は確かに願望器としての機能を持っていたのだが、
この呪いによって、受け入れた願いを他者の不幸によって叶えるモノに変貌してしまい、第四次聖杯戦争においては大火災を引き起こした。

なぜ聖杯がこのような代物になったかというと、先のアヴェンジャーが聖杯に還ったことが原因。

実はアヴェンジャーは「この世全ての悪であれ」と望まれた(あるいは呪われた)際に人間としての名前を呪術的な力で剥奪されたため、
その存在自体が「この世全ての悪であれ」という祈りと同化してしまっており、その祈り(願い)を聖杯が受け入れたことで、汚染されてしまったのである。
本来は召喚されなかった『悪を為すことで結果的に何かを救った』反英雄が召喚されるようになったのも、この現象によって聖杯の性質が変わってしまったため。

変質してしまった聖杯は、願いを叶える機能そのものは残っているものの、
それを達成する方法が『誰かをおとしめる(殺す)、何かを破壊することで願いを叶える』というものに固定されてしまった。
例えば『大金持ちになりたい』と願えばことごとくその願いをした人物の周囲の人間を殺しその保険金等によって当人に富を与え、
『地位が欲しい』と願えば上に立つ人間やライバルを殺して当人の地位を上げるという風になる。
その有り様を危険視したからこそ、切嗣と士郎は親子二代に渡って聖杯を壊そうとしたのである。
但し、例外としてキャスター(Fate)程の魔術師ならば何の問題なく願いを叶える事が出来る。
また、これらの性質は裏を返せば「極めて効率的に多くの人間を殺すことのできる兵器」として見ることもできる。
ギルガメッシュ織田信長はこの点に着目し、それぞれ「自身の意に沿った人間を選別する道具」「敵国の全てを吹き飛ばす大量破壊兵器」として運用しようとした。



セイバールートでは説明中に名前は出ていないが、マーボーが泥の奔流を繰り出した際に、技名のように名乗っている。
また格ゲーではその通り超必殺技とされている。

イリヤスフィール・フォン・アインツベルンが聖杯となったセイバー(Fate)ルート、間桐慎二が聖杯となった凜(UBW)ルートにおいては、
その持ち主の意図により泥(呪い)を溢れさせられようとし、
間桐桜が聖杯となった桜(HF)ルートでは、桜自身がこの世全ての悪と融和し、文字通り『この世全ての悪』を為す能力を持つサーヴァントが生まれようとしていた。


また作中では、BGMとしても使われている。「丘の上の教会」のアレンジバージョンだが、禍々しい感じの曲で絶望感たっぷり。
Fate/hollow ataraxiaでは多くの曲が替えられている中、士郎と慎二が桜の部屋に侵入したエピソードで、桜の登場と共に再び流れた。


Carnival Phantasm』では聖杯くん(CV.下屋則子)として登場。登場人物の悩みを血飛沫舞う方法で解決させようとする素敵キャラになった。
秘密道具が全部同じ? それは『ダマリタクナールー!……死人に口はないんだぜ?』



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