LBX(ダンボール戦機)

登録日:2012/07/07 Sat 17:51:28
更新日:2024/02/03 Sat 12:59:29
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強化ダンボールの戦場で戦う小さな戦士を人は『ダンボール戦機』と呼んだ。

※呼ばれてません。

LBXとは『ダンボール戦機』及び『ダンボール戦機W』に登場する小型人型ロボットの総称である。


●概要

大まかにはコアスケルトンとアーマーフレームの2種類のパーツに分けられ、フレーム別に存在するコアスケルトンに、プラモデルのように梱包されたアーマーフレームを組み立てて取り付けることで完成する。

コアスケルトンは比較的高価だが、組み立てやメンテナンス自体は子供でも可能な程度。


●開発経緯

LBX(Lttle Battler eXperienceの略)は、主人公である山野バンの父親山野淳一郎が中心となって開発し、タイニーオービット社が発売したホビー用人型ロボットである。

これはCCMと呼ばれる操作端末を通じて人型ロボットを操作、戦わせる次世代のホビーで、その完成度の高さから一躍人気商品となり子供を中心に人気を博した。


……だがこのLBX、他のホビーアニメのおもちゃとは一線を画す問題点を潜めていたのだ。

LBXの問題点

子供用のホビーとして発売されたLBXであったが、小型のボディにもかかわらず高すぎるパワーと運動性、そして過剰すぎる火力(子供の操作するLBXが家具を破壊、量産型LBXデクーの弾丸がコンクリートに穴を開ける程)が問題となり、子供用のホビーとしては危険すぎるため販売中止に追い込まれてしまった。

強化ダンボール

LBXにとっての救世主は全く違う方向からやってきた。
それは衝撃の80%を吸収し、運送業界のみならず全世界に革命をもたらした「強化ダンボール」の発明、実用化である。*1
この強化ダンボールで作られたフィールド(ジオラマ)の内部でLBXを戦わせることで、LBXは再び子供用ホビーとしての地位を取り戻したのである。
ちなみに、問題点であったパワーや火力はリミッターを掛けられる様になったとは言えほぼそのまま。
しかも必要ならば特別な制限無しにいつ何時でも解除出来る。なぜ販売再開したし。
話が展開される度に影が薄くなるのは禁句。ウォーズではどこで登場してんだというレベルである。タイトルの由来なのに。

Mチップ

上記の問題点に対し、販売再開に際し市販のLBXのコアスケルトンに搭載が義務付けられた小型チップ。
LBXの個体識別の他、緊急時には遠隔操作によりLBXを強制停止させる事が可能で、LBXが悪用される事態を防ぐ役割を持つ。
WでのLBX暴走事件は、このMチップが原因だったりするのだが。


●アーマーフレーム

アーマーフレームはそのコンセプトや形状によって、以下の5種類に大別される。

  • ナイトフレーム
オーソドックスな人型のフレームで、アキレスなど主人公機の多くがこのフレーム。
また癖のなさゆえか、飛行形態への変形機構を有するLBXはいずれもナイトフレーム。
重さ、攻撃への耐性はいずれも標準的。

  • ストライダーフレーム
細身の人型のフレームで、クノイチやパンドラなどの女性型LBXが主に該当する。
軽量な代わりに防御力、物理耐性共に低く、属性耐性で補うことになる。また、「W」以降は脚部に空中ダッシュ回数+1の特性がある。

  • ワイルドフレーム
逆関節の脚部が特徴的な獣型のフレームで、ハンターやインビット、アサシンなどが該当する。
ストライダーとは対照的にジャンプ力に優れており、警備や狙撃といった踏破能力が求められるLBXがこのフレームであることが多い。
重さや耐性はストライダーとナイトの中間程度で、「W」以降は脚部にジャンプ回数+1の特性がある。

  • ブロウラーフレーム
マッシブな人型のフレームで、ハカイオーやデクーなどが該当する。
重い代わりに防御力、物理耐性が高いが、属性耐性は低い傾向にある。また、「W」以降は脚部に重量級武器によるジャンプ回数低下を無視する特性がある。

  • パンツァーフレーム
キャタピラやホバーといった特殊な脚部を採用したフレームで、ブルドやタイタンなどが該当する。また、クイーンのように脚部のみパンツァーのLBXも一部存在する。
重さや耐性はブロウラーに近く、両手銃やランチャーを移動しながら撃てるという特性を持つ。また「W」ではブロウラーと同じ特性も得た。
ただし「WARS」にはブロウラーに統合される形で廃止。既存のパンツァーフレームは主にブロウラーに再区分された。


●操作

CCMという携帯電話型の小型端末で操作する。
操作範囲は100m(Wでは1km)程度であるがコントロールポッドの使用で50km、コンピューターを使いインフィニティネット経由で操作すればほぼ無限遠での操作が可能。
当然ながら一人につき一機しか操作できないが、仙道ダイキやオタクロスなどの一部の人物は、その卓越した操作技術によりLBXを同時に複数操作することが可能である。


●作品中でのLBX

前述のように子供用ホビーとして始まったLBXではあるが、作品中においては少年少女のみならず大人から悪の組織まで幅広く使われている。
また、完全に軍事利用に走った無人LBXや暗殺者用LBXなどもあり子供用ホビーとは何だったのか状態である。
それどころかバンのオーディーンは変形することで空を飛びリニアに追いつけるし、海道ジンのプロトゼノンは正面から向かってくるリニアモーターカーを(減速していたとはいえ)止めた。

WではLBXがハッキングされ暴走を起こすという事件が発生し世界的に大きな騒動になっている。

…と思っていたら某LBXにより武装した艦隊が壊滅、ミサイルを受けてもほぼ無傷と、とんでもないことになっていた。
ホビーの枠を超えすぎである…

ウォーズの山ジュン回顧録では製作には安全()が第一に考えられて作られていた事が語られている。

装甲娘ミゼレムクライシスにて

装甲娘はウォーズとは異なる歴史を辿った世界観。ミゼルトラウザー撃破後のセト50の爆発はグランドスフィアで防いだものの膨大なエネルギーによって次元断裂が起こり世界が2つに分割されていた。
強化ダンボール>次元の壁

こちらではLBXは完全に兵器と化してしまった。
ミゼルの再来を恐れた世界各国が対策のために軍事転用を決め、最後まで反対していた山ジュンやバン達レジェンドもミゼレムという脅威が現れたためやむなく承認している。

ハッキング対策に通信回線はほぼ遮断されており、強化ダンボールと組み合わせ人間が直接装備し脳波で操る装甲LBCSとして応用されている。
LBCSは装着者とシンクロしなければ性能が発揮出来ないのだが、現状思春期の少女としか高いシンクロ率が出ず高校生ぐらいの年代の少女を前線で戦わせる事態となっている。


●余談

バンダイからは1/1サイズのプラモデルシリーズが発売された。
ガンプラ以外はクオリティーが低くなりがちなバンダイにしては、作りやすくよく動くシリーズ。
それに加え値段が1000円前後とここ最近のプラモにしては比較的安めで、発売されるや瞬く間に大ヒット商品となった。  
Wシリーズ以降(正確にはペルセウスから)はポリキャップが新調され、手首もポリキャップを内蔵する方式に変更された為武器の保持力が大きく向上した。



追記・修正はLBXを正しく使ってから!

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最終更新:2024年02月03日 12:59

*1 アニメ最初期にはヘリコプターからテレビを入れた強化ダンボールを落とした結果無傷で回収される実験らしきアバンが流されていた。