エルドラチーム(ガン×ソード)

登録日 :2011/02/20(日) 21:13:23
更新日 : 2017/07/29 Sat 16:13:37
所要時間 :約 7 分で読めます





正義に生まれ、正義に生きて早60年!

俺たちが真の勇者かどうか…今わかる!

俺たちの武器は!





お楽しみは…





エルドラチームとは、痛快娯楽復讐活劇『ガン×ソード GUN SWORD』に登場するキャラクター。

数十年前に最強のヨロイ・エルドラVを駆って、グローリアの町をザウルス帝国を始めとする悪の手から守り抜いた5人の勇者たち。
現在の惑星エンドレス・イリュージョンにヨロイが少ないのは、かつてエルドラチームが無法者を片っ端から壊滅させたからである。

しかし、平和な時代に勇者は必要ないのが世の常。
今では当時の活躍を信じる者もなく、英雄憚を語る度に住民たちには煙たがられ、すっかりヤケになって酒浸りの日々を過ごす老人たちに過ぎない。
子供の頃エルドラチームに憧れた「マー坊」こと警察署長も彼らを表立って擁護する事はなく、亡き仲間チヅルの孫ユキコだけが唯一の味方だった。

だが、ヴァンとウェンディの来訪が彼らの運命を動かし、燻っていた正義の魂を再び熱く燃え上がらせる。

ヴァンと(一方的に)意気投合する中、彼らと同様に村八分にされ続けた科学者ブッチ博士が町を襲撃。
その魔手がチヅルの残した酒場ピンクアミーゴに迫り、ユキコの叫びが響く時、ヒーローは甦った!


「レッツゴー・エル・ド・ラド!」

「古代合体・エルドラⅣ!!」


不摂生のツケや機体の劣化で窮地に立たされるも、ヴァンの助力を得て見事に町を守り抜き、彼らは再び「勇者」となった。

勇者シリーズをモチーフにした派手な戦闘や合体シーン、非常に濃いキャラクターと熱いストーリーは視聴者にカルト的な人気を得たが、その活躍は誰がどう見ても「スタッフのお遊び」以上のものではなく、エルドラチームも一回限りのゲストキャラだとばかり思われていた……。


しかし、中盤からまさかのレギュラー化を果たす。
これは人気に基づくものではなく、当初からの予定通り。現に谷口監督は「旅の仲間のうち、誰かが欠けたらヴァンは最終目標に辿り着けない」「実際戦闘になったらエルドラがいないと無理」と語っている。
事実、彼らがいなければヴァン一行は間違いなく途中で力尽きていただろう。

カギ爪の男を悪と見なし、ヴァンを(これまた一方的に)後継者と認め、加勢するべく合流した。
仲間に加わってからも昼間から酒ばかり飲んで妙ちきりんな事を言い、人の話を全く聞かず、自機のマニュアルを読む前に紛失、時にはうっかり敵を助けたりもする。
そんなダメダメな爺さんたちだが、本当に大事な時には真面目になり、ここ一番ではヴァンをサポートし、あのレイを何の屈託もなく仲間として扱い、101の軍勢を薙ぎ払う姿はまさに歴戦の勇者だった。

ファサリナから「幸せの時」計画について説明された時も全く理解していなかった彼らだが、「悪の世界征服計画」という意見は意外と的を射ていたので、物事の本質を見抜く力は持っている……はず。

カギ爪の男が倒れ、世界を救った後も彼らはどこかで勇者をしているに違いない。
きっと新聞記者に自慢の弟子の事そっちのけで正義を語っているだろう。ビール片手に……。


谷口監督によれば、『ガン×ソード』におけるヒーローの定義とは「他人から『こいつはヒーローだ』と認められて成立するもの」であり、『ガン×ソード』とはウェンディが自分にとってのヒーローとしてヴァンを見出す物語でもあるという。
次回予告がウェンディの述懐として語られ、最終回予告が「だからあの人は、今でも私にとって世界一のヒーローなんです」という一語で〆られるのはそのため。
一見ヒーロー然としていないヴァンが、のべ26話をかけて、ウェンディにとってのヒーローとなるわけである。

エルドラチームはそのテーマをより分かりやすくするために、上述のヒーロー像と対比される存在。
要するに「世間一般のヒーロー像に則って動く者」「自分で言い聞かせているヒーロー」「自己完結していて周りが見えていない」というポジションであるらしい。
その役割でもってヴァンを照らすために、彼らの出番は最序盤の3話に持ってこられた。
番組が始まって早々にブッ飛んだギャグ・パロディをかましたエルドラチームであるが、その裏には深遠なテーマが込められていたのだった。
そんな彼らも、町を救い人々に認められる事で、名実共に(視聴者を含む)「みんな」にとってのヒーローになったはずであろう。


ネロ
声:佐藤正治
戦闘機グランヘッダーのパイロット。エルドラチームの自称リーダー。
年老いても若き日の熱血っぷりは健在だが、中年太りで腹が飛び出し、しかも当初はアル中気味だった。
エルドラ搭乗時には技の発動を担当。
「誰に遠慮がいるもんか!救ってしまおう、世界を!我々の手で!!」


ホセ
声:清川元夢
鳥型メカ・ボディガンダーのパイロット。
若い頃はクールな美形で、ネロとはライバルとしてよく喧嘩していた。
現在ではネロと似たもの同士な直情型の熱血漢と化している。
エルドラ搭乗時には手足の操作を担当。
「まともに戦ってこそ正義!」


バリヨ
声:宝亀克寿
爆撃機パワーハンダーのパイロット。
大柄だが寡黙な読書家。
熱血揃いのエルドラチームでは、比較的物静かで常識的。
カルロスの面倒を見るのは彼の役目である。
エルドラ搭乗時には動力・エネルギーの管理を担当。
「食え。タコスは身体に良い」


カルロス
声:田口昴
戦車ナイスフッターのパイロット。
エルドラチーム最年少で、情報解析を得意とする頭脳派。
猪突猛進なチームのブレーン的な存在で「秘密兵器」と称される。
過去の激戦の影響で四六時中寝ており、戦闘中でもそれは変わらず。
しかし、勇者の闘志が折れかけた時、眠れる獅子は目を覚ます……。
「はじめまして、カルロスです」


チヅル・スティーブンス
鳥型サポートメカ・ピンクアミーゴのパイロット。
非常に美人だが気性がとても激しく、喧嘩も酒もチームで一番強い女傑だったらしい。
メンバー全員から惚れられていたが、別の男性と結婚してしまった。
物語開始時点で既に故人。だが、彼女の魂は今も愛機と共にある。
名前の元ネタは恐らくコン・バトラーV。


ユキコ・スティーブンス
声:雪野五月
グローリアの酒場ピンクアミーゴを一人で切り盛りする若き店主。
両親を早くに亡くし祖母チヅルに育てられたが、やがて彼女とも死別し店を受け継ぐ。
何かと店で騒ぎを起こすエルドラチームにも嫌な顔一つせず優しく接していた。
外の世界へ興味を抱き、またエルドラチームを放っておけずヴァンたちに合流する。
祖母と瓜二つだが性格は真逆で心優しく母性的な女性。しかし、時折見せる勇気や芯の強さは紛れもなく祖母譲り。
彼女の言葉はラングレン兄弟にも大きな影響を与えた。
エルドラチームではないが、OP・ED共にセットとして扱われる。
「みんな思惑はバラバラでも目的のためにまとまって……だから私もやれる事するの」


【搭乗機】
●エルドラV
エンドレス・イリュージョンの人間がオリジナル7に触発されて開発したレプリカヨロイでは(カギ爪の男の組織による技術革新以前では)最強の機体。
非常に珍しい合体システムが採用され、5機のマシンが変形合体して格闘戦用の人型ヨロイになる。レプリカ故二足歩行は出来ず脚部のローラーで移動するがものすごくアクティブ。
ピンクアミーゴを除く4機合体の状態でも戦えるが、その場合は大幅に出力が低下し必殺技も使えない。

ついに5機が完全合体した際、フェイスマスクが付くと同時にボディの色も鮮やかに変わったが、別に装甲がフェイズシフトしてたりとかではなく、長年ほったらかしにされて溜まっていたヨゴレや埃が熱で剝がれただけである。


●エルドラソウル
改心したブッチ博士の協力を得て強化改修された機体。
外見的な変化はないが、合体機構がオミットされた代わりにオリジナルに用いられているのと同じGE-R流体を本格導入(一応、ブッチが作っていたヨロイにも使われていた)。
これによりレプリカヨロイとしては 初の二足歩行 が可能となった。
ただし、合体システムを排除した事はエルドラチームには不評。
全体的な内部構造も最新鋭化され、大幅な軽量化が施されている。
相変わらずパワーも桁外れで、フルパワーならダンやヴォルケインでも手こずったドラクルを正面から真っ二つに引き裂くほど。
背部にエネルギータンクが二つ設置されていて、これを交換する事で即座にエネルギーを回復できる。
当初はエルドラチームの趣味でV時代と同じように塗装されていたが、フルパワーを出した結果熱で塗料が剥がれて黄金の地色が露出。
今度はトリコロールカラーに塗りなおそうとしたが、時間がなかったので以後そのままにされた。

劇中で披露されずに終わった最大の必殺技は 「エル・インフェルノ・イ・シエロ」
スペイン語で 「地獄と天国」 を意味し、白熱化した両手を相手に叩き込む技。
ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ……あ、あれ?
そして、決めポーズにはキングジェイダーが一部使われている。

凄まじいパワーを誇る名実共にレプリカ最強の機体となったが、パイロットが基本的に後先考えず戦うので燃費が激しいのが玉に瑕。 


【スパロボにて】
スーパーロボット大戦K
各参戦作品の主人公機以外での最強候補。
師弟合体技「弾丸エルドラダン」を持ち、バリアも完備。
火力は高い、硬い、使いやすいの三拍子。
最大の欠点は改造しても強化パーツを付けてもボーナスを付けても

エネルギーが足りない、少しだけ足りない!

ゴウバインからは尊敬され、彼らもヴァンに次ぐ弟子として目をかけていた(なんと専用の特殊台詞も存在)。
終盤の竜宮島ルートでは、ファフナーに乗る若者達が次々と死んでいく状況を嘆き、彼らのためにも戦い続けると決意を固める。
その姿は哀しく、そして熱い。




「闇の中こそ正義が光る!」

「微かな灯火勇気にくべて」

「燃やせ!漢の大往生!」

「正義とキック、勇気とパンチがアミーゴだ!」

「みんなのために帰ってきたぞ」

「受けよ、無敵のこのパワー!」

「追記!」

「修正!」


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