アド(アドレーヌ)

登録日:2009/07/10 Fri 14:35:48
更新日:2024/04/22 Mon 08:31:52
所要時間:約 12 分で読めます





アド および アドレーヌ とは、ゲーム「星のカービィシリーズ」に登場するキャラクターである。


◆概要

登場作品によってデザインに多少の差異はあるが赤いベレー帽と緑色の服装は共通しており、星のカービィシリーズ全体で見ても非常に珍しい人型の女の子キャラクターでもある。
名前や見た目、能力が似ているため同一人物だと思われがちだが真相は不明。『64DREAM』2000年4月号では同一人物扱いされていたが、後の2012年に発売された『星のカービィ プププ大全』では本名がアドレーヌ、愛称がアドである可能性に触れつつも、同一人物かどうかについては不明としている。

また、身長が40cm程度(のため人間ではない)と言われることもあるがそれは「画面上の彼女のグラフィックがカービィ(身長20cm)の倍程度に見える」というのが根拠である。
しかし、そもそも星のカービィシリーズのグラフィックは強くデフォルメされているため見た目の比率と実際の設定には大きな乖離がある可能性が高いのでその信憑性は疑問がある。
ちなみに作品によっては、カービィの3倍ほどに描かれることもある。

絵筆と絵の具でキャンバスに描いた絵を実体化させる能力を持つ。実体化させず普通の絵にすることも可能。


◆アド(星のカービィ3)

レベル4クラウディパークのボスとして登場。見た目は赤いベレー帽に七三分けの茶髪、白いシャツに緑のエプロン。
キャンバスに絵を描く事で『星のカービィ2』のレベル3~6のボス4体を召喚して攻撃してくる。
あくまでも絵であるからか本物よりも体力が低く、攻撃パターンも少ない。
アド自身はその間キャンバスの影に隠れているので、こちらからの攻撃は不可能なため実質的にボスラッシュである。

アイスキックで氷を蹴るかアイスブレスで突進するが『2』で使用したつらら攻撃やしっぽを回転させて飛ぶ動作はオミットされている。
星型弾で3回攻撃すると倒せるが上記2つの技はランダムに使用する上、アイスブレスする時の突進は速いので距離を取って戦いたい。

『2』では水中戦だったがこちらは跳ねながら移動する。
ヒトデと電撃で攻撃するが地上戦のためか突進攻撃はオミットされている。
電撃は吸い込みできないがヒトデとは発光の違いで見分けがつく。星型弾4回で倒せる。

『2』から使用した日食攻撃などほとんどの技がオミットされ、上空から攻撃する技だけになっている。
Mr.シャインはひたすら横に動くが、Mr.ブライトは追尾するように動く。
それぞれ星型弾を3回、計6回当てると倒せるが片方を倒すと画面内を反射するように動く。

回転ビームがオミットされてるが上記3体の中ではもっとも攻撃パターンが多く、体力も星型弾8回分と手強い。
端から端へ移動しながら雷を落としたり、追尾しながら雷かコクラッコを落として攻撃する。
弧を描くように動いてコクラッコを4体出す攻撃は2体吸い込んで攻撃すれば2回分のダメージを与えられるので確実に当てたいところ。


全て倒すとヤケになって筆を振り回しながら襲いかかってくるが、スライディング一発で画面外まで吹っ飛びあっさり倒せてしまう。
ボスはおろか全ての敵キャラの中でも屈指の体力の低さである。

レベル4のハートスターを全て集めるとアドは正気を取り戻し、キャンバスに様々な絵を描く姿が見られる。
真エンディングは彼女の描いた絵という設定。
アド自身はかなり美化されて描かれているが、ぼすぶっちクリア後のエンディングでは逆に簡略した姿に描かれている。
ちなみにぼすぶっちでは負けたボスによってそれぞれ一枚絵があるが、アドに負けるとカービィは彼女の筆で色を塗られている。


◆アドレーヌ(星のカービィ64)

見た目はアドと同じ赤いベレー帽を被っているが、こちらは左右に分けた黒髪で緑のスモックを着込んでいる。
絵の勉強のためにポップスターにやってきたが(地球からやってきたのかは謎)リボンを追ってきたダーク・リムラに体を乗っ取られてしまい、カービィと戦う事に。

攻撃方法はアドと同じように沢山のザコ敵とアイスドラゴン、ダークマターをキャンバスに描いて召喚する…が、1-2という序盤だけあって『3』よりかなり楽(ザコ敵の中にモザイクみたいなものもあるが正体は不明)。
最後はやはり特攻を仕掛けてくるが、やはりスライディング一発で(ry


倒すと正気に戻り、カービィの冒険に仲間として加わる事になる。
その能力を生かして道中に登場してマキシムトマトや1UP、無敵キャンディーを描いたりクリスタル取得のヒントを教えてくれたりと活躍してくれる。
ゴールゲームやレベル2クリア後のムービーではサンドイッチを食べている。

こちらのエンディングもアドレーヌの描いた絵という設定だが真エンディングでは色が付き、少し内容が変わったものも。


◆ドリームフレンズ(星のカービィ スターアライズ)


おまたせ! 「星のカービィ64」から、まさか また
かのじょたちに 会えるとは… アートなガールと
ようせいさんが、ポップスターに まいもどる!
ちょっぴり 体力には 自信がないけど…きせきを
描いて 戦って、きらめく クリスタルで てきを うつ!


第2弾アップデートの「ドリームフレンズ」としてリボンとタッグを組み、18年ぶりに本編に登場。
本作から登場したアーティストがベースだが彼女専用の技も豊富に用意されている。
説明文にもあるようにそしてボスキャラとしてはスライディング一発でおっちんだことからもわかる通り
体力が非常に低くフレンズヘルパーの中で特に体力が低いバイオスパークすら下回る。もはやちょっぴりどころではない…けど
これでも彼女としては数発は耐えるようになっただけ大きな進歩なので褒めてあげよう。

星のカービィ3の再現要素かは微妙だが、一部の技では実際に体力最大から即死してしまうこともある。
とはいえ、優秀な技は多く華奢な体力を補った運用さえすればアルティメットチョイスのボス達にも対抗しうるピーキーながらもドリームフレンズらしい強力な性能になっている。


コマンドリスト

  • 絵ふでスラッシュ(B)
カービィのアーティストと同じく炎を消したり看板に絵を描く事ができる。

  • がむしゃら絵ふで(ダッシュ中にB)
原作でアドレーヌが描いた敵を全て倒した後にやけくそになって突進するあれ。
突進中は前方に攻撃できるが、頭上や背後からダメージを受けると原作と同じく転がるように大きく吹っ飛ぶ。

  • ペインター(↓B)
カービィのアーティストと違う絵を描き、さらに描くスピードが速い。
以下はアドレーヌのペインターで登場するキャラを記述する。

バタモン
『3』で登場したカービィにそっくりな謎のキャラ。
原作と同じくテクテク歩くだけだが、他のキャラと異なりボス戦など画面が固定された状態ではスクロールの端で折り返す。

ゴーストナイト
『64』で登場した単眼のお化け騎士。
移動しながら一定間隔ごとに槍で突いて攻撃する。
突きは切属性があるがギミック発動で狙ってやるのは難しい。

ドネン
同じく『64』で登場した単眼の粘土。
跳ねながら押し潰すように移動してストーンのように杭を打つ事もできる。

ミニオクタコン
アニメ版』からまさかの再登場を果たしたタコの魔獣のミニサイズ版。
移動しながら一定間隔ごとに本性を現して連続でダメージを与えるためアドレーヌのペインターで登場するキャラの中では特に性能が強い。
2019年1月号のニンドリでのインタビューで熊崎Dによるとチリドックも候補に挙がっていたとの事。

  • アドペインター(↓B長押し)
3体のボスキャラから好きなものを描き、それらに乗って操作する事ができる。
一定時間経過・能力アップアイテム取得・エリア移動・ガードで消滅する。
敵に触れても消滅するがこの場合、アドレーヌはダメージを受けないので体力が少ない彼女にとって主力技のひとつでもある。

クラッコ
シリーズの中盤ボスでお馴染みの単眼雲。
空中機動力がありBを押すと回転ビーム、Bを長押しすると下に雷を落として攻撃する。
空中下への攻撃が苦手なアドレーヌにとって有用で、本作は宙に浮いてるボスも多いため使用機会は多い。

アイスドラゴン
『2』で登場して『3』や『64』では絵で登場した氷の竜。
Bを押すとアイスブレスを吐き、↓Bでアイスキックで氷を飛ばし、空中↓Bでつららを落として攻撃する。
しっぽを回転させて少しの間だけ飛ぶ事もできるが、機動力はクラッコより低め。
特筆すべきはアイスブレスで出した瞬間の威力が非常に高く、ボス戦では連打すると凄い勢いでボスのHPが削れていく。
ただし、アイスブレス中は勝手に前進してしまうため接触に注意。

ワイユー
『2』で登場した忍者の中ボスが23年振りに再登場。
Bでカッター手裏剣を飛ばし、空中↓Bで地面を跳ねる星を出現させ、B長押しで瞬間移動する。
上記2体が高性能なためボス戦では出番が少ないがそれはあくまでその2体と比較した場合であり、カッター手裏剣は連射しやすく瞬間移動で回避も可能なので中ボスらしく性能は決して悪くない。

  • リボンのはね(空中でA)
  • リボンクリスタル(リボンのはね中にB)
リボンが出現してアドレーヌを持ち上げ、かつてリップルスターを侵略したラスボスとの戦闘のようにクリスタルを発射して攻撃する。

  • フェアリーダンス(↑B)
『スターアライズ』で登場したオリジナル技でリボンが出現して一周した後にアドレーヌと手を繋いで踊るように攻撃する。
ウィップのように周辺のアイテムを獲得可能で発動中は無敵で持続時間も長いので体力が少ないアドレーヌにとっては攻防を兼ね備えた優秀な対空技。

  • キャンバスにかくれる(L/R)
リボンと一緒にキャンバスの裏に隠れてやり過ごす、アドレーヌの最大火力技。
リーフのかくれリーフやスナイパーのぎたいのような完全無敵ガード技であり、本作は常に完全無敵になれるコピーがストーンのみなので非常に重宝する。解除する時には絵の具が飛び散り、範囲は狭いが攻撃判定がでる。解除後は硬直があるためガードを連打できないようになっているのだが、移動すれば硬直はキャンセルできてしまう。このため、ガード→左右キーどちらか→ガードを高速で連打すると恐ろしい速度で攻撃が可能。ヒットストップももちろん発生するので、足止め中に他のメンバーの大技を入れまくるといったリンチが可能。複数人プレイヤーが揃うとボスのHP半分時の演出中に殴り倒すまでになる。範囲が狭いため敵に近づきすぎるとダメージを受けるのが欠点。

小ネタとして使用するたびにキャンバスの絵が変わり、『64』のポップスター・ホロビタスターブルブルスターのどれかに変わるが低確率で真EDに登場したアドレーヌになる事も。

  • ピクニッカペインター(↑)
『64』のゴールゲームに登場したシートを描いてアイテムを出現させる。
フードデルペインターとほぼ同じだが、原作でカービィ達が食べていた時と同じ食べ物が出現する。


◆星のアドレーヌ&リボン ~あたしたちもまぜて~


「ただいま! また いっしょに 旅をしようよ!」


アドレーヌ&リボンが「星のカービィ64」から
おかえりなさい! ゴメンね 今まで ちょっと遠くへ 旅に
出てたの… けど、絵も もっと上手になって リボンちゃんと
帰ってきたよ。また、あたしたちも まぜてね!


星の○○○○ではドリームフレンズを使用すると一部のステージが過去作のステージになるが、アドレーヌはレベル1がポップスターの1-1前半と1-2のルームガーター戦、レベル3はホロビタスターのステージ2、そして最後のレベルではかつてのトラウマが待ち受ける…。


◆余談

どちらも見た目の可愛さ、その便利な能力でファンは多い。
ちなみにカービィの事を「カーくん」と呼んでいる。


『64』を最後に長らくご無沙汰していたが、『星のカービィ トリプルデラックス』ではキーホルダーとして、
星のカービィ ロボボプラネット』ではステッカーとして久々に姿を現した。

ちなみに、『スターアライズ』の星の○○○○エンディング後の一枚絵では第2弾アプデ組と共に絵を描いている。
アドレーヌはリップルスター女王の絵を描いており、他三人の中でも一番絵が上手い。流石である。
リボンはカービィを描いており、タイトル画面の寸劇でカービィと二人っきりで付き添う微笑ましい光景も見れる。

アドレーヌ自身は『64』のミニゲームのみ操作可能で同キャラ対戦するとそれぞれ違うカラーになってたが、『スターアライズ』で再登場した時は2~4Pは黄、青、緑をベースに新しいカラーになっている。
当然、リボンもアドレーヌに合わせてカラーが変わるが3Pカラーはどことなくとある氷の妖精に似ている。

三魔官のザン・パルルティザーヌからは「でこっぱちアーティスト」というあだ名を付けられている。

スーパーカービィハンターズ』ではストーリーを進めるとリボンと一緒に城下町に現れる。
後ろを向いていてほとんど顔は見えないが、公式Twitterではゲームでは見れないアングルから彼女達の表情を見る事ができる。

星のカービィ ディスカバリー』の挿入歌「WELCOME TO THE NEW WORLD!」で、キャンパスを意味する新世界の言葉としてアドゥレシアというアドとドロシアをミックスさせたような単語が使われている。

『星のカービィWiiデラックス』ではわいわいマホロアランドで貰えるなりきりおめんで登場。
同じくなりきりおめんで登場するリボンと共に装着するとクリスタル取得や『スタアラ』で使用されたSEが鳴る。
表情は通常バージョンとやけくそバージョンの2種類が入手可能。



追記・修正は描いた絵が実体化することを夢見ながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 星のカービィ
  • カービィ
  • ボス
  • 絵描き
  • かわいい
  • アドレーヌ
  • アド
  • 画家
  • ベレー帽
  • キャンバス
  • 星のカービィ64
  • 星のカービィ3
  • ドリームフレンズ
  • スターアライズ
  • アドレーヌ&リボン
  • 弱点はナゴ
  • 星のカービィキャラクター項目
  • 絵筆
  • おでこ
  • でこっぱち
  • でこっぱちアーティスト
  • あたしたちもまぜて

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月22日 08:31